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H 7008 : 2002
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1035 結晶子径 crystallite size
多結晶体中において,完全な単結晶として存在
する微小結晶の大きさ。
参考 X線回折における回折線の広がりから
求めることができる。
1036 形状指数 shape factor
粒子の幾何学的特徴を直接数値で表したもの。
参考 一般に,粒子の二次元投影像の円面積
相当径と円周相当径との比(円形度),長
径と短径との比(長短度)などの代表径
の比が用いられる。
1037 アスペクト比 aspect ratio
一般に,ある幾何学的形状について代表的な二
つの方向の寸法比(JIS H 7005参照)。
1038 平均粒径 mean particle diameter
粒径が異なる多数の粒子で構成される粒子群を
代表する粒径(JIS Z 2500参照)。
1039 粒径分布 particle size distribution
粉体を構成する粒子の大きさの分布。分布状態
は頻度分布又は積算分布によって表す
(JIS Z 8122参照)。
1040 比表面積 粉末の単位質量当たりの表面積 specific surface area
(JIS R 1600参照)。
1041 細孔分布 pore size distribution
多孔質を構成する連続泡,すなわち,毛管群の
径の分布。
1042 分散 dispersion
一つの相の中に他の物質が微粒子状に散在する
現象(JIS K 3211参照)。
1043 分散性 微細な固体粒子が媒質中に分散する性質。 dispersibility
1044 単分散 monodispersion state
粒子が凝集することなく媒質中に分散している
状態。
1045 凝集 粒子が粒子間相互作用力によって集合した状flocculation,
態。 aggregation,
参考 粒子間の相互作用力の強さによって凝coagulation
結(coagulation),凝集(aggregation,
agglomeration),フロック(flocculation)
などに区別する場合がある。
1046 凝集性 agglomerating property
粉体を構成する粒子同士が相互に寄り集まろう
とする性質。
1047 凝集体 agglomerate,
分散している粒子同士が互いに付着しあって,
形成した粒子集合体。 floc,
aggregate
1048 結晶構造 crystal structure
原子,イオン又は分子が空間的に規則正しく配
列して周期構造を作っている場合の単位格子の
構造。
1049 単結晶 single crystal
すべての部分が同一の結晶学的方位をもつ固体
(JIS H 0211参照)。
1050 多結晶 polycrystal
結晶学的方位が異なる多くの単結晶が集合した
固体(JIS H 0211参照)。
1051 アモルファス amorphous
原子の配列に長距離の規則性をもたず,決まっ
た結晶形及び構造をもたない非結晶状態。非晶
質ともいう(JIS H 0211参照)。
1052 格子定数 結晶の単位格子の大きさと形を規定する値。lattice constant
参考 三つの単位ベクトルとそれぞれのなす
角,合計6個の定数がある。
――――― [JIS H 7008 pdf 6] ―――――
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H 7008 : 2002
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1053 表面エネルギー surface energy
界面エネルギーの特殊な場合で,一方の相が気
体である場合(気体−液体及び気体−固体)の
界面エネルギー。
1054 表面拡散 surface diffusion
表面原子又は表面に吸着した原子若しくは分子
が,エネルギー的により安定な場所に表面に沿
って移動する現象(JIS H 0211参照)。
1055 体積拡散 volume diffusion,
原子が結晶格子上又は格子間位置を占めながら
移動する現象。格子内拡散ともいう。 lattice diffusion
1056 粒界拡散 原子及び分子が結晶粒界に沿って移動する現grain boundary diffusion
象。
b) 特性
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2001 磁気特性 magnetic properties
磁性材料が磁化された場合に,その材料が示す
磁気的な諸性質。
参考 一般的には鉄損,磁束密度,透磁率,
保磁力,残留磁束密度などが挙げられ
る(JIS G 0203参照)。
2002 保磁力 coercive force
ある材料の磁気ヒステリス曲線において,磁束
密度が0を示す磁界の強さ(JIS Z 2300参照)。
2003 磁化曲線 磁性体の磁界の強さHと磁束密度Bとの関係をmagnetization curve,
表す曲線。B-H曲線ともいう B-H curve
(JIS Z 9212参照)。
2004 磁区 magnetic domain
強磁性体の内部で,原子の磁気モーメントが平
行にそろって,自発磁化が一定の方向をとって
いる小領域。
参考 磁区の大きさ及び方向は磁化過程で変
化し,完全に方向がそろったとき,磁
気飽和に達する。反対に,全くばらば
らになっているとき,磁化は0である。
2005 磁気異方性 magnetic anisotropy
常磁性体の磁化率,強磁性体の磁化又は反強磁
性体の部分格子の磁化が結晶格子の対称性を反
映して,結晶軸に関して方向依存性をもつ状態。
2006 超常磁性 super paramagnetism
磁性体は細かくなるにつれて多磁区構造から単
磁区構造に変わるが,更に小さくなって磁化の
方向が熱振動のために一定でなくなる状態。
2007 表面電荷 固体が帯電しているとき,表面に存在する電荷。 surface charge
単位面積当たりの電気量として扱う。
2008 電気二重層 electric double layer
組成の異なる二つの相の接触界面において,界
面の一方の側には余分の正の電荷が,他の側に
は余分の負の電荷が連続的に分布するが,全体
として電気的中性の条件を満足するような境界
層(JIS K 0213参照)。
2009 電気泳動 electrophoresis
溶液中の荷電粒子が電位こう(勾)配によって移
動する現象(JIS K 0213参照)。
2010 ゼータ電位 zeta potential
固体と液体とが相対運動をするとき,固体表面
上の液体分子の固着層と液体内部との電位差。
界面動電位ともいう(JIS K 3211参照)。
2011 等電点 isoelectric point
水溶液中の両性電解質の電荷の代数和が0にな
る状態の溶液のpH値(JIS K 3211参照)。
――――― [JIS H 7008 pdf 7] ―――――
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H 7008 : 2002
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2012 サイズ効果 size effect
粒子が小さいことによる,大きい結晶がもつ物
質の物理化学的特性とは異なる物性を示す現
象。
2013 表面活性 surface activity
材料の表面が内部に比べて物理的又は化学的に
特異な性質を示すその度合い。
参考 材料が超微粒子になると,表面活性の
増大が期待できる。
2014 融点降下 lowering of melting point
超微粒子のような微小粒子の融点が,巨視的な
大きさの物質が示す融点より降下する現象。
2015 低温焼結性 low temperature
焼結体の原料である粉末の低温における焼結の
しやすさ。 sinterability
参考 超微粒子は,その融点降下などによっ
て低温焼結性が顕著となる。
2016 触媒活性 catalytic activity
熱力学的に見て化学反応の進行が可能である反
応系に,少量の添加で反応を促進させる,又は
選択的に反応を進行させる物質である触媒の,
その作用量の度合い。
2017 比熱 specific heat
単位質量の物質の温度を単位温度だけ上昇させ
るのに必要な熱量(JIS H 7005参照)。
2018 光学的性質 optical properties
光との相互作用によって材料が示す特異的な分
極,屈折,吸収,着色,発光,導電性などの性
質。
2019 光散乱 light scattering
光が極めて小さい凹凸のある反射面に入射する
場合又は極めて小さい粒子を含む媒質の中を通
過する場合に,光の進行方向が空間的に多くの
方向に変わる現象。
2020 光吸収 absorption
物質を通過する光が,そのエネルギーの一部又
は全部を物質に付与する現象。
2021 線形光学効果 liner optical effect
光と物質との相互作用によって,物質中に誘起
される分極が光の電界に比例する現象。
2022 非線形光学効果 nonliner optical effect
強力な光と物質との相互作用によって,物質中
に光の電界の2乗又は3乗に比例する非線形の
分極が誘起され,高調波が発生する現象。
c) 製造法
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3001 ブレークダウン法 バルク状物質の粉砕による微細化法。 break down process
3002 ビルドアップ法 build up process
イオン,原子,分子などから核生成と成長の過
程を経て超微粒子を生成する方法。
3003 気相法 超微粒子の生成を気相中で行う方法。 gas phase process
3004 蒸発凝縮法(PVD法) evaporation and
原料を加熱・溶解して蒸発させ,その蒸気を急
冷凝縮させて超微粒子を生成する方法。 condensation process
3005 ガス中蒸発法 evaporation process in gas
原料をガス雰囲気中で加熱・溶解して蒸発させ,
atmosphere
その蒸気を急冷凝縮させて超微粒子を生成する
方法。
3006 活性水素・金属反応法 原料を水素プラズマによって溶解して蒸発さhydrogen plasma-metal
reaction process
せ,その蒸気を凝縮させて超微粒子を生成する
方法。
――――― [JIS H 7008 pdf 8] ―――――
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H 7008 : 2002
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3007 ハイブリッドプラズマ hybrid plasma process
ハイブリッドプラズマの熱空間中に原料を供給
法 して加熱・蒸発させ,その蒸気を凝縮させて超
微粒子を生成する方法。
3008 スパッタリング法 sputtering process
原料をターゲットとし,スパッタリングで放出
された原子同士の衝突・合体で超微粒子を生成
する方法。
3009 gas phase reaction process
気相反応法(CVD法) 成分蒸気の凝縮及び気体成分の化学反応によっ
て超微粒子を生成する方法。
3010 プラズマCVD法 plasma chemical vapor
プラズマを利用して生成した金属蒸気又は金属
deposition process
化合物蒸気と反応ガス間との化学反応によって
超微粒子を生成する方法。
3012 液相法 超微粒子の生成を液相中で行う方法。 liquid phase process
3013 沈殿法 precipitation process
金属化合物の溶液から沈殿剤などとの化学反応
を利用して難溶性化合物の沈殿を析出させ,超
微粒子を生成する方法。
3014 共沈法 coprecipitation process
2種以上の金属イオンを含む沈殿物を同時に析
出させ,超微粒子を生成する方法。
3015 加水分解法 hydrolysis process
原料に水を加えて分解し,水酸化物又は含水酸
化物を析出させ,超微粒子を生成する方法。
3016 ゾルーゲル法 sol-gel process
固体微粒子を分散したコロイド溶液(sol)を脱
溶媒してゲル(gel)化し,超微粒子を生成する
方法。
3017 アルコキシド法 alkoxide process
金属アルコキシドを加水分解して酸化物又は水
酸化物の沈殿物を析出させ,超微粒子を生成す
る方法。
3018 噴霧乾燥法 spray drying process
金属化合物溶液などの微粒液滴を乾燥室内に噴
霧し,急速加熱して乾燥又は熱分解することに
よって超微粒子を生成する方法。
3019 水熱合成法 hydrothermal synthesis
高温・高圧の水溶液中における又は水蒸気の存
process
在下における化学反応によって結晶質の超微粒
子を生成する方法。
d) 処理
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4001 表面処理 surface treatment
超微粒子表面を超微粒子が置かれている雰囲気
又は,相接する物質との適した状態にするため
の化学的又は物理的処理(JIS K 6800参照)。
4002 表面改質 surface modification
表面処理によって超微粒子表面を使用目的に適
合した性質に調える処理。
4003 安定化処理 stabilizing treatment
超微粒子の大気中における自然発火を防止する
ため,あらかじめ超微粒子表面に薄い保護酸化
被膜などを形成する処理。
4004 徐酸化処理 gradual oxidation
酸素供給(発熱)を制御しながら超微粒子を酸化
treatment
させ,超微粒子表面に薄い保護酸化被膜層を形
成させる処理。
参考 安定化処理の一種。
4005 マイクロカプセル microcapsule
微粒子の見掛けの形態及び性質を改変するため
に用いられる直径が,約1数100 湟 小容
器。
参考 微粒子の表面改質・調整法の一種。
――――― [JIS H 7008 pdf 9] ―――――
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H 7008 : 2002
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4006 超微粒子膜 ultrafine particle film
基板の表面に超微粒子をたい(堆)積して得られ
る数100 nm100 度の厚膜。
4007 分散処理 dispersion treatment
超微粒子を液体媒質中に均一に懸濁させ,その
状態を持続させるための処理。
4008 分散媒 微粒子の分散系を形成するための媒質 dispersion medium
(JIS K 3211参照)。
4009 混合 mixing
組成及び粒径の異なる2種以上の粉末又は粉末
と他の物質とを混ぜ合わせ,均質な混合物を作
る操作(JIS Z 2500参照)。
4010 造粒 granulation
微粉体を所望の大きさ・形状・組成をもつ粒状
物又は粉体成形物に塊化させる処理。
4011 圧粉体 粉末を成形したままのもので,成形時の流動green compact
性・保形性のために添加したバインダなどを含
んだままのもの(JIS Z 2500参照)。
4012 かさ減り度 degree of volume
加圧,タッピングなどによって粉体の見掛けの
体積が減少する度合い。 reduction
参考 一般に,かさ減り度の大きい粉体は流
動性が悪い。
4013 焼結 sintering
加熱によって,粉末の粒子又は圧粉体の粒子を
結合させるための処理(JIS Z 2500参照)。
4014 焼結性 焼結のしやすさをいう。 sinterability
4015 焼結開始温度 粉末の粒子間で結合が開始する最低の温度。initial sintering
temperature
4016 還元処理 reduction treatment
主として粒子表面の酸化被膜を還元除去するた
めの処理。
4017 脱ガス degassing
粉体中に含まれている気体成分又は加熱によっ
て,バインダなどから生じたガスを放出させる
処理。
4018 焼結収縮 sintering shrinkage
焼結によって生じる圧粉体の大きさの減少。焼
結縮みともいう(JIS Z 2500参照)。
4019 焼結体 粉末又は圧粉体を焼結したもの sintering compact
(JIS Z 2500参照)。
4020 空げき(隙)率 void ratio
固体又は液体が気体と混在するとき,全体積に
対する気体部分の体積の割合。
参考 焼結体の場合は,相対密度比又は密度
比を理論密度から差し引いたものが空
げき率を表す(JIS Z 9211参照)。
4021 スケルトン skeleton
溶浸材が満たされる多孔質の焼結体又は未焼結
体(JIS Z 2500参照)。
e) 材料
番号 用語 定義 対応英語(参考)
5001 導電材料 電気を通じるために用いられる材料。 electro-conductive
material
5002 導電ペースト electro-conductive paste
導電性材料を分散させた,印刷可能なペースト
(JIS C 5603参照)。
5003 磁性材料 磁場において磁化する性質をもつ材料。 magnetic material
――――― [JIS H 7008 pdf 10] ―――――
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JIS H 7008:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.77 : 金属工学(用語集)
JIS H 7008:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0137:2007
- 間接静電複写機用語
- JISB3000:2010
- FA―用語
- JISB3000:2020
- FA―用語
- JISB8624:2002
- 氷蓄熱システム用語
- JISC5600:2006
- 電子技術基本用語
- JISC5603:1993
- プリント回路用語
- JISG0203:2009
- 鉄鋼用語(製品及び品質)
- JISH2111:1968
- 精製アルミニウム地金
- JISH7005:2005
- 超電導関連用語
- JISK0211:2013
- 分析化学用語(基礎部門)
- JISK0213:2014
- 分析化学用語(電気化学部門)
- JISK0215:2016
- 分析化学用語(分析機器部門)
- JISK3211:1990
- 界面活性剤用語
- JISK3611:1995
- 生体工学用語(生体システム部門)
- JISK3802:2015
- 膜用語
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK6800:1985
- 接着剤・接着用語
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISR1600:2011
- ファインセラミックス関連用語
- JISS2091:2013
- 家庭用燃焼機器用語
- JIST1011:1988
- 医用電気機器用語(共通編)
- JISZ2300:2009
- 非破壊試験用語
- JISZ2300:2020
- 非破壊試験用語
- JISZ2500:2000
- 粉末や(冶)金用語
- JISZ3001:1999
- 溶接用語
- JISZ3001:1950
- 医療用刀
- JISZ8122:2000
- コンタミネーションコントロール用語
- JISZ8126-1:1999
- 真空技術―用語―第1部:一般用語
- JISZ9211:1982
- エネルギー管理用語(その1)
- JISZ9212:1983
- エネルギー管理用語(その2)