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K 0127 : 2013
S : 滴定に用いた亜塩素酸イオン標準液のmL数
1.686 : 0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウム1 mLに相当する亜塩素酸イオ
ンの質量を示す換算係数(mg/mL)
注8) チオ硫酸ナトリウム溶液0.1 mol/Lの調製法は,JIS K 8001:2009のJA.5.2 t) 2)を参照。
t) 臭素酸イオン標準液 JIS K 8530に規定する臭素酸カリウム1.306 gをとり,水に溶かし,全量フラス
コ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
u) チオシアン酸イオン標準液(1 000 mg/L) JIS K 9001に規定するチオシアン酸カリウムをあらかじ
め105 ℃で4時間加熱し,デシケーター中で放冷する。その1.673 gをとり,水に溶かし,全量フラ
スコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
v) アジ化物標準液(1 000 mg/L) JIS K 9501に規定するアジ化ナトリウム1.547 gをとり,水に溶かし,
全量フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
w) ぎ酸標準液(1 000 mg/L) JIS K 8267に規定するぎ酸ナトリウム1.511 gをとり,水に溶かし,全量
フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
x) 酢酸標準液(1 000 mg/L) JIS K 8372に規定する酢酸ナトリウム1.389 gをとり,水に溶かし,全量
フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
y) マロン酸標準液(1 000 mg/L) マロン酸1.020 gをとり,水に溶かし,全量フラスコ1 000 mLに移
し入れ,水を標線まで加える。
z) しゅう酸標準液(1 000 mg/L) JIS K 8528に規定するしゅう酸ナトリウム1.522 gをとり,水に溶か
し,全量フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
aa) こはく酸標準液(1 000 mg/L) こはく酸1.017 gをとり,水に溶かし,全量フラスコ1 000 mLに移
し入れ,水を標線まで加える。
ab) 安息香酸標準液(1 000 mg/L) JIS K 8073に規定する安息香酸1.008 gをとり,水に溶かし,全量
フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
ac) くえん酸標準液(1 000 mg/L) くえん酸1.016 gをとり,水に溶かし,全量フラスコ1 000 mLに移
し入れ,水を標線まで加える。
ad) りんご酸標準液(1 000 mg/L) りんご酸1.015 gをとり,水に溶かし,全量フラスコ1 000 mLに移
し入れ,水を標線まで加える。
ae) メチルアミン標準液(1 000 mg/L) 塩化メチルアンモニウム2.174 gをとり,水に溶かし,全量フ
ラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
af) ジメチルアミン標準液(1 000 mg/L) 塩化ジメチルアンモニウム1.809 gをとり,水に溶かし,全
量フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
ag) トリメチルアミン標準液(1 000 mg/L) 塩化トリメチルアンモニウム1.617 gをとり,水に溶かし,
全量フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
ah) エチルアミン標準液(1 000 mg/L) 塩化エチルアンモニウム1.809 gをとり,水に溶かし,全量フ
ラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
ai) ジエチルアミン標準液(1 000 mg/L) 塩化ジエチルアンモニウム1.499 gをとり,水に溶かし,全
量フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
aj) トリエチルアミン標準液(1 000 mg/L) 塩化トリエチルアンモニウム1.359 gをとり,水に溶かし,
全量フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
――――― [JIS K 0127 pdf 21] ―――――
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8 定性分析
定性分析は,希釈標準液又は混合希釈標準液を同一条件下の測定で得られたクロマトグラムを用いて,
これら標準液と試料溶液中の未知成分との保持値9), 10) を比較して行う。この場合,一つのピークは必ずし
も一つの成分に対応するとは限らないので,カラムの種類又は溶離液を変えるなど分離条件を変えて測定
するか,又は次の定性手法と併用して確かめる。
注9) 保持値には,保持時間,保持容量又は保持比がある。
10) 同一分析条件における,ある成分の繰返し分析での保持値のばらつきは,相対標準偏差3 %以
下とすることが一般的である。
a) 異なる検出器の使用
b) 化学反応の利用
c) 原子吸光法,フレーム光度法,質量分析法,発光分光分析法,イオン電極法など
9 定量分析
9.1 定量法
定量は,得られたクロマトグラムからデータ処理装置などを用いてピーク面積又はピーク高さを測定し,
絶対検量線法,内標準法,標準添加法のいずれかによって行う11) 12)。
注11) ピーク面積又はピーク高さを求めるに当たっては,ピークの形状に合わせ,適切なベースライ
ンを引くように注意する。
12) 適切な内標準物質が得られる場合は,内標準法を用いることができる。この場合,導入誤差の
補正,前処理誤差の補正を行うことができる。また,標準添加法は,試料マトリックスの影響
が補正できる特長がある。
9.2 ピーク面積
ピークの始まりから終わりにわたってピークの信号値とベースラインの信号値との差を積算したもの,
又はピーク高さ(h)の中点(h/2)から時間軸に平行線を描き,ピークによって切られる線分を半値幅(w0.5h)
とする。これにピーク高さ(h)を乗じたものをピーク面積(A)とする。ただし,この方法は著しいベー
スラインの変動,又はリーディング若しくはテーリングが認められるピークには適用しない。
なお,データ処理装置を用いる場合は,表示された記録値又は指示値による。データ処理装置にはピー
クの形状に合わせ,適切な設定条件を選ばなければならない。
図5−半値幅法によるピーク面積測定
――――― [JIS K 0127 pdf 22] ―――――
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9.3 ピーク高さ
ピーク頂点の信号値からピーク頂点の保持時間と同一の保持時間におけるベースラインの信号値を差し
引いたもの,又はピークの頂点から時間軸に垂線を下ろし,これがベースラインと交わる点と頂点との距
離をピーク高さとする。
9.4 重複ピーク
重複ピークの処理方法には,次の方法がある。
a) 垂線法 図6のように,二つのピークの大きさがほぼ等しい場合,ピークの谷から時間軸に下ろした
垂線によってベースライン上のピークを二つに分割し,それぞれの面積又は高さを求める。
図6−垂線法によるピークの分割
b) 谷−谷(valley to valley)法 図7のように,バックグラウンドの上の重複したピークに対して適用す
る。隣接する谷と谷とを結ぶ線分及びクロマトグラムによって囲まれた面積又は高さを求める。
図7−谷−谷法によるピークの分割
c) 接線法 図8のように,大きなピークのテーリングに重なった小さなピークの場合,ピークの谷と大
きなピークの裾とを結ぶ接線上の部分をピーク面積とする。接線の代わりに,指数関数曲線によるピ
ーク分割もできる。
――――― [JIS K 0127 pdf 23] ―――――
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図8−接線法によるピークの分割
9.5 検量線
9.5.1 一般事項
定量に使用する検量線については,使用する検出器の種類及び分析条件によって,直線又は多次関数を
適切に使い分けて作成する必要がある。
9.5.2 絶対検量線法
測定するイオン種成分の標準液を3段階以上の濃度に調製し,各希釈標準液を一定量導入し,クロマト
グラムを記録してピーク面積又はピーク高さを測定する。次に,導入された希釈標準液中の測定するイオ
ン種成分の量を横軸に,そのピーク面積又はピーク高さを縦軸にし,検量線を作成する13)。同一条件の下
で測定用試料溶液を導入し,クロマトグラムを記録し,ピーク面積又はピーク高さから検量線によって測
定するイオン種成分の量を求め,試料中の濃度を算出する。ピーク面積を用いた場合の例を図9に示す。
注13) 一般には数点を取り,図9のような検量線を作成して定量を行うが,あらかじめ,原点を通る
直線性が確かめられていれば,既知量の導入を一点だけとし,単位ピーク面積当たりの成分量
を求めてもよい。このとき,希釈標準液濃度は,試料濃度より高濃度であるとする。
また,希釈標準液濃度とピーク面積又はピーク高さとの関係が曲線になる場合は,各点を結
ぶ多次関数を検量線とする。このとき,濃度によっては測定精度が悪くなるおそれがあるため,
4段階以上の濃度に調製された希釈標準液を用いる。最小二乗法によって得られた決定係数だ
けを直線性の判断基準としないよう注意する。
曲がる検量線を直線近似する必要があるときには,適切な濃度範囲に分割し,それぞれの濃
度範囲において直線検量線を作成する。
イオン量
図9−絶対検量線法による検量線
――――― [JIS K 0127 pdf 24] ―――――
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9.5.3 内標準法
一定濃度の内標準イオン14) を含む,3段階以上の濃度15) の希釈標準液を調製する。各希釈標準液を一
定量導入し,クロマトグラムを記録してピーク面積又はピーク高さを測定する。次に,導入された測定す
るイオン種成分の量(Mx)と内標準イオンの量(Ms)との比(Mx/Ms)を横軸に,測定するイオン種成分
のピーク面積又はピーク高さ(Ax)と内標準イオンのピーク面積,又はピーク高さ(As)との比(Ax/As)
を縦軸にして図10に示すような検量線を作成する。
図10−内標準法による検量線
次に,試料溶液に希釈標準液と同じ濃度になるよう内標準イオンを添加16) した測定用試料溶液を調製し,
希釈標準液と同一条件の下で導入してクロマトグラムを記録する。クロマトグラムから測定するイオン種
成分のピーク面積又はピーク高さ(A'x)と内標準イオンのピーク面積又はピーク高さ(A's)との比(A'x/A's)
を算出し,検量線から測定するイオン種成分の量と内標準イオン量との比を求め,導入された内標準イオ
ンの量から測定するイオン種成分の量を算出する。これから試料中の測定するイオン種成分の濃度を算出
する。
注14) 内標準イオンには,そのピークが,測定するイオン種成分のピークの位置になるべく近く,試
料中の他の成分ピークとは完全に分離する安定したものを選択することが望ましい。
15) 検量線が原点を通る直線であることがあらかじめ確かめられている場合には,測定するイオン
種成分の濃度を一点だけとして,これを導入した場合の(Ax/As)を測定し,これに基づいて検
量線を求めてもよい。このときの(Ax/As)は,(A'x/A's)より大きいことが望ましい。
16) 試料溶液に内標準イオンを添加したとき,測定するイオン種成分と内標準イオンとの濃度に変
化を生じさせる沈殿などの化学変化がないよう注意する。
9.6 標準添加法(作図法)
試料溶液から一定量の溶液を4個以上分取する。1個を除き,これらの分取した溶液に,測定するイオ
ン種成分の標準液の濃度が異なるように段階的に加える。これらの溶液及び先に除いた1個の試料溶液を
それぞれ一定量に希釈して測定用試料溶液を調製して,クロマトグラムを記録し,測定するイオン種成分
のピーク面積又はピーク高さを測定する。それぞれに加えた測定するイオン種成分の濃度を算出し,標準
液の添加による目的成分濃度の増加量を横軸17) と,ピーク面積又はピーク高さを縦軸にとり関係線を作成
する。関係線と横軸との交点(図11に示す点X)から測定するイオン種成分の濃度を求める18)。
――――― [JIS K 0127 pdf 25] ―――――
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JIS K 0127:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 0127:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0211:2013
- 分析化学用語(基礎部門)
- JISK0214:2013
- 分析化学用語(クロマトグラフィー部門)
- JISK0215:2016
- 分析化学用語(分析機器部門)
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8019:2010
- 亜硝酸ナトリウム(試薬)
- JISK8073:2017
- 安息香酸(試薬)
- JISK8116:2006
- 塩化アンモニウム(試薬)
- JISK8121:2007
- 塩化カリウム(試薬)
- JISK8267:2014
- ぎ酸ナトリウム(試薬)
- JISK8372:2013
- 酢酸ナトリウム(試薬)
- JISK8443:2007
- シアン化カリウム(試薬)
- JISK8495:2019
- 5-(4-ジメチルアミノベンジリデン)ロダニン(試薬)
- JISK8506:2017
- 臭化カリウム(試薬)
- JISK8528:2015
- しゅう酸ナトリウム(試薬)
- JISK8530:2007
- 臭素酸カリウム(試薬)
- JISK8548:2007
- 硝酸カリウム(試薬)
- JISK8617:2007
- 炭酸カルシウム(試薬)
- JISK8875:2013
- マグネシウム(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8987:2006
- 硫酸ナトリウム(試薬)
- JISK9001:2008
- チオシアン酸カリウム(試薬)
- JISK9007:2008
- りん酸二水素カリウム(試薬)
- JISK9501:2019
- アジ化ナトリウム(試薬)