JIS K 2435-1:2006 ベンゼン・トルエン・キシレン―第1部:ベンゼン

JIS K 2435-1:2006 規格概要

この規格 K2435-1は、工業用のベンゼンについて規定。

JISK2435-1 規格全文情報

規格番号
JIS K2435-1 
規格名称
ベンゼン・トルエン・キシレン―第1部 : ベンゼン
規格名称英語訳
Benzene・Toluene・Xylene -- Part 1:Benzene
制定年月日
2006年3月25日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.080.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2006-03-25 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 2435-1:2006 PDF [30]
                                                                                  K 2435-1 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本芳香
族工業会(JAIA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによってJIS K 2435:1992は廃止され,JIS K 2435-1,JIS K 2435-2及びJIS K 2435-3に置き換えら
れる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的内容をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS K 2435の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 2435-1 第1部 : ベンゼン
JIS K 2435-2 第2部 : トルエン
JIS K 2435-3 第3部 : キシレン

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 2435-1 pdf 1] ―――――

K 2435-1 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 品質・・・・[1]
  •  5. 試験方法・・・・[2]
  •  5.1 一般事項・・・・[2]
  •  5.2 試料の採取及び調製・・・・[2]
  •  5.3 外観・・・・[2]
  •  5.4 色・・・・[3]
  •  5.5 密度・・・・[3]
  •  5.6 全硫黄分・・・・[9]
  •  5.7 銅板腐食試験・・・・[9]
  •  5.8 中性度試験・・・・[9]
  •  5.9 ガスクロマトグラフィーによる成分試験・・・・[10]
  •  5.10 蒸留試験・・・・[16]
  •  5.11 硫酸着色試験・・・・[19]
  •  5.12 蒸発残分・・・・[20]
  •  5.13 臭素価試験・・・・[21]
  •  5.14 臭素指数試験・・・・[21]
  •  6. 表示・・・・[22]
  •  附属書(規定)比重測定方法・・・・[25]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 2435-1 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 2435-1 : 2006

ベンゼン・トルエン・キシレン−第1部 : ベンゼン

Benzene・Toluene・Xylene − Part 1:Benzene

 序文 この規格に対応していた国際規格ISO 5271,Benzene for industrial use-Specificationは2002年8月
に廃止され,現在この規格に対応する国際規格は存在しない。
警告 ベンゼンは,引火性の強い危険物であり,火災・爆発などの危険があるので,特に火気,静電気
などに注意するとともに,取り扱いには万全の注意が必要である。さらに,ベンゼンは,発がん
性物質であり,IARC(国際がん研究機構)の評価では,グループ1(ヒトに対して発がん性が
ある。)に分類されている健康有害性の非常に強い物質である。このため,取扱い上,蒸気の吸
入,皮膚接触などを避けるように十分な注意が必要である。また,大気,水質の汚染を防止する
ため,試料採取時の洗浄廃液,試験終了後の試料の処分などについてもできる限り回収する必要
がある。この規格は,その使用に関連して起こりうるすべての安全上の問題を取り扱おうとする
ものではない。この規格の利用者は,各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置を取
らなければならない。

1. 適用範囲

 この規格は,工業用のベンゼンについて規定する。

2. 引用規格

 この規格の引用規格を付表1に示す。付表1に掲げる規格は,この規格に引用されること
によって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用す
る。

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 2410による。

4. 品質

 ベンゼンは,品質によって2種類に区分し,その品質は,5.によって試験したとき,表1によ
る。

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2
K 2435-1 : 2006
表 1 品質
種類 ベンゼン特号 ベンゼン1号
外観(1) 透明で,かつ,不溶解水分,沈殿物及び浮遊物を含まないこと。
色 ハーゼン(白金・コバルト)標準比色液20番より暗くないこと。
密度又は g/cm3
密度(20 ℃) 0.8780.881
比重(2) 比重(15/4 ℃) 0.8830.886
全硫黄分 mg/kg 2 以下
銅板腐食試験 受渡当事者間の協定による。
中性度試験 中性
非芳香族炭化水素 %(質量分率) 0.15 以下 0.35 以下
ベンゼン %(質量分率) 99.7 以上 99.3 以上
トルエン %(質量分率) 0.15 以下 0.35 以下
蒸留試験 (脱水試料につき) 当事者間の協定による。
硫酸着色試験 (脱水試料につき) 標準比色液1番より暗くないこと。 標準比色液2番より暗くないこと。
蒸発残分 mg/100 mL 5 以下
臭素価 g/100 g 当事者間の協定による。
臭素指数 mg/100 g 当事者間の協定による。
注(1) 目視による。
(2) 密度から比重を求める方法は,附属書による。
5 試験方法

5.1 一般事項

 試験の一般事項はJIS K 0050,ガスクロマトグラフ分析に関する一般項目はJIS K 0114
によるほか,次による。
a) 測定において液面の目盛を読む場合には,次の区分によって,表面張力によって上昇した液面の上縁
又は下縁で読む。
1) 浮ひょうの場合 上縁(ただし,水平面示度のものについては,下縁。)
2) メスシリンダー及びその他の場合 下縁
b) 浮ひょう及び温度計は,あらかじめ標準浮ひょう及び標準温度計を用いて,それぞれ補正しておく。
c) 分光光度計は,あらかじめ調整しておかなければならない。
d) 数値は,特に定めがなければ,規格値の次のけたまで求め,JIS Z 8401によって丸める。
e) ガラス器具 特に定めるもののほかは,JIS K 2839,JIS R 3503及びJIS R 3505による。

5.2 試料の採取及び調製

5.2.1  代表試料の採取 代表試料の採取は,JIS K 2420による。
5.2.2 試料の調製 試料の調製は,次による。
a) 代表試料約1 Lをかき混ぜたものを,試料とする。
b) 脱水試料の調製 試料約300 mLを清浄で乾燥したガラス製共栓付き三角フラスコ500 mLにとり,粒
径2.53.5 mmのJIS K 8125に規定する塩化カルシウム約40 gを加え,栓をして5分間以上よく振り
動かし,20分間以上静置する。その後,上澄み液をとり,脱水試料とする。
備考 蒸留試験及び硫酸着色試験には,脱水試料を用いる。

5.3 外観

5.3.1  要旨 ガラス製容器に十分な試料を入れ,試験温度において目視によって不溶解水分,沈殿物及び
浮遊物の有無を調べる。
5.3.2 器具 器具は,次による。

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K 2435-1 : 2006
a) 容器 シリンダーなどの無色のガラス製容器で,300 mL以上のもの。
b) 温度計 JIS B 7410に規定するSG 42又はSG 44。
c) 恒温槽 20.0±0.5 ℃に調節できるもの。
5.3.3 操作 試料を容器にとり,恒温槽に入れて20.0±0.5 ℃とし,拡散昼光の下で目視によって透明で
あることを確認し,不溶解水分,沈殿物及び浮遊物の有無を調べる。
備考 拡散昼光とは,JIS Z 8723に規定するものをいう。

5.4 色

 色の測定はJIS K 0071-1による。

5.5 密度

5.5.1  浮ひょう法
5.5.1.1 要旨 浮ひょうを液体試料中に浮かべてその目盛を読みとり,試料の密度(20 ℃)を求める。
備考1. 浮ひょうの校正は,標準温度において,校正用の液体を用いて行う。測定温度及び試料の表
面張力が校正条件と異なる場合,精度上必要なときにその補正を行う。
2. 浮ひょうの目盛は,大気の標準状態におけるけい部の空気浮力に対して補正済みである。し
たがって,大気の状態が標準状態と大幅に異なるときは補正が必要となるが,通常は,補正
値が極めて小さいので,補正は不要である。空気浮力の補正をする場合,空気の20 ℃にお
ける密度は,0.000 120 g/cm3とする。
3. 密度を小数点以下3けた以下の精度で求めるときは,液の表面張力及び空気の浮力による影
響は,一般的には無視して差し支えない。
4. 浮ひょうは,計量法上の法定計量器として用いられ,構造が簡単で精密測定ができる。必要
な試料の量はおよそ250500 mLである。
5.5.1.2 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
a) 浮ひょう JIS K 2249に規定する密度(15 ℃)で目盛られたソーダ石灰ガラス製浮ひょうでI形−A,
番号6のもので,器差(3)が既知のもの。浮ひょうの外観例を図1に示す。
注(3) 器差とは,計量器固有の誤差をいう。器差の求め方は,校正された密度浮ひょうと比較し,次
の式によって小数点以下4けたまで求める。
E=R−(Rs−e)
ここに, E : 器差
R : 用いる浮ひょうの示度
Rs : 校正された浮ひょうの示度
e : 校正された浮ひょうの器差
備考1. 同等の精度のものであれば,密度(20 ℃)の浮ひょうで器差が既知のものを用いてもよい。
2. 測定精度を小数点以下3けたまで求めるときは,器差の補正をしなくてもよい。

――――― [JIS K 2435-1 pdf 5] ―――――

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JIS K 2435-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 2435-1:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7410:1997
石油類試験用ガラス製温度計
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0071-1:2017
化学製品の色試験方法―第1部:ハーゼン単位色数(白金-コバルトスケール)
JISK0114:2012
ガスクロマトグラフィー通則
JISK0557:1998
用水・排水の試験に用いる水
JISK1107:2005
窒素
JISK2249:1995
原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
JISK2254:2018
石油製品―蒸留性状の求め方
JISK2410:1988
芳香族製品及びタール製品用語
JISK2420:1993
芳香族製品及びタール製品試料採取方法
JISK2541-1:2003
原油及び石油製品―硫黄分試験方法 第1部:酸水素炎燃焼式ジメチルスルホナゾIII滴定法
JISK2541-2:2003
原油及び石油製品―硫黄分試験方法 第2部:微量電量滴定式酸化法
JISK2541-6:2013
原油及び石油製品―硫黄分試験方法―第6部:紫外蛍光法
JISK2541-7:2003
原油及び石油製品―硫黄分試験方法 第7部:波長分散蛍光X線法(検量線法)
JISK2605:1996
石油製品―臭素価試験方法―電気滴定法
JISK2839:1990
石油類試験用ガラス器具
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8125:1994
塩化カルシウム(水分測定用)(試薬)
JISK8129:2016
塩化コバルト(II)六水和物(試薬)
JISK8142:2018
塩化鉄(III)六水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8312:2011
クロム酸カリウム(試薬)
JISK8506:2017
臭化カリウム(試薬)
JISK8517:2006
二クロム酸カリウム(試薬)
JISK8530:2007
臭素酸カリウム(試薬)
JISK8680:2006
トルエン(試薬)
JISK8799:2020
フェノールフタレイン(試薬)
JISK8858:2007
ベンゼン(試薬)
JISK8893:2020
メチルオレンジ(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3505:1994
ガラス製体積計
JISZ0701:1977
包装用シリカゲル乾燥剤
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8723:2000
表面色の視感比較方法