JIS K 3920:2009 フロアーポリッシュ試験方法 | ページ 2

K 3920 : 2009

pdf 目次

                                           白    紙

(pdf 一覧ページ番号 6)

――――― [JIS K 3920 pdf 6] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 3920 : 2009

フロアーポリッシュ試験方法

Test methods for floor polishes

序文

  この規格は,1991年に制定され,その後1回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は,2001年に
行われたが,その後の環境の変化によって,規定内容の変更及び試験方法の追加の必要性が高まったため
に改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,フロアーポリッシュ1) の試験方法について規定する。
注1) ここでフロアーポリッシュとは,清掃に用いる化学製品のうち床材の保護・美観のために塗布
するもので,乾燥後に皮膜を形成し,経日後必要なときに,物理的方法・化学的方法によって
容易に除去できるものをいい,床用ワックスともいう。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1901 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測
定方法−小形チャンバー法
JIS A 5705 ビニル系床材
JIS B 7410 石油類試験用ガラス製温度計
JIS B 7525 密度浮ひょう
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS H 4160 アルミニウム及びアルミニウム合金はく
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 2249 原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
JIS K 2265-2 引火点の求め方−第2部 : 迅速平衡密閉法
JIS K 5600-2-4 塗料一般試験方法−第2部 : 塗料の性状・安定性−第4節 : 密度
JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部 : 通則−第2節 : 加熱残分
JIS K 7117-1 プラスチック−液状,乳濁状又は分散状の樹脂−ブルックフィールド形回転粘度計によ
る見掛け粘度の測定方法
JIS K 7117-2 プラスチック−液状,乳濁状又は分散状の樹脂−回転粘度計による定せん断速度での粘
度の測定方法
JIS K 8109 2−アミノエタノール(試薬)

――――― [JIS K 3920 pdf 7] ―――――

2
K 3920 : 2009
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)
JIS L 1902 繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS R 6252 研磨紙
JIS S 5050 革靴
JIS Z 1522 セロハン粘着テープ
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
JIS Z 8741 鏡面光沢度−測定方法
JIS Z 8802 pH測定方法
JIS Z 8803 液体の粘度−測定方法
日本農林規格 フローリング
日本薬局方 ガーゼ

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
水性フロアーポリッシュ
ろう,油脂,合成樹脂などを水に溶解又は乳化したもの。
3.2
乳化性フロアーポリッシュ
ろう,油脂,合成樹脂などと石油系溶剤とを水に乳化したもの。
3.3
油性フロアーポリッシュ
ろう,油脂,合成樹脂などを石油系溶剤に溶解又は分散したもの。
3.4
ポリマータイプ
フロアーポリッシュのうち,不揮発性成分として合成樹脂などのポリマーを主原料にして作られたもの。
3.5
ワックスタイプ
フロアーポリッシュのうち,不揮発性成分としてろう類,ろう状物質などを主原料にして作られたもの。
3.6
不揮発分
試料を規定条件で加熱した後の残さの質量の,元の質量に対する百分率。不揮発分は,JIS K 5601-1-2
で規定されている加熱残分と同意語である。
3.7
耐ヒールマーク性
歩行によって付着する靴底の黒色ゴムの汚れをヒールマークといい,これの付着に対する抵抗性。

――――― [JIS K 3920 pdf 8] ―――――

                                                                                              3
K 3920 : 2009
3.8
耐水性
床材に塗布されたフロアーポリッシュ皮膜の,水に対する抵抗性。
3.9
耐洗剤性
水性ポリマータイプの皮膜の,洗剤に対する抵抗性。
3.10
はく離性
水性ポリマータイプの皮膜の,はく離剤による除去のしやすさ。
3.11
バフ
乾燥したフロアーポリッシュ皮膜を研磨して光沢を出す方法。
3.12
レベリング性
水性ポリマータイプを床材に塗布し,乾燥したとき,均一な塗りむらのない皮膜に仕上がる性質。
3.13
再塗布性
水性ポリマータイプを床材に塗布し,その乾燥皮膜上に同一のフロアーポリッシュを塗布し,乾燥した
とき,皮膜の外観が良好に仕上がる性質。
3.14
密着性
水性ポリマータイプの皮膜の,基材に対する密着度合い。
3.15
抗菌性
水性ポリマータイプの皮膜の,抗菌力。
3.16
ロット
同一製造条件で製造し,同一品質とみなすことのできる製品の集まり。

4 試験の項目

  試験の項目は,“箇条8のpH値”から“箇条25の抗菌性試験”の18項目とし,次の表1による。
表1−試験項目
試験項目 試験概要 試験箇条
pH値 JIS Z 8802に準拠し,pH値を測定する。 箇条8
粘度 箇条9
JIS K 7117-1,JIS K 7117-2及びJIS Z 8803に準拠し,粘度計を用いて測定する。
密度 JIS K 2249に準拠し,液体試料の密度を密度浮ひょうを用いて測定する。 箇条10
JIS K 5600-2-4に準拠し,高粘度の液体,及びペースト状試料の密度を金属製比重瓶(比
重カップ)を用いて測定する。
不揮発分 箇条11
JIS K 5601-1-2 に準拠し,試料を加熱し,加熱前後の質量を求め百分率で表示する。
引火点 JIS K 2265-2に準拠し,油性フロアーポリッシュの引火点を測定する。 箇条12

――――― [JIS K 3920 pdf 9] ―――――

4
K 3920 : 2009
表1−試験項目(続き)
試験項目 試験概要 試験箇条
貯蔵安定性 水性フロアーポリッシュは温度50 ℃で14日間保存後,常温に戻し,試料の状態を調べる。 箇条13
油性フロアーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュは常温で14日間保存後,試料の
状態を調べる。
凍解安定性 箇条14
水性フロアーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュを凍結後,常温に戻し,試料の状
態を調べる。
光沢度 箇条15
JIS Z 8741に準拠し,フロアーポリッシュを塗布した試験片の光沢度を光沢度計を用いて
測定する。
耐ヒールマーク性 フロアーポリッシュ皮膜の,耐ヒールマーク性をヒールマーク試験機を用いて評価する。 箇条16
静摩擦係数 箇条17
フロアーポリッシュ皮膜の,静摩擦係数を静摩擦係数測定装置を用いて測定する。
耐水性 フロアーポリッシュ皮膜の,水に対する抵抗性を評価する。 箇条18
耐洗剤性 水性フロアーポリッシュ皮膜の,洗剤に対する抵抗性を評価する。 箇条19
はく離性 水性フロアーポリッシュ皮膜の,はく離剤による除去のしやすさを評価する。 箇条20
レベリング性 水性フロアーポリッシュの,レベリング性を評価する。 箇条21
再塗布性 水性フロアーポリッシュを重ね塗りしたときの,皮膜の外観を評価する。 箇条22
密着性 水性フロアーポリッシュ皮膜の,基材に対する密着性を評価する。 箇条23
皮膜からの放散成 箇条24
JIS A 1901に準拠し,フロアーポリッシュ皮膜からの揮発性有機化合物及びホルムアルデ
分分析 ヒドを測定する。
抗菌性 箇条25
JIS L 1902に準拠し,抗菌性をもつフロアーポリッシュの抗菌性能を測定する(ハロー
法)。

5 共通項目

  試験に共通する事項は,JIS K 0050による。また,試験場所の標準状態は,次による。
a) 試験場所の標準状態 試験場所の標準状態は,JIS Z 8703に規定する常温5 ℃35 ℃,常湿45 %
85 %とし,日光の直射がなく,試験に悪い影響を与えるガス,蒸気,ほこりなどがない換気のできる
場所とする。

6 試料

6.1 要旨

  フロアーポリッシュの試験に用いる試料を得るために,抜取個数・採取量・試料の扱い方などについて
規定する。

6.2 試料の採取

  フロアーポリッシュをロットごとに分け,それぞれのロットからランダムにJIS R 3503に規定する呼び
容量500 mLの広口共栓瓶に1個抜き取り,これを代表試料とする。製造時に採取する場合は,十分にか
き混ぜてから,適切な試料採取器を用いて500 mL以上を取り出して試料瓶に入れる。

6.3 試料の養生

  試験用試料は,通常製造後24時間以上経過したもので,かつ,6時間以上試験場所の状態においたもの
を用いる。ただし,箇条8の“pH値”から箇条12の“引火点”の試験に用いる試料の場合は,製造後1
時間以上経過したものを,試験温度に調節して試料とする。

7 試験片の作製

7.1 要旨

――――― [JIS K 3920 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS K 3920:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 3920:2009の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1901:2015
建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法―小形チャンバー法
JISA5705:2016
ビニル系床材
JISB7410:1997
石油類試験用ガラス製温度計
JISB7525:1997
密度浮ひょう
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISH4160:1994
アルミニウム及びアルミニウム合金はく
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK2249:1995
原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
JISK2265-2:2007
引火点の求め方―第2部:迅速平衡密閉法
JISK5600-2-4:2014
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第4節:密度(ピクノメータ法)
JISK5601-1-2:2008
塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
JISK7117-1:1999
プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法
JISK7117-2:1999
プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―回転粘度計による定せん断速度での粘度の測定方法
JISK8109:2013
2-アミノエタノール(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISL1902:2015
繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3505:1994
ガラス製体積計
JISR6252:2006
研磨紙
JISS5050:1995
革靴
JISZ1522:2009
セロハン粘着テープ
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態
JISZ8741:1997
鏡面光沢度―測定方法
JISZ8802:2011
pH測定方法
JISZ8803:2011
液体の粘度測定方法