JIS K 3920:2009 フロアーポリッシュ試験方法 | ページ 6

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K 3920 : 2009
表10−再塗布性の評価表
皮膜の状態 再塗布性
多層塗りが1層塗りよりはっきり優れている。 良好
多層塗りが1層塗りとあまり差がない。 普通
多層塗りが1層塗りよりはっきり劣っている。 不良

23 密着性

23.1 要旨

  ポリマータイプの水性フロアーポリッシュの基材に対する密着性について規定する。

23.2 装置及び器具

  装置及び器具は,次による。
a) セロハン粘着テープ JIS Z 1522に規定する幅18 mmのもの。
b) ろ紙 JIS P 3801に規定する1種,直径55 mmのもの。
c) メスピペット JIS R 3505 に規定する呼び容量1 mL,目盛0.01 mLのガラス製のもの。
d) ペトリ皿 JIS R 3503 に規定する90 mm×15 mmのもの。

23.3 試験片

  箇条7に従って試験片を作製する。試験片の寸法は150 mm×150 mm以上とする。塗布後,24時間及び
96時間経過したものを試験片として用いる。

23.4 操作

23.4.1 一般密着性
一般密着性の操作は,次による。
a) 試験片を水平に置き,セロハン粘着テープ長さ10 cmを用意し,テープつかみ部の長さ5 cmを残して,
セロハン粘着テープ長さ5 cmを試験片に完全にはり付け,1時間静置する。
b) テープの一端を試験片面に対して直角に保ち,瞬間的に引きはがす。
23.4.2 耐水密着性
耐水密着性の操作は,次による。
a) 試験片を水平に置き,ろ紙を載せ,0.5 mLの水をメスピペットでろ紙上に滴下し,ペトリ皿で覆い,
30分間放置する。
b) ペトリ皿及びろ紙を取り除き,試験片に残っている水滴を柔らかな布,紙などで吸い取る。
c) 水滴を吸い取り30秒後に,セロハン粘着テープ長さ13 cmを用意し,テープつかみ部の長さ5 cmを
残して,水濡れ部上にセロハン粘着テープ長さ8 cmを完全にはり付ける。
d) セロハン粘着テープをはり付けた直後に,テープの一端を試験片面に対して直角に保ち,瞬間的に引
きはがす。

23.5 評価

  セロハン粘着テープ引きはがし後の状態に応じて,表11によって評価する。

――――― [JIS K 3920 pdf 26] ―――――

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表11−密着性の評価表
皮膜の状態 密着性
フロアーポリッシュ皮膜のはく離がない。 良好
フロアーポリッシュ皮膜のはく離面積が,セロハン粘着テープはり
普通
付け面積の1/2未満である。
フロアーポリッシュ皮膜のはく離面積が,セロハン粘着テープはり
不良
付け面積の1/2以上である。

24 皮膜からの放散成分分析

24.1 要旨

  JIS A 1901に準拠し,床材などに塗布されたフロアーポリッシュ皮膜から放散される揮発性有機化合物
(VOC)及びホルムアルデヒドの測定方法について規定する。

24.2 装置及び器具

  装置及び器具は,JIS A 1901に準拠する。

24.3 操作

  操作は,JIS A 1901による。ただし,試験片の作製は次による。
a) 試験片は,JIS G 4303に規定するステンレス板又はJIS R 3202に規定するガラス板を使用する。
b) 試験片の寸法は,150 mm×150 mm×0.5 mmとする。
c) 試験片の枚数は,2枚とする。
d) 箇条7によって試験片にフロアーポリッシュを,3回塗布する。ただし,塗布ごとの時間間隔は30分
とする。
e) 3回目塗布終了時点を養生開始時点とし,養生時間は24時間とする。

24.4 結果

  対象となる揮発性有機化合物(VOC)及びホルムアルデヒドの放散速度を記録する。

25 抗菌性

25.1 要旨

  JIS L 1902に準拠し,抗菌性能をもつフロアーポリッシュの日常メンテナンスを経過した後の抗菌性能
の評価方法を規定する。

25.2 装置及び器具

  装置及び器具は,JIS L 1902に準拠する。

25.3 試験用菌種

   試験に使用する細菌として,次の菌種を用意する。
a) 黄色ブドウ球菌
b) 緑のう(膿)菌
c) 大腸菌

25.4 試験片

  クリーンベンチ内にアルミはくを敷き,直径10 mmの円形ろ紙を置く。抗菌剤を配合したフロアーポリ
ッシュ50 μLを円形ろ紙上に滴下し,乾燥させる。これを滅菌ペトリ皿に入れ,37±1 ℃で24時間放置し
て,乾燥させたものを試験片として用いる。

25.5 混釈平板培地の調製

――――― [JIS K 3920 pdf 27] ―――――

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平板培地用試験菌液の調製及び培地の調製は,JIS L 1902に準拠する。

25.6 操作

25.6.1 抗菌性の維持性を評価するための促進処理
クリーンベンチ内にアルミはくを敷き,25.4によってフロアーポリッシュを処理した試験片(円形ろ紙)
を置く。滅菌精製水50 μLを滴下し,5分放置後ろ紙などで水分を吸い取る。その後,滅菌ペトリ皿に入
れて,37±1 ℃で1.5時間2時間放置して,乾燥させる。この操作を3回9) 繰り返す。
注9) この促進操作1回は,円形ろ紙の面積及び滴下する水の量から,1日2回の水ふきを1か月実
施した状況に相当すると仮定した。
25.6.2 試験片の設置
アルコールで殺菌したガーゼで消毒したピンセットを用い,25.6.1の試験片を25.5の混釈平板培地の中
央に,培地の表面にきずを付けないように軽く置いて密着させる。また,標準試料として,未処理の円形
ろ紙も試験に供する。
25.6.3 培養試験
25.6.2のペトリ皿を倒置して,37±1 ℃で24時間48時間培養する。
25.6.4 細菌の活性状態の確認
25.6.3の培養試験後,標準試料の平板培地上全面に細菌の繁殖がない場合は,この試験を無効とし,再
試験を行う。

25.7 評価

25.7.1 ハローの測定
25.6.3の培養の結果,試験片の周囲に見られる細菌のハロー(発育阻止帯)について,ペトリ皿の底か
ら図4に示すT及びDの距離をmm単位で整数位まで測定し,次の式によってハローの幅を計算し,小数
点以下1けたに丸める。
T D
W
2
ここに, W : ハローの幅 (mm)
T : 試験片の直径とハローの幅との合計 (mm)
D : 試験片の直径 (mm)
図4−ハローの測定

――――― [JIS K 3920 pdf 28] ―――――

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25.7.2 評価
25.7.1によってハローの幅を2か所以上測定し,その平均値を求めて判定する。ハローの有無に応じ,
表12によって評価する。
表12−抗菌性の評価基準
試験結果 ハローの有無 評価
ハローの幅の平均値>0のとき あり 抗菌性あり
ハローの幅の平均値=0のとき なし 抗菌性なし

26 試験報告書

  試験報告書は,測定者,試験年月日,気温,相対湿度などを記録し,次の事項についても記載する。た
だし,必要のない項目は省略してもよい。
a) 試料の名称,種類及びロット
b) 試験方法の種類
c) 試験結果
d) 試験における特記すべき事項

JIS K 3920:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 3920:2009の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1901:2015
建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法―小形チャンバー法
JISA5705:2016
ビニル系床材
JISB7410:1997
石油類試験用ガラス製温度計
JISB7525:1997
密度浮ひょう
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISH4160:1994
アルミニウム及びアルミニウム合金はく
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK2249:1995
原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
JISK2265-2:2007
引火点の求め方―第2部:迅速平衡密閉法
JISK5600-2-4:2014
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第4節:密度(ピクノメータ法)
JISK5601-1-2:2008
塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
JISK7117-1:1999
プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法
JISK7117-2:1999
プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―回転粘度計による定せん断速度での粘度の測定方法
JISK8109:2013
2-アミノエタノール(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISL1902:2015
繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3505:1994
ガラス製体積計
JISR6252:2006
研磨紙
JISS5050:1995
革靴
JISZ1522:2009
セロハン粘着テープ
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態
JISZ8741:1997
鏡面光沢度―測定方法
JISZ8802:2011
pH測定方法
JISZ8803:2011
液体の粘度測定方法