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K 6910 : 2007
a) 規格番号
b) 試料の調製方法
c) 測定結果
d) クロマトグラムのコピー
e) カラム温度
f) 検出器の種類及び波長
g) 定量方法
h) 測定日
図 12 フェノール樹脂(ノボラック)のクロマトグラムの一例
5.22.3 液体クロマトグラフィーによる分離 C法(非極性カラムによる高速液体クロマトグラフ法)(10)
注(10) 法は,分子量と極性とによって成分を分離することができる。分離がよいと低分子量成分を
定量することができる。
参考 フェノール樹脂(レゾール)は,ぎ酸による中和,水酸化アンモニウムによるオキシメチレン
結合のメチル化などによって,測定前に試料の前処理が必要な場合がある。
5.22.3.1 装置・器具
a) ポンプ クロマトグラフ用のもの。
b) カラム構成 カラムは,任意であるが,一例を次に示す。
5 μm PR18を充てんしたもので,内径4 mm,長さ125 mmのもの。
参考 非極性の官能基にはオクタデシル基などがある。
c) 検出器 UV検出器
――――― [JIS K 6910 pdf 41] ―――――
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K 6910 : 2007
d) プリンタ
e) データ処理装置
f) はかり 感量1 mgのもの。
g) マイクロシリンジ 50 μlのもの。
h) はかり瓶 50 ml共栓付三角フラスコ。
5.22.3.2 試薬・充てん剤及び溶離液
a) 水 蒸留水又はこれと同等のもの。
b) メタノール クロマトグラフ用のもの。
c) テトラヒドロフラン クロマトグラフ用のもの。
d) 溶離液
参考 水/メタノールなどがある。
5.22.3.3 測定条件
a) カラム温度 室温
b) 溶離液の濃度こう配 一例を,表10に示す。
表 10 濃度こう配の一例
保持時間 メタノール 水
(分) (体積分率%) (体積分率%)
0 10 90
7 30 70
15 45 55
35 95 5
38 95 5
48 10 90
60 10 90
備考 クロマトグラムの分離状況及び目的に応じて,この条
件以外を用いてもよい。
c) 流量 0.5 ml/min
d) 注入量 20 μl
e) 検出器 UV検出器(波長254 nm又は280 nm)
5.22.3.4 操作
a) 分離部及び記録・検出部をあらかじめ作動させ,溶離液を約2時間流し装置を安定させる。
b) 試料約100 mgをはかりとり,テトラヒドロフラン10 mlを加えて溶かす。
c) 調製した試料をマイクロシリンジで試料導入装置に注入する。
d) ポンプで溶離液を流し,クロマトグラムを得る。
e) 計算は,5.22.1.4のd)及びe)の計算式による。
f) フェノール樹脂(レゾール)のクロマトグラムの一例を,図13に示す。
5.22.3.5 報告
a) 規格番号
b) 試料の調製方法
c) 測定結果
d) クロマトグラムのコピー
――――― [JIS K 6910 pdf 42] ―――――
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K 6910 : 2007
e) カラム温度
f) 検出器の種類及び波長
g) 定量方法
h) 測定日
図 13 フェノール樹脂(レゾール)のクロマトグラムの一例
5.23 示差走査熱量測定による反応熱及び反応温度
詳細は,ISO 11409:1993による。次にISO 11409:1993
の概要を示す。
5.23.1 装置・器具
a) 示差走査熱量測定装置 (DSC : Differential Scanning Calorimetry)
1) 410 ℃/minで昇温又は冷却できるもの。
2) 時間軸精度±1 %,チャート速度0.510.0 cm/minで,試料と基準物質とのDSC曲線を自動記録で
きるもの。
3) 温度検出感度±0.1 ℃で,熱流束又はエネルギーの差の測定精度が±1 %を確保できるもの。
4) 操作範囲が20300 ℃又はこれと同等以上のもの。
b) 面積測定装置 精度±0.1 %のもの。
c) 試料容器 試料に対して不活性で熱伝導度が高く,かつ,耐圧のもの。
d) はかり 感量0.01 mgのもの。
5.23.2 試薬
a) インジウム 融点156.6 ℃,融解熱28.42±0.36 J/gのもの。
5.23.3 操作
a) SC装置の校正は,熱流束の差又はエネルギーの差,時間軸,熱軸などについて,装置の校正条件に
よって電気的方法又は基準物質(インジウム)を用いて実施する。
b) 試料容器に試料10±2 mgをはかりとる。
c) 試料容器にふたをする。必要に応じて耐圧容器を使用する。
d) 試料容器をDSC装置に装着する。
――――― [JIS K 6910 pdf 43] ―――――
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K 6910 : 2007
e) 5±1 ℃/minの昇温速度でDSC装置をスタートし,時間軸又は温度軸のDSC曲線を得る。
f) 時間軸のDSC曲線では,基準線から曲線が逸脱する曲線の2点をつなぐ基準線を引く(図14及び図
15参照)。
g) 面積測定装置を用いて曲線の下の面積を測定する。
h) SCの測定は2回行う。
i) 反応熱は,次の式によって算出し,2個の測定値を平均して小数点以下1けたに丸める。
A B Φ hs ms
hR
m As Bs Φs
ここに, hR 試料の反応熱(硬化エンタルピー)(J/g)
sh 基準物質の融解熱又は結晶化熱 (J/g)
A : 試料曲線の下のピーク面積 (cm2)
A :
s 基準物質曲線の下のピーク面積 (cm2)
B : 試料に用いた時間感度 (min/cm)
B :
s 基準物質に用いた時間感度 (min/cm)
m : 試料の質量 (mg)
m :
s DSCの校正に用いた基準物質の質量 (mg)
Φ : 試料に用いた熱量軸の感度 (mW/cm)
Φ :
s 基準物質に用いた熱量軸の感度 (mW/cm)
j) 転移温度は,温度軸のDSC曲線から,転移温度θe,θpを計算する(図14及び図15参照)。
2個の測定値を平均して,小数点以下1けたに丸める。
ここに, θe : 外挿法で計算した融解又は反応の開始温度 (℃)
θp : 融解又は反応のピーク温度 (℃)
図 14 基準線の作図及び反応温度(ノボラック)
――――― [JIS K 6910 pdf 44] ―――――
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K 6910 : 2007
図 15 基準線の作図及び反応温度(レゾール)
5.23.4 報告
a) 規格番号
b) 試料の内容
c) 測定結果
1) 反応熱 hR J/g)
2) 反応温度θe,θp又は曲線の形状に関するパラメータ
3) 得られたDSC曲線のコピー
d) 測定条件
1) SC装置の形式名
2) 加熱速度,冷却速度,測定開始温度及び終了温度
3) 熱量,温度の校正に用いた純物質又は基準物質
4) 試料の形状,大きさ及び質量
e) 測定日
――――― [JIS K 6910 pdf 45] ―――――
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JIS K 6903:2008の国際規格 ICS 分類一覧
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