JIS L 1095:2010 一般紡績糸試験方法 | ページ 11

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C.5 装置
C.5.1 検ねん機
一組のつかみで構成されそのうちの1個はいずれの方向にも回転でき,回転計に確実に接続する。片方
又は両方のつかみの位置は,10 mm500 mmの長さの試験糸を取り付けられるよう調整する。つかみは,
ゲージ長に影響を与える遊びがあってはならない。
試験片に荷重を加え,±0.5 mm又は±2 %のいずれか小さい方の精度でその長さを速やかに測定する方
法を講じなければならない。
注記 2 %の限界は,試験中の回転数を計測するために要求される最も高い精度と合致する。
回転数測定装置は,回転するつかみの回転数を記録することができるものとする。
解ねんした試験片の収縮又は伸長を測定するとき,つかみは移動するが回転しないで本質的に摩擦しな
いで移動することができなければならない。
C.5.2 分繊針
C.5.3 試験片の拡大方法
C.5.4 試験室試料のかせ巻装置(オプション)
C.6 標準状態
試料の予備調整,調整及び試験時の標準状態は,ISO 139に規定するとおりとする。
注記 より数は,相対湿度の変化に直接影響を受けないが,湿度の大幅な変化は,材料に対して長さ
の変化をもたらすので,すべての測定は適切な水分平衡となった試料で行うのがよい。より試
験は,一般に調整前の予備調整の必要はない。
C.7 サンプリング
サンプリングは,次のいずれかの方法によって行う。
a) 材料仕様に指示されたものがある場合は,その方法による。
b) 材料仕様にサンプリング方法の指示がない場合は,繊維製品についてISO規格で認められた方法によ
る。
c) ) 及びb) が適用できない場合は,附属書CAに規定する方法による。
1) バルク試料は,CA.1に規定する方法によって採取する。
2) 試験室パッケージ試料の数は,CA.2に規定する方法によってバルク試料から採取する。
C.8 試験片
C.8.1 長さ
C.8.1.1 紡績単糸
試験片の初期長さは,できるだけ大きくするが,紡績に使用した短繊維の平均長さより幾分短いものと
する。表C.1に示す試験片の初期長さが一般に使用されている。

――――― [JIS L 1095 pdf 51] ―――――

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表C.1−試験片の長さ
糸の材料 試験片の初期長さ
mm
綿 10及び25
そ毛 25及び50
紡糸 25及び50
麻 100及び250
C.8.1.2 マルチフィラメント単糸
名目より数が≧1 250回/mの場合 : 250 mm±0.5 mmの初期長さとする。
名目より数が<1 250回/mの場合 : 500 mm±0.5 mmの初期長さとする。
C.8.1.3 もろより糸及びケーブル糸
名目より数が≧1 250回/mの場合 : 250 mm±0.5 mmの初期長さとする。
名目より数が<1 250回/mの場合 : 500 mm±0.5 mmの初期長さとする。
C.8.2 選択
C.8.2.1 通常の使用方法の場合,試験片はパッケージの端から可能な限り最も小さい張力の下で採取する。
これ以外の場合は,パッケージの側面から糸を採取する。損傷した部分を除くため,パッケージの初めと
終わりの数メートルの部分の糸は捨てる。
試験室試料かせを巻き取るよう要求された場合は,糸の試験片はC.8.2.1で規定したように採取し,元の
パッケージの代表とする。
C.8.2.2 2個又はそれを超える試験片を個々のパッケージから採取する場合は,製造中にもたらされる周
期的変動の影響をできるだけ小さくするため,試験片は少なくとも1 mの間隔でランダムに採取する。2
個を超える試験片を個々のパッケージから採取する場合は,数m間隔で1グループ当たり5個以下の試験
片をグループとして採取する。
C.8.3 試験片の数
C.8.3.1 適用が可能な場合は,材料仕様で要求する試験片の数を採取する。
C.8.3.2 材料仕様がない場合は,試験材料のよりの変動結果についての入手可能な情報によって,次に示
す精度をもたらすよう設定された試験片の数をC.8.3.3又はC.8.3.4によって採取する。
C.8.3.3 変動についての情報の利用が可能な場合は,95 %の確率で示す精度を求めるため,表C.2に示す
式によって計算した試験片の数nを採取する。
表C.2−変動についての情報を利用した試験片nの計算式
糸のタイプ よりの範囲 精度 nの公式a)
マルチフィラメント 単糸 40回/m未満 ±4.0回/m 0.240
マルチフィラメント 単糸 40回/m100回/m ±5.0回/m 0.154
その他すべての糸 − ±5 % 0.154
注a) ここに, 々の結果の標準偏差であり,同じ材料についての広範囲にわたる
過去の記録から決められたものである。 々の試験結果の変動係数であり,
同じ材料についての広範囲にわたる過去の記録から決められたものである。
C.8.3.4 変動についての情報が入手できない場合又は論争が起こった場合は,次のようにして試験片の数
を決める。

――――― [JIS L 1095 pdf 52] ―――――

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a) 表C.3に示す試験片nを採取する。
なお,ここでnは算出するための推定変動値を示す。
b) 通常の統計的方法によって変動係数 滿 又はよりの結果を計算する。95 %の信頼度で精度が5 %より
大きいような変動である場合は,試験回数を増やす。必要な試験片の数は,次の式によって計算する。
2
.196
n
5
ここに, n : 試験片の数
滿 同じ材料についての広範囲の過去の記録から決定した個々の
試験結果の変動係数
表C.3−変動についての情報がない場合の試験片数n
糸のタイプ よりの範囲 n 見掛けの変動値a)
紡績単糸 すべて 50 滿 18 %
マルチフィラメント 単糸 40回/m未満 20 8.0回/m
マルチフィラメント 単糸 40回/m100回/m 20 10.0回/m
マルチフィラメント 単糸 100回/mを超えるもの 20 滿 10 %
もろより及びケーブル糸 すべて 20 滿 10 %
注a) び 表C.2の注a)で定義したものと同じである。
C.9 手順1(より方向の測定)
糸の一端を保持し,短い長さ(少なくとも100 mm)の部分が垂直につ(吊)り下がるようにする。糸
の垂直部分を調べ,糸の組成(繊維,フィラメント又は構成している糸)の傾きがS又はZの中央部分の
傾きに一致しているかどうかを確認する。ISO 2に従ってS又はZより方向を表す。
C.10 手順2(より数の測定)
C.10.1 準備手順
試験室パッケージ試料又はパッケージから巻き取った試験室試料かせ(C.5.4)をISO 139に規定する試
験用標準状態で水分平衡にする。
パッケージの通常の使用方法で可能な限り最も小さな張力の下で,パッケージの端又は側面から糸を巻
き戻す。巻き戻しているとき及び試料を取り扱っているときは,元のよりに変化が生じないよう注意する。
最初の試験片を採取する前に約5 mの糸を巻き戻して捨てる。
試験片は,パッケージから切り離す前に検ねん機(C.5.1)のつかみに装着する。追加試験片をパッケー
ジから採取する必要がある場合は,糸の自由端を据付けのグリップ又はつかみで保持するか,荷重の下で
保持してよりが失われるのを防ぐ。
C.10.2 単糸,紡績糸
C.10.2.1 検ねん機(C.5.1)の可動つかみを対象試験紡績糸の名目ステープル長に示す長さ±0.5 mm(C.8.1.1
参照)にセットする。試験片のゲージ長に著しい影響を与えるつかみの横の遊びを除去する。正確なゲー
ジ又は測径器(caliper)でつかみ間の距離を測定して試験片のゲージ長を確認する。回転計を0にセット
する。
C.10.2.2 よりが乱れないように注意して0.5 cN/tex±0.1 cN/texに等しい初荷重の下で,試験片をつかみに
取り付ける。
指定する初荷重の下で,0.5 %以上伸びる糸を試験するときは,0.5 %以下の伸長となる初荷重の下で行

――――― [JIS L 1095 pdf 53] ―――――

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わなければならない。このような例外的ケースに用いる初荷重は報告され,試験結果に関係のあるすべて
の受渡当事者によって合意されなければならない。
C.10.2.3 解ねんした糸の間を非回転つかみの面から回転つかみの面まで針(C.5.2)を通せるようになるま
で回転つかみを回して取り除く。必要ならば,拡大方法(C.5.3)を用いてよりが完全に除去されているか
どうかを確認する。
C.10.2.4 回転カウンターに示すより方向に注意する。試験片を調べて規定するより方向と一致しているか
どうかを確認する(C.9参照)。
C.10.2.5 試験片の初期長さ,より方向及びより数をC.5.1に規定する正確さで記録する。
C.10.2.6 要求する試験片の本数nが,試験されるまで操作を繰り返す(C.8.3参照)。
C.10.3 単糸及びマルチフィラメント糸
C.10.3.1 検ねん機(C.5.1)のつかみを250 mm±0.5 mm(又は,受渡当事者間の合意によって500 mm)の
長さにセットする。試験片のゲージ長に著しい影響を与えるつかみの横の遊びを除去する。正確なゲージ
又は測径器でつかみ間の距離を測定して試験片のゲージ長を確認する。回転計を0にセットする。
C.10.3.2 単糸及び紡績糸は.C.10.2.2C.10.2.5の規定に従って操作を行う。
C.10.3.3 解ねんしたときの長さの変化についての情報が要求された場合は,可動つかみを固定している機
構を解除して,解ねん後の初荷重の下で,試験片の長さを測定する。長さの変化に注意して,その増減を
表す。
C.10.3.4 要求する試験片の本数nが試験されるまで操作を繰り返す(C.8.3参照)。
C.10.4 もろより糸
C.10.4.1 単糸及びマルチフィラメント糸は,C.10.3.1C.10.3.3に規定する手順によってもろより糸のより
の値を測定する。
C.10.4.2 もろより糸のよりを解除した後,切断してばらし,個々の単糸の繊維を得るため,構成する糸の
1本以外はすべて取り除く。もろより糸を構成する糸は,より方向及びより数は同じであると想定される。
このことが分からない場合は,これを確認する。種類に違いがある場合は,各構成糸について別々に試験
を行い報告する。
注記 構成する糸が紡績糸の場合は,追加試験が要求されることになるので,切り取った糸のよりが
減じないよう保存しておくことが望ましい。
C.10.4.3 単糸の構成要素が短繊維から紡績されたものである場合は,単糸のよりの値をC.10.2によって測
定するが,単糸の構成要素がマルチフィラメント糸の場合は,よりの値をC.10.3によって測定する。
C.10.4.4 解ねんしたときの長さの変化についての情報が要求された場合は,可動つかみを固定している機
構を解除して,解ねん後の初荷重の下で,試験片の長さを測定する。長さの変化に注意して,その増減を
表す。
C.10.4.5 要求する試験片の本数nが試験されるまで操作を繰り返す(C.8.3参照)。
C.10.5 ケーブル糸
C.10.5.1 試験片の綱又はケーブル糸のよりの総回転数を求めるため,単糸及びマルチフィラメント糸は,
C.10.3.1C.10.3.3に規定する手順によってケーブル糸のよりの値を測定する。
C.10.5.2 ケーブル糸のよりを解除した後,切断してばらし,個々のもろより糸の繊維を得るため,構成す
る糸の1本以外はすべて取り除く。初荷重の下で長さに注意し,もろより糸の構成要素(C.10.4.2参照)
の総回転数を求めるため,マルチフィラメント糸のC.10.3.1C.10.3.3に規定する手順によって,もろより
糸のよりを測定する。

――――― [JIS L 1095 pdf 54] ―――――

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C.10.5.3 個々の単糸の繊維を得るため,切断してばらし,構成する糸の1本以外はすべて取り除く(C.10.4.2
参照)。
C.10.5.4 単糸が短繊維から紡績されたものである場合は,単糸のよりの値をC.10.2によって測定するが,
糸がマルチフィラメント糸の場合は,単糸のよりの値をC.10.3によって測定する。
C.10.5.5 解ねんしたときの長さの変化についての情報が要求された場合は,可動つかみを固定している機
構を解除して,解ねん後の初荷重の下で,試験片の長さを測定する。長さの変化に注意して,その増減を
表す。
C.10.5.6 要求する試験片の本数nが試験されるまで操作を繰り返す(C.8.3参照)。
C.10.5.7 構成する単糸及びもろより糸の構成要素の最終よりを測定するよう要求された場合は,試験すべ
き構成以外の糸は,すべて試験片から切断してばらすものとする。つかみに残っている糸が紡績糸又はマ
ルチフィラメント糸は,C.10.2又はC.10.3の規定によって試験してもよい。
C.11 結果の計算
C.11.1 試験片の平均より数
試験片の平均より数は,メートル当たりの回転数とし,次の式によって計算する。
1 000x
tx
l
ここに, tx : 試験片の平均より数
l : 解ねん前の試験片の長さ
x : 試験片の総回転数
C.11.2 試料の平均より数
試料の平均より数はメートル当たりの回転数とし,次の式によって計算する。
lx
lx
n
ここに, lx : 試料の平均より数
すべての試験片の平均より数の合計
n : 試験片の数
C.11.3 測定結果の変動
変動係数及び95 %信頼区間を要求された場合は,標準の統計的方法によって計算する。
C.11.4 解ねんによる長さの変化
初期長さの変化が要求された場合は,次の式によって計算し,伸長又は収縮として適切に報告する。
lu lt
Δl 100
lt
ここに |Δl| : Δlがプラスであれば伸長のパーセント
|Δl| : Δlがマイナスであれば収縮のパーセント
lt : より状態の試験片の長さ
lu : 解ねん状態の試験片の長さ
短繊維から紡績した糸の計算値は,報告するに足りる信頼性がないと考えられる。
C.11.5 より係数(α)
要求があれば,次のとおりより係数が計算できる。

――――― [JIS L 1095 pdf 55] ―――――

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JIS L 1095:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2061:1995(MOD)
  • ISO 2062:1993(MOD)
  • ISO 6939:1988(MOD)

JIS L 1095:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1095:2010の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8103:2013
ジエチルエーテル(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8577:2007
水酸化バリウム八水和物(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8799:2020
フェノールフタレイン(試薬)
JISK8858:2007
ベンゼン(試薬)
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISL0101:1978
テックス方式
JISL0104:2000
テックス方式による糸の表示
JISL0105:2020
繊維製品の物理試験方法通則
JISL0205:1972
繊維用語(糸部門)
JISL0208:2006
繊維用語―試験部門
JISL0803:2011
染色堅ろう度試験用添付白布
JISL0841:2004
日光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0842:2004
紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0843:2006
キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0844:2011
洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0845:1998
熱湯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0846:2004
水に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0848:2004
汗に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0849:2013
摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0850:2015
ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
JISL0855:2005
窒素酸化物に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0856:2002
塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0860:2020
ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
JISL0879:2005
乾熱処理に対する染色堅ろう度試験方法
JISL1030-2:2012
繊維製品の混用率試験方法―第2部:繊維混用率
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8701:1999
色の表示方法―XYZ表色系及びX10Y10Z10表色系
JISZ8720:2012
測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源