JIS T 8122:2015 生物学的危険物質に対する防護服 | ページ 3

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表7−バイオハザード対策用全身防護服,部分防護服及び部分防護具の試験項目
気密服 陽圧服 密閉服
部分 部分
細分 自給式 自給式 浮遊固
試験項目 液体防 スプレ ミスト 防護 防護
箇条 呼吸器 呼吸器 送気式 送気式 PAPR式 体粉じ
護 ー防護 防護 服 具
内装形 外装形 ん防護
気密性試験 7.3.2.1 ◎ ◎ ◎ − − − − − − −
漏れ率試験 7.3.2.2 −a) ○b) ○c) ◎ ◎ − − − − −
完 液体ジェット試験 7.3.2.3 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ − − − −
成 液体スプレー試験 7.3.2.4 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ − ◎ − − −
品 微粒子エアロゾル漏れ率試験 7.3.2.5 −d) −d) −d) −d) −d) − − ◎ − −
ミスト試験 7.3.2.6 −e) −e) −e) −e) −e) − −e) − ◎ −
実用性能試験 7.3.2.7 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ −
耐透過性試験f) 7.4.4.1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △
材 圧力下の耐液体浸透
耐人工血液 7.4.4.2.1 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ △ △
料 性試験
浸透性試験
な 耐液体浸透性試験 7.4.4.2.2 −g) −g) −g) −g) −g) −g) −g) ◎ ◎ ◎
ど 耐バクテリオファージ浸透性試験 7.4.4.3 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ △ △
物理的性能試験 7.4.5 △ △ △ △ △ △ △ △ △ △
バイザー,手袋,フットウエアなどの
6.4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ −
性能試験h)
◎は必須の性能,○は条件付き性能及び△は任意選択の性能を意味する。
注a) 気密性試験(7.3.2.1)を実施することによって省略できる。
b) 面体がバイオハザード対策用全身防護服に連結部で接続する自給式呼吸器外装形気密服に適用する[該当しない場合は,気密性試験(7.3.2.1)を実施すること
によって省略できる]。
c) 呼吸用保護具を併用しない送気式気密服に適用する[該当しない場合は,気密性試験(7.3.2.1)を実施することによって省略できる]。
d) 気密性試験(7.3.2.1)又は漏れ率試験(7.3.2.2)を実施することによって省略できる。
e) 液体スプレー試験(7.3.2.4)を実施することによって省略できる。
f) 化学除染を必要とする防護服に適用する。
g) 圧力下の耐液体浸透性試験(7.4.4.2.1)を実施することによって省略できる。
h) 服一体形のバイザー,手袋及びフットウエアなどに適用する。
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7.2 前処理

  材料,縫合部,接合部及び完成品は,受渡当事者間の協議によって必要なときは,試験前に次の前処理
を行う。
a) 洗濯による前処理 洗濯による前処理は,JIS L 1096の8.24.1[A法(かくはん形洗濯機を用いる方
法)]又は,製造業者が指定する洗濯方法若しくは使用者が指定する洗濯方法による。
b) 温度による前処理 温度による前処理は,JIS T 8115の5.2(温湿度による前処理)によって行う。
c) ウェザリングによる前処理 ウェザリングによる前処理は,屋外で雨及び/又は太陽光にさらされて
性能が劣化するおそれがある場合には,JIS K 7350-1に基づいて,JIS K 7350-2,JIS K 7350-3,JIS K
7350-4のいずれかの方法を適用する。
d) 除染による前処理 除染による前処理は,使用する除染剤及び方法によって必要な前処理を行う。
e) 着用による前処理 使用前に着用者による前処理が必要とする製品は,JIS T 8115のA.3(手順C)で
前処理を行う。被験者は,防護服サイズに対し,上限に近い身体寸法であることが望ましい。

7.3 バイオハザード対策用防護服完成品の試験

7.3.1  一般
次の試験(1 250 Pa又は1 750 Paの圧力で防護服を膨張させる7.3.2.1の気密性試験を除く。)に当たって
は,製造業者の取扱説明書に従って装着した状態で実施する。ただし,部分防護服及び部分防護具は,こ
の試験を適用しない。
なお,気密服及び陽圧服の液体ジェット試験及び液体スプレー試験は,防護服と吸水性続服との離隔を
防ぐため,空気を供給せずマネキンで試験を行う。試験結果は箇条10によって報告する。
7.3.2 試験方法
7.3.2.1 気密性試験
気密性試験は,JIS T 8032-1のA法又はB法で試験を行う。2着の試料を試験する。
7.3.2.2 漏れ率試験
漏れ率試験は,異なる被験者によってJIS T 8032-2のA法[塩化ナトリウム(NaCl)法]又はB法[六
ふっ化硫黄(SF6)法]で試験を行う。2着の試料を試験する。ただし,面体がバイオハザード対策用全身
防護服に連結部で接続する自給式呼吸器外装形気密服及び呼吸用保護具を併用しない送気式気密服を除き,
7.3.2.1の気密性試験を実施して6.2.1の気密性を満足する場合は,漏れ率試験を省略することができる。
7.3.2.3 液体ジェット試験
気密服及び陽圧服の液体ジェット試験は,マネキンによってJIS T 8032-3で試験を行う。液体防護用密
閉服の場合は,異なる被験者によってJIS T 8032-3で試験を行う。それぞれ2着の試料を試験する。
7.3.2.4 液体スプレー試験
気密服及び陽圧服の液体スプレー試験は,マネキンによってJIS T 8032-4のB法で試験を行う。このと
き,足踏み及び腕の振りは行わないものとする。スプレー防護用密閉服の場合は,異なる被験者によって
JIS T 8032-4のB法で試験を行う。それぞれ2着の試料を試験する。
7.3.2.5 微粒子エアロゾル漏れ率試験
微粒子エアロゾル漏れ率試験は,JIS T 8124-2によって試験を行う。ただし,7.3.2.1の気密性試験を実
施して6.2.1の気密性を満足する場合は,微粒子エアロゾル漏れ率試験を省略することができる。
7.3.2.6 ミスト試験
ミスト試験は,異なる被験者によってJIS T 8032-4のA法(低レベルスプレー試験)で試験を行う。2
着の試料を試験する。ただし,7.3.2.4の液体スプレー試験を実施して6.2.4の耐液体スプレー浸透性を満

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足する場合は,ミスト試験を省略することができる。
7.3.2.7 実用性能試験
実用性能試験は,JIS T 8115のA.3(手順C)で試験を行う。2着の試料を試験する。7.2のa) d) の前
処理を行う場合は,前後1着の試験を行う。

7.4 材料及び縫合部の試験

7.4.1  一般
試験結果は,箇条10によって報告する。
7.4.2 試料調整
試料調整は,通常,温度23±3 ℃,相対湿度(60±10)%で24時間以上放置し,試験は10分以内に開
始する。
注記 製造業者は,カタログ,取扱説明書等の技術情報に次の文言を記載し,代替の温度による試料
調整条件を選択することもできる。“この製品はJIS T 8122に規定する条件と異なる,次の条
件で試料調整をした[温度(℃)及び相対湿度(%)]。”
7.4.3 試験温湿度
試験温湿度は,特に指定がなければ,温度23±3 ℃,相対湿度(60±10)%とする。
注記 製造業者は,カタログ,取扱説明書などの技術情報に次の文言を記載し,代替の温湿度による
試験条件を選択することもできる。“この製品はJIS T 8122に規定する条件と異なる,次の条
件で試験をした[温度(℃)及び相対湿度(%)]。”
7.4.4 試験方法
7.4.4.1 耐透過性試験
耐透過性試験は,JIS T 8030のA法(液体化学物質との連続接触試験)又はB法(気体化学物質との連
続接触試験)で試験する。このとき,標準透過速度は,毎分0.1 μg/cm2とする。
化学除染を必要とする防護服は,使用する除染剤で試験する。
耐透過性データは,除染に使用する化学物質について報告する。
7.4.4.2 耐人工血液浸透性試験
7.4.4.2.1 圧力下の耐液体浸透性試験
圧力下の耐液体浸透性試験は,人工血液を用いてJIS T 8060の8.3(試験手順)の手順Bで試験する。
使用する人工血液は,JIS T 8060による人工血液とする。
7.4.4.2.2 耐液体浸透性試験
耐液体浸透性は,人工血液を用いてJIS T 8033に従って試験する。
なお,平均浸透指数は,蒸発損失補正後の値とする。使用する人工血液は,JIS T 8060による人工血液
とする。
7.4.4.3 耐バクテリオファージ浸透性試験
耐バクテリオファージ浸透性試験は,Phi-X174を用い,JIS T 8061の8.8(バクテリオファージ負荷試験
懸濁液への材料の暴露)の手順B又は手順Cで試験する。
7.4.5 物理的性能試験
7.4.5.1 一般
この試験を行った場合,試験結果は箇条10によって報告する。
7.4.5.2 引張強さ
引張強さは,JIS L 1096の8.14.1[A法(ストリップ法)]によって試験を行う。

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7.4.5.3 引裂強さ
引裂強さは,JIS L 1913の6.4.2(トラペゾイド法)によって試験を行う
7.4.5.4 突刺強さ
突刺強さは,JIS T 8115の6.12(突刺強さ)によって試験を行う
7.4.5.5 破裂強さ
破裂強さは,JIS L 1096の附属書M[繊維製品−生地の破裂特性−破裂強さ及び破裂膨張度の測定(液
圧法)]によって試験を行う
7.4.5.6 摩耗強さ
摩耗強さは,JIS T 8115の6.14(摩耗強さ)によって試験を行う
7.4.5.7 はっ水度
はっ水度は,JIS L 1092の7.2[はっ水度試験(スプレー試験)]によって試験を行う
7.4.5.8 縫合部強さ
縫合部強さは,JIS L 1093の7.1[A法(グラブ法)]によって試験を行う
7.4.5.9 耐水度
耐水度は,JIS L 1092の7.1[耐水度試験(静水圧法)]のA法(低水圧法)又はB法(高水圧法)によ
って試験を行う。

8 表示

  この規格の全ての要求事項に適合したバイオハザード対策用防護服には,本体の見やすい場所に少なく
とも次の事項を容易に消えない方法で表示する。
a) 製造業者名又はその略号
b) 製品の名称及び/又は形式番号
c) バイオハザード対策用防護服の種類(箇条4参照)
d) この規格の番号及び西暦年(例 JIS T 8122:2015)
e) 製造年又はその略号
f) サイズ(JIS T 8005で規定するサイズ範囲)
なお,バイオハザードに対する防護を示す図記号は,ISO 7000-2491とする。ただし,図記号の表示は
任意とする。

9 取扱説明書

  バイオハザード対策用防護服には,製造年を除く箇条8及び次の事項を含む取扱説明書を,固別のバイ
オハザード対策用防護服又はこん(梱)包用のこん(梱)包単位に,添付しなければならない。
a) 安全上の考慮事項
b) 使用準備
c) 必要であれば,例えば気密性及び風量などの確認方法
d) 着脱手順
e) 保守管理及び洗浄方法
f) 廃棄基準及び廃棄の際に考慮しなければならない事項

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10 製品技術情報

  製造業者は,この規格に規定する試験結果及びクラス分類についての情報並びに試験方法を明記した上
で,製品技術情報として示さなければならない。
a) 試験前負荷処理を実施した場合は,その内容
b) 完成品の性能要求事項に適合していることについての情報(6.2参照)
c) 材料及び縫合部などの性能要求事項に適合していることについての情報(6.3及び6.4参照)

JIS T 8122:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8122:2015の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK7350-1:1995
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法 第1部:通則
JISK7350-1:2020
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第1部:通則
JISK7350-2:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第2部:キセノンアークランプ
JISK7350-3:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第3部:紫外線蛍光ランプ
JISK7350-4:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第4部:オープンフレームカーボンアークランプ
JISL1092:2009
繊維製品の防水性試験方法
JISL1093:2011
繊維製品の縫目強さ試験方法
JISL1096:2010
織物及び編物の生地試験方法
JISL1913:2010
一般不織布試験方法
JIST8001:2006
呼吸用保護具用語
JIST8005:2015
防護服の一般要求事項
JIST8030:2015
化学防護服―防護服材料の耐透過性試験
JIST8032-1:2015
化学防護服完成品の試験方法―第1部:ガス気密性の求め方(内部圧力試験)
JIST8032-2:2015
化学防護服完成品の試験方法―第2部:エアロゾル及び気体の漏れ率の求め方(内部への漏れ率試験)
JIST8032-3:2015
化学防護服完成品の試験方法―第3部:液体ジェットに対する耐浸透性の求め方(ジェット試験)
JIST8032-4:2015
化学防護服完成品の試験方法―第4部:液体スプレーに対する耐浸透性の求め方(スプレー試験)
JIST8033:2008
化学防護服―防護服材料の液体化学物質に対する耐浸透性試験方法
JIST8060:2015
血液及び体液の接触に対する防護服―防護服材料の血液及び体液に対する耐浸透性の求め方―人工血液を用いる試験方法
JIST8061:2015
血液及び体液の接触に対する防護服―防護服材料の血液媒介性病原体に対する耐浸透性の求め方―Phi-X174バクテリオファージを用いる試験方法
JIST8115:2015
化学防護服
JIST8124-1:2010
固体粉じんに対する防護服―第1部:浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ5化学防護服)の性能要求事項
JIST8124-2:2008
固体粉じんに対する防護服―第2部:微粒子エアロゾルに対する全身化学防護服内部への漏れ率試験方法