JIS Z 0237:2022 粘着テープ・粘着シート試験方法 | ページ 4

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11.2 試験装置

  試験装置は,次による。
a) 低速巻戻し強さ測定用取付けジグ 0.3 N以下の荷重で容易に回転できるローラを備えたものを用い
る。図8に,例を示す。
b) 引張試験機 引張試験機は,8.2に規定するものを用いる。
図8−低速巻戻し強さ測定用取付けジグの例

11.3 試験方法

  ロール状に巻かれたテープを取付けジグのローラにはめ込み,ブラケットの端を引張試験機の下部チャ
ックに挟む。
テープを約50 mm手で巻き戻し,その部分を上部チャックに挟み,5.0 mm/s±0.2 mm/sの速さで巻き戻
す。測定は1周4か所の平均値を求める。又は,テープ1周の巻戻し強さをチャート式,デジタル式,デ
ジタル表示又はデジタル記録式の方法によって,平均値を求める。

11.4 結果

  結果は,測定値の平均値とし,ニュートン毎10ミリメートル(N/10 mm)で記録する。

11.5 試験の報告

  試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所
e) 試験結果
f) この規格の規定内容から変更した事項

12 高速巻戻し強さ

12.1 試料

  試料は,ロール状に巻かれたテープを用いる。幅は通常,50 mm以下とする。

――――― [JIS Z 0237 pdf 16] ―――――

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12.2 試験装置

  試験装置は,次による。
a) 巻戻し強さの検出及び表示装置 ロール状に巻かれたテープを巻き戻すときの力を検出する装置で,
その力の表示は,アナログ式,デジタル記録式又はチャート記録式のいずれの機構を備えたものを用
いてもよい。
b) 高速巻戻し強さ測定用取付けジグ 0.3 N以下の荷重で容易に回転できるローラを備えたものを用い
る。
c) 巻戻し装置 テープを定速で巻き戻すことができる機構を備えたものを用いる。
d) 巻取り装置 巻き戻したテープを巻き取ることができる機構を備えたものを用いる。

12.3 試験方法

  試験方法は,次による。
a) ロール状に巻かれたテープを取付けジグのローラにはめ込み,巻戻し装置を通して巻取り装置に取り
付ける。
b) テープは,500 mm/s±25 mm/s又は1 000 mm/s±50 mm/sの速度で約3秒間巻き戻して力の平均値を読
み取る。

12.4 結果

  結果は,ニュートン毎10ミリメートル(N/10 mm)で記録する。

12.5 試験の報告

  試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所
e) 試験結果
f) この規格の規定内容から変更した事項

13 保持力

13.1 試験片

  試験片がテープの場合は,採取前にロール状の外側3層から最大6層までを切り取って捨てる。試験片
の採取は,ロールから500 mm/s750 mm/sの速さで巻き戻す。高速で巻き戻すことができない場合は,で
きるだけ500 mm/sに近い速度で巻き戻す。
試験片は,幅8 mm25 mm,幅許容差±0.5 mm,長さ約150 mmとする。また,測定結果に具体的な接
触面積[幅(mm)×長さ(mm)]を記載する。
一つの試験に試験片を3枚採る。試験片は,端をきずつけないように鋭利な刃物で切断する。試験する
部分の粘着面には,ほこりの付着があってはならない。また,粘着面に素手で触れたり他の異物を触れさ
せてはならない。

13.2 試験装置

  試験装置は,次による。
a) 試験板 10.2.2に規定するものを用いる。
b) 圧着装置 10.2.3に規定するものを用いる。

――――― [JIS Z 0237 pdf 17] ―――――

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c) テストスタンド テストスタンドは試験板を固定するもので,試験片を貼り付け,鉛直に対し0°
2°の間の角度で,試験片に荷重を取り付けるためのものである。試験片に対して離につながるよう
な負荷をかけてはならない(図9参照)。
d) フック及びおもり フックは,試験片におもりを取り付けるための役割をし,テープの試験片の幅方
向に均一に負荷がかかるようでなければならない。試験用のおもりは,フックも含めて,質量1 000 g
±5 gとする。また,試験片に応じた他のおもりを用いてもよい。
0°2°傾斜
テストスタンド
試験板
試験片
おもり
時間測定
装置付き架台
図9−保持力試験装置の例

13.3 試験方法

  試験方法は,次による。
a) 幅8 mm25 mm,幅許容差±0.5 mm,長さ8 mm25 mm,長さ許容差±0.5 mmの面積で,圧力をか
けずに,試験板の一端の中央に試験片を置く。試験片の粘着剤が露出した部分は,マスクしてもよい。
試験片は,巻戻し後5分以内に使用する。
b) 試験片の上からローラを,10 mm/s±0.5 mm/sの速さで規定された回数を圧着する。ただし,規定のな
い場合は2往復とする。
c) 圧着後1分以内に試験板の一端を止め,試験板及び試験片が鉛直に垂れ下がるようにし,試験片の下
端から40 mm60 mmを折り重ねる。折り重ねた試験片端に,規定されたおもりを取り付ける。おも
りは静かにかけ,振れないようにし,規定荷重以外の力が試験片にかからないように注意する。
d) おもりを取り付けてから,試験片が試験板から完全にがれ落ちるまでの経過時間を測定する。結果
(おもりが落下するまでの時間)を,それぞれ対数に変換し算術平均値を求める。この値の逆対数を
求めることで,時間に換算する。

――――― [JIS Z 0237 pdf 18] ―――――

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なお,落下しない場合は,所定時間後のずれた距離(0.1 mm単位)をはかり,その平均値を求めて
もよい。

13.4 結果

  結果は,13.3 d)で算出した,試験板から完全にがれ落ちた時間(分)又は所定時間でのずれた距離(mm)
で記録する。

13.5 試験の報告

  試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所
e) 試験結果(試験結果には,凝集破壊,界面離など,テープ又はシートが被着体から離するときの
破壊現象に関する観察記録についても記載する。)
f) 試験の貼り付け幅及び長さ
g) この規格の規定内容から変更した事項
例 標準の1分を超える放置時間を採用した場合,1 000 g±5 g以外のおもりを採用した場合,標準
状態[温度23 ℃±1 ℃,相対湿度(50±5)%]以外の場合など。

14 傾斜式ボールタック

14.1 試験片

  試験片の寸法は,幅10 mm15 mm,長さ約300 mmのものを4枚以上採る。
試験片は,端をきずつけないように鋭利な刃物で切断する。試験する部分の粘着面にはほこりの付着が
あってはならない。また,粘着面に素手で触れたり他の異物を触れさせてはならない。

14.2 試験装置

14.2.1 球転装置
球転装置は,傾斜角が20°,30°又は40°の傾斜板を備えたもので,図10にその例を示す。各部は,
次のとおりとする。
単位 mm
図10−傾斜式ボールタック装置の例
a) 傾斜板 傾斜板は,平滑で硬い平面板(ガラス板,金属板,木板,プラスチック板など)を用いる。

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b) 助走路 助走路は,長さ100 mm以上,呼び厚さ25 殉 騰 リエチレン
タレートフィルムを,試験片の粘着面の上部に貼り付けて作る。助走路の長さは,100 mmとする。
c) 測定部 測定部は,助走路の下端から100 mm範囲の粘着面とする。
14.2.2 ボール
試験のボールは,次による。
a) 材質は,JIS G 4805に規定する高炭素クロム軸受鋼鋼材のSUJ2とする。精度は,JIS B 1501に規定す
る転がり軸受用の鋼球の等級G 40以上とする。
b) ボールの大きさは,JIS B 1501に規定する“呼び”のインチ系列で1/161までの大きさのもののう
ち,“奇数/64”(すなわち5/64,7/64,9/64,11/64,13/64,15/64,17/64,19/64,21/64,23/64,25/64,
29/64及び31/64)を除いた合計31種類とする。

14.3 試験方法

  試験方法は,次による。
a) 水準器を用いて球転装置を測定台上に水平に固定する。傾斜板の標準角度は30°とし,必要に応じて
20°又は40°とすることができる。
b) 試験片の上端を止める粘着テープ,下端を止める粘着テープ又は分銅(質量約500 g)を用いて,傾斜
板上の所定の位置に,粘着面を上にして試験片をセットし,助走路用のポリエチレンテレフタレート
フィルムを,試験片の粘着面の所定の位置に貼り付ける。ポリエチレンテレフタレートフィルムは,
気泡が入ったり,しわにならないように貼り付け,強く圧着してはならない。試験片をセットすると
き,試験片が浮いたり,しわになったり曲がったりしないように注意し,縁がカールし,浮いている
場合には,その部分を他の粘着テープで板上に固定する。
c) ボールの大きさに合わせて,助走路の長さが100 mmと一定になるように,ボールの中心をボールス
タート位置に調整する。
d) 防せい(錆)剤中に保存されているボールをピンセットなどを用いて取り出し,10.2.2 c)に規定する
洗浄方法に準じて清浄にした後,スタート位置に置いてボールを転がす。
e) このスタート位置の調整,ボールの清浄,転がしの一連の操作を,ボールの大きさを変えて繰り返し,
測定部内に停止(5秒間以上ボールが動かない。)するようなボールのうち最大のものを見いだす。こ
の試験片で見いだした最大のボールと,その前後の大きさのボール,計3個のボールを新たな試験片
の上で1回ずつ計3回転がし,見いだしたボールが測定規定に当てはまる最大のボールであることを
確認する。
f) ボールナンバーは,直径1インチのものを32といい,1/32(32分の1インチ)を1という。以下同
様に2/32,3/32,4/32,·32/32の分子に当たる数値をボールナンバーといい,試験結果は見いだした
最大のボールのナンバーをもって表し,3枚の試験片の平均値を求める。

14.4 結果

  結果は,ボールナンバーで記録する。また,傾斜板の角度も記録する。

14.5 試験の報告

  試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所

――――― [JIS Z 0237 pdf 20] ―――――

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JIS Z 0237:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 29862:2018(MOD)
  • ISO 29863:2018(MOD)
  • ISO 29864:2018(MOD)

JIS Z 0237:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 0237:2022の関連規格と引用規格一覧