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使用し,表面粗さは,JIS B 0601に規定するRa : 15 nm75 nmのものとする。試験板の寸法は,厚さ1.1
mm以上,幅約50 mm,長さ約125 mmとする。汚れ,変色又は多数のスクラッチきずが見られるものは
用いてはならない。
試験板の洗浄は,次による。
a) 試験板の洗浄溶剤は,ジアセトンアルコール(4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタノン),メタノール,
メチルエチルケトン,アセトン及びn-ヘプタンの中から一つ以上選択して使用できるものとする。
なお,溶剤は,試薬用又は残さのない工業用薬品以上の品質とする。
b) 洗浄用の布などは,手術用ガーゼ,脱脂綿,洗浄用紙製品などとする。使用中に糸くず,ほこりが発
生せず柔らかくて吸収性があり,a) の項目に挙げられている溶剤に溶ける添加剤を含まず,未使用の
ものが適している。
c) a) の中から選んだ溶剤を布などにしみ込ませ,試験板の表面を拭く。乾いてから,新しい布などで乾
燥するまで更によく拭く。このように溶剤での洗浄を目視によって清浄になったとみられるまで3回
以上繰り返して行う。
d) 新しい試験板は,a) の中から選んだ溶剤を布などにしみ込ませ,試験板の表面を10回以上拭き,使
用前にc) に規定する方法で更に洗浄する。
最終的な拭き取りは,メチルエチルケトン又はアセトンで行う。洗浄後の試験板は10分間以上乾燥し,
また,10時間以内に使用しなかった試験板は,再洗浄しなければならない。
なお,汚れ,変色,又は多数のきずが見られる試験板は,廃棄する。また,試験板表面を指で触れない
ようにし,損傷又は汚染しないよう試験板を保管する。
10.2.3 圧着装置
圧着装置は,試験片を圧着するときにローラの質量だけが試験片にかかる構造のものとする。ローラは,
直径85 mm±2.5 mm,幅45 mm±1.5 mmの上に,厚さ約6 mmでゴム硬度がJIS K 6253-3に規定するデュ
ロメータ硬さA 80±5のゴムでおお(被)われた鋼製のものとし,その表面は正確な円柱で,凹凸のない
ものでなければならない。ローラの質量は,2 000 g±100 g又は1 000 g±50 gのものとする。圧着装置の
例を,手動式のものは図4に,自動式のものは図5に示す。
ハンドル
ローラ
図4−手動式圧着装置の例
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図5−自動式圧着装置の例
10.3 試験方法
10.3.1 一般
試験方法は,次による。
なお,特に指定のない限り標準状態[温度23 ℃±1 ℃,湿度(50±5)%]で行う。
− 方法1 テープ及びシートをステンレス試験板に対して180°に引きがす試験方法
− 方法2 テープをテープ背面に対して180°に引きがす試験方法
− 方法3 両面粘着テープ(以下,両面テープという。)をステンレス試験板に対して180°に引きが
す試験方法
− 方法4 離ライナーをテープ及びシートの粘着面に対して180°に引きがす試験方法
− 方法5 上記の方法1方法4において,低温環境下で試験片を試験板に対して180°に引きがす試
験方法
− 方法6 上記の方法1方法4において,試験片を試験板に対して90°に引きがす試験方法
各試験方法の引きがし角度及び温度を,表2に示す。
表2−各試験方法の引きがし角度及び温度
試験方法 引きがし角度 試験温度
23 ℃±1 ℃ 低温
ステンレス試験板に対する引き 180° 方法1 方法5
がし粘着力試験方法 90° 方法6 −
テープ背面を試験板とした引き 180° 方法2 方法5
がし粘着力試験方法 90° 方法6 −
両面テープのステンレス試験板に 180° 方法3 方法5
対する引きがし粘着力試験方法 90° 方法6 −
離ライナーをテープ粘着面に対 180° 方法4 方法5
して引きがす粘着力試験方法 90° 方法6 −
10.3.2 試験手順
試験手順は,次による。
a) 試験板に対する粘着力を試験する場合の手順 試験片は,10.1に規定する手順で採取後5分以内に試
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験板に貼る。タブを形成するため一端を粘着剤と粘着剤とがつくように12 mm折り,もう一方の端は
試験板の端に貼る。試験板と接触させないように,試験板の上に試験片をたるませてタブ部分を持ち,
自動又は手動のローラで縦方向に圧着しながらテープを試験板に貼る。これによって粘着剤と試験板
との間に空気が入るのを防ぐ。空気が入った場合は,この試験は無効とする。ローラは,10 mm/s±0.5
mm/sの速度で合計2往復行い,圧着中に荷重を増加してはならない。試験片はローラ圧着後,1分以
内に引きがし試験を行う。
b) テープ背面に対する粘着力を試験する場合の手順 背面を試験するテープを10.1に規定する手順で
300 mm採取する。これを試験板にローラで圧着し,試験板に貼られているテープ以外のところは,
切り落とす。次に,試験片を同じように300 mm採取し,タブを形成するため一端を粘着剤と粘着剤
とがつくように12 mm折り,もう一方の端は,背面を試験するテープの一端の上に貼り,縦方向に2
往復,自動又は手動のローラで圧着する。このとき,第二試験片が第一試験片と直線上に重なるよう
に貼る。これによって二つの試験片の間に空気が入るのを防ぐ。空気が入った場合は,無効とする。
試験片はローラ圧着後,1分以内に引きがし試験を行う。
c) 両面テープの第一粘着面を試験する場合の手順 10.1に規定する手順で試験をするテープを試験片と
して,300 mm採取する。タブを形成するため一端を粘着剤と粘着剤とがつくように12 mm折り,も
う一方の端は,試験板の端に貼る。試験板と接触させないように,試験板の上に試験片をたるませて
タブ部分を持ち,自動又は手動のローラで縦方向に1往復させテープを試験板に貼る。これによって
粘着剤と試験板との間に空気が入るのを防ぐ。ただし,空気が入った場合には,試験は無効とする。
離ライナーをがし,試験片に呼び厚さ25 μmのJIS C 2318に規定するポリエチレンテレフタレー
トフィルムを重ねる。この手順は,テープを試験板に貼るのと同じ方法で行う。したがって,実質ロ
ーラがフィルムを粘着面に貼り付けていることとなる。試験片はローラ圧着後,1分以内に試験を行
う。
なお,ポリエチレンテレフタレートフィルムは,手動式のローラによって2往復して圧着してもよ
い。そのときの圧着速度は,50 mm/sに上げてもよい。
d) 両面テープの第二粘着面を試験する場合の手順 10.1に規定する手順で試験をするテープを試験片と
して,300 mm採取する。このテープを呼び厚さ25 μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに重
ね,自動又は手動のローラでテープをフィルムに貼るために圧着する。これによって,テープとフィ
ルムとの間に空気が入るのを防ぐ。離ライナーをがし,タブを形成するため一端を粘着剤と粘着
剤とがつくように12 mm折る。もう一方の端は,試験板の端に貼る。試験板に接触させないように,
試験板の上に試験片をたるませてタブ部分を持ち,自動又は手動のローラを縦方向に2往復させテー
プを試験板に貼る。これによって粘着剤と試験板との間に空気が入るのを防ぐ。ただし,空気が入っ
た場合には,試験は無効とする。試験片はローラ圧着後,1分以内に試験を行う。
e) 両面テープ離ライナーの離試験手順 粘着面(第一粘着面)を下向きにして試験片を試験板の中
央に貼る。10 mm/s±0.5 mm/sの速度で2往復,ローラで圧着する。試験板に貼られているテープ以外
のところは,離ライナーをがし,その部分のテープは切り落とす。試験板上のテープ部分の離
ライナーは,間違ってがさないように気をつける。試験はローラ圧着後に開始する。
f) 離ライナー付き片面テープの離ライナーの離試験手順 少なくとも試験片より幅広の両面テ
ープを試験板の長さいっぱいに貼り,離ライナーを両面テープからがす。試験板上の両面テープ
の粘着面上に試験片の背面側を試験板の長さいっぱいに重ねて貼る。10 mm/s±0.5 mm/sの速度でそれ
ぞれの方向に2往復ローラをかけて圧着する。試験板に貼っているテープ以外のところは,離ライ
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ナーをがし,その部分のテープは切り落とす。試験板上のテープ部分の離ライナーは,間違って
がさないように気をつける。試験はローラ圧着後に開始する。
g) 低温環境下で試験する場合の手順 試験試料,試験片及び洗浄後の試験板を選択した低温で2時間調
整した後,試験片を低温環境で貼る。貼り方は,a) f) と同様に行い,試験板から試験片をがす前
に16時間24時間調整する。また,全試験を受渡当事者間の協定による低温環境下で行う。
10.4 引きがし粘着力の測定
10.4.1 方法1 : 試験板に対する180°引きがし粘着力
試験片をがすときは,テープ背面が重なるようにテープの端を持って180°に折り返し,試験板から
25 mmがす。引張試験機の片方のチャックにそのがした部分の試験板の片端を固定し,もう片方のチ
ャックにテープを固定する。次に,試験機を,5.0 mm/s±0.2 mm/sで運転する。
測定開始後,最初の25 mmの長さの測定値は無視する。その後試験板から引きがされた50 mmの長
さの粘着力測定値を平均し,引きがし粘着力の値として使用する(図6参照)。
なお,測定者は,試験板への貼り付け操作は,できる限り手早く行い,体温の伝導によって試験板の温
度変化をできるだけ少なくするのが望ましい。
図6−引きがし時の測定ジグの一例
10.4.2 方法2 : 背面に対する180°引きがし粘着力
10.3.2 b) で圧着した試験体を,10.4.1と同一方法で試験する。
10.4.3 方法3 : 両面テープの180°引きがし粘着力
10.3.2 c) 及びd) で圧着した試験体を,10.4.1と同一方法で試験する。
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10.4.4 方法4 : 離ライナーの180°引きがし力
10.3.2 e) 及びf) で圧着した試験体を,10.4.1と同一方法で試験する。
10.4.5 方法5 : 低温環境下で試験板に対する180°引きがし粘着力
引きがし粘着力の測定は,10.4.1と同一方法で試験する。
10.4.6 方法6 : 90°引きがし粘着力
図7と同様の90°引きがし試験の装置を用いる。試験装置を下部ジグに水平に取り付け,ひもの上端
を試験機の稼動部に固定する。試験片を貼り付けた試験板を取付けジグに挿入し,試験片の遊びの部分の
一端を上部チャックに固定する。それ以外は,10.4.1と同一方法で試験する。
単位 mm
図7−90°引きがし法の取付けジグの例
10.5 結果
結果は,引きがし粘着力を,ニュートン毎10ミリメートル(N/10 mm)で記録する。
10.6 試験の報告
試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法(10.3に規定する試験方法の区分)
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所
e) 試験結果(試験結果には,凝集破壊,界面離など,テープ又はシートが被着体から離するときの
破壊現象に関する観察記録についても記載する。)
f) この規格の規定内容から変更した事項
例 標準の1分を超える放置時間を採用した場合,試験片の幅が24 mm未満の場合,標準状態[温
度23 ℃±1 ℃,相対湿度(50±5)%]以外の場合など。
11 低速巻戻し強さ
11.1 試料
試料は,ロール状に巻かれたテープを用いる。幅は通常,50 mm以下とする。
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JIS Z 0237:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 29862:2018(MOD)
- ISO 29863:2018(MOD)
- ISO 29864:2018(MOD)
JIS Z 0237:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.180 : 接着剤
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- 粘着テープ・粘着シート用語
- JISZ0208:1976
- 防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)
- JISZ1524:2009
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- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態