JIS Z 8901:2006 試験用粉体及び試験用粒子 | ページ 3

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Z 8901 : 2006
c) 顕微鏡法 顕微鏡法は,次による。
1) 使用器具 使用器具は,次による。
− 透過形電子顕微鏡
− 電子顕微鏡試料作成用具
2) 試料 少量の試料を乾燥して用いる。
3) 測定手順 測定手順は,次による。
− カーボン蒸着したシートメッシュ上に振掛け法(2),ペースト法(3)又は水面膜法(4)によってカーボ
ンブラックを分散させ,顕微鏡試料を作成する。
注(2) 試料のカーボンブラックを脱脂綿,柔らかい毛の筆などでカーボン蒸着した支持膜に付けて軽
くほぐし,そのまま検鏡するか,又は更にカーボン蒸着して検鏡する。
(3) 試料のカーボンブラックにあまに油を少量加えて,へらでよく練り,ペースト状にしたものを
少量カーボン蒸着した支持膜に付けて,JIS K 8034又はJIS K 8271に規定する溶剤中に浸し,
媒質(あまに油)だけ溶解洗浄する。
(4) カーボンブラックのような疎水性の試薬は,JIS K 8103に規定する分散媒を用いてよく分散さ
せておき,その少量を水面上に滴下すると広がって溶媒は蒸発するが,粒子は水面に分散浮遊
している。これを支持膜を張ったメッシュですくい上げると,よい分散状態の試料が得られる。
− 電子顕微鏡によって最小粒子径が測定できる倍率で撮影し,顕微鏡写真を作る。
− 顕微鏡写真上の最大粒子及び最小粒子の直径を測定し,粒子径範囲を求める。
5.4.5 15種の混合割合の測定方法 試験用粉体15種の混合割合の測定方法は,次による。
a) 使用器具 使用器具は,次による。
1) 電気炉 1 000 ℃までの温度が保持できるもの。
2) るつぼ 容量約30 cm3のもの。
3) 天びん 感量1/1 000 gのもの。
b) 試料 試料は,少量を乾燥して用いる。
c) 測定手順 測定手順は,次による。
1) 試料をるつぼに10 g程度採取してデシケータ中に保存した後,恒量になるまでひょう量する。この
値をAとする。
2) 電気炉で400 ℃で約1時間保持し,デシケータ中で冷却後,ひょう量する。その値をBとする。A
からBを差し引き,コットンリンタの質量を求める。
3) 試料を更に電気炉で約750 ℃で約1時間加熱し,デシケータ中で冷却後ひょう量する。この値をC
とする。BからCを差し引いて,カーボンブラックの量を求める。

5.5 取扱い上の注意事項

 試験用粉体1を各種試験に適用するときには,特に指定がない限り,十分に
乾燥し,かつ,できる限り分散した状態で変質を避けて使用しなければならない。

5.6 表示

 試験用粉体1は,容器の見やすいところに容易に消えない方法で,次の事項を表示しなけれ
ばならない。
a) 規格番号
b) 種類及び使用材料
例 試験用粉体1 8種 関東ローム
c) 正味質量
d) 化学成分

――――― [JIS Z 8901 pdf 11] ―――――

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Z 8901 : 2006
例 試験用粉体1 化学成分(8種の場合)
化学成分 質量分率
%
SiO2 3440
Fe2O3 1723
Al2O3 2632
CaO 03
MgO 37
TiO2 04
強熱減量 04
e) 粒子密度
例 2.93.1 g/cm3
f) 粒子径分布又は粒子径範囲
例 試験用粉体1 (8種の場合)
粒子径 オーバサイズ(質量基準)
μm %
5 61±5
10 43±3
20 27±3
30 15±3
40 9±3
75 3以下
g) 製造業者名又はその略号

6. 試験用粉体2

6.1 品質

6.1.1  ガラスビーズ ガラスビーズの品質は,次による。
備考 ガラスビーズの材料は,ソーダライム−シリケートガラス(GBL)及びバリウム−チタネート
ガラス(GBM)の2種類(5)とする。
注(5) ソーダライム−シリケートガラス(GBL)及びバリウム−チタネートガラス(GBM)とでは,
化学成分及び粒子密度が異なる。
a) 化学成分 ソーダライム−シリケートガラスの化学成分は,JIS R 3101に規定する方法によって測定
し,表17の値に適合しなければならない。バリウム−チタネートガラスの化学成分は,JIS K 0121
又はJIS R 3105に規定する方法によって測定し,表18の値に適合しなければならない。
表 17 ソーダライム−シリケートガラスの化学成分
化学成分 質量分率
%
SiO2 7073
Na2O 1215
CaO 712
MgO 1 5

――――― [JIS Z 8901 pdf 12] ―――――

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表 18 バリウム−チタネートガラスの化学成分
化学成分 質量分率
%
TiO2 3338
BaO 4148
SiO2 1014
CaO 4 8
b) 粒子密度 粒子密度は,JIS R 3301に規定する粒子密度測定方法によって測定し,ソーダライム−シ
リケートガラスは2.12.5 g/cm3,バリウム−チタネートガラスは4.04.2 g/cm3でなければならない。
c) 粒子径分布 粒子径分布は,JIS R 6002に規定する電気抵抗試験方法によって測定し,表19及び表20
の値に適合しなければならない。
表 19 ソーダライム−シリケートガラスの粒子径分布
単位 μm
種類 オーバサイズ(質量基準)
オーバサイズ(質量基準) オーバサイズ(質量基準)
90 %の粒子径 50 %の粒子径 10 %の粒子径
GBL 30 26以上 30±1.0 34以下
GBL 40 37以上 41±1.0 45以下
GBL 60 55以上 59±1.0 63以下
GBL 100 95以上 100±1.0 105以下
表 20 バリウム−チタネートガラスの粒子径分布
単位 μm
種類 オーバサイズ(質量基準)
オーバサイズ(質量基準) オーバサイズ(質量基準)
90 %の粒子径 50 %の粒子径 10 %の粒子径
GBM 20 18以上 22±1.0 26以下
GBM 30 26以上 30±1.0 34以下
GBM 40 37以上 41±1.0 45以下
d) 屈折率 屈折率は,JIS R 3301に規定する屈折率試験方法によって測定し,ソーダライム−シリケー
トガラスは1.511.53,バリウム−チタネートガラスは1.921.94でなければならない。
e) 外観及び形状 外観及び形状は,JIS R 3301の外観及び形状に規定する方法によって測定し,だ円,
鋭角,不透明,異物,粒子間の融着などのあるものの総計が,個数基準で5 %以下でなければならな
い。
6.1.2 白色溶融アルミナ 白色溶融アルミナの品質は,次による。
備考 白色溶融アルミナは,アルミナを電気炉で溶融し,冷却して凝固した塊を粉砕後,湿式分級し
て整粒したコランダムの結晶からなるもの。
a) 化学成分 化学成分は,JIS R 6123によって測定し,Al2O3の値が99 %以上でなければならない。
b) 粒子密度 粒子密度は,JIS R 6125によって測定し,3.94.0 g/cm3でなければならない。
c) 粒子径分布 粒子径分布は,JIS R 6002に規定する電気抵抗試験方法によって測定し,表21の値に適
合しなければならない。

――――― [JIS Z 8901 pdf 13] ―――――

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Z 8901 : 2006
表 21 白色溶融アルミナの粒子径分布
単位 μm
種類 オーバサイズ(質量基準)
オーバサイズ(質量基準) オーバサイズ(質量基準)
94 %の粒子径 50 %の粒子径 3 %の粒子径
No.1 0.8以上 2±0.5 5以下
No.2 2.0以上 4±0.5 11以下
No.3 4.5以上 8±0.6 20以下
No.4 9.0以上 14±1 31以下
No.5 20 以上 30±2 58以下
No.6 40 以上 57±3 103以下
d) 比表面積 比表面積は,JIS Z 8830によって測定し,表22の値に適合しなければならない。
表 22 白色溶融アルミナの比表面積
種類 比表面積
m2/g
No.1 4.2 4.5
No.2 1.4 1.7
No.3 0.650.9
No.4 0.350.45
No.5 0.100.20
No.6 0.050.10

6.2 取扱い上の注意事項

 試験用粉体2を各種試験に適用するときには,特に指定がない限り,十分に
乾燥し,かつ,できる限り分散した状態で変質を避けて使用しなければならない。

6.3 表示

 試験用粉体2は,容器の見やすいところに容易に消えない方法で,次の事項を表示しなけれ
ばならない。
a) 規格番号
b) 種類及び使用材料
c) 正味質量
d) 化学成分
e) 粒子密度
f) 粒子径分布
g) 屈折率
h) 比表面積
i) 製造業者名又はその略号
例1. 試験用粉体2,GBM20の場合
1) IS Z 8901
2) 種類及び使用材料 : GBM20,ガラスビーズ
3) 正味質量 : 100 g
4) 化学成分

――――― [JIS Z 8901 pdf 14] ―――――

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化学成分 質量分率
%
TiO2 3338
BaO 4148
SiO2 1014
CaO 4 8
5) 粒子密度 : 4.04.2 g/cm3
6) 粒子径分布
単位 μm
オーバサイズ(質量基準)
90 %の粒子径 50 %の粒子径 10 %の粒子径
18以上 22±1.0 26以下
7) 屈折率 : 1.921.94
8) 比表面積 : (規定しない)
9) 製造業者名又はその略号
2. 試験用粉体2 No.1の場合
1) IS Z 8901
2) 種類及び使用材料 : No.1,白色溶融アルミナ
3) 正味質量 : 500 g
4) 化学成分 : Al2O3
5) 粒子密度 : 3.94.0 g/cm3
6) 粒子径分布
単位 μm
オーバサイズ(質量基準)
94 %の粒子径 50 %の粒子径 3 %の粒子径
0.8以上 2±0.45 5以下
7) 屈折率 : (規定しない)
8) 比表面積 : 4.34.5 m2/g
9) 製造業者名又はその略号

7. 試験用粒子1

7.1 品質

 試験用粒子1(ポリスチレン系粒子)の品質は,次による。
なお,a) 及びb) については,それぞれ7.3.1及び7.3.2と同等な値が得られる他の測定方法を用いてもよ
い。
a) 比重 比重は,7.3.1によって測定し,1.041.07でなければならない。
b) 屈折率 屈折率は,7.3.2によって測定し,1.541.67(6)でなければならない。
注(6) 20 ℃におけるナトリウムD線に対する屈折率を示す。
c) 形状 形状は,球状のものとする。

7.2 平均粒子径

 粒子径は,附属書によって測定し,表23の値に適合しなければならない。
なお,附属書による方法と同等な測定値が与えられる他の測定方法を用いてもよい。

――――― [JIS Z 8901 pdf 15] ―――――

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JIS Z 8901:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8901:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA6201:2015
コンクリート用フライアッシュ
JISB7506:2004
ブロックゲージ
JISB9921:2010
光散乱式気中粒子計数器―校正方法及び検証方法
JISB9928:1998
コンタミネーションコントロールに使用するエアロゾルの発生方法
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK2249:1995
原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
JISK6217-1:2008
ゴム用カーボンブラック―基本特性―第1部:よう素吸着量の求め方(滴定法)
JISK6217-4:2017
ゴム用カーボンブラック―基本特性―第4部:オイル吸収量の求め方(圧縮試料を含む)
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8103:2013
ジエチルエーテル(試薬)
JISK8271:2007
キシレン(試薬)
JISK8585:2015
ステアリン酸(試薬)
JISM8850:1994
石灰石分析方法
JISR2212:1998
耐火れんが及び耐火モルタルの化学分析方法
JISR3101:1995
ソーダ石灰ガラスの分析方法
JISR3105:1995
ほうけい酸ガラスの分析方法
JISR3301:2014
路面標示塗料用ガラスビーズ
JISR5210:2009
ポルトランドセメント
JISR6002:1998
研削といし用研磨材の粒度の試験方法
JISR6123:1998
アルミナ質研削材の化学分析方法
JISR6125:2005
人造研削材の密度測定方法
JISZ8103:2019
計測用語
JISZ8122:2000
コンタミネーションコントロール用語
JISZ8815:1994
ふるい分け試験方法通則
JISZ8816:2001
粉体試料サンプリング方法通則
JISZ8820-1:2002
液相重力沈降法による粒子径分布測定方法―第1部:測定の一般原理及び指針
JISZ8820-2:2004
液相重力沈降法による粒子径分布測定方法―第2部:ピペット法
JISZ8822:2001
沈降質量法による粉体の粒子径分布測定方法
JISZ8830:2013
ガス吸着による粉体(固体)の比表面積測定方法