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A 5905 : 2014
バーボード(以下,ハードボードという。)に区分し,表1による。
表1−種類及び記号
種類 区分 記号 密度 主な用途 製法
湿式 乾式
インシュレーション タタミボード T−IB 0.27 g/cm3未満畳床用 ○
ボード A級インシュレー A−IB 0.35 g/cm3未満内装下地, ○
ションボード 断熱用
シージングボード S−IB 0.40 g/cm3未満外壁下地用 ○
MDF 普通MDF G−MDF 0.35 g/cm3以上家具,造作など − ○
構造用MDF S−MDF 0.70 g/cm3以上,
構造用 − ○
0.85 g/cm3未満
ハードボード HB 0.80 g/cm3以上建築,こん包など ○
a) インシュレーションボード インシュレーションボードは,難燃性によって,表2のとおり区分する。
表2−難燃性による区分
区分 記号
難燃3級 難燃3
b) DF 普通MDF及び構造用MDFは,表裏面の状態,曲げ強さ,接着剤,ホルムアルデヒド放散量
及び難燃性によって,次のとおり区分する。
1) 表裏面の状態による区分 表裏面の状態による区分は,表3による。
表3−表裏面の状態による区分
区分 記号 表裏面の状態
普通 素地MDF 無研磨板 RN 両面が素地の状態のもの。
MDF 研磨板 RS 両面が素地の状態で,研磨したもの。
化粧MDF 単板オーバ 素地MDFの両面又は片面に化粧単板を接着したもの。
DV
ーレイ
プラスチッ 素地MDFの両面又は片面に合成樹脂系シート,フィルム,合
クオーバー 成樹脂含浸紙,コート紙,アフターコート紙などを接着したも
DO
レイ ので,化粧面を単色で仕上げた無地物,木目及び抽象模様を付
けた柄物など。
塗装 素地MDFの両面又は片面に合成樹脂塗料を焼付硬化又は印刷
DC したもので,化粧面を単色で仕上げた無地物,木目,抽象模様
を付けた柄物など。
構造用MDF 無研磨板 RN 両面が素地の状態のもの。
研磨板 RS 両面が素地の状態で,研磨したもの。
2) 曲げ強さによる区分 曲げ強さによる区分は,表4による。
――――― [JIS A 5905 pdf 6] ―――――
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表4−曲げ強さによる区分
区分 記号 曲げ強さ
30タイプ 30 曲げ強さ30.0 N/mm2以上
25タイプ 25 曲げ強さ25.0 N/mm2以上
15タイプ 15 曲げ強さ15.0 N/mm2以上
5タイプ 5 曲げ強さ 5.0 N/mm2以上
3) 接着剤による区分 接着剤による区分は,表5による。
表5−接着剤による区分
区分 記号 接着剤 主な用途(参考)
Uタイプ U ユリア樹脂系又はこれと同等以上のもの。 家具,キャビネットなどに適する。
床・内壁・外壁・屋根の建築下地,造作
ユリア・メラミン共縮合樹脂系又はこれと同等
Mタイプ M
以上のもの。 部材などに適する。
Pタイプ P フェノール樹脂系又はこれと同等以上のもの。
4) ホルムアルデヒド放散量による区分 ホルムアルデヒド放散量による区分は,表6による。
表6−ホルムアルデヒド放散量による区分
ホルムアルデヒド放散量
区分 記号
平均値 最大値
F☆☆☆☆等級 F☆☆☆☆ 0.3 mg/L以下 0.4 mg/L以下
F☆☆☆等級 F☆☆☆ 0.5 mg/L以下 0.7 mg/L以下
F☆☆等級 F☆☆ 1.5 mg/L以下 2.1 mg/L以下
5) 難燃性による区分 難燃性による区分は,表7による。
表7−難燃性による区分
区分 記号
難燃2級 難燃2
難燃3級 難燃3
c) ハードボード ハードボードは,油,樹脂などの特殊処理,表面の状態,曲げ強さ及び難燃性によっ
て次のとおり区分する。
1) 油,樹脂などの特殊処理及び表面の状態による区分 油,樹脂などの特殊処理及び表面の状態によ
る区分は,表8による。
――――― [JIS A 5905 pdf 7] ―――――
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表8−油,樹脂などの特殊処理及び表面の状態による区分
油,樹脂などの特殊処理による区分 表面の状態による区分
区分 記号 区分 記号
スタンダードボード(無処理) S 素地ハードボード 無研磨板 RN
研磨板 RS
内装用化粧ハードボード DI
テンパードボード(処理) T 素地ハードボード 無研磨板 RN
研磨板 RS
外装用化粧ハードボード DE
注記1 素地ハードボードには,片面が平滑のもの(S1S)と両面が平滑のもの(S2S)とがある。
注記2 内装用化粧ハードボードは,スタンダードボードの表面に合成樹脂系シート類,フィルム,
布・紙類を接着したり,合成樹脂塗料などによって印刷又は塗装したもので,表面が平た
んなもの,及び型押しによる凹凸模様を付けたものがある。また,化粧面は単色で仕上げ
た無地物,木目,抽象模様を付けた柄物などがあり,主に内装材,家具木工に用いる。
注記3 外装用化粧ハードボードは,テンパードボードの表面を耐候性合成樹脂塗料で印刷又は塗
装し,加熱,光照射などによって硬化させたもので,表面が平たんなもの,型押し模様を
付けたもの,及びU字型,V字型などのみぞ加工をしたものがある。
また,化粧面は単色で仕上げた無地物,木目,抽象模様を付けた柄物などがあり,主に
外装材として用いる。
2) 曲げ強さによる区分 曲げ強さによる区分は,表9による。
表9−曲げ強さによる区分
区分 記号 曲げ強さ
35タイプ 35 曲げ強さ35.0 N/mm2以上
スタンダードボード(無処理) 25タイプ 25 曲げ強さ25.0 N/mm2以上
20夕イプ 20 曲げ強さ20.0 N/mm2以上
45タイプ 45 曲げ強さ45.0 N/mm2以上
テンパードボード(処理)
35タイプ 35 曲げ強さ35.0 N/mm2以上
3) 難燃性による区分 難燃性による区分は,表10による。
表10−難燃性による区分
区分 記号
難燃2級 難燃2
難燃3級 難燃3
5 形状,寸法及び許容差
厚さ,幅及び長さ,並びにそれらの寸法の許容差及び直角度は,7.3によって測定したとき,それぞれ表
11表13による。ただし,幅,長さ,寸法の許容差及び直角度について,特に要求のある場合には受渡当
事者間の協定による。厚さの許容差は,特に指定がない限り,表13による。また,許容差はプラス側又
はマイナス側を制限してもよい。ただし,その場合の全許容差範囲は,この表の全許容差範囲に等しいも
のとする。
――――― [JIS A 5905 pdf 8] ―――――
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表11−厚さ
単位 mm
種類 区分 厚さ
インシュレーショタタミボード(T−IB) 10,15,20
ンボード A級インシュレーションボード(A−IB) 9,12,15,18
シージングボード(S−IB)
MDF 普通MDF(G−MDF) 2.5,2.7,3,4,5.5,7,9,12,14,
15,18,19.6,21,24,25,27,30
構造用MDF(S−MDF) 9
ハードボード 素地ハードボード(RN−HB,RS−HB) 2.5,3.5,5,7
内装用化粧ハードボード(DI−HB)
外装用化粧ハードボード(DE−HB) 5, 7
表12−幅及び長さ
単位 mm
種類 区分 幅 長さ
インシュレーショタタミボード(T−IB) 910,940,970, 1 820,1 850,1 940,
ンボード 1 000 2 000
1 820,2 000,2 420,
A級インシュレーションボード(A−IB) 900,910,1 000,
シージングボード(S−IB) 1 210,1 820 2 730,3 030
MDF 普通MDF(G−MDF) 900,910,1 000, 1 820,2 000,2 420,
1 210,1 820 2 730,4 000
構造用MDF(S−MDF) 600,900,910, 1 820,2 000,2 420,
2 730,3 030,4 000
1 000,1 210,1 820
ハードボード 900,910,1 000,
素地ハードボード (RN−HB,RS−HB) 1 820,2 000,2 420,
内装用化粧ハードボード(DI−HB) 1 210,1 820 2 730
外装用化粧ハードボード(DE−HB) 450,600,900,910 2 730,3 630
表13において,化粧板の厚さは,基材の厚さに化粧層の厚さを加えたものをいう。また,3.5 mm未満
の化粧ハードボードの厚さの許容差は,研磨品と同一とし,外装用化粧ハードボードの厚さの許容差は,
無研磨板と同一とする。直角度の測定は,測定法A又は測定法Bのいずれかによる。
――――― [JIS A 5905 pdf 9] ―――――
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表13−寸法の許容差及び直角度
単位 mm
厚さの許容差 幅及び長 直角度
種類 区分 厚さ さの許容 測定 測定
無研磨板 研磨板 化粧板
差 法A 法B
インシュ タタミボード(T−IB) 10未満 ±1.0 − − ±4.0 2以下 3以下
レーショ 10以上 ±1.2
ンボード A級インシュレーションボ 12未満 ±1.0
ード(A−IB) 12以上 ±1.2
シージングボード(S−IB)
MDF 普通MDF(G−MDF) 7未満 ±0.5 ±0.3 ±0.5 ±3.0
7以上 ±1.0 ±0.5
15未満
15以上 ±1.5 ±0.6
構造用MDF(S−MDF) 9 ±0.5 − ±3.0
ハードボード 3.5未満 ±0.4 ±0.3 表示厚 ±3.0
3.5以上 ±0.5 さの±
5.0未満 10 %
5.0以上 ±0.7
7.0未満
7.0以上 ±0.9
6 品質
6.1 外観
外観は,次による。
a) 繊維板の表面には,著しい凹凸,汚れ,がれなどがなく,かつ,使用上有害なねじれ,反りなどが
あってはならない。また,化粧板については,表14に示す欠点があってはならない。
表14−化粧板の外観
欠点の種類 基準
欠けa),亀裂,がれ あってはならない。
ねじれ,反り 使用上有害なものであってはならない。
60 cm離れて目視したとき,著しく目立つものであ
化粧目的以外の凹凸,へこみ,汚れ,きず,異
物の混入 ってはならない。
化粧目的以外の模様,光沢・色調の不ぞろい2 mb)離れて目視したとき,著しく目立つものであっ
てはならない。
注a) 基材及び化粧層の欠けをいう。
b) 数枚並べて同時に行う。
b) 繊維板の切断面は良好で,側面は表面に対して直角でなければならない。ただし,特殊な目的をもっ
て側面を加工したものはこの限りでない。
6.2 性能
繊維板は,表15に示す品質項目について,箇条7によって試験を行ったとき,表16表23に適合しな
ければならない。
――――― [JIS A 5905 pdf 10] ―――――
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JIS A 5905:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16895-1:2008(MOD)
- ISO 16895-2:2010(MOD)
- ISO 27769-1:2009(MOD)
- ISO 27769-2:2009(MOD)
JIS A 5905:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 79 : 木材工業 > 79.060 : 木材を基にしたパネル > 79.060.20 : 繊維合板及びパーティクルボード
JIS A 5905:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1321:1994
- 建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法
- JISA1408:2017
- 建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法
- JISA1412-1:2016
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第1部:保護熱板法(GHP法)
- JISA1412-2:1999
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第2部:熱流計法(HFM法)
- JISA1415:2013
- 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
- JISA1460:2015
- 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法―デシケーター法
- JISA1460:2021
- 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法―デシケーター法
- JISA5508:2009
- くぎ
- JISB1112:1995
- 十字穴付き木ねじ
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7526:1995
- 直角定規
- JISK3302:1985
- 固形洗濯石けん
- JISK7102:1981
- 着色プラスチック材料のカーボンアーク燈光に対する色堅ろう度試験方法
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8594:2015
- 石油ベンジン(試薬)
- JISK8624:2006
- 炭酸ナトリウム十水和物(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8886:2008
- 無水酢酸(試薬)
- JISL0804:2004
- 変退色用グレースケール
- JISL0805:2005
- 汚染用グレースケール
- JISS6026:2007
- クレヨン及びパス
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8730:2009
- 色の表示方法―物体色の色差