JIS E 2002:2020 電車線路用金具試験方法 | ページ 3

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測定器及び装置は,次による。
a) 電圧計及び電流計は,JIS C 1102-1,JIS C 1102-2及びJIS C 1102-9の指示電気計器とし,その階級は
1級以上とする。ただし,静電電圧計の階級は,2.5級以上とする。また,デジタル式電気計器を使用
してもよい。ただし,精度は,指示電気計器と同等以上とする。
なお,倍率器,分流器,計器用交流器などを計器と組み合わせて使用する場合,これらのものは,
計器と同一階級のものとする。
b) 接続部電気抵抗測定装置は,電流計,電圧計(電圧降下法)又はダブルブリッジとする。ただし,電
流計及び電圧計は,抵抗の有効数値をマイクロオーム(μΩ)で求められるものとし,ダブルブリッジ
は,抵抗値0.001 Ωにおける正確率が±0.2 %のものとする。
c) 温度計は,JIS Z 8704に規定する1.0級相当以上の精度の計測器とする。ただし,熱電対は,JIS C 1602
のT又はJのクラス3以上とする。
d) 絶縁抵抗計は,JIS C 1302による1 000 V,2 000 MΩ絶縁抵抗計とし,その許容差は±5 %とする。
e) 試験用変圧器を用いる場合,電圧を低圧側で測定するときは,変圧比によって算出する。また,電圧
を高電圧側で測定するときは,計器用変成器と組み合わせた指示電圧計,静電電圧計などによる。
6.3.3 接続部電気抵抗試験
接続部電気抵抗試験は,次による。
a) 接続部電気抵抗試験における試験用金具の取付方法,通電点及び測定点は,附属書Gによる。
b) 接続部電気抵抗の測定方法は,次による。
1) 測定点は,金具の端部からそれぞれ15 mm離れた位置とする。
2) 測定用の端子,導線,計器内部抵抗などによって誤差が生じないように行う。
3) 電圧降下法による場合の接続部の通電電流は電流計によって,接続部両端の電圧降下は電圧計によ
って測定する。測定物の温度に変化があった場合は,JIS H 0505によって20 ℃への換算を行う。
なお,通電電流は,適用電線の連続許容電流の1/5とするのがよい。
4) ダブルイヤーの接続部電気抵抗試験においては,接続する両端のトロリ線の間に8 kNの引張力を
加えた状態で,再びボルト·ナットを締め付け,引張力を取り除いた後に測定を行う。
5) 測定点間の電気抵抗値とそれと同長の電線,導線などの電気抵抗値とを比較する場合は,次の式に
よって比率で表す。
(R1/R2)×100(%)
ここで, R1 : 測定点間の電気抵抗値(μΩ)
R2 : 測定点間の長さと同一長さの電線,導線などの電気抵
抗値(μΩ)
6) 測定点間の長さと同一長さの電線,導線などの電気抵抗値は,適用する電線,導線などの規格(参
考値も含む。)によって求めてもよい。
6.3.4 温度上昇試験
温度上昇試験は,次による。
a) 温度上昇試験における試験用金具の取付方法,通電点及び測定点は,附属書Hによる。
b) 温度上昇の測定方法は,次による。
1) 温度上昇試験に用いる支持装置は,床上300 mm以上の高さにおいて,試料を水平に保持できるも

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のとする。
2) 通電電流は,計器用変流器及び分流器を用いて,電流計,オシログラフなどによって測定する。
なお,通電電流を示す曲線が方形に近い状態にすることが望ましい。
3) 通電電流は適用電線の連続許容電流とし,通電時間は連続30分間とする。
4) 金具,電線などの温度は,通電時間中における最高温度を測定し,温度上昇値は,それによって算
出する。
5) 温度測定方法は,JIS Z 8704による。
6.3.5 過電流試験
過電流試験は,次による。
a) 過電流試験における試験用金具の取付方法,通電点及び測定点は,附属書Gに準ずるものとする。
b) 耐過電流の測定方法は,次による。
1) 支持装置及び通電電流は,それぞれ6.3.4のb) 1)及びb) 2)による。
2) 通電電流は適用電線の連続許容電流の5倍とし,通電時間は30秒間とする。
3) 通電後,常温に戻し,金具の両端からそれぞれ15 mm離れた位置を測定点とし,その間の電気抵抗
を測定する。測定物の温度に変化のあった場合は,JIS H 0505によって20 ℃への換算を行う。
4) 通電後,金具の外観の異状の有無を調べる。
5) 温度測定方法は,JIS Z 8704による。
6.3.6 絶縁試験
絶縁試験は,次による。
a) 絶縁試験における試験用金具の取付方法,加圧点及び接地点は,附属書Iによる。
b) 絶縁試験は,絶縁抵抗試験,耐電圧試験及び破壊電圧試験とし,次による。
1) 耐電圧試験及び破壊電圧試験に用いる支持装置は,試験電圧に十分耐えられる絶縁物とする。
2) 試験に用いるセクションインシュレータは,アークホーン,スライダなどを取り付けてあるものと
し,支持装置に水平に置き,その一端を接地する。
3) 絶縁抵抗試験は,セクションインシュレータのカテナリ式用については両端のトロリ線接続金具間
で,直ちょう式用については両端のバンド間で行う。
4) 耐電圧試験における電圧は,規定値の50 %までは適宜に,その後は連続して徐々に増加して加え,
規定値に達し,安定してから,10分間保持する。
なお,耐電圧試験を行うときは,その前に絶縁抵抗試験を行う。
5) 破壊電圧試験における電圧は,耐電圧値までは適宜に,その後は連続して徐々に増加して加え,絶
縁破壊(過大な漏れ電流,発炎·発煙,せん絡などを含む。)に至らせる。
なお,破壊電圧試験を行うときは,その前に絶縁抵抗試験を行う。

6.4 材料試験

6.4.1 浸透探傷試験
金具の鋳物部分の浸透探傷試験は,JIS Z 2343-1の染色浸透探傷試験又は蛍光浸透探傷試験による。

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6.4.2 硬さ試験
金具のアルミニウム青銅鋳物部品の硬さ試験は,JIS Z 2245による。
6.4.3 めっき厚さ試験
金具の部品の溶融亜鉛めっき厚さ試験は,JIS H 0401の磁力式厚さ試験による。
6.4.4 固溶化熱処理試験
金具に用いるステンレス鋼の固溶化熱処理試験は,JIS G 0571による。
6.4.5 耐燃性試験
セクションインシュレータの絶縁本体の耐燃性試験は,JIS K 6911のA法による。
6.4.6 吸湿試験
セクションインシュレータの絶縁本体の吸湿試験は,次による。
a) この試験に用いる試験液は,JIS K 8891に規定するメタノール100に対して,アストラゾン約3の割
合で溶解したものとする。
b) 試料は,製品又は製品と一緒に成型したものから,JIS E 2219に規定する長さ300 mmに切り取った
ものとする。
c) 試料は,試験液中に完全に浸し,1時間保持する。
d) )の時間が経過した後,試料を試験液中から取り出して,試料の中央で切断し,試験液の浸透の有無
を目視によって調べる。

7 試験結果のまとめ方

7.1 測定値の丸め方

  測定値は,有効数字が3桁となるようにJIS Z 8401の方法によって丸める。

7.2 測定値の単位

  測定値の単位は,次による。
a) 締付トルク N·m
b) ねじりモーメント N·m
c) 調整トルク N·m
d) 引張力 kN
e) 圧縮力 kN
f) 滑り荷重 kN
g) 接続部電気抵抗 μΩ
h) 温度上昇 ℃
i) 絶縁抵抗 MΩ
j) 電流 A又はmA

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k) 電圧 V又はkV

7.3 試験成績表の記載項目及び様式

  試験成績表の記載項目及び様式は,一般的に,附属書Jによるのがよい。
なお,必要に応じて,金具の材料,鋳造溶解番号及び試験数量を記載する。

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附属書A
(規定)
引張荷重試験及び圧縮荷重試験
A.1 曲線引金具及び振止金具の引張荷重試験及び圧縮荷重試験
金具の取付方法,並びに試験荷重を加える位置及び方向は,図A.1による。
図A.1−曲線引金具及び振止金具の試験方法
A.2 振止金具(引手金具)の引張荷重試験
金具の取付方法,並びに試験荷重を加える位置及び方向は,図A.2による。
図A.2−振止金具(引手金具)の試験方法

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JIS E 2002:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS E 2002:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB4652:2008
手動式トルクツールの要求事項及び試験方法
JISB7502:2016
マイクロメータ
JISB7503:2017
ダイヤルゲージ
JISB7507:2016
ノギス
JISB7512:2018
鋼製巻尺
JISB7516:2005
金属製直尺
JISB7721:2018
引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法
JISC1102-1:2007
直動式指示電気計器―第1部:定義及び共通する要求事項
JISC1102-2:1997
直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
JISC1102-9:1997
直動式指示電気計器 第9部:試験方法
JISC1302:2018
絶縁抵抗計
JISC1602:2015
熱電対
JISC3102:1984
電気用軟銅線
JISC3105:1994
硬銅より線
JISC3109:1994
硬アルミニウムより線
JISE2001:2002
電車線路用語
JISE2101:1990
みぞ付き硬銅トロリ線
JISE2201:2013
電車線路用架線金具
JISE2219:2001
電車線路用セクションインシュレータ
JISE2220:1957
直線ハンガイーヤ(無軌条電車用)
JISE2220:2001
電車線路用より線スリーブ
JISG0571:2003
ステンレス鋼のしゅう酸エッチング試験方法
JISG3537:2011
亜鉛めっき鋼より線
JISG4309:2013
ステンレス鋼線
JISH0401:2013
溶融亜鉛めっき試験方法
JISH0505:1975
非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
JISK6911:1995
熱硬化性プラスチック一般試験方法
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISZ2245:2016
ロックウェル硬さ試験―試験方法
JISZ2245:2021
ロックウェル硬さ試験―試験方法
JISZ2343-1:2017
非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態
JISZ8704:1993
温度測定方法―電気的方法