JIS K 5421:2000 ボイル油及び煮あまに油 | ページ 3

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K 5421 : 2000
7. 表示 ボイル油及び煮あまに油の容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示する。
a) 規格の名称
b) 種類
c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
f) 製造番号又はバッチ記号
参考1. ボイル油及び煮あまに油の取扱いなどについては,この規格に規定するほか,法令で規定さ
れており,また,公団・団体などによっても規則,注意事項などに定められている。
2. この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験
日数は,参考表1のとおりである。また,この試験には,試料が約300ml必要である。

――――― [JIS K 5421 pdf 11] ―――――

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附属書1(規定) 不けん化物の測定(ジエチルエーテル法)
1. まえがき 不けん化物は,けん化後水に不溶であるが,測定に用いる溶剤には可溶な,脂肪中に溶解
している物質として定義され,ステロール類,アルコール類及び炭化水素類などの天然産の脂質,その他
の存在する可能性のある,100℃で非揮発性の異質の有機物質(鉱物油)を含む。ジエチルエーテルは,一
般に石油エーテルよりもよい結果を与える溶剤として用いられる。
この方法は,すべての脂肪に適用できる。しかしながら,不けん化物の含有量の大きい,ある種の脂肪
の場合には単なる近似値が得られるにすぎない。
2. 器具
a) フラスコ 150mlの還流コンデンサー付きのもの。
b) 分液漏斗 500ml
c) 乾燥器 103±2℃に調節できるもの。
3. 試薬
a) 28g/l水酸化カリウム水溶液
b) 約112g/l水酸化カリウム‐エタノール溶液 120gの水酸化カリウムをエタノール (95V/V%) に溶解
して1lとしたもの。試薬はストローイエローより濃い色であってはならない。
c) ジエチルエーテル 残さ(渣)のないもの
4. 手順
a) フラスコ中に脂肪約5gを0.01gのけたまではかり採り,約112g/l水酸化カリウム‐エタノール溶液
50mlを加え,コンデンサを取り付けて,穏やかに1時間煮沸する。
b) 加熱後,コンデンサを外す。フラスコの内容物を分液漏斗に移し,フラスコを(全部で100mlの)蒸
留水で洗う。
c) フラスコとコンデンサを100mlのジエチルエーテルで洗い,洗液を分液漏斗に入れる。密栓して,激
しく振り混ぜる。内容物がまだ多少温かいうちに,きれいに2層に分離するまで,分液漏斗を垂直に
立てておく。溶液の過剰なアルカリによってエマルションを形成する場合には,約37g/l塩酸数滴を
加える。
エタノール水溶液層をけん化に用いたフラスコの中に抜き採る。
エーテル抽出分を分液漏斗の口から40mlの水を入れた別の分液漏斗に移す。
d) 石けんのエタノール水溶液を,さらに2度,各々100mlのジエチルエーテルを用いてc)と同じ操作で
抽出し,2番目の分液漏斗にエーテル部分を集める。このエーテル溶液が懸濁する固形物を含む場合
には,注意深くろ過し,残留物とろ過器とを少量のジエチルエーテルで洗い,すべての可溶性物質を
除く。
e) 集めた抽出分と水40mlとを入れた分液漏斗を緩やかに回転させ,層が分離してから洗浄水層を排出
する。そのエーテル溶液を40mlの水で2回洗浄する。2回とも激しく振り混ぜる。その後,28g/l水
酸化カリウム水溶液40ml,水40ml,及び再び28g/l水酸化カリウム水溶液40mlで順に洗い,次いで

――――― [JIS K 5421 pdf 12] ―――――

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少なくともさらに2回以上水40mlで洗う。洗浄した水にフェノールフタレン溶液の1滴を加えても
赤変しなくなるまで繰り返し水で洗う。
f) エーテル溶液は一時に少量ずつ一定量を分液漏斗の口から(洗浄には溶剤を用いる)質量既知の200ml
のフラスコに注ぎ入れ,容量が少なくなるまで蒸発させる。6mlのアセトンを加え,穏やかな気流中
で,揮発性溶剤を完全に除去する。その間,そのフラスコは沸騰する水浴中にほとんど沈め,傾けて
回しながら保持する。
g) 103℃の乾燥器中にフラスコを水平に15分間置いて,完全に乾燥させる。デシケータ中で冷却した後,
質量を求める。続けて2回質量を求め,その間の質量減少が0.1%以下になるまで,引き続き15分間
の加熱乾燥を繰り返す。
h) 残さの質量を求めた後,20mlの新たに蒸留し中和したエタノール (95V/V%) に残さを溶解する。フ
ェノールフタレンの存在のもとで,c (KOH) =0.1mol/lの水酸化カリウム‐アルコール溶液を用いて
滴定する。滴定に要する量が0.2mlを超える場合,測定は繰り返して行わなければならない。
5. 計算 不けん化物は,次の式によって算出する。
100m1
M 100
m0
ここに, M : 不けん化物 (%)
m0 : 測定試料の質量 (g)
m1 : 残さの質量 (g)

――――― [JIS K 5421 pdf 13] ―――――

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塗料分野の国際整合化調査研究委員会
氏名 所属
(委員長) 増 子 千葉工業大学
(委員) 西 出 徹 雄 通商産業省基礎産業局
大 嶋 清 治 工業技術院標準部
鴨志田 直 史 工業技術院標準部
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会
本 橋 健 司 建設省建築研究所
坪 井 実 職業能力開発大学校
武 井 昇 職業能力開発大学校
鈴 木 雅 洋 東京都立産業技術研究所
吉 田 豊 彦 社団法人色材協会
高 橋 孝 治 社団法人日本塗装工業会
青 木 茂 サンコウ電子研究所
福 島 稔 社団法人日本鋼橋塗装専門会
近 藤 照 夫 清水建設株式会社
(主査) 岩 井 弘 財団法人日本塗料検査協会
堀 江 建 治 関西ペイント株式会社
山 田 俊 幸 神東塗料株式会社
中 東 昭 憲 神東塗料株式会社
住 田 光 正 大日本塗料株式会社
上 寺 孝 明 中国塗料株式会社
松 井 繁 武 株式会社トウペ
更 谷 浩 日本特殊塗料株式会社
曽 我 元 昭 日本ペイント株式会社
大 澤 晃 日本油脂株式会社
高 橋 真 ロックペイント株式会社
松 平 忠 志 松平技術士事務所
長 尾 進 専門技術者
鈴 木 幹 夫 専門技術者
伊 藤 雅 人 専門技術者
小 島 務 財団法人日本塗料検査協会
常 田 和 義 大日本塗料株式会社
筒 井 晃 一 日本ペイント株式会社
(事務局) 内 田 幹 雄 社団法人日本塗料工業会
山 崎 不二雄 社団法人日本塗料工業会
文責 長尾 進

JIS K 5421:2000の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 150:1980(MOD)

JIS K 5421:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5421:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISK0557:1998
用水・排水の試験に用いる水
JISK5102:1965
亜鉛華(顔料)
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-5:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-2-2:1999
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第2節:粘度
JISK5600-2-4:2014
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第4節:密度(ピクノメータ法)
JISK5600-3-2:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5601-1-1:1999
塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5601-2-1:1999
塗料成分試験方法―第2部:溶剤可溶物中の成分分析―第1節:酸価(滴定法)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8103:2013
ジエチルエーテル(試薬)
JISK8150:2006
塩化ナトリウム(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8403:2018
三塩化よう素(試薬)
JISK8464:2017
シクロヘキサン(試薬)
JISK8574:2006
水酸化カリウム(試薬)
JISK8637:2006
チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JISK8659:2014
でんぷん(溶性)(試薬)
JISK8893:2020
メチルオレンジ(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8920:2008
よう素(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8962:2008
硫酸カリウム(試薬)
JISK8987:2006
硫酸ナトリウム(試薬)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISZ8722:2009
色の測定方法―反射及び透過物体色