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表4−強度及びその他
項目 開閉方式 性能 試験項目
強度 棚板 両開き,片開き たわみ量が棚板の長さの1 000分の3以下。 9.1.1
又は投入れ 棚板にひずみが残らない。
棚受金具に変形がない。
扉 両開き,片開き 扉の開閉が円滑に作動する。 9.1.2
又は投入れ 開閉時に扉と本体枠との隙間が正常に保たれている。
錠及び戸締り機構が正常に作動する。
引出し 引出し 引出し正面板と本体枠とは,左右上下に接触しない。 9.1.3
引出しの開閉が円滑に作動する。
開閉時に引出しと本体枠との隙間が正常に保たれている。
錠及び戸締り機構が正常に作動する。
本体及び引出し内部に変形,緩み,溶接外れなどの異常が
ない。
9.1.4
引出し及びランナの変形などによって,開閉・引出し作動
などに支障がない。
引出し開閉のストッパに著しい変形がない。 9.1.5
耐繰返し 引出し 引出し 9.2.1
引出し力及び押込み力は,39.2 N以下で,使用上支障のあ
る破損,変形などがない。
扉の開閉 両開き,片開き 9.2.2
開閉力は,39.2 N以下で,使用上支障のある破損,変形な
どがない。
安定性 全て 本体が前傾しない。 9.3
塗膜の防せい 9.4
きずの両側3 mmの外側に,膨れ又はさびが認められない。
塗膜付着 塗膜のがれがない。 9.5
金属部めっき厚さ JIS H 8617に規定する2級以上,又はJIS H 8610に規定す9.6
る2級以上。
表5−耐火
項目 耐火金庫の種類 開閉方式 性能 試験項目
耐火 標準加熱 一般紙用 両開き,片開き,加熱試験中及び炉内冷却中,内部温度 9.7.5
引出し,投入れ がいずれも177 ℃以下。
新聞紙の変色,劣化などが著しくなく
判読できる。
フレキシブル 両開き,片開き,加熱試験中及び炉内冷却中,内部温度
コンピュータ 引出し がいずれも52 ℃以下及び内部湿度
ディスク用 80 %以下。
急加熱・衝 一般紙用 両開き,片開き,試験体に破裂が起こらない。 9.7.6
撃落下併用 引出し,投入れ 施錠状態を維持している。
新聞紙の変色,劣化が著しくなく判読
できる。
――――― [JIS S 1037 pdf 6] ―――――
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表6−耐破壊
項目 耐火金庫の種類 開閉方式 性能 試験項目
耐破壊 戸締り機構 リロッキング 両開き,片開き,15分間の実施時間中,扉を開扉又は取 9.8.4
破壊 機能付き 投入れ り外しができない。
リロッキング
機能なし
扉・本体枠 リロッキング 9.8.5
破壊 機能付き
リロッキング
機能なし
6 構造
耐火金庫の構造は,次による。
a) 錠は,1台につき1個以上取り付けるものとし,次による。
1) 鍵を用いる錠の場合は,鍵違いが100種類以上のものを取り付ける。
2) 符号錠の場合は,変換数が300種以上のものを取り付ける。
3) テンキー錠などの電子錠の場合は,テンキー式,カード式,指紋照合式などの方式は問わない。
4) テンキー錠などの電子錠の場合は,戸締り装置にリロッキング機能を取り付ける。
5) 投入れ口付き耐火金庫の投入れ口には,鍵違いが100種以上の錠を1個以上取り付ける。
b) 錠及びかんぬきの操作機構は,戸締りされた状態で破壊以外に取り外しができない。
c) 投入れ口付き耐火金庫の投入れ口から保管物が容易に取り出せない。
d) 両開き,片開き並びに投入れ口付き耐火金庫の扉及び本体枠,引出し耐火金庫の引出し,本体枠の見
えがかり部分との隙間は,左右及び上下の隙間寸法の合計が,それぞれ3.2 mm以下とする。ただし,
一方の隙間は,2.3 mm以下とする。
e) 扉は,施錠した状態で,外部から見える丁番を切断又は取り外しても開かない。
f) 引出し耐火金庫の引出しは,施錠した状態で,本体から外れないか又は開かない。
g) 戸締り機構が保管物との接触をしないように扉又は戸の裏側の部分を保護する。
h) 引出し耐火金庫の各引出しには,ラッチその他の引出しの飛出し防止装置を付ける。また,ストップ
機構は堅固とする。
i) 庫内の気密を保つために使用するガスケットは,耐久性及び耐熱性のあるものとする。
7 材料
耐火金庫の材料は,次による。
a) 主な部分に使用する材料は,表7に規定するもの又はこれと同等以上の品質とする。
――――― [JIS S 1037 pdf 7] ―――――
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表7−材料
材料 規格番号
鋼板 JIS G 3101
JIS G 3131
JIS G 3141
JIS G 3313
棒鋼 JIS G 3123
JIS G 4051
平鋼及び形鋼 JIS G 3101
セメント JIS R 5210
JIS R 5211
JIS R 5212
JIS R 5213
b) 耐火充材は,充後化学変化などによって耐火金庫本体及び保管物に悪影響を及ぼさない。
8 表面処理
耐火金庫の表面処理は,次による。
a) 塗装は,JIS K 5531若しくはJIS K 5572に規定する自然乾燥エナメル又はこれと同等以上の性能をも
つ塗料を使用する。
b) めっきは,JIS H 8610又はJIS H 8617に規定する2級以上とする。
c) アルミニウム及びアルミニウム合金の表面処理は,JIS H 8601に規定する処理又は同等以上の処理を
施す。
9 試験
9.1 強度試験
9.1.1 棚板の強度試験
棚板の強度試験は,耐火金庫に棚板を取り付けた状態で,砂袋などを用いて,棚板上に棚板面積1 cm2
当たり質量10 gのおもりをほぼ等分布に載せて,棚板前縁中央部のたわみ量を測定する。同様に1 cm2当
たり質量30 gのおもりをほぼ等分布に載せ,10分間経過した後,このおもりを取り除き,各部の異常の有
無を調べる。
9.1.2 扉の強度試験
扉の強度試験は,耐火金庫を剛性のある水平な台上に置き,耐火金庫の本体を支え,扉を90゜開き,扉
のほぼ中央に扉の自重の3倍の質量のおもりを載せ,10分間経過した後,このおもりを取り除き,各部の
異常の有無を調べる。
9.1.3 引出しの強度試験
引出しの強度試験は,耐火金庫を剛性のある水平な台上に置き,全ての引出し内に砂袋などを用いて表
8に示すおもりをほぼ等分布に載せ,引出しを閉め,24時間放置後,おもりを入れた状態で引出し正面板
と本体枠との接触状態を調べた後,このおもりを取り除き,各部の異常の有無を調べる。
――――― [JIS S 1037 pdf 8] ―――――
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表8−おもり
単位 g
耐火金庫の種類 引出し1個当たり有効内容積1 Lにつき
入れるおもりの質量
一般紙用 600
フレキシブルコンピュータ 400
ディスク用
9.1.4 引出し及びランナ(サスペンションレール)の強度試験
引出し及びランナの強度試験は,次による。ただし,試験中は耐火金庫が床上を動かないように,脚又
は底部の回りにストッパを取り付け,全ての引出し内に砂袋などによって,引出し1個当たり有効内容積
1 Lにつき330 gのおもりを載せ,耐火金庫を拘束する。
a) 引出しを,その内側長さ(奥行き)の3分の1又は少なくとも100 mmが耐火金庫の内側に残る位置
まで引き出す(図1を参照)。
単位 mm
図1−引出し及びランナの強度試験
b) 250 Nの垂直力を,引出しの前板上部の一つのかどに加える。力を加える手段は,引出しが変形する
のを妨げてはならない。
1) 力は,最低10秒間は維持する。
2) この手順を10回繰り返す。ただし,引出しが本体から外れてしまった場合は,引出しを再組立てし,
本体に戻す。この場合には,試験報告書に記載しなければならない。
9.1.5 引出しの急速開閉試験
引出しの急速開閉試験は,次による。
なお,力(おもり)は,構造を補強したり,又は応力を再分布させたりすることがないものとする。鉛
の小球などを入れた袋を用いる場合は,内容物が試験中に移動することがないように,袋は小さな区分室
に分けて収納しなければならない。引出しの開閉速度は,載荷なしのときは,1.2 m/sとし,表8のおもり
を載荷したときは,0.8 m/sで引出しを10回開閉する。
a) 適切な急速開閉試験用装置の例を,附属書Aに示す。
b) 急速に開閉するための力は,引出しが移動端に到達する約10 mm前の位置で取り除く。
c) 力は取手に,又は取手が二つある場合はその中間点に加える。取手がない引出しについては,ランナ
――――― [JIS S 1037 pdf 9] ―――――
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と同じ高さにおいて力を加える。
d) 急速に開ける試験は,開位置にストップ機構が備えられている引出しだけに適用する。
9.2 耐繰返し試験
9.2.1 引出しの開閉耐繰返し試験
引出しの開閉耐繰返し試験は,耐火金庫を剛性のある水平な台上に置き,足車をストッパなどを用いて
固定する。全ての引出し内に砂袋などを用いて,表8に示すおもりをほぼ等分布に載せ,引出しを閉める。
次に,引出しの繰返し操作は,試験作動距離l3とし,図2に示す全作動距離l1からl2及びl4の合計寸法(最
大60 mm : l2+l4)を減じたものとする。毎分約20回の速さで30 000回繰り返した後,おもりを載せたま
まで,各部の異常の有無を調べる。ただし,衝撃力が前方ラッチ部分及びストップ機構にかからないよう
にセットする。
なお,試験の初回及びその後10 000回ごとに止めて,引出し力及び押込み力を測定する。測定方法は,
図2のおもり又はプッシュプルばかりで3回測定し,その平均値を求める。
(引出し力及び押込み力測定)
図2−耐繰返し試験の例
9.2.2 扉の開閉耐繰返し試験
扉の開閉耐繰返し試験は,耐火金庫を剛性のある水平な台上に置き,足車をストッパなどを用い固定す
る。次に,扉の開閉繰返し操作は,開閉角度90゜以上になるように設定し,毎分約20回の速さで30 000
回繰り返した後に,操作上著しい支障がないかを調べる。
なお,試験の初回及びその後10 000回ごとに止めて,開閉力を測定する。測定方法は取手の位置をプッ
シュプルばかりで3回測定し,その平均値を求める。
9.3 安定性試験
安定性試験は,次による。
a) 両開き及び片開き耐火金庫を剛性のある水平な台上に置き,本体を支えず,全ての扉を約90゜開き,
扉のほぼ中央に扉の自重の半分の質量のおもりを載せ,本体の安定性を調べる。ただし,本体内部に
は保管物を入れない。
b) 引出し耐火金庫を剛性のある水平な台上に置き,砂袋などを用いて,表10に示すおもりをほぼ等分布
に載せ,引出しをストップ機構が働く位置まで引き出し,本体の安定性を調べる。ただし,表9に規
――――― [JIS S 1037 pdf 10] ―――――
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JIS S 1037:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.140 : 家具
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.50 : 建築物の材料および構成要素の耐火性
JIS S 1037:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3123:2004
- みがき棒鋼
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2015
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2021
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISH8601:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜
- JISH8610:1999
- 電気亜鉛めっき
- JISH8617:1999
- ニッケルめっき及びニッケル-クロムめっき
- JISK5531:2003
- ニトロセルロースラッカー
- JISK5572:2010
- フタル酸樹脂エナメル
- JISK5600-5-6:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第6節:付着性(クロスカット法)
- JISR5210:2009
- ポルトランドセメント
- JISR5211:2009
- 高炉セメント
- JISR5212:2009
- シリカセメント
- JISR5213:2009
- フライアッシュセメント