JIS T 0301:2000 金属系インプラント材料の細胞適合性評価方法 | ページ 5

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T 0301 : 2000
附属書3(参考) 摩擦摩耗溶液の調製方法の一例
この附属書3(参考)は,本体に関する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
摩擦摩耗溶液の調製は,次に示した一例を参考にしこれに準じて行う。
a) 摩擦荷重及び摩擦回数は摩耗粉が生成し,JIS K 3604に規定するイーグルMEM又は本体の5.2b)に規
定するPBS (−) などの溶液が摩擦によって劣化しない範囲内とする。
b) 摩擦温度は,室温又は37℃とする。
c) 摩擦後,3 000min−1,約10分間の遠心分離を行い,上澄み液を0.220.01 ンブレンフィルタ
を用いて段階的にろ過し,摩耗粉を除去する。
d) 121℃,30分間の高圧蒸気滅菌などを行い,この抽出液に炭酸水素ナトリウム溶液 (75g/L),血清など
を加え,培地とする。
e) 金属の濃度の影響を系統的に調べる場合には,抽出液を用いて調製した培養液を新しい培養液で段階
的に希釈して使用する。

――――― [JIS T 0301 pdf 21] ―――――

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附属書4(参考) 誘導結合プラズマ質量分析法 (ICP-MS) による
培養液中の金属の濃度の測定方法の一例
この附属書4(参考)は,本体に関する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
誘導結合プラズマ質量分析法 (ICP-MS) による培養液中の金属の濃度の測定方法の一例を,次に示す。
a) すべての容器類を硝酸(1+19)(JIS K 8541に規定する硝酸1mLに水19mLの割合で混合し調製する。)
及び超純水で十分に洗浄する。
b) 測定する培養液を硝酸(1+99)(JIS K 9901に規定する高純度試薬−硝酸を用いて調製する。)で最適
な濃度範囲 (0.51 000ng/mL) になるように希釈し,内標準物質,例えば,コバルト又はインジウム
を測定濃度範囲に応じて適切な感度(カウント数)が得られる濃度 (110ng/mL) になるように加え,
さらに硝酸(1+99)を加えて一定液量とする。
c) 検量線用標準液は,測定濃度範囲で5点以上が望ましい。また,検量線用標準液中の内標準物質の濃
度は,測定溶液の濃度と一致させる。
d) 誘導結合プラズマ質量分析装置は,プラズマを点火し30分間以上保持しプラズマを安定させた後,最
適な感度に調整する。
e) 測定質量数は,培養液の影響ができるだけ小さくなるように選択する。
例 Ti : 49及び50,V : 51,Al : 27,Zr : 90及び91,Nb : 93,Ta : 181,Mo : 98及び96,Sn : 120及び
118,Pd : 106及び108,Fe : 54及び56,Cr : 53及び52,Ni : 60及び58,Co : 59,W : 184及び186
ただし,鉄の濃度の測定においては,シールドトーチを使用するとよい。
f) オートサンプラを併用する場合には,次の条件を参考にする。
洗浄液 : 超純水及び硝酸(1+32)(JIS K 9901に規定する高純度試薬−硝酸を用いて調製する。)
ペリポンプ洗浄速度 : 0.5s−1
洗浄時間 : 180s
測定溶液の置換速度 : 0.5s−1
置換時間 : 60s
ペリポンプ安定待ち時間 : 120s
測定中のペリポンプ速度 : 0.100.15s−1
質量数積分時間 : 13s
繰返し数 : 6回
備考 アルミニウムを測定する場合には,アルミニウムの溶出が懸念されるため,アルミニウムが成
分として含まれている容器[例えば,パイレックス (Pyrex) 製メスフラスコなど]の使用を避
けること。また,測定溶液に硫酸及び塩酸が含まれる場合には,測定濃度の値に影響を及ぼす
ことがあるので注意する。

――――― [JIS T 0301 pdf 22] ―――――

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T 0301 : 2000
附属書5(参考) ニュートラルレッド法及びMTT法による測定方法の一

この附属書5(参考)は,本体に関する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
ニュートラルレッド法及びMTT法による測定方法の一例を,次に示す。
a) ニュートラルレッド法 ニュートラルレッド溶液を用い,波長540nmの吸光度の比から相対細胞増殖
率を測定する場合には,次に示した方法に準じて行う。
1) ウエルプレートに培養液を適量(例えば,96ウエルプレート : 0.2mL)入れ,最適な初期細胞数(試
験目的に応じ5×103105個)の細胞をは(播)種する。
2) 所定時間(17日間)培養後,培養液を吸引除去する。24時間保持し,細胞を付着させた後,培養
液を交換し細胞への影響を評価してもよい。
3) 本体の5.k)で規定したニュートラルレッド溶液をウエルプレートの大きさに応じて適量(例えば,
96ウエルプレート : 0.2mL,24ウエルプレート : 1mL)を加え,二酸化炭素インキュベータ中に3
時間保持する。
4) ニュートラルレッド溶液を吸引除去し,本体の5.m)で規定した固定液を適量(例えば,96ウエルプ
レート : 0.2mL,24ウエルプレート : 1mL)加え,1分間保持する。
5) 固定液を吸引除去し,本体の5.n)で規定した抽出液を適量(96ウエルプレート : 0.2mL,24ウエル
プレート : 0.2mL)加える。
6) 10分間保持した後,ウエルプレート用分光光度計を用いて波長540nmの吸光度を測定する。
7) コントロールについても同様に操作し,実験群の吸光度をコントロールの吸光度の平均値で除して
相対細胞増殖率を算出する。
b) TT法 MTTが細胞内に存在する酵素と反応し,ホルマザンを形成する。形成したホルマザンの量
は,細胞数と比例するのでホルマザンを本体の5.o)で規定した塩酸-2-プロパノール溶液で溶かした後,
次の方法によって吸光度を測定し相対細胞増殖率を算出する。
1) ウエルプレートに培養液を適量(96ウエルプレート : 0.2mL)入れ,最適な初期細胞数(試験目的
に応じ5×103105個)の細胞をは(播)種する。
2) 二酸化炭素インキュベータ中で所定時間(17日間)培養後,培養液を吸引除去する。
24時間保持し,細胞を付着させた後,培養液を交換し,細胞への影響を評価してもよい。
3) 本体の5.m)に規定するMTT溶液をウエルの大きさに応じて適量(例えば,培養液の10分の1の量
を目安とし,96ウエルでは1020 加え,二酸化炭素インキュベータ中に4時間保持する。
4) 本体の5.o)に規定する塩酸-2-プロパノール溶液を培養液と同量加え,超音波などでホルマザンを溶
かす。
5) プレートリーダーを用いて波長,570nmと630nm(空試験)の吸光度を測定し,570nmと630nmと
の吸光度の差を求める。
6) コントロールについても同様に操作し,実験群での570nmと630nmとの吸光度差をコントロール
での吸光度差の平均値で除して相対細胞増殖率を算出する。

――――― [JIS T 0301 pdf 23] ―――――

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T 0301 : 2000
インプラント材料の試験方法関係JIS原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 堤 定 美 京都大学再生医科学研究所
(委員) 赤 松 功 也 山梨医科大学整形外科
桜 井 靖 久 東京女子医科大学医用工学研究施設
笹 田 直 千葉工業大学工学部
佐 藤 温 重 昭和大学歯学部
浜 中 人 士 東京医科歯科大学生体材料工学研究所
石 丸 裕 住友化学工業株式会社生産技術センター
大 森 健 一 小林製薬株式会社小林メディカル事業部
佐々木 佳 男 株式会社神戸製鋼所電子・情報事業本部
高 橋 孝 社団法人日本ファインセラミックス協会
服 部 昌 晃 日本特殊陶業株式会社総合研究所
平 野 昌 弘 三菱マテリアル株式会社総合研究所
柚 木 博 行 京セラ株式会社バイオセラム事業部
ロイ 堀 義和 ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社ジンマー事業部
中 村 晃 忠 国立医薬品食品衛生研究所
川 原 章 厚生省医薬安全局
立 石 哲 也 通商産業省工業技術院産業技術融合領域研究所
宮 崎 正 浩 通商産業省工業技術院標準部
茂 木 保 一 通商産業省工業技術院工業標準センター
山 本 洋二郎 通商産業省製品評価技術センター
○ 岡 崎 義 光 通商産業省工業技術院機械技術研究所
西 村 恵美子 通商産業省製品評価技術センター
(事務局) 橋 本 進 財団法人日本規格協会技術部
木 村 茂 財団法人日本規格協会技術部
増 森 かおる 財団法人日本規格協会技術部
○は,幹事を示す。
JIS原案作成WG1(金属系インプラント材料の細胞適合性評価方法)委員 構成表
氏名 所属
(委員長) 佐 藤 温 重 昭和大学歯学部
(委員) 武 田 昭 二 大阪歯科大学歯科理工学講座
坂 口 圭 介 テルモ株式会社研究開発センター
佐々木 佳 男 株式会社神戸製鋼所電子・情報事業本部
佐 藤 秀 隆 財団法人日本食品分析センター多摩研究所
吉 居 英 一 株式会社ジーシー研究所
土 屋 利 江 国立医薬品食品衛生研究所
塙 隆 夫 科学技術庁金属材料技術研究所
牛 田 多加志 通商産業省工業技術院産業技術融合領域研究所
立 石 哲 也 通商産業省工業技術院産業技術融合領域研究所
○ 岡 崎 義 光 通商産業省工業技術院機械技術研究所
西 村 恵美子 通商産業省製品評価技術センター
宗 像 保 男 通商産業省工業技術院標準部
(事務局) 木 村 茂 財団法人日本規格協会技術部
増 森 かおる 財団法人日本規格協会技術部
○は,幹事を示す。

JIS T 0301:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 0301:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB9922:2001
クリーンベンチ
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISH4600:2012
チタン及びチタン合金―板及び条
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK0211:2013
分析化学用語(基礎部門)
JISK0950:1988
プラスチック製滅菌シャーレ
JISK0970:2013
ピストン式ピペット
JISK3600:2000
バイオテクノロジー用語
JISK3604:1990
組織培養用培地(最小必須培地)
JISK3610:1992
生体工学用語(生体化学部門)
JISK3611:1995
生体工学用語(生体システム部門)
JISK3801:2000
除菌用HEPAフィルタの性能試験方法
JISK3810-1:2003
マイコプラズマの検出法―第1部:培養による直接検出法
JISK3810-2:2003
マイコプラズマの検出法―第2部:DNA蛍光染色による間接検出法
JISK3810-3:2003
マイコプラズマの検出法―第3部:二段階PCRによる検出法
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8107:2017
エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JISK8123:2018
塩化カルシウム(試薬)
JISK8152:2018
塩化ニッケル(II)六水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8622:2007
炭酸水素ナトリウム(試薬)
JISK8839:2007
2-プロパノール(試薬)
JISK8872:2008
ホルムアルデヒド液(試薬)
JISK8897:2012
メチレンブルー(試薬)
JISK9009:2012
りん酸二水素ナトリウム二水和物(試薬)
JISK9020:2012
りん酸水素二ナトリウム(試薬)
JISK9020:2021
りん酸水素二ナトリウム(試薬)
JISK9702:2014
ジメチルスルホキシド(試薬)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR6002:1998
研削といし用研磨材の粒度の試験方法
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JIST0303:2000
人工関節用材料のピンオンディスク法による摩耗試験方法
JIST1701:1997
医療用遠心機
JIST4204:1974
血球計
JIST7322:2005
医療用高圧蒸気滅菌器
JIST7324:2005
医療用小型高圧蒸気滅菌器