29
A 5011-3 : 2016
表B.2−銅スラグ細骨材試料(一般用途・含有量試験用)の各粒度区分の配合割合
粒度区分a) 2.0 mm以上 2.00.6 mm 0.60.15 mm 0.15 mm以下 合計
質量分率(%) 0 50±5 25±5 25±5 100
注a) ふるいの呼び寸法は,それぞれJIS Z 8801-1に規定する網ふるい2 mm,0.6 mm,0.15 mmで
ある。
b) 銅スラグ細骨材試料を用いる場合 銅スラグ細骨材試料を用いる場合は,B.3で採取した銅スラグ細
骨材から300 g以上を用いて,次の手順で調製する。
1) 呼び寸法2.0 mm,0.6 mm,0.15 mmのふるいを用いて分級する。
2) 1) でふるい上に残った試料をハンマー,クラッシャーなどで更に破砕し,全量呼び寸法2.0 mmの
ふるいを通過させる。
3) 2) の試料を,呼び寸法0.6 mm及び0.15 mmのふるいを用いて分級する。
4) 1) 及び3) の試料を,それぞれの粒度区分ごとに混合し,表B.2に示す配合割合で配合する。
注記 特定の粒度区分の試料が不足する場合は,より大きい粒度区分の試料を破砕して追加して
もよい。大きい粒度区分の試料が不足する場合は,小さい粒度区分の試料で代用してもよ
い。
B.6.2 検液の調製及び分析
B.6.2.1 溶出量試験
溶出量試験は,次の手順で検液の調製及び分析を行う。
a) 試験装置 試験装置は,JIS K 0058-1の5.1(試験装置)による。
b) 試薬及び器具 試薬及び器具は,JIS K 0058-1の5.2(試薬及び器具)による。
c) 検液の調製 検液の調製は,JIS K 0058-1の5.4(検液の調製)による。
d) 検液の分析 検液の分析は,JIS K 0058-1の5.5(検液の分析)による。
B.6.2.2 含有量試験
含有量試験は,次の手順で検液の調製及び分析を行う。
a) 試薬及び器具 試薬及び器具は,JIS K 0058-2の5.(試薬及び器具)による。
b) 検液の調製 検液の調製は,JIS K 0058-2の7.(検液の調製)による。
c) 検液の分析 検液の分析は,JIS K 0058-2の8.(検液の分析)による。
B.7 環境安全受渡試験
B.7.1 試料の調製
B.7.1.1 溶出量試験
B.3で採取した試料を,JIS K 0058-1の5.3.2によって調製する。
B.7.1.2 含有量試験
試料は,B.6.1.2 b) による。
B.7.2 検液の調製及び分析
B.7.2.1 溶出量試験
溶出量試験は,B.6.2.1による。
B.7.2.2 含有量試験
含有量試験は,B.6.2.2による。
――――― [JIS A 5011-3 pdf 31] ―――――
30
A 5011-3 : 2016
附属書C
(規定)
銅スラグ細骨材の環境安全受渡検査判定値の設定方法
C.1 概要
この規格は,コンクリートに用いる銅スラグ細骨材の環境安全受渡検査判定値(以下,判定値という。)
の設定方法について規定する。
C.2 環境安全受渡検査判定値を設定する化学成分
判定値の設定は,次の化学成分について行う。
C.2.1 溶出量試験
a) カドミウム
b) 鉛
c) ひ素
C.2.2 含有量試験
a) カドミウム
b) 鉛
c) ひ素
C.3 データの取得
判定値を設定するために用いるデータの取得は,次による。
C.3.1 溶出量試験
a) 銅スラグ細骨材試料を,五つ以上の製造ロットから採取する。
b) .6.1.1に示す利用模擬試料及び銅スラグ細骨材試料を調製する。
c) それぞれの試料について,B.6.2.1に示す検液の調製及び分析を行う。
C.3.2 含有量試験
a) 銅スラグ細骨材試料を,五つ以上の製造ロットから採取する。
b) .6.1.2に示す利用模擬試料及び銅スラグ細骨材試料を調製する。
c) それぞれの試料について,B.6.2.2に示す検液の調製及び分析を行う。
C.4 環境安全受渡検査判定値設定の方法
判定値設定の方法は,溶出量試験及び含有量試験の項目ごとに,次による。
a) 利用模擬試料による試験データの最大値と表C.1の値(環境安全品質基準値の1/2の値)を比較する。
試験データが定量下限未満の場合は,定量下限値を試験データに読み替える。
1) 利用模擬試料のデータ最大値が表C.1の値以下の場合,銅スラグ細骨材試料による試験データの最
大値の2倍の値を判定値Dとする。
2) 利用模擬試料のデータ最大値が表C.1の値より大きい場合,手順b) に進む。
――――― [JIS A 5011-3 pdf 32] ―――――
31
A 5011-3 : 2016
表C.1−環境安全品質基準値の1/2の値
項目 溶出量基準 含有量基準
mg/L
一般用途 港湾用途 mg/kg
カドミウム 0.005 0.015 75
鉛 0.005 0.015 75
ひ素 0.005 0.015 75
b) 表C.1の値より大きい利用模擬試料のデータ及びそのときの銅スラグ細骨材試料のデータを用いて,
式(C.1)によって各試料の判定値Diを算出し,その中の最小値を,判定値Dとする。
Xi
Di S (C.1)
Yi
ここに, i : 試料番号
Di : 銅スラグ細骨材試料iの判定値(mg/L)
Xi : 銅スラグ細骨材試料iによる試験データ(mg/L)
Yi : 銅スラグ細骨材試料iを用いた利用模擬試料による試験
データ(mg/L)
S : 環境安全品質基準値(mg/L)
――――― [JIS A 5011-3 pdf 33] ―――――
32
A 5011-3 : 2016
A5
2
附属書D
01
(参考)
1-
3 : 2
技術上重要な改正についての新旧対照表
016
現行規格(JIS A 5011-3:2016) 旧規格(JIS A 5011-3:2003) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
2 引用規格 2. 引用規格
引用規格にJIS A 0203,JIS K 0058-1, JIS A 1102などを規定。 日本工業標準調査会 標準部会 土木技術専門委員
JIS K 0058-2,JIS P 3801,JIS Q 17025, 会及び建築技術専門委員会が定めた“建設分野の規
JIS Q 17050-1及びJIS Q 17050-2を追 格への環境側面の導入に関する指針”の“附属書1
加した。 コンクリート用スラグ骨材に環境安全品質及びそ
の検査方法を導入するための指針”に対応するた
め。
3 用語及び −
環境安全品質規格の設定,及び試験方 −
定義 法の説明に必要な用語を定義した。
5.3.3 微粒分 −
品種ごとに微粒分量の最大値及び許容 − JIS A 5005(コンクリート用砕石及び砕砂)の改正
量 差を規定した。 に伴い,規定を設けた。
5.5 環境安全 −
環境安全品質基準の基準値及び環境安 − 土壌環境基準及び土壌汚染対策法に重金属等の8
品質基準及 全受渡検査判定値の設定義務を追加し 物質の溶出量及び含有量が規定された。それに対応
び環境安全 た。 して,日本工業標準調査会 標準部会 土木技術専門
受渡検査判 委員会及び建築技術専門委員会は,資源循環の観点
定値 から“建設分野の規格への環境側面の導入に関する
6.5 環境安全 −
環境安全形式試験及び環境安全受渡試 − 指針”の“附属書1 コンクリート用スラグ骨材に
形式試験及 験の方法を追加した。 環境安全品質及びその検査方法を導入するための
び環境安全 指針”を定めた。今回,“附属書1”の規定に準拠
受渡試験 して環境安全品質の項目をこの規格の附属書B及
7 検査方法 6. 検査方法
環境安全品質の規定を追加したことに び附属書Cに追加した。
合理的な方法で試料を抜き取り,5.によ
伴い,箇条を細分化し,検査項目,検 って試験を行い4.の規定に適合しなけ
査方法,検査の頻度,製造ロットの管 ればならない。
理及び検査データの保管を規定した。
――――― [JIS A 5011-3 pdf 34] ―――――
33
A 5011-3 : 2016
現行規格(JIS A 5011-3:2016) 旧規格(JIS A 5011-3:2003) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
9 報告 8. 報告
環境安全品質試験の実施結果の報告に 製造業者は,購入者から要求があった
必要な事項を追加。表13表17に試験 場合には,試験成績書を提出しなけれ
成績書を例示した。 ばならない。試験成績書は表7の様式
を標準とする。
附属書A 附属書1
燃焼−赤外線吸収法(循環法)を削除 引用していたJIS M 8268が改正され,燃焼−硫黄
b) 燃焼−赤外線吸収法(循環法)の適
A.7.1 定量方 した。 7. 全硫黄定 用範囲を記述 吸収方法(循環法)が削除されたため。
法の区分 量方法
7.1 定量方法
の区分
7.3 燃焼−赤 燃焼−赤外線吸収法(循環法)の手順
外線吸収法 を記載
(循環法)
附属書B 銅 −
環境安全形式検査及び環境安全受渡検 − 環境安全品質基準の試験方法が必要となったため。
スラグ細骨 査の試験方法及び手順を規定した。
材の環境安
全品質試験
方法
附属書C 銅 −
環境安全受渡検査判定値の設定方法を − 環境安全受渡検査判定値の設定に必要となったた
スラグ細骨 規定した。 め。
材の環境安
全受渡検査
判定値の設
定方法
A5 011-
3 : 2016
2
JIS A 5011-3:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 5011-3:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0203:2019
- コンクリート用語
- JISA1102:2014
- 骨材のふるい分け試験方法
- JISA1103:2014
- 骨材の微粒分量試験方法
- JISA1104:2019
- 骨材の単位容積質量及び実積率試験方法
- JISA1109:2020
- 細骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1110:2020
- 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1145:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
- JISA1146:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)
- JISA5002:2003
- 構造用軽量コンクリート骨材
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0058-1:2005
- スラグ類の化学物質試験方法―第1部:溶出量試験方法
- JISK0058-2:2005
- スラグ類の化学物質試験方法―第2部:含有量試験方法
- JISK0102:2016
- 工場排水試験方法
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0119:2008
- 蛍光X線分析通則
- JISK0127:2013
- イオンクロマトグラフィー通則
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISM8268:2004
- クロム鉱石―硫黄定量方法
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISQ17025:2018
- 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
- JISQ17050-1:2005
- 適合性評価―供給者適合宣言―第1部:一般要求事項
- JISQ17050-2:2005
- 適合性評価―供給者適合宣言―第2部:支援文書
- JISZ2616:2015
- 金属材料の硫黄定量方法通則
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい