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B 8325 : 2003
電動機
吸込ケーシング
ケーシング
アダプタ ストレーナ
ケーシング
ストレーナ
電動機
図 1 下軸外装形 図 2 上軸内装形
b) ポンプ吐出し口は,フランジ継手とするが,吐出し口径65 mm以下のものは,ねじ込み継手としても
よい。
c) ライナリングは,打込み又はねじ止めとし,運転中に回ってはならない。ケーシング及び吸込カバー
の材料が銅合金の場合には,ライナリングを設けなくてもよい。
d) ポンプの吸込口には,容易に腐食変形などしないようなストレーナを設ける。ストレーナの構造は,
据置き又は外力がかかる場合,それに応じて補強するか又は厚さを増して,特に堅ろうなものとする。
e) 軸封装置は,電動機の軸貫通部の内部に揚液が浸入しないように,メカニカルシール又はオイルシー
ルを設ける。電動機が乾式の場合には,ポンプ側と電動機側に二重のメカニカルシールを設け,中間
に潤滑油を封入する。ポンプ側メカニカルシールのしょう(摺)動面は,超硬合金又はそれと同等以
上の硬さをもつ材料とする。
f) ポンプの水中軸受は,水潤滑又はグリース潤滑とし,内部に固形物が入らないように防護する。
水中軸受がグリース潤滑の場合には,グリースが流出しないものとする。
6.3 羽根車
羽根車は,次による。
a) 羽根車は,揚液中の固形物が詰まらないような構造とする。
b) 羽根車(試験用軸を含む。)の釣合い良さは,JIS B 0905の“釣合い良さG6.3”とする。ただし,羽
根車(試験用軸を含む。)の質量が2 kg以下の場合には,“釣合い良さG16”でもよい。
c) 羽根車の外径,滑り部,ハブの軸穴及びハブの両端面には機械加工を施すことが望ましい。
6.4 軸方向スラストの大きさ
軸方向スラストの大きさは,次による。
a) 軸方向スラストは,下方向とし,その大きさは表3の値以下とする。これを超える場合には,バラン
スホールその他の方法で表3に示す値以下に抑える。
表 3 最大スラスト
単位 kN
電動機定格出力(kW) 0.4,0.75 1.5,2.2 3.7,5.5,7.5 11,15 18.5,22
最大スラスト 0.4 0.5 0.63 0.8 1.0
b) )と反対方向のスラストが生じても,その大きさは表3の40 %を超えないものとする。
c) 軸方向スラストは,電動機側のスラスト軸受で受けるものとする。
6.5 軸継手
軸継手があるものは,次による。
a) 軸継手は,筒形とし,動力伝達に対し,十分な強度をもたなければならない。
b) 軸継手は,ポンプと電動機の軸を固定し,その両軸の軸中心は一致し,同一直線上になければならな
――――― [JIS B 8325 pdf 6] ―――――
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い。
c) 軸と軸継手の回転方向に対する取付けは,キーなどによって急激な回転又は逆回転に対して緩んだり
破損しないものとする。
6.6 電動機
電動機は,附属書による。
なお,この電動機を使用する場合には,次の過電流保護装置又は温度検出による焼損保護装置を設けな
ければならない。
a) 乾式及び油封式の場合 JIS C 8201-4-1に規定する過負荷リレー。
b) キャンド式及び水封式の場合 電動機の定格電流の5倍の電流を通じて5秒以内に動作する2Eリレ
ー,3Eリレーなどの保護装置。
6.7 その他の部分
その他の部分は,次による。
a) ポンプの回転方向は,一般に上から見て,時計回りとする。
b) ポンプ軸に用いるナット類には,軸がいずれかの方向に回転しても緩まないように,座金その他の方
法で回り止めを施す。羽根車止め輪は,運転中に動いたり,抜けたりしないようにする。
c) ポンプには,据付け用のボルト穴を開けてはならない。
d) ポンプには,つり下げ用の座を設けるか又は金具を取り付ける。
e) ポンプは,垂直に対し,最大5度傾斜しても運転に差し支えないものとする。
f) ポンプには,適当な位置に接地端子を取り付けられるようにする。
7. 寸法及びはめあい
7.1 ポンプ本体
ポンプ本体は,次による。
a) ポンプ呼び径と実口径は,表4による。
表 4 実口径
単位 mm
呼び径 32 40 50 65 80 100 125 150
実口径 32 40 50 65 80 100 125 150
±3 ±3 ±3 ±4 ±4 ±4 ±4 ±5
b) ポンプ吐出し口は,次による。
1) フランジ継手の場合には,JIS B 2238及びJIS B 2239の呼び圧力10Kによる。
2) ねじ込み継手の場合には,JIS B 0203による。
c) ポンプ本体の耐圧部及び吸込ケーシングの最小厚さは,その材料が鋳鉄の場合,5 mm以上,銅合金
の場合,4 mm以上あればよい。
d) ストレーナの厚さは,表5による。
表 5 ストレーナの最小厚さ
単位 mm
材料 FC150 SS400(防食処理) SUS304
最小厚さ 5 1.6 0.6
e) ストレーナの穴の大きさは,羽根車に20(9) mの固形物が詰まらない程度になるべく大きくし,穴の
全有効面積は,ポンプ吐出し口の断面積の3倍以上とする。
注(9) 呼び径40 mm以下の場合には,10 mmとする。
f) 水中軸受の有効長さは,ポンプ軸径(10)の1倍以上とする。
――――― [JIS B 8325 pdf 7] ―――――
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注(10) 軸にスリーブがある場合でも,ポンプ軸径とする。
7.2 羽根車
羽根車の厚さは,表6による。ただし,羽根入口,出口先端の厚さは任意とする。合成樹
脂の場合には,強度上問題がない厚さとする。
表 6 羽根車の最小厚さ
単位 mm
羽根車の外径 最小厚さ
鋳鉄 ステンレス鋼板
200以下 3 0.8
200を超えるもの 4 −
7.3 ポンプ軸
ポンプ軸の直径は,次の式で算出した値以上とする。
3nP
d k
ここに, d(11) : ポンプ軸の直径 (mm)
P : 軸動力 (kW)
n : 回転速度 (min-1)
k : 材料による係数で,次の式による。
k 116 3
ここに, σSUS403 : SUS403の引張強さ(590 MPa)
σ : その材料の引張強さ(MPa)
例 JIS G 4303のSUS403の場合 k = 116
JIS G 4303のSUS420J2の場合 k = 108
JIS G 4303のSUS304の場合 k = 121
注(11) 動力伝達に関係がある部分の直径で,動力伝達に関係がない部分は,これより細くてもよい。
7.4 各部のはめあい
各部のはめあいは,表7又はこれに準じる等級とする。
表 7 各部のはめあい
はめあい箇所 はめあい はめあい箇所 はめあい
羽根車とポンプ軸 H7/g6 ポンプ本体のいんろう部 H7/h7
スリーブとポンプ軸 H7/g6 ポンプ本体とモータ部分のいんろう部 H7/h7
水中軸受とポンプ軸 H7/d8 ポンプ本体と水中軸受 H7/js7又は
軸継手とポンプ軸 H7/js7 H7/h7(12)
注(12) ポンプ本体と水中軸受とのはめあいをH7/h7にする場合には,水中軸受が抜けたり,回った
りしないように固定する。
備考 はめあいは,JIS B 0401-2による。
7.5 羽根車とライナリングとのすき間
羽根車とライナリングとのすき間は,停止中,運転中を問わず,
焼き付き,かじり付き,異常摩耗などを生じないように適切なすき間寸法及び材料の組合せの選定をしな
ければならない。
7.6 キーの寸法
キーの寸法は,JIS B 1301による。ただし,軸継手以外のキーの寸法は,これによら
なくてもよい。
8. 外観
外観は,次による。
a) 鋳造品は,目視により内外面とも滑らかで,有害な鋳巣,き裂及び偏肉などの欠陥があってはならな
――――― [JIS B 8325 pdf 8] ―――――
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い。
b) ポンプ本体内外面は,JIS K 5664に規定するタールエポキシ樹脂塗料,JIS K 5582に規定する塩化ビ
ニル樹脂エナメル,JIS K 5639に規定する塩化ゴム系塗料又はそれらと同等以上の品質の塗料で十分
なさび止め塗装を施す。ただし,水中でさびるおそれがない材料には,塗装を省略してもよい。
9. 材料
各部に使用する材料は,表8又は品質がこれと同等以上のものとする。
表 8 材料
部品名 材料
ケーシング JIS G 5501のFC150,JIS H 5120のCAC406,CAC202, JIS G 4305のSUS304,JIS
アダプタ G 5121のSCS13,JIS G 3101のSS400(13)又は合成樹脂(14)
吸込フレーム
吸込カバー
羽根車 JIS H 5120のCAC406,CAC502A,JIS G 5501のFC150,JIS G 4305のSUS304,JIS
G 5121のSCS13又は合成樹脂(14)
ライナリング JIS H 5120のCAC406,CAC202,JIS G 5501のFC150,JIS G 4303のSUS403,合
成樹脂又は合成ゴム
ポンプ軸 JIS G 4303のSUS403(焼入れ,焼き戻し),SUS420J2(焼入れ,焼戻し),SUS304
軸継手 JIS G 4303のSUS403,JIS G 4051のS35C又はJIS G 5501のFC200
インペラナット JIS H 5120のCAC406, CAC202,JIS H 3250のC3604BE,C3604BD又はJIS G 4303
羽根車止めボルト のSUS304
水中軸受 特殊青銅又は合成樹脂
吸込ケーシング JIS G 5501のFC150,JIS G 3101のSS400(13),JIS G 3452のSGP(13),JIS G 3454の
STPG(13),JIS G 4305のSUS304又は合成樹脂(14)
ストレーナ JIS G 4305のSUS304,JIS G 3101のSS400(13),JIS G 5501のFC150又は合成樹脂(14)
キー JIS G 4303のSUS304
ボルト・ナット類 JIS G 4303のSUS304又はJIS H 3250のC3604BE,C3604BD
注(13) 防食めっき又はその他の方法で,十分な防食処理を施す。
(14) この合成樹脂は,十分な強度と耐久性をもつものとし,受渡当事者間の協定による。
10. 附属品
附属品は,表9による。
表 9 附属品
品名 数量
相フランジ(必要な場合) 1式
銘板 2枚(15)
注(15) 2枚のうち1枚は,本体に付け,他の1枚は,別に附属する。その内容は,2枚とも同一とする
が,大きさは変わってもよい。
11. 試験方法
試験方法は,JIS B 8301による。
なお,運転状態及び耐水圧の試験については,JIS B 8301の5.1.2(付加的なチェック)及びJIS B 8301
附属書2(運転状態,耐水圧及び最小吐出し量における温度上昇)によって行い,確認するのがよい。
備考1. 同時に製作された同一機種で同一仕様の多数のポンプを試験する場合には,10台又はその端
数に対し1台の試験を行い,ほかは規定全揚程における吐出し量,ポンプ効率,軸動力及び
運転状態を試験する運転試験だけを行えばよい。この場合,基準性能に対する許容幅は,吐
出し量で±7 %,軸動力で+7 %とする。
――――― [JIS B 8325 pdf 9] ―――――
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2. 品質管理体制が整い,性能のばらつきが小さいことが確認された機種の継続的量産では,生
産台数が50台を超える場合,50台又はその端数に対し1台の試験を行い,ほかは,10台又
はその端数に対し1台,規定全揚程における吐出し量,ポンプ効率,軸動力又は電動機入力
及び運転状態を検査する運転試験だけを行えばよい。この場合,基準性能に対する許容幅は,
吐出し量で±7 %,軸動力で+7 %とする。
12. 製品の呼び方
ポンプの呼び方は,水中モータポンプの種類(ポンプの呼び径,電動機の定格出力,
形式,極数,定格周波数及び吐出し方式)による。
例 80-37UW45-N,32-0.4SDD26-G
13. 表示
ポンプの表示は,次による。
a) 地上の見やすい箇所に,ポンプ銘板及び附属書に規定する電動機の銘板を付ける。
b) ポンプ本体又は電動機には,a)と同一の銘板を付けるか,又はこれらの銘板の代わりに製造番号又は
機番号をそれぞれの見やすい箇所に刻印する。
なお,銘板を付ける場合には,ポンプの見やすい箇所にまとめてつけてもよい。
c) 銘板には,5.5に規定するB効率に合格するポンプの最小吐出し量とそのときの全揚程及び最大吐出
し量とそのときの全揚程とを記入して,2点表示とする。ただし,この場合の最小吐出し量と最大吐
出し量とは,表2の範囲を超えてはならない。2点表示の銘板には,回転速度(16)及び所要電動機の定
格出力を記入する。
なお,受渡当事者の間で契約した場合には,吐出し量及び全揚程はその数値を記入する。また,銘
板には,大きさ(ポンプの呼び径及び電動機の定格出力),吐出し量,全揚程,回転速度,製造業者名,
製造番号並びに製造年又はその略号を記入する。
注(16) 回転速度は,ポンプの回転速度とするが,電動機の同期回転速度としてもよい。
14.提出書類 納入するポンプには,試験合格証,ポンプの性能曲線又はその機種の基準性能となる代表
性能曲線及び取扱説明書を付ける。
備考 ポンプの性能曲線又は機種の基準性能となる代表性能曲線には,ポンプの軸動力及びポンプ効
率とともに電動機入力及びポンプ電動機総合効率を記入することが望ましい。
――――― [JIS B 8325 pdf 10] ―――――
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JIS B 8325:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.10 : ポンプ及びモータ
JIS B 8325:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0131:2017
- ターボポンプ用語
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB0401-2:2016
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
- JISB0903:2001
- 円筒軸端
- JISB0905:1992
- 回転機械―剛性ロータの釣合い良さ
- JISB1301:1996
- キー及びキー溝
- JISB2220:2012
- 鋼製管フランジ
- JISB2239:2013
- 鋳鉄製管フランジ
- JISB8301:2018
- 遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ―試験方法
- JISC3312:2000
- 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
- JISC3327:2000
- 600Vゴムキャブタイヤケーブル
- JISC4034-1:1999
- 回転電気機械―第1部:定格及び特性
- JISC4210:2001
- 一般用低圧三相かご形誘導電動機
- JISC8201-4-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第4-1部:接触器及びモータスタータ:電気機械式接触器及びモータスタータ
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISG3444:2015
- 一般構造用炭素鋼鋼管
- JISG3444:2021
- 一般構造用炭素鋼鋼管
- JISG3445:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼管
- JISG3445:2021
- 機械構造用炭素鋼鋼管
- JISG3452:2019
- 配管用炭素鋼鋼管
- JISG3454:2017
- 圧力配管用炭素鋼鋼管
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG5121:2003
- ステンレス鋼鋳鋼品
- JISG5501:1995
- ねずみ鋳鉄品
- JISH3250:2015
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3250:2021
- 銅及び銅合金の棒
- JISH5120:2016
- 銅及び銅合金鋳物
- JISK5551:2018
- 構造物用さび止めペイント
- JISK5582:2003
- 塩化ビニル樹脂エナメル