JIS B 8325:2003 設備排水用水中モータポンプ | ページ 4

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付図 6 上軸内装形(キャンド式C)

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附属書(規定)設備排水用水中誘導電動機

1. 適用範囲

 この附属書は,本体の設備排水用水中モータポンプに使用する2極及び4極かご形,連続
定格,定格周波数50 Hz又は60 Hzの水中三相及び単相誘導電動機(以下,電動機という。)について規定
する。
備考 この電動機は,水温040 ℃,pH59の汚水,雑排水中で使用する。
2. 種類及び記号 種類及び記号は,附属書表1による。
附属書表 1 種類及び記号
種類 記号 耐熱クラス又は絶縁材 備考
乾式 D E,B又はF 空気又はその他の気体(1)を充満密閉したもの。
油封式 L A又はE 油(1)を充満密閉したもの。
キャンド式 C E,B又はF 水(1)を充満密閉し,固定子巻線がキャンによって
保護され,直接内部封水に触れないもの。
水封式 W ポリエチレン, 水(1)を充満密閉し,固定子巻線が直接内部封水に
架橋ポリエチレン, 触れるもの。
又はポリプロピレン
注(1) 気体,油及び水は,いずれも電動機の機能に障害を与えないものとする。
3. 定格
3.1 定格出力 定格出力は,キロワット (kW) で表し,次のとおりとする。
三相 0.4,0.75,1.5,2.2,3.7,5.5,7.5,11,15,18.5,22
単相 0.4
3.2 定格電圧 定格電圧は,一般に,三相は200 V,単相は100 Vとする。
4. 性能
4.1 使用電圧及び周波数の変化 電動機は,その端子の供給電源に定格電圧±10 %,定格周波数±1 %
の変化があっても定格トルクにおいて連続的に運転して,実用上差し支えなく使えるものとする。
なお,端子とは,口出し線の先端の部分をいう。
備考 “実用上差し支えない”とは,寿命を著しく短縮しない状態をいい,特性,温度上昇などは,
定格状態の規格値に必ずしも従わなくてもよい。
4.2 特性 特性は,附属書9.6の方法によって試験を行ったとき,附属書表2による。

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附属書表 2 特性
6
3
種類 乾式(D) 油封式(L) 水封式(W) キャンド式(C) 参考
25
定格 極数 全負荷特性 全負荷 最大始 最小 全負荷特性 全負荷 最大始 最小 全負荷特性 全負荷 最大始 最小 口出
: 2
出力 効率 力率 滑り 電流 動電流 ( 2 )
始動 効率 力率 滑り 電流 動電流 始動 効率 力率 滑り 電流 I 動電流 始動 し線
0
(2) (2)
0
η% s% I Ist トルク η% s% I トルクη% s% トルクの太
3
Pmot kW cosφ 三相の 三相の Tst % cosφ Ist Tst % cosφ Ist Tst %さ
% 場合は 場合は % %
各相の 各相の 各相の 各相の 各相の 各相の
平均値 平均値 平均値 平均値 平均値
平均値
A A A A A mm2
A
単 0.4 24 以上 以上 以下 以下 以下 以上
55.0 65.0 10.0 11.0 37 125 − − 1.25

55.0 60.0 10.0 11.8 37 125
三 0.4 24 以上 以上 以下 以下 以下 以上 以上 以上 以下 以下 以下 以上 以上 以上 以下 以下 以下 以上 1.25
62.0 72.0 8.5 2.6 26 125 51.0 72.0 8.5 3.1 27 125 48.0 69.0 8.5 3.5 28 125

63.5 63.0 9.0 2.9 23 125 57.0 63.0 9.0 3.2 24 125 52.0 61.0 9.0 3.6 26 125 1.25
0.75 24 68.0 77.0 7.5 4.1 39 125 60.0 77.0 7.5 4.7 40 125 58.0 74.0 7.5 5.0 43 125 1.25
69.5 70.0 8.0 4.4 35 125 64.0 70.0 8.0 4.8 36 125 59.0 68.0 8.0 5.4 41 125 1.25
1.5 24 74.5 80.5 7.0 7.2 68 125 65.0 80.5 7.0 8.3 71 125 63.0 77.5 7.0 8.9 75 125 1.25
75.5 75.0 7.5 7.6 60 125 70.0 75.0 7.5 8.3 62 125 64.0 73.0 7.5 9.3 69 125 1.25
2.2 24 77.0 81.5 6.5 10 94 125 68.0 81.5 6.5 11 94 125 66.0 78.5 6.5 12 100 125 1.25
78.5 77.0 7.0 10.5 83 125 72.0 77.0 7.0 11 83 125 67.0 75.0 7.0 13 98 125 1.25
3.7 24 80.0 82.5 6.0 16 155 125 70.0 82.5 6.0 18 155 125 68.0 79.5 6.0 20 170 125 2.0
81.0 78.0 6.5 17 135 125 74.0 78.0 6.5 18 135 125 69.0 76.0 6.5 20 150 125 2.0
5.5 24 82.0 82.5 6.0 24 230 125 72.0 82.5 6.0 27 230 125 70.0 79.5 6.0 29 240 125 3.5
82.5 78.0 6.0 25 195 125 75.0 78.0 6.0 27 200 125 72.0 77.0 6.0 29 210 125 3.5
7.5 24 83.0 82.5 6.0 32 300 125 74.0 82.5 6.0 36 310 125 72.0 80.5 6.0 37 315 125 5.5
83.5 79.0 6.0 33 250 125 76.0 79.0 6.0 36 270 125 73.0 78.0 6.0 38 280 125 5.5
11 24 84.0 82.5 5.5 46 420 100 74.5 82.5 5.5 51 420 100 73.0 81.0 5.5 54 420 100 3.5
84.5 80.0 6.0 47 350 100 77.0 80.0 6.0 51 350 100 74.0 79.5 6.0 54 350 100 3.5
15 24 85.0 83.0 5.5 61 560 100 75.0 83.0 5.5 69 560 100 74.0 82.0 5.5 71 560 100 5.5
85.5 80.5 5.5 62 470 100 77.5 80.5 5.5 69 470 100 75.0 80.5 5.5 72 470 100 5.5
18.5 24 85.5 83.5 5.5 75 700 100 75.0 83.5 5.5 85 700 100 75.0 82.5 5.5 86 700 100 8
85.5 80.5 5.5 77 580 100 78.0 80.5 5.5 85 580 100 76.0 81.0 5.5 87 580 100 8
22 24 86.0 84.0 5.5 88 820 100 75.0 84.0 5.5 100 820 100 76.0 83.0 5.5 101 820 100 14
86.0 81.0 5.5 90 580 100 78.0 81.0 5.5 100 680 100 77.0 81.5 5.5 101 680 100 14
注(2) 三相の場合の最大始動電流の値は,JIS C 4210の7.8 a)(正比例法)による。
備考1. 特性の数値は,乾式の場合,軸封装置を付けないときの値を示し,油封式,キャンド式及び水封式の場合,シール機構を付けたときの値を示す。
100 200
倍,倍
2. この表の全負荷電流及び始動電流値は,定格電圧が単相の場合は100 V,三相の場合は200 Vのもので,定格電圧がE(V)の場合は,それぞれその
E E
をとる。
3. この表の特性は,電動機の口出し線5.0 m付きとして算定した値である。
4. 定格出力11 kW以上の場合の口出し線の太さは,スターデルタのものを示す。

――――― [JIS B 8325 pdf 18] ―――――

4.3   各相の無負荷電流の差 三相電動機は,附属書9.5の方法によって試験を行ったとき,各相の無負荷
電流とその平均値との差は,平均値の上下5 %を超えてはならない。
4.4 温度上昇 温度上昇は,附属書9.7の方法によって試験を行ったとき,附属書表3による。
附属書表 3 温度上昇限度
単位 K
記号 耐熱クラス又は絶縁材 温度上昇限度
D E 75
B 80
F 105
L A 60
E 75
C E 75
B 80
F 105
W ポリエチレン 25
架橋ポリエチレン 35
ポリプロピレン 45
なお,電動機が水面上に露出する水中モータポンプに使用する電動機では,周囲の水をなくした状態で
全負荷運転したとき,10分間は異状がなく運転できるものでなければならない。
4.5 耐電圧 耐電圧は,附属書9.8の方法によって試験を行ったとき,これに耐えなければならない。
4.6 耐水圧 耐水圧は,附属書9.9の方法によって試験を行ったとき,漏れその他の異状があってはなら
ない。
4.7 絶縁抵抗 絶縁抵抗は,附属書9.10の方法によって試験を行ったとき,附属書表4による。
附属書表 4 絶縁抵抗下限値
単位 MΩ
記号 絶縁抵抗
D,L 20
C,W 100
参考 絶縁抵抗値は,電動機の使用電線,絶縁構成,周囲条件などによって広く変動するものである
から,いくら以上あればよいかを確認することは難しい。この規格では特に水中使用という特
殊条件を考慮し,出荷前の値については附属書表4のように規定した。
実際運転時における絶縁抵抗値が急激に低下する傾向にある場合及び安定していても1 MΩ
以下になった場合には,修理するか,又は製造業者に運転の可否を確認する。
2
4.8 振動 振動は,附属書9.11の方法によって試験を行ったとき,全振幅で 100 mmを超えないものと
する。
4.9 騒音 騒音は,附属書9.12の方法によって試験を行ったとき,70 dB (A) 以下とする。
5. 構造
5.1 電動機本体 電動機本体は,ブラケット及び電動機フレームをいんろうで組み合わせ,ボルトで締
め付ける。
なお,下軸形のものには,つり下げ用の座を設けるか,又は金具を取り付ける。
5.2 シール機構及び膨張収縮調整装置 シール機構及び膨張収縮調整装置は,次による。

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a) 電動機の軸貫通部には,内部に排水が浸入しないように,電動機が乾式の場合は,軸封装置をポンプ
側に設ける。油封式,キャンド式及び水封式の場合は,オイルシール又はメカニカルシールなどを使
用したシール機構を電動機側に設ける。
b) 水封式,キャンド式及び油封式に用いる膨張収縮調整装置は,温度変化による封水又は封油の膨張収
縮を調整でき,その機能は確実であって,排水及び油で老化しないものとする。
備考 シール機構をポンプ側に設けるものは,これを省略してもよい。
5.3 スラスト軸受 電動機には,電動機回転部の質量及びポンプのスラスト荷重を支えるのに十分なス
ラスト軸受を設けなければならない。スラスト軸受の許容荷重は,附属書表5の値以上とする。
スラスト荷重の方向は,下向きとし,これと反対方向の許容スラスト荷重の大きさは,電動機が乾式及
び油封式の場合,附属書表5の下向き許容スラスト荷重の40 %以上,水封式の場合,附属書表5の値と
する。
附属書表 5 スラスト軸受の許容荷重
単位 kN
電動機定格出力 (kW) 0.4,0.75 1.5,2.2 3.7,5.5,7.5 11,15,18.5,22
下向き許容スラスト荷重 0.63+ F(3) 0.8+ F(3) 1.0+ F(3) 1.6+ F(3)
水封式の上向き許容スラスト荷重 0.1 0.16 0.25 0.4
注(3) は電動機回転部の質量M (kg)に作用する力(kN)
Mg
すなわち, F (kN)
1 000
ここに, M : 電動機回転部の質量 (kg)
g : 重力加速度9.80 (m/s2)
5.4 口出し線 口出し線は,電動機フレーム又はブラケットから引き出すこととし,その材料は,JIS C
3312に規定する600 Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル,JIS C 3327に規定する600 Vゴムキャブ
タイヤケーブル,ポリエチレンケーブル(ビニルシースを含む。)又はこれらと同等以上の品質で耐水・耐
油性があるものを使用する。
5.5 接地端子 電動機には,適当な位置に接地端子を設ける。ただし,ポンプ側にそれを付けられるも
のは省略することができる。
5.6 その他の部分 その他の部分は,次による。
5.6.1 回転方向 回転方向は,一般に軸端側から見て下軸形の場合は反時計回り,上軸形の場合は,時計
回りとする。
5.6.2 三相の始動方式 三相の始動方式は,定格出力7.5 kW以下の場合には,全電圧始動とし,11 kW
以上の場合には,スターデルタ始動器,始動補償器などによる減電圧始動とする。
5.6.3 単相の始動装置 単相電動機には,始動後,始動巻線を電源から切り放すための開閉器を設ける。
6. 形状,寸法及び精度
6.1 口出し線 口出し線は,丸3心又は丸4心(4)とし,その長さは,口出し部から5 m以上とする。
注(4) 丸4心中の1本は,アース線とする。
6.2 電動機軸端 電動機軸端の直径は,次の式で算出した値以上とする。
Pmot
d k 3
n
ここに, d (5) : 電動機軸端の直径 (mm)

――――― [JIS B 8325 pdf 20] ―――――

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JIS B 8325:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8325:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0131:2017
ターボポンプ用語
JISB0203:1999
管用テーパねじ
JISB0401-2:2016
製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
JISB0903:2001
円筒軸端
JISB0905:1992
回転機械―剛性ロータの釣合い良さ
JISB1301:1996
キー及びキー溝
JISB2220:2012
鋼製管フランジ
JISB2239:2013
鋳鉄製管フランジ
JISB8301:2018
遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ―試験方法
JISC3312:2000
600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
JISC3327:2000
600Vゴムキャブタイヤケーブル
JISC4034-1:1999
回転電気機械―第1部:定格及び特性
JISC4210:2001
一般用低圧三相かご形誘導電動機
JISC8201-4-1:2020
低圧開閉装置及び制御装置―第4-1部:接触器及びモータスタータ:電気機械式接触器及びモータスタータ
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISG3444:2015
一般構造用炭素鋼鋼管
JISG3444:2021
一般構造用炭素鋼鋼管
JISG3445:2016
機械構造用炭素鋼鋼管
JISG3445:2021
機械構造用炭素鋼鋼管
JISG3452:2019
配管用炭素鋼鋼管
JISG3454:2017
圧力配管用炭素鋼鋼管
JISG4051:2016
機械構造用炭素鋼鋼材
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG5121:2003
ステンレス鋼鋳鋼品
JISG5501:1995
ねずみ鋳鉄品
JISH3250:2015
銅及び銅合金の棒
JISH3250:2021
銅及び銅合金の棒
JISH5120:2016
銅及び銅合金鋳物
JISK5551:2018
構造物用さび止めペイント
JISK5582:2003
塩化ビニル樹脂エナメル