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B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
及び上限を表記しなければならない。
異なる定格電圧値をもち,使用するためにはユーザ又は設置者が特定の値に調整する必要のある生活支
援ロボットは,それらの異なる値を表記しなければならない。
複数の定格電圧をもつか,又は一つ以上の定格電圧範囲がある生活支援ロボットの場合は,それぞれの
電圧若しくは範囲に対する定格入力又は定格電流を表記しなければならない。ただし,定格電圧範囲の限
度値の差が,範囲の算術平均の10 %を超えない場合は,定格入力又は定格電流のマーキングを範囲の算術
平均としてもよい。定格入力又は定格電流の上限及び下限は,入力と電圧との関係が明確になるように生
活支援ロボット上に表記しなければならない。
マーキングに記号を使用する場合,記号はIEC 60417,JIS B 9960-1又はISO 7010の要求事項に適合し
なければならない。幾つかの例を,附属書Eに示す。
注記1 これらの規格の間で,その意味に関して幾つか不一致な点があることが分かっている。例え
ば,記号IEC 60417-5007 (DB:2002-10) は“オン”(電源)の意味だけなのに対して,これと
同じ記号がJIS B 9960-1では,“スタート又はオン”の意味になっている。
スイッチのマーキングの場合,電源に接続される生活支援ロボット上の異なる(スイッチの)位置及び
全ての生活支援ロボット上の制御機器の異なる(スイッチの)位置を数字,文字又は他の視認手段で示さ
なければならない。この要求事項は,操縦装置の一部であるスイッチにも適用する。
数字を用いて異なる位置を示す場合,オフ位置は数字の“0”で,より高い値(例えば,出力,入力,速
度,冷却効果)の位置は,より大きい文字で示さなければならない。
文字の“O”は,オフ位置の表示と混同されないように,別の数字に付随して配置されるのでない限り,
他のどの表示にも使用してはならない。
信号及び警告装置の場合,差し迫った危険事象(例えば,生活支援ロボットの起動,速度超過)の警告
には,視覚的信号(フラッシュライトなど)及び可聴信号(サイレンなど)を使用するとよい。このよう
な信号を,自動保護方策の起動前にオペレータに警告するために使用するのもよい。
これらの信号は,次によらなければならない。
a) 明瞭で,使用されている他の信号全てと明確に区別できる。
b) オペレータ及びその他の人が明確に認識できる。
警告装置は,点検が容易なように設計し,配置しなければならない。使用上の情報には,適宜,警告装
置の定期点検を行うように規定しなければならない。
設計者は,信号の数が多すぎることの結果として,警告装置の有効性を無にするような混乱の元になる
ことがある,“ユーザの過重負担”の可能性に注意する。
注記2 しばしば,ユーザとの話し合いが必要である。
交換式保護装置の場合,この規格への適合が交換式温度ヒューズ又は電力ヒューズの作動に依存してい
る場合,ヒューズを識別するための参照番号又はその他の手段を,生活支援ロボットをヒューズ交換に必
要な程度まで分解したときに,明瞭に見てとれる位置に表記しなければならない。
注記3 ヒューズが切れた後でもマーキングが読み取れるのであれば,ヒューズ上へのマーキングが
許される。
この要求事項は,生活支援ロボットの一部と一緒にしか交換のできないヒューズには適用しない。
8.3 ユーザマニュアル
ユーザマニュアルは,意図したとおりに使用され得るように,生活支援ロボットとともに提供しなけれ
ばならない。ユーザマニュアルには,特に,次の事項を含めなければならない。
――――― [JIS B 8445 pdf 56] ―――――
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B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
a) 生活支援ロボットの詳細記述
b) 生活支援ロボットの意図した,包括的な用途の範囲。該当する場合,場合によって元の生活支援ロボ
ットのバリエーションを考慮に入れた,禁止用法を含む。
c) 操縦装置
d) 設定及び調整
e) モード及び停止手段(特に非常停止)
f) 特定の機能によって,又は特定の結合金具の使用によって生じることのある,残存リスクを含めた特
定のリスク及びそのような機能に対して必要な特有の安全防護策
g) 合理的に予見可能な誤使用,及び子供が生活支援ロボットで遊ぶというような禁止された用途
h) 介入後のリセット及び再起動のための障害(不具合)の特定及び障害(不具合)箇所
i) 事故又は故障時に従うべき操作方法
注記 通常使用において視認できる限り,使用説明を生活支援ロボット上に表示してもよい。
ユーザによる保守中において注意する必要がある場合は,適切な詳細を示さなければならない。
ユーザが交換するように意図した電池を内蔵している生活支援ロボットの取扱説明は,次の事項を含ん
でいなければならない。
− 電池の形式記号
− 正しい充電手順及び機器
− 電池の交換方法
− 使用済電池の安全な処分方法の詳細
− 非充電式電池の使用に対する警告
− 電池の酷使に対する警告(例えば,リチウム電池の過放電)
− 漏液のある電池への対処法
生活支援ロボットの設置中において注意する必要がある場合は,適切な詳細を示さなければならない。
設置を要員だけが実施するように意図されている場合,その情報をサービスマニュアルに記載しなければ
ならない。
使用説明は,生活支援ロボットの輸送,取扱い及び保管に関して,例えば,次の情報を含んでいなけれ
ばならない。
− 質量の値及び重心の位置
− 取扱いのための表示[例えば,機器をつ(吊)り上げるときの作用点を示す図面]
− 保管のための環境条件
生活支援ロボットの解体,無効化及び廃棄に関する情報を提供しなければならない。
8.4 サービスマニュアル
サービスマニュアルには,一定の技術知識又は特別な技能を必要とするために,技能者(例 保守スタ
ッフ,専門家)だけが実施する必要のある,生活支援ロボットの保守・再供給に関する説明を含めなけれ
ばならない。
技能者向けの保守説明と非技能者向けの保守説明とは,明確に区別する必要がある。
保守説明は,生活支援ロボットの安全性,品質及び機能性を同水準に維持するための十分な情報を含ん
でいなければならない。
生活支援ロボットと併せて提供する情報には,必要な場合,次の事項を含めなければならない。
a) 機器,設置,取付け及び動力装置・補給源との接続に関する明確で包括的な記述
――――― [JIS B 8445 pdf 57] ―――――
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B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
b) 動力装置の要求事項
c) 必要に応じて,物理的環境に関する情報(例えば,照明,振動,騒音レベル,大気汚染物)
d) 次に関する情報(必要な場合)
− 生活支援ロボットの設定,使用又は保守に必要なプログラミング
− 運転手順
− 点検の頻度
− 機能試験の頻度及び方法
− 特に保護装置及び回路の調整,保守及び修理に関する手引
− 推奨する補給部品のリスト
− 供給した工具のリスト
e) 特に,協調運転する複数の生活支援ロボットの場合の,安全防護,インタロック機能,及び危険源に
対するガードのインタロックの記述(相互接続図を含む。)
f) 安全防護策及び安全防護策を中断する必要がある場合(例えば,設定,保守)のために設けられてい
る手段の記述
g) 安全な保守のためにロボットを固定する手順に関する説明
h) 適宜,負荷電流,ピーク起動電流及び許容電圧降下に関する情報
i) 採用した保護方策による残存リスクに関する情報
――――― [JIS B 8445 pdf 58] ―――――
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附属書A
(参考)
生活支援ロボットの重要危険源のリスト
リスクアセスメントを実施するときの必須のステップの一つは,JIS B 9700に規定されているように,
危険源同定分析である。
この分析形態は,システム又は機械を原因として引き起こされることのある潜在的危険源を,一般仕様
の一部の側面に基づいて同定する系統的手順である。系統的手順には,機能仕様又はインタフェース,及
び開発済類似製品で経験した危険源の分析が必要になることがあるが,一般的な危険源のタイプの包括的
セット・リストを使用してもよい。
生活支援ロボットに見込まれる用途が広範囲に及ぶことから,関連する危険源を包括的に網羅して示す
ことができる危険源のリストを一部に(まとめて)作ることは実際的でない。しかしながら,その結果か
ら,全ての用途に当てはまる危険源の最低限のリストを提供することは可能である。
この規格で対象とする全ての生活支援ロボットについて,あらゆる既知の危険源同定の実行で列挙する
最低限の範囲の推奨として,表A.1に結合したリストを示す。個別の危険源同定手法の結果は,該当する
リストと比較することが望ましく,結果がリストの中の一連の危険源を網羅していないことが明らかにな
ったら,危険源同定結果を拡張又は拡大して,残りの危険源を網羅するようにするとよい。
表A.1−生活支援ロボットの危険源
番 危険源の種別 危険源分析 関連する安 注記
号 危険源 潜在的結果 全要求事項
の箇条
1. 電池充電の危 電池の過負荷 火災,危険な煙又は物質 5.2
険源, の放出
2. エネルギーの 過放電した電池の充電 火災,危険な煙又は物質 5.2
蓄積及び供給 の放出
3. の危険源 電池活端子との接触 感電 5.2
4. 電池の短絡 火災,危険な煙又は物質 5.2
の放出
5. エネルギーの 高い電気エネルギー源と感電,やけど 5.3.1
蓄積及び供給 の危険な接触
6. の危険源 障害(不具合)条件下で感電 5.3.1
電気構成部品・部品が帯
電部となること
7. 高い機械的エネルギー源押し潰し,切断,閉込み, 5.3.1 高エネルギーの機械部品
との危険な接触 やけど には,回転・高速な可動
部,高圧の水圧又は空圧,
燃料燃焼サブアセンブリ
を含む。
8. 高い空圧エネルギー源と押し潰し,切断,閉込み, 5.3.1
の危険な接触 噴射
――――― [JIS B 8445 pdf 59] ―――――
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B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
表A.1−生活支援ロボットの危険源(続き)
番 危険源の種別 危険源分析 関連する安 注記
号 危険源 潜在的結果 全要求事項
の箇条
9. エネルギーの 高い油圧エネルギー源と押し潰し,切断,閉込み, 5.3.1
蓄積及び供給 の危険な接触 噴射
10. の危険源 高い化学エネルギー源とやけど,炎症 5.3.1
の危険な接触
11. 高温・高熱エネルギー源やけど 5.3.1
との危険な接触
12. 貯蔵エネルギーの制御さ火災,やけど,押し潰し, 5.3.2 貯蔵エネルギーは,空圧
れない解放(急激な放出, 突き刺し,切断 及び油圧の蓄圧器,コン
爆発) デンサ,電池,ばね,釣
合いおもり,フライホイ
ールなどの中で発生する
ことがある。
13. 動力故障 押し潰し,閉込み,負荷 5.3.3
の落下,暴走
14. 意図しない運転停止 押し潰し,閉込み,負荷 5.3.3
の落下
15. 電力過負荷 火災 5.3.3
16. 部分的動力故障(部分停その他の危険源 5.3.3
電)
17. 危険な静電放電 感電 5.5.1
18. ロボットの起 意図しない・予期しないその他の危険源 5.4
動による危険 起動
19. 源 起動時又は再起動時にとその他の危険源 5.4
る危険な動作
20. ロボット形状 鋭利な端部 切断,断裂,突き刺し, 5.6
による危険源 擦過
21. 可動部間の穴又は隙間 押し潰し,閉込み,挟ま 5.6
れ,切断,断裂,擦過
22. 部品の危険な脱離・落下押し潰し,閉込み 5.6
23. 衝突時に危険なロボット衝撃傷害,押し潰し,閉 5.6
外形形状 込み,切断
24. 騒音による危 有害な音響ノイズレベル難聴,ストレス,不快感, 5.7.1
険源 失調,意識低下
25. ロボットの有害な超音波難聴,ストレス,不快感, 5.7.1
放射 失調,意識低下
26. 認知不足によ 騒音が小さい又は無音の人との衝突(衝撃傷害を 5.14 この危険源は,もし生活
る危険源 運転 引き起こす),又はその他 支援ロボットのユーザに
の安全関連障害物との衝 聴覚障害がある場合,ロ
突 ボットがたとえ騒音を立
てていても気付かないと
いう可能性について検討
することが望ましい。
人間装着型身体アシスト
ロボットには適用しな
い。
――――― [JIS B 8445 pdf 60] ―――――
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JIS B 8445:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13482:2014(IDT)
JIS B 8445:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.30 : 産業用ロボット.機械操縦装置
JIS B 8445:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0134:2015
- ロボット及びロボティックデバイス―用語
- JISB8361:2013
- 油圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB8370:2013
- 空気圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB8433-1:2015
- ロボット及びロボティックデバイス―産業用ロボットのための安全要求事項―第1部:ロボット
- JISB8433-2:2015
- ロボット及びロボティックデバイス―産業用ロボットのための安全要求事項―第2部:ロボットシステム及びインテグレーション
- JISB9703:2019
- 機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
- JISB9705-1:2019
- 機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第1部:設計のための一般原則
- JISB9710:2019
- 機械類の安全性―ガードと共同するインターロック装置―設計及び選択のための原則
- JISB9711:2002
- 機械類の安全性―人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま
- JISB9714:2006
- 機械類の安全性―予期しない起動の防止
- JISB9715:2013
- 機械類の安全性―人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
- JISB9716:2019
- 機械類の安全性―ガード―固定式及び可動式ガードの設計及び製作のための一般要求事項
- JISB9718:2013
- 機械類の安全性―危険区域に上肢及び下肢が到達することを防止するための安全距離
- JISB9960-1:2019
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
- JISC0365:2007
- 感電保護―設備及び機器の共通事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC6802:2014
- レーザ製品の安全基準
- JISC7550:2011
- ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性
- JISC9335-1:2014
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:通則
- JISC9335-2-29:2019
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-29部:バッテリチャージャの個別要求事項
- JISZ8737-2:2000
- 音響―作業位置及び他の指定位置における機械騒音の放射音圧レベルの測定方法―第2部:現場における簡易測定方法
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則