JIS K 1352:1993 無水酢酸 | ページ 2

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K 1352-1993
ここに, D : 試料の密度 (20℃) (g/cm3)
Dw2 : 水の密度 (20℃) (0.998 20g/cm3)
Kt : 試料セル定数 (20℃)
Tst : 試料の振動周期 (20℃)
Twt : 水の振動周期 (20℃)
なお,密度から比重を求める場合は,次の式によって換算して求める。
D
G
DW1
ここに, G : 試料の比重 (20/4℃)
D : 試料の密度 (20℃) (g/cm3)
Dw1 : 水の密度 (4℃) (0.999 97g/cm3)
3.6.2 浮ひよう法
(1) 要旨 JIS K 0061の4.1(浮ひょう法)によって20/4℃の比重を測定し,密度を求める。
(2) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(a) 恒温水槽 20.0±0.1℃に保持できるもの。
(b) 浮ひょう JIS K 2249又はJIS B 7525に規定する有効目盛範囲1.0601.120,細分目盛0.001のも
の。
(c) シリンダー ガラス製で,内径約60mm,高さ約350mm
(d) 温度計 JIS B 7410に規定するもので,感温液が水銀であり,測定温度範囲が−2050℃,細分目
盛0.1℃のあらかじめ校正されているもの。
(e) かき混ぜ棒 直径約2mm,長さ約450mmのガラス棒で,その先端がガラス棒と直角になるように
環状にしたもの。
(3) 操作 JIS K 0061の4.1によって20.0±0.1℃で測定する。
(4) 換算 比重から密度を求める場合の換算は,次の式による。
D=G×Dw1
ここに, D : 試料の密度 (20℃) (g/cm3)
G : 試料の比重 (20/4℃)
Dw1 : 水の密度0.99997 (4℃) (g/cm3)
3.7 純分 純分は,モルホリン法又はガスクロマトグラフ法によって求める。
3.7.1 モルホリン法
(1) 要旨 過剰のモルホリンと試料を反応させ,残ったモルホリンを塩酸で滴定し,純分を求める。
(2) 器具 器具は,次のとおりとする。
(a) 共通すり合わせ三角フラスコ JIS R 3503に規定する300ml
(b) ビュレット JIS R 3505に規定する25ml
(c) メスピペット JIS R 3505に規定する1ml
(d) はかり瓶 JIS R 3503に規定する2ml
(3) 試薬 試薬は,次のとおりとする。
(a) モルホリン溶液 (0.5mol/l) モルホリン44mlをJIS K 8891に規定するメタノールに溶解し,全量
を1000mlとしたもの。
(b) 混合指示薬 JIS K 8897に規定するメチレンブルー0.1gとJIS K 8494に規定するメチルエロー1.0g
をJIS K 8891に規定するメタノール125mlに溶かしたもの。
(c) 塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) JIS K 8001の4.5(5.4)[0.5mol/l塩酸(メタノール溶媒)]による。

――――― [JIS K 1352 pdf 6] ―――――

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(4) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) 三角フラスコにモルホリン溶液 (0.5mol/l) 25mlをビュレットを用いて入れる。
(b) 約20℃の試料0.8mlをメスピペットを用いてはかり瓶に取り,0.1mgのけたまで量った後,三角フ
ラスコに移す。
(c) 軽く振り混ぜた後,5分間室温で放置後,混合指示薬3滴を加え,塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) (2)
で滴定し,液の色が緑色からこはく色に変わった点を終点とする。
(d) 空試験として,試料を入れずに(a)(c)の操作を行う。
(5) 計算 純分は,次の式によって算出する。
(V0 V1 ) f 0.051 05
P 100
S
ここに, P : 純分 (%)
V0 : 空試験の滴定に用いた塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の温
度補正後の量 (ml)
V1 : 滴定に用いた塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の温度補正後
の量 (ml)
f : 20℃における塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) のファクター
S : 試料の質量 (g)
0.051 05 : 塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の1.00mlに対する無水酢酸
の量 (g)
注(2) 滴定に用いた塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の液温が20℃でない場合は,次の式によって補正
を行う。
V0=V0' (1+K)
V1=V1' (1+K)
ここに, V0 : 空試験の滴定に用いた塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の温
度補正後の量 (ml)
V0' : 空試験の滴定に用いた塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の消
費量 (ml)
V1' : 試料の滴定に用いた塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の温度
補正後の量 (ml)
V1' : 試料の滴定に用いた塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の消費
量 (ml)
K : 滴定時の塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の温度による補正
係数
補正係数は,次の式によって算出する。
K=(20−t0)×0.001 13
ここに, t0 : 滴定時の塩酸メタノール溶液 (0.5mol/l) の液温
0.001 13 : 1℃/ml 容積変化量
3.7.2 ガスクロマトグラフ法
(1) 要旨 ガスクロマトグラフを用い,主成分及びその他の成分のピーク面積から,面積百分率法によっ
て純分を求める。
備考 ガスクロマトグラフ分析に共通する一般事項は,JIS K 0114による。
(2) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとし,分析条件は機器によって異なるため,最適条件に
設定する。
(a) カラム 酢酸と無水酢酸及び他の不純物が十分に分離できるもの。

――――― [JIS K 1352 pdf 7] ―――――

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(b) 検出感度 不純物の酢酸が0.01%以上の濃度で存在するとき,それを正確に検出できる感度である
こと。
(c) 検出器 熱伝導度検出器を使用する。
(3) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) ガスクロマトグラフの測定 マイクロシリンジを使用して,試料をガスクロマトグラフに導入し,
試料のクロマトグラムを得る。
(b) ピーク面積測定法 JIS K 0114の8.3(2)(データ処理装置を用いる方法)を用いてピーク面積を求
める。
(4) 計算 純分は,JIS K 0114の8.5(面積百分率法)によって計算する。
3.8 蒸発残分
(1) 要旨 試料を蒸発乾固させた後,加熱した残分の質量を量る。
(2) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(2.1) 恒温乾燥器 110±2℃に保持できるもの。
(2.2) 化学はかり又は電子はかり
(2.3) 蒸発皿 蒸発皿は,次のいずれかを用いる。
(a) IS R 1302に規定する磁器蒸発皿丸底形100mm又は120mm
(b) IS H 6202に規定する白金製の皿で150番のもの。
(c) IS R 3503に規定するガラス製丸底蒸発皿90×45mm
(2.4) 全量ピペット JIS R 3505に規定する100ml
(2.5) デシケーター JIS R 3503に規定するもの。
乾燥剤は,JIS Z 0701に規定するシリカゲルA形1種を用いる。
(2.6) 水浴 沸騰水浴として使用することができ,蒸発皿を載せられるもの。
(3) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) あらかじめ洗浄した蒸発皿を110±2℃で1時間加熱し,デシケーターの中で室温まで放冷した後,
その質量を0.1mgのけたまで量る。
(b) (a)の蒸発皿に20℃の試料100mlを全量ピペットで取り,ドラフトチャンバー内の沸騰水浴上で,ほ
とんど乾固するまで蒸発させる。
(c) 次に,蒸発皿を110±2℃で2時間加熱し,デシケーターの中で室温まで放冷した後,蒸発皿の質量
を0.1mgのけたまで量る。
(4) 計算 蒸発残分は,次の式によって算出する。
W2 W1
R 100
S D
ここに, R : 蒸発残分 (%)
W2 : 操作(c)で得られた蒸発皿の質量 (g)
W1 : 操作(a)で得られた蒸発皿の質量 (g)
S : 試料採取量 (ml)
D : 試料の密度 (20℃) (g/cm3)
3.9 鉄 鉄は,1,10−フェナントロリン法又は原子吸光法によって測定する。
3.9.1 1,10−フエナントロリン法
(1) 要旨 試料中の鉄を1,10−フェナントロリン一水和物で発色させ,分光光度計を用いて吸光度を測
定し,検量線から試料中の鉄の含有量を求める。

――――― [JIS K 1352 pdf 8] ―――――

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(2) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(a) 分光光度計 JIS K 0115に規定するもの。
備考 分析条件は機器によって異なるため,最適条件に設定する。
(b) 水浴 沸騰水浴として使用することができ全量フラスコを載せられるもの。
(c) 三角フラスコ JIS R 3503に規定する100ml
(d) 全量フラスコ JIS R 3505に規定する100ml
(e) 全量ピペット JIS R 3505に規定する5ml,20ml,25ml及び50ml
(3) 試薬 試薬は,次のとおりとする。
(a) 塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (110g/l) IS K 8201に規定する塩化ヒドロキシルアンモニ
ウム11gを水に溶かして100mlとする。
(b) 1,10−フェナントロリン一水和物溶液 (0.2%) JIS K 8789に規定する1,10−フェナントロリン
一水和物2gをJIS K 8102に規定するエタノール (95) 100mlに溶かし,全量フラスコ1 000mlに入
れ,水を標線まで加える。
(c) アンモニア水 (2+3) JIS K 8085に規定するアンモニア水と水とを体積比2 : 3に混合する。
(d) 鉄標準液 (1mgFe/ml) JIS K 0016のFe 1000を用いるか又は鉄(99.5%以上)1.00gをJIS K 8541
に規定する硝酸 (60%) を用いて調製した硝酸 (1+2) 25ml中に加え,加熱して溶かし,放冷後全量
フラスコ1 000mlに入れ,水を標線まで加える。
又は,JIS K 8982に規定する硫酸アンモニウム鉄 (III) ・12水8.63gを,JIS K 8541に規定する硝
酸 (60%) を用いて調製した硝酸 (1+2) 25mlと適量の水に溶かし,全量フラスコ1 000mlに入れ水
を標線まで加える。
(e) 鉄標準液 (0.01mgFe/ml) JIS K 0016のFe10を用いるか,又は鉄標準液 (1mgFe/ml) 10mlを全量フ
ラスコ1 000mlに取り,JIS K 8541に規定する硝酸 (60%) を用いて調製した硝酸 (1+2) 25mlを加
えた後,水を標線まで加える。
(4) 操作 操作は,次のとおり行う。
(4.1) 試料液 試料液の吸光度の測定は,次のとおり行う。
(a) 三角フラスコ100mlに水約20mlを入れ,この中に20℃の試料20mlを全量ピペットで入れる。
(b) 三角フラスコをときどき振り混ぜながら,3040℃の湯浴中で30分間加熱し,無水酢酸を加水分解
させる。加水分解終了後,水10mlを加える。
(c) 次いで,塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (110g/l) 5mlを全量ピペットで加える。
(d) 三角フラスコを沸騰水浴中に入れ,20分間加熱する。
(e) 熱いうちに,アンモニア水 (2+3) 5ml,次に1,10-フェナントロリン一水和物溶液 (2g/l) 25mlを全
量ピペットで加える。
(f) 5060℃の水浴上で30分間加温し,水冷後室温まで冷却した後,全量フラスコ100mlに移しかえ,
三角フラスコの洗液も加えてから水を標線まで加える。
(4.2) 空試験 空試験の操作は,次のとおり行う。
(a) 水50m ピペットで三角フラスコ100mlに取る。
(b) 塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (110g/l) 5mlを全量ピペットで加える。
(c) 三角フラスコを沸騰水浴中に入れ,20分間加熱する。
(d) 熱いうちに,1,10−フェナントロリン一水和物溶液 (2g/l) 25mlを全量ピペットで加える。
(e) 5060℃の水浴上で30分間加温し,水冷後室温まで冷却した後,全量フラスコ100mlに移しかえ,

――――― [JIS K 1352 pdf 9] ―――――

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三角フラスコの洗液も加えてから水を標線まで加える。
(4.3) 空試験液を対照として,40mmセルを用い510nmの吸光度を求める。
(5) 検量線 検量線は,次のとおり作成する。
(a) 鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 10mlを全量フラスコ100mlに取り,水を標線まで加える。
(b) (a)で作成した鉄標準液 (0.001mgFe/ml) 115mlを段階的に45個の100ml全量フラスコに取り,
(4)の項によって測定する。
(c) 試料100ml中の鉄の含有量と吸光度の関係を示す検量線を作成する。
(6) 計算 検量線から試料100ml中の鉄の含有量を求め,鉄は,次の式によって算出する。
W
Fe
S D 104
ここに, Fe : 鉄 (%)
W : 検量線から求めた鉄の含有量 ( 最一
S : 試料採取量 (ml)
D : 試料の密度 (20℃) (g/cm3)
3.9.2 原子吸光法
(1) 要旨 試料を濃縮処理した後,アセチレン−空気のフレーム中に噴霧し,鉄による原子吸光を波長
248.3nmで測定して鉄を定量する。
(2) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(a) 原子吸光分析装置 JIS K 0121に規定するフレーム原子吸光分析装置による。
備考 分析条件は機器によって異なるため,最適条件に設定する。
(b) 水浴 沸騰水浴として使用でき蒸発皿を載せられるもの。
(c) 鉄中空陰極ランプ JIS K 0121の4.2.1(1)(中空陰極ランプ)に規定するもの。
(d) 全量フラスコ JIS R 3505に規定する25ml
(e) 全量ピペット JIS R 3505に規定する100ml
(f) 丸底蒸発皿 JIS R 1302に規定する磁器蒸発皿丸底形100mm,又はJIS R 3503に規定するガラス製
丸底蒸発皿90×45mm
(3) 試薬 試薬は,次のとおりとする。
(a) 塩酸 (1+1) IS K 8180に規定する塩酸と水とを体積比1 : 1に混合する。
(b) 鉄標準液 3.9.1(3)(e)による。
(4) 操作 操作は,次のとおり行う。
(4.1) 濃縮は,次のとおり行う。
(a) 試料100mlを全量ピペットで丸底蒸発皿に取る。
(b) 沸騰水浴上で蒸発乾固させる。
(c) 塩酸 (1+1) 2mlを加え,残分を溶解し,全量フラスコ25mlに入れ水を標線まで加える。
(4.2) 濃縮液の測定は,次のとおり行う。
(a) 原子吸光分析装置を用いて,波長248.3nmの共鳴線の指示値(3)を読み取る。
注(3) 吸光度又はその比例値
(b) 空試験として,4.1(c)以下の操作を行って指示値を読み取り,試料から得た指示値を補正する。
(5) 検量線 鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 115mlを段階的に45個の全量フラスコ25mlに取り,塩酸 (1+
1) 2mlを加えた後,水を標線まで加える。

――――― [JIS K 1352 pdf 10] ―――――

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JIS K 1352:1993の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 1352:1993の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7410:1997
石油類試験用ガラス製温度計
JISB7525:1997
密度浮ひょう
JISC7601:2010
蛍光ランプ(一般照明用)
JISG4304:2012
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4304:2021
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISH6202:1986
化学分析用白金皿
JISK0016:1983
鉄標準液
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0061:2001
化学製品の密度及び比重測定方法
JISK0114:2012
ガスクロマトグラフィー通則
JISK0115:2004
吸光光度分析通則
JISK0115:2020
吸光光度分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK2249:1995
原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8129:2016
塩化コバルト(II)六水和物(試薬)
JISK8163:1994
ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8201:2006
塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)
JISK8494:2011
メチルエロー(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8789:1995
1,10-フェナントロリン一水和物(試薬)
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISK8897:2012
メチレンブルー(試薬)
JISK8982:2008
硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JISR1302:1980
化学分析用磁器蒸発ざら
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3505:1994
ガラス製体積計
JISZ0701:1977
包装用シリカゲル乾燥剤
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8722:2009
色の測定方法―反射及び透過物体色