JIS K 6744:2019 ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯 | ページ 2

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表5−板及びコイルの標準幅及び板の標準長さ
単位 mm
標準幅 板の標準長さ
762 1 829 2 000 2 438 3 048
914 1 829 2 000 2 438 3 048
1 000 2 000
1 219 2 438 3 048
コイルの場合は,この表のほか610 mmも標準幅とする。
c) 被覆層の標準厚さ 被覆層の標準厚さは,表6による。
表6−被覆層の標準厚さ
単位 mm
0.05 0.10 0.15 0.20 0.25 0.30 0.50 1.0

6.3 寸法許容差

6.3.1  製品厚さの許容差
板及びコイルの製品厚さの許容差は,受渡当事者間の協定による。
6.3.2 幅の許容差
板及びコイルの幅の許容差は,表7による。許容差A又は許容差Bのいずれを適用するかは,注文者の
指定による。
表7の許容差Aの幅の許容差は,受渡当事者間の協定によって,表7に規定する全許容差範囲と同一の
範囲でマイナス側に移動してもよい。ただし,協定した許容差の上限値は,ゼロを下回ってはならない。
表7−幅の許容差
単位 mm
幅の許容差
許容差A 許容差B
+7 ±1.5
0
6.3.3 長さの許容差
板の長さの許容差は,表8による。許容差A又は許容差Bのいずれを適用するかは,注文者の指定によ
る。
表8−長さの許容差
単位 mm
長さの許容差
許容差A 許容差B
+15 ±2.0
0

――――― [JIS K 6744 pdf 6] ―――――

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7 形状

7.1 横曲がり

  板及びコイルの横曲がりは,次による。
a) 横曲がりの測定は,図1による。
b) 横曲がりは,表9による。
c) 横曲がりは,表面きず,ひびなどのコイルの欠点部分には,適用しない。
d) 横曲がりの測定は,省略してもよい1)。ただし,特に注文者の指定がある場合には,測定しなければ
ならない。
注1) 横曲がりの測定は,製造業者の判断によって省略してもよいが,横曲がりは,規定値を満足
しなければならないことを意味する。
単位 mm
a) 長さ2 000 mm未満の板の場合 b) 長さ2 000 mm以上の板の場合 c) コイルの場合
図1−横曲がりの測定
表9−横曲がり
単位 mm
幅 板 コイル
長さ
2 000未満 2 000以上
630未満 4以下 任意の位置での長さ2 000につき4以下
630以上 2以下 任意の位置での長さ2 000につき2以下

7.2 直角度

  板の直角度は,次のいずれかによる。ただし,疑義が生じた場合には,a) の方法による。
a) 垂線を用いる方法 板の直角度は,1隅点において,一辺に垂線を立てたとき,図2に示すように反
対の隅点との距離(A)と垂線の長さ(実測幅)(W)との比(A/W)で表し,この値は,1.0 %を超え
てはならない。
図2−板の直角度(垂線を用いる方法)
b) 対角線を用いる方法 板の2本の対角線の長さ(図3のX1及びX2)の差の絶対値の1/2を求め,この

――――― [JIS K 6744 pdf 7] ―――――

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値(| X1−X2 | /2)が板の実測幅Wの0.7 %を超えてはならない。
図3−板の直角度(対角線を用いる方法)

7.3 平たん度

  板及びコイルの平たん度は,次による。
a) 板の平たん度 板の平たん度は,表10による。平たん度は,定盤上に置いて測定し,その値は,ひず
み(定盤上面から板表面までの距離)の最大値から板の製品厚さを減じたものとし,板の上側の面に
適用する。
表10−平たん度
単位 mm
幅 ひずみの種類a)
反り 耳のび 中のび
1 000未満 12以下 8以下 6以下
1 000以上 1 250未満 15以下 9以下 8以下
1 250以上 15以下 11以下 8以下
注a) ひずみの種類は,その形状及び発生部位によって,次のように分類される。
反り : 板全体がわん曲した状態。圧延方向にわん曲した反り及び圧延方向に直角に
わん曲した反りがある。
耳のび : 板の縁(幅方向端部)に波のある状態。
中のび : 板の中央部に波のある状態。
b) コイルの平たん度 コイルの平たん度は,表10による。ただし,反りは適用しない。また,コイルの
平たん度は,コイルの欠点部分には,適用しない。コイルの平たん度は,製造ラインに設置した検査
台で検査する。ただし,測定値の報告が必要な場合には,受渡当事者間で測定方法を含め協定した後,
測定しなければならない。
なお,コイルの平たん度の測定は,省略してもよい2)。
注2) 平たん度の測定は,製造業者の判断によって省略してもよいが,平たん度は規定値を満たさ
なければならないことを意味する。

8 板及びコイルの外観

  板及びコイルの表面には,きず,ひび,色むら,さびなどの使用上有害な欠点があってはならない。た
だし,コイルは,一般に,検査によって全長にわたって欠点を検出することは困難であり,また,製造工
程において欠点を除去する機会がないため,欠点部分を含むことがある。コイルの欠点部分の処置が必要

――――― [JIS K 6744 pdf 8] ―――――

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な場合は,その方法を受渡当事者間で協定してもよい。

9 試験

9.1 密着性試験

9.1.1  供試材の採取方法
供試材は,被覆原板の種類,表示厚さ,用途による種類,被覆層の厚さ,及び色名又は色記号が同一の
製品を一組とし,一組の製品50 tごと及びその端数から1枚を採る。
9.1.2 試験方法
密着性試験は,次による。
a) 試験片は,約90 mm×約90 mm以上の大きさとする。試験片は図4のように,中心線の両側2.5 mm
の距離に,適切な刃物を用いて被覆原板に達する長さ50 mmの縦横各々2本の直線の切れ目を入れる。
なお,縦横の中心線の交点を試験位置という。
試験片は,各供試材から2個採取し,それぞれ試験を行う。ただし,試験片の一辺を180 mm以上
の帯状とする場合は,試験片の個数は1個とし,1個の試験片で2か所の試験を行う。この場合,試
験位置の中心間距離は90 mm以上とし,全ての試験位置から試験片端部までの距離は45 mm以上と
する。
単位 mm
図4−密着性試験片
b) 試験機は,JIS B 7729による。
c) ) で準備した試験片を,切れ目を入れた被覆層面を試験機のダイス側にし,試験位置がパンチ,ダイ
ス及びしわ押さえの中心に一致する位置に置く。パンチをできるだけ一様の速さで6 mm押し込む。
押し込み速度は,毎分30 mm120 mmの範囲内とする。試験環境温度は,25 ℃±5 ℃とする。
d) 被覆原板が破壊しなかった場合は,試験片の切れ目を入れた被覆層の離の有無を,目視によって確
認する。
e) 被覆原板が破壊した場合は,試験は無効とし,再度試験を行う。再度行う試験では,注意深く観察し

――――― [JIS K 6744 pdf 9] ―――――

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ながらパンチを押し込み,被覆原板が破壊した時点で押し込みを止め,被覆層の離の有無を,目視
によって確認する。

9.2 曲げ試験

  曲げ試験は,次による。試験は,形式試験とする。
注記 形式試験とは,受渡しの都度行うものではなく,安定した製造条件を確立した場合,試験特性
に影響を及ぼすような製造条件の変更があった場合などに行うものをいう。
a) 試験片は,約50 mm×約100 mm以上の適切な長さとし,図5のように被覆原板の圧延方向に2個,
被覆原板の圧延方向と直角方向に2個採る。
図5−曲げ試験片の採り方
b) 試験は,JIS Z 2248又は適用する被覆原板の日本産業規格に規定された曲げ試験の試験片の曲げ操作
によって行い,曲げ角度は表11による。試験片は,試験する被覆層を外側とし,試験温度は25 ℃±
5 ℃とする。
表11−曲げ試験の曲げ角度
区分 被覆原板の日本産業規格の規定
180°曲げの規定があるもの180°曲げの規定がないもの
曲げ角度 180° 90°
内側半径 被覆原板の規定による 2 mm
c) 試験片の表面のひび,割れ,及び被覆層の離の有無を,目視によって確認する。

9.3 低温加工性試験

  低温加工性試験は,次による。試験は,形式試験とする。
a) 試験片は,約50 mm×約100 mm以上の適切な大きさとし,供試材から,図5のように被覆原板の圧
延方向に2個,被覆原板の圧延方向と直角方向に2個採る。
b) 試験片を0 ℃±1 ℃で1時間以上保ち,試験する被覆層を外側にして,直ちに,内側半径を2 mmと
して,JIS Z 2248の90°曲げを行う。
c) 試験片の表面のひび,割れ,及び被覆層の離の有無を,目視によって確認する。

9.4 耐沸騰水性試験

  耐沸騰水性試験は,次による。試験は,形式試験とする。
a) 試験片は,約50 mm×約100 mm以上の適切な大きさとし,供試材から2個採る。
b) 試験に必要な寸法のビーカーなどの適切な容器にイオン交換水を入れる。このビーカーに磁器の小砕
片2,3個を入れた後,加熱して小さな泡が毎秒2,3個ずつ出る程度に沸騰させる。試験片を互いに
触れ合わないように,沸騰水中に下端が底から20 mm以上あるようにして完全に浸し,60分後に引

――――― [JIS K 6744 pdf 10] ―――――

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