JIS Z 0237:2009 粘着テープ・粘着シート試験方法 | ページ 4

12
Z 0237 : 2009
単位 mm
図5−90°引きはがし法の取付けジグの一例

10.5 結果

  結果は,引きはがし粘着力を,ニュートン毎10ミリメートル(N/10 mm)で記録する。

10.6 試験の報告

  試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法(10.3に規定する試験方法の区分)
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所
e) 試験結果(試験結果には,凝集破壊1),界面破壊2)など,テープ又はシートが被着体からはく離する
ときの破壊現象に関する観察記録についても記載する。)
f) 特記事項
例 標準の1分を超える放置時間を採用した場合,試験片の幅が24 mm未満の場合,標準状態[温
度23±1 ℃,相対湿度(50±5)%]以外の場合など。
注1) 凝集破壊 : 粘着剤層が破壊する現象。
2) 界面破壊 : 粘着剤層と試験板間で破壊する現象。

11 低速巻戻し力

11.1 試料

  試料は,ロール状に巻かれたテープを用いる。幅は通常,50 mm以下とする。

11.2 試験装置

  試験装置は,次による。
a) 低速巻戻し力測定用取付けジグ 0.3 N以下の荷重で容易に回転できるローラを備えたものを用いる。
図6にその一例を示す。

――――― [JIS Z 0237 pdf 16] ―――――

                                                                                             13
Z 0237 : 2009
図6−低速巻戻し力測定用取付けジグの一例
b) 引張試験機 引張試験機は,8.2に規定するものを用いる。

11.3 試験方法

  ロール状に巻かれたテープを取付けジグのローラにはめ込み,ブラケットの端を引張試験機の下部チャ
ックに挟む。
テープを約50 mm手で巻き戻し,その部分を上部チャックに挟み,5.0±0.2 mm/sの速さで巻き戻す。
定速緊張形試験機の場合は,つめを外して1/4周ごとにその力を読み取り,1周4か所の平均値を求める。
また,定速伸張形試験機の場合は,テープ1周の巻戻し力をチャート式,デジタル式,デジタル表示又は
デジタル記録式の方法によって,平均値を求める。

11.4 結果

  結果は,測定値の平均値とし,ニュートン毎10ミリメートル(N/10 mm)で記録する。

11.5 試験の報告

  試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所
e) 試験結果
f) 特記事項

12 高速巻戻し力

12.1 試料

  試料は,ロール状に巻かれたテープを用いる。幅は通常,50 mm以下とする。

12.2 試験装置

  試験装置は,次による。
a) 巻戻し力の検出及び表示装置 ロール状に巻かれたテープを巻き戻すときの力を検出する装置で,そ

――――― [JIS Z 0237 pdf 17] ―――――

14
Z 0237 : 2009
の力の表示は,アナログ式・デジタル記録式又はチャート記録式のいずれの機構を備えたものを用い
てもよい。
b) 高速巻戻し力測定用取付けジグ 0.3 N以下の荷重で容易に回転できるローラを備えたものを用いる。
c) 巻戻し装置 テープを定速で巻き戻すことができる機構を備えたものを用いる。
d) 巻取り装置 巻き戻したテープを巻き取ることができる機構を備えたものを用いる。

12.3 試験方法

  試験方法は,次による。
a) ロール状に巻かれたテープを取付けジグのローラにはめ込み,テープを巻戻し装置を通して巻取り装
置に取り付ける。
b) テープは,500±25 mm/s又は1 000±50 mm/sの速度で約3秒間巻き戻して力の平均値を読み取る。

12.4 結果

  結果は,ニュートン毎10ミリメートル(N/10 mm)で記録する。

12.5 試験の報告

  試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所
e) 試験結果
f) 特記事項

13 保持力

13.1 試験片

  試験片がテープの場合は,採取前にロール状の外側3層から最大6層までを切り取って捨てる。試験片
の採取は,ロールから500750 mm/sの速さで巻き戻す。高速で巻き戻すことができない場合は,できる
だけ500 mm/sに近い速度で巻き戻す。
試験片は,幅12±0.5 mm,長さ約150 mmとする。また,他の幅の試験片を用いることもできる。ただ
し,他の幅を用いる場合は,測定結果に具体的な接触面積[幅(mm)×長さ(mm)]を付随して記載し
なければならない。
一つの試験に試験片を3枚採る。試験片は,端をきずつけないように鋭利な刃物で切断する。試験する
部分の粘着面には,ほこりの付着があってはならない。また,粘着面に素手で触れたり他の異物を触れさ
せてはならない。

13.2 試験装置

  試験装置は,次による。
a) 試験板 10.2.2に規定するものを用いる。
b) 圧着装置 10.2.4に規定するものを用いる。
c) テストスタンド テストスタンドは試験板を固定するもので,試験片をはり付け,鉛直に対し0°
2°の間の角度で,試験片に荷重を取り付けるためのものである。試験片に対してはく離につながるよ
うな負荷をかけてはならない(図7参照)。
d) フック及びおもり フックは,試験片におもりを取り付けるための役割をし,テープの試験片の幅方

――――― [JIS Z 0237 pdf 18] ―――――

                                                                                             15
Z 0237 : 2009
向に均一に負荷がかかるようでなければならない。試験用のおもりはフックも含めて,質量1 000±5 g
とする。また,試験片に応じた他のおもりを用いてもよい。
1 取付けパネル(0°2°傾斜)
2 試験板
3 はり付け部分(試験面積)
4 試験片
5 フック
6 おもり
7 時間測定装置付き架台
図7−保持力試験装置の一例

13.3 試験方法

  試験方法は,次による。
a) 特に寸法の指定がない限り,12±0.5 mmの幅及び12±0.5 mmの長さをもつ面積で,圧力をかけずに,
試験板の一端の中央に試験片を置く。試験片の粘着剤が露出した部分は,マスクしてもよい。試験片
は巻戻し後5分以内に使用するものとする。
b) 試験片の上からローラを,10±0.5 mm/sの速さで規定された回数を圧着する。ただし,規定のない場
合は2往復とする。
c) 圧着後1分以内に試験板の一端を止め,試験板及び試験片が鉛直に垂れ下がるようにし,折り重ねた
部分の端に,規定されたおもりを取り付ける。おもりは静かにかけ,振れないようにし,規定荷重以
外の力が試験片にかからないように注意する。
d) おもりを取り付けてから,試験片が完全に試験板からはがれ落ちるまでの経過時間を測定する。結果
(おもりが落下するまでの時間)を,それぞれ常用対数及び自然対数に変換する。すべての対数変換
値の算術平均値を求める。この値の逆対数を求めることで,時間に換算する。
注記 上記の条件が適さない場合は,所定時間後のずれた距離(0.1 mm単位)を測り,その平均値
を求めてもよい。

13.4 結果

  結果は,13.3 d)で算出した,試験板から完全にはがれ落ちた時間(分)又は所定時間でのずれた距離(mm)

――――― [JIS Z 0237 pdf 19] ―――――

16
Z 0237 : 2009
で記録する。

13.5 試験の報告

  試験の報告には,次の事項を記載する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試験方法
c) 試料の識別(製品番号,ロット番号など)
d) 試験日及び試験場所
e) 試験結果(試験結果には,凝集破壊1),界面破壊2)など,テープ又はシートが被着体からはく離する
ときの破壊現象に関する観察記録についても記載する。)
f) 特記事項
例 試験時間で1分以外の放置時間を採用した場合,試験のはり付け面積が(12±0.5 mm)×(12
±0.5 mm)以外の場合,1 000±5 g以外のおもりを採用した場合,標準状態[温度23±1 ℃,
相対湿度(50±5)%]以外の場合など。

14 傾斜式ボールタック

14.1 試験片

  試験片の寸法は,幅1015 mm,長さ約300 mmのものを4枚以上採る。この場合,伸びの大きい性質
のテープ及びシートの場合は,伸びがほぼ元に戻るまで放置してから試験する。
試験片は,端をきずつけないように鋭利な刃物で切断する。試験する部分の粘着面にはほこりの付着が
あってはならない。また,粘着面に素手で触れたり他の異物を触れさせてはならない。

14.2 試験装置

14.2.1 球転装置
球転装置は,傾斜角が20°,30°又は40°の傾斜板を備えたもので,図8にその一例を示す。各部は,
次のとおりとする。
単位 mm
図8−傾斜式ボールタック装置の一例
a) 傾斜板 傾斜板は,平滑で硬い平面板(ガラス板,金属板,木板,プラスチック板など)を用いる。
b) 助走路 助走路は,長さ100 mm以上,厚さ25 殉 騰 リエチレンテレ
ートフィルムを,試験片の粘着面の上部にはり付けて作る。助走路の長さは,100 mmとする。
c) 測定部 測定部は,助走路の下端から100 mm範囲の粘着面とする。

――――― [JIS Z 0237 pdf 20] ―――――

次のページ PDF 21

JIS Z 0237:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 29862:2007(MOD)
  • ISO 29863:2007(MOD)
  • ISO 29864:2007(MOD)

JIS Z 0237:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 0237:2009の関連規格と引用規格一覧