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Z 0311 : 2004
m2 : 比重瓶及び試料の合計の質量(g)
m3 : 比重瓶,試料及び水の合計の質量(g)
m4 : 比重瓶及び水の合計の質量(g)
ρW : 水の密度(kg/dm3)
e) 試験結果の表し方 2回の試験において,数値の高い方の算出結果に対して,低い方の算出結果の比
率が90 %以上であれば,それらの平均値を測定結果とする。その比率が90 %未満の場合には,c),
d)及びe) を繰り返す。
7.4 粒子形状
粒子形状の測定は,次による。
a) 要旨 試料を平らに広げ,拡大鏡によって粒子形状を観察する。
b) 器具 器具は,次による。
1) ガラス板 透明で平らなもの。
2) 拡大鏡 倍率2050倍のもの。
c) 操作 操作は,次による。
1) 粒子50個以上の試料をガラス板上に,粒子が1層となるように,広げる。
2) 拡大鏡によって,ランダムに選んだ少なくとも50個の粒子の形状を観察する。
3) グリット系研削材では球又は半球以上の形状をもつ粒子,ショット系研削材では非球状の粒子を好
ましくない形状の粒子として数える。
d) 計算 好ましくない粒子形状の比率は式(2)によって算出し,小数点以下1けたに丸める。
N1
S= 100 (2)
N0
ここに, S : 好ましくない粒子形状の比率(%)
N1 : 観察した粒子の全数
N0 : 好ましくない形状の粒子の数
7.5 欠陥粒子
欠陥粒子の測定は,次による。
a) 要旨 試料を樹脂中に埋め込んで研磨し,拡大鏡によって粒子の断面を観察する。
b) 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
1) 研磨機 適切なもの。
2) 拡大鏡 倍率2050倍のもの。
c) 操作 操作は,次による。
1) 粒子50個以上の試料を,7.2と同じ操作で,樹脂中に埋め込む。
2) 粒子を鏡面研磨する。研磨は,大部分の粒子の断面の直径が拡大しつつある段階で,研磨面の直径
が大部分の粒子径に近付くまで行う。
3) 拡大鏡を用いて,ランダムに選んだ少なくとも50個の粒子について,粒子内部の空孔,引け巣及び
クラックを,欠陥をもつ粒子として数える。
d) 計算 欠陥をもつ粒子数の比率を式(3)及び式(4)によって算出し,小数点以下1けたに丸める。
N1,N2 又は N3
DS1,DS2 又は DS3 = (3)
N2
――――― [JIS Z 0311 pdf 11] ―――――
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Z 0311 : 2004
ここに, DS1 : 空孔をもつ粒子の比率(%)
DS2 : 引け巣をもつ粒子の比率(%)
DS3 : クラックをもつ粒子の比率(%)
N1 : 空孔をもつ粒子の数
N2 : 引け巣をもつ粒子の数
N3 : クラックをもつ粒子の数
Nt
D=
t 100 (4)
N0
ここに, Dt : 欠陥をもつ粒子全数の比率(%)
Nt : 1種類以上の欠陥をもつ粒子の数
N0 : 観察した粒子の全数
7.6 異物
異物の測定は,次による。
a) 要旨 試料を平らに広げ,鉄鋼粒子とその他の粒子とを磁力分離する。
b) 器具 器具は,次による。
1) 磁石 適切なもの。
c) 操作 操作は,次による。
1) 約100 gの試料の質量を,0.1 gのけたまで量る。
2) ひょう量した試料の約1/5の量を平板の上に十分に薄く広げる。
3) 磁石で,研削材である鉄鋼粒子だけを注意深く吸い付け,分離した異物を採集する。
4) 1),2) の操作を5回繰り返して,試料の全量を分離する。
5) 採集した異物の全量を0.1 gのけたまで量る。
d) 計算 試料の異物含有率を式(5)によって算出し,小数点以下1けたに丸める。
m1
F= 100 (5)
m0
ここに, F : 異物含有率(%)
m0 : 試料の全質量(g)
m1 : 異物の全質量(g)
7.7 金属組織
金属組織の測定は,次による。
a) 要旨 試料を樹脂中に埋め込んで研磨し,腐食した後,金属顕微鏡によって金属組織を観察する。
b) 装置 装置は,次による。
1) 金属顕微鏡 適切な倍率のもの。
2) 研磨機 湿式のもの。
c) 腐食液 硝酸アルコ−ルなど適切なもの。
d) 操作 操作は,次による。
1) 粒子50個以上の試料を,硬質の樹脂中に一層となるよう埋め込む。埋込み時に加熱する場合は,最
高加熱温度が140 ℃を超えないようにする。
2) 粒子を湿式で鏡面研磨する。研磨は,大部分の粒子断面の直径が拡大しつつある段階で,研磨面の
――――― [JIS Z 0311 pdf 12] ―――――
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Z 0311 : 2004
直径が大部分の粒子径に近付くまで行う。
3) 適切な腐食液によって金属組織を出す。
4) 顕微鏡によってランダムに選んだ少なくとも50個の粒子の金属組織を観察し,表7に示す好ましく
ない組織をもつ粒子の数を数える。また,鋳鉄グリット及び低炭素鋳鋼ショットについては,粒子
内の好ましくない組織の面積比を測る。
表 7 好ましくない組織
研削材の種類 好ましくない組織
鋳鉄グリット 脱炭層,遊離グラファイト及びフェライト
高炭素鋳鋼グリット 脱炭層,網目状炭化物及びパーライトのような高温変態組織
高炭素鋳鋼ショット 生成物をもつ樹枝状晶粒界
低炭素鋳鋼ショット 粒界のフェライト及びパーライト層
e) 計算 試料中の好ましくない組織をもつ粒子の比率を式(6)によって算出し,小数点以下1けたに丸め
る。
N
U= 50 100 (6)
ここに, U : 好ましくない組織をもつ粒子の比率(%)
N : 好ましくない組織をもつ粒子の数
7.8 化学組成
化学組成の分析は,次による。
a) 分析用試料 研削材粒子又はその粒子化直前の溶融状態の金属(溶湯)を分析用試料とする。
b) 分析方法 分析方法は次のいずれかによる。
1) 分析対象の全元素について,JIS G 1253によって発光分光分析法によって分析する。
2) 個々の分析対象の元素に応じて,表8に示す方法によって分析する。
表 8 分析方法
分析対象元素 分析方法
炭素 JIS G 1211
けい素 JIS G 1212
マンガン JIS G 1213
りん JIS G 1214
硫黄 JIS G 1215
7.9 遊離湿分
遊離湿分の測定は,次による。
a) 要旨 試料の乾燥前後の質量を測定し,遊離湿分を求める。
b) 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
1) 乾燥器又はホットプレ−ト 110±5 ℃に調整できるもの。
2) 平底蒸発皿 JIS R 3503に規定するもの。
――――― [JIS Z 0311 pdf 13] ―――――
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3) デシケーター JIS R 3503に規定するもの。
c) 操作 操作は次によって,これを2回行う。
1) 室温で100±5 gの試料の質量を1 mgのけたまで量る。
2) 試料を開放した平底蒸発差皿に入れ,乾燥器又はホットプレートで1時間乾燥する。
3) 試料を平底蒸発皿に入れたままデシケーター中で室温に冷却する。
4) 試料を平底蒸発皿から取り出し,質量を1 mgのけたまで量る。
d) 計算 遊離湿分は,式(7)によって算出し,小数点以下2けたに丸める。
m0−m1
M= 100 (7)
m0
ここに, M : 遊離湿分量(%)
m0 : 乾燥前の試料の質量(g)
m1 : 乾燥後の試料の質量(g)
e) 試験結果の表し方 2回の試験の算出結果の数値の差が0.05 %未満であれば,それらの平均値を測定
結果とする。その差が0.05 %以上の場合には,c),d)及びe) を繰り返す。
8. 表示
研削材は,その包装ごとに次の表示をする。
a) 規格番号
b) 種類又はその記号
c) 粒度番号
d) 正味質量
e) 製造番号又はロット番号
f) 製造年月又はその略号
g) 製造業者名又はその略号
――――― [JIS Z 0311 pdf 14] ―――――
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附属書1(規定)金属系研削材の試料採取方法
1. 適用範囲
この附属書は,金属系研削剤の試験に用いる試料の採取方法について規定する。
2. 器具 器具は次による。
a) サンプルシーフ 内径25 mm,長さ800 mmの継目無鋼管で,一端は斜めに切り落としてあり,他の
端にT型ハンドルを設け,管の縦一列に50 mm間隔で孔をあけたもの。孔の直径は,採取する研削材
粒子の最大径の約3倍の大きさとする(1) 。
注(1) 通常,孔の直径は10 mmあれば十分である。
b) 試料縮分器 適切なもの。
3. 操作 操作は,次による。全体量がドラム,大袋などの場合の操作の流れを,附属書1図1に示す。
a) 試料単位の数 研削材の全体量の中で差異がないことを前提として,包装が輸送による粒度分布の偏
りが生じやすいドラム,大袋などの場合,その全体量に応じ,附属書1表1の数の試料単位を対象と
して,試料を採取する。
附属書1表 1 試料単位の数
全体量
試料単位の数
t
1未満 1
5未満 2
10未満 3
25未満 5
25以上 25tごとに 5
包装が輸送による粒度分布の偏りを生じにくい袋,箱詰めなどの場合,袋又は箱を積載したパレットを
試料単位とする。
b) 単一試料の採取 包装がドラム又は大袋の場合,サンプルシーフを用いて,試料単位ごとの異なった
場所から,単一試料を3回採取する。
包装が袋又は箱詰めの場合,パレットごとの一つの袋又は箱から,約500 gの単一試料を採取し,これ
を試験試料とする。
c) 混合試料の準備 試料単位ごとに複数の単一試料を採取した場合,採取した単一試料の全部を適切な
容器に入れ,均一となるように混合する。
異なる試料単位から採取した単一試料を混合してはならない。
d) 混合試料の縮分 混合試料は,縮分器によって均一に分割する。約500 gの試験試料を得るまで縮分
を繰り返す。繰返しの都度,一つの縮分試料だけを残しほかは廃棄する。
e) 試験試料の保管 採取した試験試料は,適切に封じて,それぞれの包装に対象全体量の製造番号又は
ロット番号,製造年月又はその略号,及び製造業者名又はその略号,並びに採取した試料単位を追跡
し得る記録を行い,保管する。
f) 保管試料の試験 保管試料を試験に用いるときは,改めてその全量を十分に混合して,使用する。
試験した部分を,残部と再混合してはならない。
――――― [JIS Z 0311 pdf 15] ―――――
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JIS Z 0311:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11124-1:1993(MOD)
- ISO 11124-2:1993(MOD)
- ISO 11124-3:1993(MOD)
- ISO 11124-4:1993(MOD)
- ISO 11125-1:1993(MOD)
- ISO 11125-2:1993(MOD)
- ISO 11125-3:1993(MOD)
- ISO 11125-4:1993(MOD)
- ISO 11125-5:1993(MOD)
- ISO 11125-6:1993(MOD)
- ISO 11125-7:1993(MOD)
JIS Z 0311:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.10 : 下地ごしらえ
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- 規格名称
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- ビッカース硬さ試験―試験機の検証及び校正
- JISB7725:2020
- ビッカース硬さ試験―試験機の検証及び校正
- JISG1201:2014
- 鉄及び鋼―分析方法通則
- JISG1211:1995
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- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法
- JISZ8402-3:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第3部:標準測定方法の中間精度
- JISZ8402-4:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第4部:標準測定方法の真度を求めるための基本的方法
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- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第5部:標準測定方法の精度を求めるための代替法
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- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方
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- ふるい分け試験方法通則