JIS Z 0605:1989 規格概要
この規格 Z0605は、繰り返し使用する金属製平パレットについて規定。
JISZ0605 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z0605
- 規格名称
- 金属製平パレット
- 規格名称英語訳
- Metal flat pallets
- 制定年月日
- 1979年3月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 55.180.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 物流 2019
- 改訂:履歴
- 1979-03-01 制定日, 1983-12-01 確認日, 1989-04-01 改正日, 1994-12-01 確認日, 2000-08-20 確認日, 2005-12-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS Z 0605:1989 PDF [7]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 0605-1989
金属製平パレット
Metal Flat Pallets
1. 適用範囲 この規格は,繰り返し使用する金属製平パレット(以下,パレットという。)について規定
する。
引用規格及び関連規格 : 6ページに示す。
2. 用語の意味 この規格で用いる用語の意味は,JIS Z 0106(パレット用語)によるほか,次による。
最大積載質量 パレットの使用時に積載できる最大の質量。
3. 各部の名称 パレットの各部の名称は,図1のとおりとする。
4. 形式,種類,最大積載質量及び大きさ
4.1 形式及び記号 パレットの形式及び記号は,表1のとおりとする。
表1
形式 記号 備考
単面形 S デッキボードが上面だけにあるもの。
使用面 両 片面使用形 D デッキボードが両面にあるもので,積載面が片面だけにあるもの。
面
形 両面使用形 R デッキボードが両面にあるもので,積載面が両面にあるもの。
二方差し 2 差込口がパレットの相対する2方向にあるもの。
差込口の方向
四方差し 4 差込口がパレットの前後左右の4方向にあるもの。
無翼形 − 翼がないもの。
翼の有無 単翼形 U 上面のデッキボードに翼があるもの。
複翼形 W 両面のデッキボードに翼があるもの。
――――― [JIS Z 0605 pdf 1] ―――――
2
Z 0605-1989
図1
――――― [JIS Z 0605 pdf 2] ―――――
3
Z 0605-1989
4.2 種類及び記号 パレットの種類及び記号は,その形式の組合せによって表2のとおりとする。
なお,無翼形の形式は表さない(参考図参照)。
表2
種類 記号 種類 記号 種類 記号
単面形二方差し S2 片面使用形二方差し D2 両面使用形二方差し R2
単面形四方差し S4 片面使用形四方差し D4 両面使用形四方差し R4
単面単翼形二方差し SU2 DU2
片面使用単翼形二方差し RW2
両面使用複翼形二方差し
参考図
――――― [JIS Z 0605 pdf 3] ―――――
4
Z 0605-1989
4.3 最大積載質量 パレットの最大積載質量は,0.5t,1t,1.5t及び2tとする。
4.4 大きさ パレットの大きさは,長さ×幅 (mm) によって表し,表3のとおりとする。
表3
単位 mm
長さ×幅 備考
800×1 100
1 100× 800
900×1 100
1 100× 900
1 100×1 100 一辺を1 100とするもの
1 100×1 300
1 300×1 100
1 100×1 400
1 400×1 100
800×1 200
1 200× 800
一辺を1 200とするもの
1 000×1 200
1 200×1 000
5. 強度 パレットの強度は,JIS Z 0602(平パレット試験方法)によって試験を行い,表4のとおりと
する。
表4
項目 基準値
圧縮強度 ひずみ量 2mm以下
たわみ率 1%以下
曲げ強度
残留たわみ率 0.3%以下
たわみ率
下面デッキボード強度 1%以下
落下強度 対角線の長さの変化率2%以下
6. 構造・品質 パレットの構造・品質は,次のとおりとする。
(1) パレットは,繰返し使用に耐えるもので,凹凸,変形,割れその他使用上有害な欠点がないものとす
る。
(2) 部材の接合は,原則として溶接によって行う。溶接箇所には,ひずみ,溶接不良など使用上有害な欠
点がないものとする。
(3) デッキボード及びけたの端面は,突起,ばり,鋭いかどなど使用上有害な欠点がないものとする。
(4) 普通鋼材を用いたパレットには,塗装又はめっきを施すものとし,次による。
(a) 塗装を行う素地は,さび,油,汚れなどを十分に除去すること。
(b) 塗装面は均一で,塗膜厚さは15 上とし,塗りむらなどがないこと。
(c) 亜鉛鉄板を使用する場合は,溶接又は加工による亜鉛消失部をJIS K 5626(亜鉛末さび止めペイン
ト)の規定によるペイントで補正すること。
(d) 溶融亜鉛めっきの場合は,JIS H 8641(溶融亜鉛めっき)に規定する2種HDZ35以上のものである
こと。
(e) 電気亜鉛めっきの面は,JIS H 8610(電気亜鉛めっき)に規定する1種2級以上のものであること。
――――― [JIS Z 0605 pdf 4] ―――――
5
Z 0605-1989
7. 寸法
7.1 差込口の高さ 差込口の高さは,60mm以上とする。
7.2 下面開口部 パレットトラックを使用するパレットの下面開口部の寸法は,長さ・幅とも180mm以
上とする。
7.3 翼の長さ 翼の長さは,図2のとおりとする。
図2
7.4 面取り部の寸法 差込口などに面取り部を設ける場合の断面寸法は,図3のとおりとする。
図3
7.5 寸法許容差 パレットの寸法許容差は,次のとおりとする。
(1) パレットの長さ及び幅の許容差は,±3mmとする。
(2) 両対角線の長さの差は,長いほうの対角線に対して0.5%以下とする。
8. 使用材料 使用する材料は,次に示すもの又はこれらと同等以上の品質のものとする。
(1) 普通鋼材
JIS G 3101 (一般構造用圧延鋼材)
JIS G 3131 (熱間圧延軟鋼板及び鋼帯)
JIS G 3141 (冷間圧延鋼板及び鋼帯)
JIS G 3302 (溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯)
JIS G 3350 (一般構造用軽量形鋼)
JIS G 3444 (一般構造用炭素鋼鋼管)
JIS G 3452 (配管用炭素鋼鋼管)
JIS G 3466 (一般構造用角形鋼管)
(2) アルミニウム合金材
JIS H 4000 (アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条)
JIS H 4100 (アルミニウム及びアルミニウム合金押出形材)
(3) ステンレス鋼材
JIS G 3448 (一般配管用ステンレス鋼鋼管)
JIS G 4303 (ステンレス鋼棒)
JIS G 4304 (熱間圧延ステンレス鋼板)
JIS G 4305 (冷間圧延ステンレス鋼板)
JIS G 4306 (熱間圧延ステンレス鋼帯)
JIS G 4307 (冷間圧延ステンレス鋼帯)
――――― [JIS Z 0605 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS Z 0605:1989の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 0605:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3302:2019
- 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3350:2017
- 一般構造用軽量形鋼
- JISG3350:2021
- 一般構造用軽量形鋼
- JISG3444:2015
- 一般構造用炭素鋼鋼管
- JISG3444:2021
- 一般構造用炭素鋼鋼管
- JISG3448:2016
- 一般配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG3452:2019
- 配管用炭素鋼鋼管
- JISG3466:2015
- 一般構造用角形鋼管
- JISG3466:2021
- 一般構造用角形鋼管
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4304:2012
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4306:1988
- 熱間圧延ステンレス鋼帯
- JISG4307:1987
- 冷間圧延ステンレス鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4100:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- JISH8610:1999
- 電気亜鉛めっき
- JISH8641:2007
- 溶融亜鉛めっき
- JISK5626:1984
- 亜鉛末さび止めペイント
- JISZ0106:1997
- パレット用語
- JISZ0602:1956
- 輸出絹織物及び輸出人絹織物の包装方法
- JISZ0602:1988
- 平パレット試験方法