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JIS Z 3106:2001 規格概要
この規格 Z3106は、ステンレス鋼,耐熱鋼,耐食耐熱超合金並びにニッケル及びニッケル合金の溶接継手を,工業用X線フィルムを用いてX線又はγ線による直接撮影方法によって試験を行う放射線透過試験方法について規定。
JISZ3106 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z3106
- 規格名称
- ステンレス鋼溶接継手の放射線透過試験方法
- 規格名称英語訳
- Methods of radiographic examination for welded joints in stainless steel
- 制定年月日
- 1971年5月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 25.160.40, 77.140.75
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 溶接 I(基本) 2021, 溶接 II(製品) 2021, 非破壊検査 2020
- 改訂:履歴
- 1971-05-01 制定日, 1974-05-01 確認日, 1977-05-01 確認日, 1980-07-01 確認日, 1987-02-01 確認日, 1992-05-01 確認日, 2001-04-20 改正日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS Z 3106:2001 PDF [30]
Z 3106 : 2001
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS Z 3106 : 1971は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS Z 3106 : 2001には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) 板の突合せ溶接継手の撮影方法及び透過写真の必要条件
附属書2(規定) 管の円周溶接継手の撮影方法及び透過写真の必要条件
附属書3(規定) T溶接継手の撮影方法及び透過写真の必要条件
附属書4(規定) 透過写真によるきずの像の分類方法
附属書5(参考) X線の回折像ときずの像との判別方法
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS Z 3106 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 3106 : 2001
ステンレス鋼溶接継手の放射線透過試験方法
Methods of radiographic examination for welded joints in stainless steel
1. 適用範囲 この規格は,ステンレス鋼,耐熱鋼,耐食耐熱超合金並びにニッケル及びニッケル合金の
溶接継手を,工業用X線フィルムを用いてX線又は (以下,放射線という。)による直接撮影方法によ
って試験を行う放射線透過試験方法について規定する。
2. 引用規格 付表1に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構
成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 2300,及びJIS Z 3001によるほか,次による。
a) 母材の厚さ 突合せ溶接継手の両側で厚さが異なる場合は,薄い方の厚さを母材の厚さとする。管の
円周溶接継手の場合は,薄い方の肉厚を母材の厚さとする。T溶接継手の場合は,附属書3図1及び
附属書3図2に示すT1材の厚さを母材の厚さとする。
b) 試験部 試験対象となる溶接金属及び熱影響部を含んだ部分。
4. 透過写真の像質の種類 透過写真の像質は,A級,B級,P1級,P2級及びF級の5種類とする。A
級は通常の撮影技術によって得られ,B級はきずの検出感度が高くなるような撮影技術によって得られる。
管の円周溶接継手の管壁を二重に透過させる撮影方法において,P1級は円周溶接継手の片面を撮影する場
合及びP2級は円周溶接継手の両面を撮影する場合に得られる通常の像質である。F級はT溶接継手の透過
試験によって得られる通常の像質である。これらの像質は,溶接継手の形状ごとに表1に示すように適用
する。
表1 透過写真の像質の種類
溶接継手の形状 像質の種類
板の突合せ溶接継手及び撮影時の幾何学 A級 B級
的条件がこれと同等とみなせる溶接継手
管の円周溶接継手 A級 B級 P1級 P2級
T溶接継手 F級
5. 試験技術者 放射線透過試験を行う技術者は,JIS Z 3861に基づく試験に合格した者又はそれと同等
以上の技量をもつ者とする。
6. 放射線透過装置及び附属機器
――――― [JIS Z 3106 pdf 2] ―――――
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Z 3106 : 2001
6.1 放射線透過装置 放射線透過装置は,JIS Z 4606に規定するX線装置,電子加速器によるX線発生
装置及びJIS Z 4560に規定する 装置並びにこれらと同等以上の性能をもつ装置とする。
6.2 感光材料 工業用X線フィルム(以下,フィルムという。)は,低感度・極超微粒子,低感度・超微
粒子,中感度・微粒子又は高感度・微粒子とする。増感紙を使用する場合は,鉛はく増感紙,蛍光増感紙
又は金属蛍光増感紙とする。
6.3 透過度計 透過度計は,JIS Z 2306に規定する一般形のF形又は,S形の透過度計を用いる。また,
管の円周溶接継手の撮影については,帯形透過度計のF形又はS形を用いる。ただし,一般形のF形又は
S形の透過度計を用いることができる。
参考 JIS Z 2306に規定するS形の透過度計について,一般形及び帯形の形状の例をそれぞれ参考図
1及び参考図2に示し,呼び番号と線径との関係をそれぞれ参考表1及び参考表2に示す。
参考図1 一般形のS形透度計の形状
参考図2 帯形のS形透過度計の形状
参考表1 一般形のS形透過度計の寸法
呼び番号 線径及び線径の系列 mm 線径の許容差 %
S01 0.05 0.063 0.08 0.10 0.125 0.16 ±5
0.20
S02 0.10 0.125 0.16 0.20 0.25 0.32
0.40
S04 0.20 0.25 0.32 0.40 0.50 0.63 0.80
S08 0.40 0.50 0.63 0.80 1.0 1.25 1.6
S16 0.80 1.0 1.25 1.6 2.0 2.5 3.2
S32 1.6 2.0 2.5 3.2 4.0 5.0 6.3
――――― [JIS Z 3106 pdf 3] ―――――
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Z 3106 : 2001
参考表2 帯形のS形透過度計の線径
呼び番号 線径 mm 線径の許容差 %
S005 0.05 ±5
S006 0.063
S008 0.08
S010 0.10
S012 0.125
S016 0.16
S020 0.20
S025 0.25
S032 0.32
S040 0.40
S050 0.50
S063 0.63
S080 0.80
S100 1.0
6.4 階調計 階調計の種類,構造,寸法及び材質は,次による。
a) 階調計の種類,構造及び寸法は,図1による。
なお,階調計の寸法許容差は,厚さについては±5%とし,一辺の長さについては±0.5mmとする。
b) 階調計の材質は,JIS G 3101に規定する鋼材,JIS G 4304,又はJIS G 4305に規定するSUS 304とす
る。
図1 階調計の種類,構造及び寸法
6.5 観察器 観察器は,JIS Z 4561に規定するもの又はこれと同等以上の性質をもつものとする。
6.6 濃度計 濃度計は,標準濃度計によって校正された濃度計を用いることとする。
7. 透過写真の撮影方法
7.1 線源と感光材料の組合せ 線源と感光材料は,透過度計の識別最小線径が識別できるように組み合
わせる。
7.2 記号 撮影に際しては,透過写真が記録と照合できるように記号を用いる。
7.3 照射野 撮影に際しては,絞り又は照射筒を用いて照射野を必要以上に大きくしないことが望まし
い。
7.4 撮影方法 透過写真の撮影方法は,溶接継手の形状に応じて表2に示す附属書による。
――――― [JIS Z 3106 pdf 4] ―――――
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Z 3106 : 2001
表2 撮影方法を規定する附属書
溶接継手の形状 附属書
附属書1
板の突合せ溶接継手及び撮影時の幾何学的条
件がこれと同等とみなせる溶接継手
管の円周溶接継手 附属書2
T溶接継手 附属書3
8. 透過写真の必要条件 撮影された透過写真の試験部における透過写真の必要条件は,溶接継手の形状
に応じて表3に示す附属書による。
なお,透過写真には,像質の評価及びきずの像の分類の妨げとなる現像むら,フィルムきずなどがあっ
てはならない。
表3 透過写真の必要条件を規定する附属書
溶接継手の形状 附属書
附属書1
板の突合せ溶接継手及び撮影時の幾何学的条
件がこれと同等とみなせる溶接継手
管の円周溶接継手 附属書2
T溶接継手 附属書3
9. 透過写真の観察
9.1 観察器 透過写真の観察には,6.5に規定する観察器を表4の区分で用いる。
表4 観察器の使用区分
観察器の種類 透過写真の最高濃度(1)
D10形 1.5以下
D20形 2.5以下
D30形 3.5以下
D35形 4.0以下
注(1) 個々の透過写真において,試験
部の示す濃度の最大値。
9.2 観察方法 透過写真の観察は,暗い部屋で透過写真の寸法に適合した固定マスクを用いて行う。
10. きずの像の分類方法 透過写真によるきずの像の分類は,附属書4による。
11. 記録 試験成績書は,次に示す必要事項を記載し,その記録と試験部の照合ができるようにする。
a) 試験部関連
1) 施工業者名又は製造業者名
2) 工事名又は製品名
3) 試験部位の記号又は番号
4) 材質
5) 母材の厚さ(管の肉厚及び外径)
6) 溶接継手の形状(余盛の有無など)
b) 撮影年月日
c) 試験技術者の所属及び氏名
――――― [JIS Z 3106 pdf 5] ―――――
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JIS Z 3106:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.40 : 溶接継手及び溶接部分
JIS Z 3106:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3446:2017
- 機械構造用ステンレス鋼鋼管
- JISG3448:2016
- 一般配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG3459:2016
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG3459:2021
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG3463:2019
- ボイラ・熱交換器用ステンレス鋼鋼管
- JISG4304:2012
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4312:2019
- 耐熱鋼板及び鋼帯
- JISG4902:2019
- 耐食耐熱超合金,ニッケル及びニッケル合金―板及び帯
- JISG4903:2017
- 配管用継目無ニッケルクロム鉄合金管
- JISG4904:2017
- 熱交換器用継目無ニッケルクロム鉄合金管
- JISH4551:2000
- ニッケル及びニッケル合金板及び条
- JISH4552:2000
- ニッケル及びニッケル合金継目無管
- JISZ2300:2009
- 非破壊試験用語
- JISZ2300:2020
- 非破壊試験用語
- JISZ2306:2015
- 放射線透過試験用透過度計
- JISZ3001:1999
- 溶接用語
- JISZ3001:1950
- 医療用刀
- JISZ3861:1979
- 溶接部の放射線透過試験の技術検定における試験方法及び判定基準
- JISZ4560:2018
- 工業用γ線装置
- JISZ4561:1992
- 工業用放射線透過写真観察器
- JISZ4606:2007
- 工業用X線装置