JIS C 6065:2016 オーディオ,ビデオ及び類似の電子機器―安全性要求事項 | ページ 30

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附属書JA
(規定)
製造時における耐電圧試験
この附属書に規定する試験は,安全性に関して材料又は製造の許容できないばらつきを明らかにするこ
とを目的とする。この試験は,機器の特性及び信頼性を損なうことはない。製造業者は,製造中及び/又
は製造後にこの試験を全数に行う。
機器の絶縁は,次の試験によって確認する。
表JA.1に規定するピーク値をもち,主電源周波数をもつ実質的に正弦波波形の交流試験電圧,直流試験
電圧,又は両者の組合せを,並列に接続した主電源端子と次に示す部分との間に印加する。ただし,これ
らは,正しくない組立てによって絶縁不良が起き,活電部になるおそれがある箇所に限る。
− 可触部(本体の8.4参照)とみなした端子
− 可触導電部分のそれぞれ
耐電圧試験中,可触部とみなした端子と可触導電部とを,接続しておいてもよい。
表JA.1−試験電圧
単位 V
試験電圧の印加箇所 試験電圧 交流(ピーク)又は直流
定格主電源電圧 定格主電源電圧
150以下 150を超える
基礎絶縁 1 130 2 120
[800(実効値)] [1 500(実効値)]
二重絶縁又は強化絶縁 2 120 3 540
[2 500(実効値)]
[1 500(実効値)]
試験電圧を印加する前に,試験電圧を印加する電極と試験品との接触を密にする。
最初に,規定の試験電圧の半分以下の電圧を加え,その後1 560 V/ms以下の速度で規定値まで上げ,1
4秒間その値を維持する。
注記 1 560 V/msの上昇速度は,主電源周波数が60 Hzの正弦波の上昇速度に相当する。
試験中,主電源に導電的に接続した主電源スイッチ及び機能スイッチがある場合はオンの位置にしてお
き,適切な方法で試験電圧が完全に有効になるようにする。
試験中,フラッシュオーバ又は絶縁破壊が生じてはならない。試験電圧電源には,電流感知(過電流)
デバイスを設け,それが作動することによって試験結果が不合格であったことを示すようにする。試験電
圧電源は,電流トリップが起きるまで,ずっと規定の電圧を印加できるものとする。
電流感知デバイスがトリップした場合,フラッシュオーバ又は絶縁破壊が起きたものとみなす。

――――― [JIS C 6065 pdf 146] ―――――

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附属書JB
(参考)
過電圧・過電流に関する設置環境の現状及び対処法
(附属書B注記1参照)
この附属書は,機器に対して新たな技術基準を提案することが目的ではない。1.5 kVピークを超える過
電圧が機器にかかる可能性を低減する方法として,ITU-T Recommendation K.11に基づいて適切な措置を
講じた環境に設置する前提で,機器の遵守事項を記載する。ただし,我が国では,ITU-T Recommendation
K.11と整合のとれない環境も多々見受けられるため,望ましい環境について説明するとともに,望ましい
設置環境にするための対処法を示すことによって,設置環境改善の一助になることを目的とする。
JB.1 望ましい設置環境
金属線による各種サービスのための電線を建物に引き込む場合,過電圧抑制・過電流抑制のために,接
地導体を含め互いに近接していることが望ましい。特に電力線引込点,通信線引込点,及び接地導体引込
点は互いに近接させることが重要となる。その場合,遮蔽されていない通信線と電力線との間に発生する
電磁誘導には注意が必要となる。建物には,電力線及び通信線の引込点にできる限り近接して主接地端子
を設けることが望ましい。建物に引き込むシールドケーブルの遮蔽導体は全て,建物内のサージ電流を最
小にするため,引込点で直接又はアレスタなどのサージ防護デバイス(以下,SPDという。)を介して主
接地端子に接続しなければならない。必要ならば,接続部においては腐食対策を考慮する。
通信線に設けるSPDは,建物への引込点にできるだけ接近して取り付けることが望ましい。また,主電
力線の近傍にSPDを設置し,SPDから接地導体までの距離をできるだけ短くするとよい。接地導体を短く
低インピーダンスにすることは,電力系統保護導体と通信線との間のサージ電圧を減少するために有効で
ある。
TT配電系統における望ましい設置環境例を,図JB.1に示す。通信側と電力側との間に過度の電位差が
発生しないようにSPDを設置し,両者の接地線は短い導体で接続することが望ましい。推奨する設置環境
の詳細については,ITU-T Recommendation K.11,ITU-T Recommendation K.21,ITU-T Recommendation
K.27,ITU-T Recommendation K.31及びITU-T Recommendation K.66参照。

――――― [JIS C 6065 pdf 147] ―――――

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注a) 主接地端子への全ボンディング線は,可能な限り短くする(直撃雷の危険が大きいところでは1.5 m以下)。
b) PDから主接地端子への接続線は,可能な限り短くする(1.5 m以下)。
c) PDの設置(詳細略)。SPD接続線は,全て可能な限り短くする(0.5 m以下)。
図JB.1−単相三線式+中性線のTT電力系統における望ましい設置例
(ITU-T Recommendation K.66から)
JB.2 過電圧・過電流に関する設置環境の現状及び対処法
我が国における電力系統は,TT方式が多く採用されている。その代表例を,図JB.2に示す。このTT
方式は,中性線以外には接地導体が配線されない電力系統であり,接地接続を必要とする機器は,この中
性線の接地端子とは異なる電気的に独立した接地端子に,使用者が接続することを前提とする。
図JB.2−三線式TT電力系統の例
しかし,現状では,機器の設置場所に適切な接地端子付きコンセントが用意されていない場合が少なく
ない。一方,通信線の引込点に設けられるSPDの接地抵抗値が十分に小さくない場合があり,通信線に流
入しSPDを通って大地へ流れる雷サージ電流が接地抵抗に誘起する電圧によって,絶縁破壊が発生するこ
とが考えられる。電力系統にSPDを設けた場合も接地抵抗値が十分に小さくないと同様な結果が予想され

――――― [JIS C 6065 pdf 148] ―――――

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る。この状況を図JB.3に示す。
機器内部の過度の電位差が発生する場合,図JB.1に示すように,低抵抗の導体で両者を接続することに
よって効果的に低減することができる。
図JB.3−接地接続の不十分な設置環境(ITU-T Recommendation K.66から)
ネットワーク線接続機器を設計・販売する場合,ITU-T Recommendation K.11に基づき適切な措置が施
された環境に設置するための情報を提供することが望ましい。これによって,望ましい設置環境が速やか
に実現され,機器が安全に用いられることを期待する。

――――― [JIS C 6065 pdf 149] ―――――

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参考文献
JIS C 8282-1 家庭用及びこれに類する用途のプラグ及びコンセント−第1部 : 一般要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 60884-1,Plugs and socket-outlets for household and similar purposes−Part 1:
General requirements(MOD)
JIS C 9335-2-56 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-56部 : プロジェクタ及びこれに類す
る機器の個別要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 60335-2-56,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-56:
Particular requirements for projectors and similar appliances
JIS C 9335-2-82 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-82部 : サービス機器及びアミューズ
メント機器の個別要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 60335-2-82,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-82:
Particular requirements for amusement machines and personal service machines
JIS C 9491:2000 写真用エレクトロニックフラッシュ装置の安全性要求事項
なお,JIS C 9491は,JIS C 6065:2009(追補1)に統合されると同時に廃止された。
JIS C 60664-4 低圧系統内機器の絶縁協調−第4部 : 高周波電圧ストレスの考慮
注記 対応国際規格 : IEC 60664-4,Insulation coordination for equipment within low-voltage systems−Part
4: Consideration of high-frequency voltage stress(IDT)
JIS C 61558-2-1 変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性−第2-1部 : 一般用の
複巻変圧器及び複巻変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び試験
注記 対応国際規格 : IEC 61558-2-1,Safety of power transformers, power supplies, reactors and similar
products−Part 2-1: Particular requirements and tests for separating transformers and power supplies
incorporating separating transformers for general applications(MOD)
JIS C 61558-2-4 入力電圧1 100 V以下の変圧器,リアクトル,電源装置及びこれに類する装置の安全
性−第2-4部 : 絶縁変圧器及び絶縁変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び試験
注記 対応国際規格 : IEC 61558-2-4,Safety of transformers, reactors, power supply units and similar
products for supply voltages up to 1 100 V−Part 2-4: Particular requirements and tests for isolating
transformers and power supply units incorporating isolating transformers(MOD)
JIS C 61558-2-6 入力電圧1 100 V以下の変圧器,リアクトル,電源装置及びこれに類する装置の安全
性−第2-6部 : 安全絶縁変圧器及び安全絶縁変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び試験
注記 対応国際規格 : IEC 61558-2-6,Safety of transformers, reactors, power supply units and similar
products for supply voltages up to 1 100 V−Part 2-6: Particular requirements and tests for safety
isolating transformers and power supply units incorporating safety isolating transformers(MOD)
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部 : 基本ポリマー及びその特性
注記 対応国際規格 : ISO 1043-1,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1: Basic polymers and
their special characteristics(MOD)
JIS Q 9000(規格群) 品質マネジメントシステム
注記 対応国際規格 : ISO 9000 (all parts),Quality management and quality assurance standards(IDT)
JIS S 0137:2000 消費生活用製品の取扱説明書に関する指針

――――― [JIS C 6065 pdf 150] ―――――

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JIS C 6065:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60065:2014(MOD)

JIS C 6065:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 6065:2016の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0205-2:2001
一般用メートルねじ―第2部:全体系
JISB0205-3:2001
一般用メートルねじ―第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JISC2107:1950
電気用ゴムテープ類試験方法
JISC2107:2011
電気絶縁用粘着テープ試験方法
JISC2134:2007
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2134:2021
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2336:2012
電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープ
JISC2338:2012
電気絶縁用ポリエステル粘着テープ
JISC2814-2-2:2009
家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-2部:ねじなし形締付式接続器具の個別要求事項
JISC3216-3:2011
巻線試験方法―第3部:機械的特性
JISC3216-5:2019
巻線試験方法―第5部:電気的特性
JISC3662-2:2009
定格電圧450/750V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル―第2部:試験方法
JISC4003:2010
電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
JISC60068-2-75:2019
環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
JISC60068-2-78:2015
環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
JISC60664-3:2019
低圧系統内機器の絶縁協調―第3部:汚損保護のためのコーティング,ポッティング及びモールディングの使用
JISC6575:1975
電子機器用筒形ヒューズ
JISC6950-1:2016
情報技術機器―安全性―第1部:一般要求事項
JISC6965:2007
ブラウン管の機械的安全性
JISC8283-1:2019
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第1部:一般要求事項
JISC8283-2-2:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-2部:家庭用及び類似の機器用相互接続カプラ
JISC8283-2-3:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8283-2-3:2021
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8283-3:2019
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第3部:スタンダードシート及びゲージ
JISC8285:2018
工業用プラグ,コンセント及びカプラ
JISC8286:2013
電気アクセサリ―電源コードセット及び相互接続コードセット
JISC8286:2021
電気アクセサリ―電源コードセット及び相互接続コードセット
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8513:2015
リチウム一次電池の安全性
JISC8513:2020
リチウム一次電池の安全性
JISC8712:2015
ポータブル機器用二次電池(密閉型小型二次電池)の安全性
JISC9335-1:2014
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:通則
JISK7341:2006
プラスチック―小火炎に接触する可とう性フィルムの垂直燃焼性試験方法