JIS C 9220:2018 家庭用ヒートポンプ給湯機 | ページ 2

                                                                                              3
C 9220 : 2018
3.1.1.2
貯湯ユニット
ヒートポンプユニットが沸き上げた湯を貯湯タンクに貯蔵するとともに,給湯する機能をもつユニット。
なお,貯湯ユニットは,設置場所によって,次の区分がある。
a) 屋外形 貯湯ユニットで,屋外に設置できるもの。
b) 屋内形 貯湯ユニットで,屋内又は風雨にさらさない場所に設置するもの。
3.1.2
一体形
電動圧縮機,空気熱交換器,水熱交換器,配管などのヒートポンプを構成する機器,貯湯タンク及び制
御機器を,同一器体内に収納したヒートポンプ給湯機。
3.1.3
寒冷地仕様
冬の寒さが厳しい地域での設置を想定して,設計・製造したヒートポンプ給湯機。平成21年1月30日
経済産業省・国土交通省告示第2号の住宅事業建築主の判断の基準における地域の区分のI地域及びII地
域に設置されることを想定して,設計・製造されたものに限る。
3.1.4
リモコン
給湯機の運転などを遠隔操作する装置。メインリモコン(台所リモコン)・浴室リモコンなどがある。
3.1.5
加熱ヒータ
貯湯タンクの湯水を補助的に沸き上げる電熱装置。貯湯タンクに設置する。
3.1.6
逃し弁
貯湯タンク及び管路内に異常な圧力が生じた場合,又は加熱によって体積膨張した湯を,安全のために
自動的に排水する弁。

3.2 水の温度に関する用語

3.2.1
給水温度
給湯機に供給する水の温度。℃(セルシウス温度)で表す。
3.2.2
入水温度
ヒートポンプ入口の水の温度。℃(セルシウス温度)で表す。
3.2.3
出湯温度
ヒートポンプ出口の湯の温度。℃(セルシウス温度)で表す。
3.2.4
給湯温度
給湯機から供給する湯の温度。℃(セルシウス温度)で表す。
3.2.5
ふろ往き温度

――――― [JIS C 9220 pdf 6] ―――――

4
C 9220 : 2018
給湯機からふろへ流れる湯の温度。℃(セルシウス温度)で表す。
3.2.6
ふろ戻り温度
ふろから給湯機へ流れる湯の温度。℃(セルシウス温度)で表す。
3.2.7
沸上げ温度
ヒートポンプによる加熱の場合は,ヒートポンプが沸き上げるヒートポンプ出口の出湯温度。加熱ヒー
タを併用するときは,全量沸上げ完了した直後に貯湯ユニットから連続して給湯し,貯湯タンク容量の2
分の1に当たる給湯時の給湯温度。℃(セルシウス温度)で表す。
注記 分離形の機器構成における水の温度の例を,図1に示す。
貯湯ユニット
給湯温度
ヒートポンプユニット
出湯温度 ふろ往き温度
ふろ
浴槽
入水温度 ふろ戻り温度
給水温度
図1−分離形の機器構成における水の温度(例)

3.3 ヒートポンプ性能に関する用語

3.3.1
加熱能力
ヒートポンプを運転するときに,貯湯ユニットとの間を流れる湯又は水に与える単位時間当たりの熱量。
kW(キロワット)で表す。
3.3.2
ヒートポンプの消費電力
ヒートポンプを運転するときに,ヒートポンプが消費する電力。kW(キロワット)で表す。
3.3.3
エネルギー消費効率
ヒートポンプの加熱能力と消費電力との比。
3.3.4
平均水比熱
給水温度の水の比熱と給湯温度の水の比熱とを平均したもの。

――――― [JIS C 9220 pdf 7] ―――――

                                                                                              5
C 9220 : 2018
3.3.5
呼び冷凍能力
保安上,冷凍装置の大きさを判断するための基準となる数値(E.2参照)。

3.4 給湯モード性能に関する用語

3.4.1
給湯保温モード及び給湯モード
給湯保温モードは,給湯機の給湯及び保温性能を評価するための試験モード,給湯モードは,給湯機の
給湯性能を評価するための試験モード。
注記 給湯機の仕様によって,試験時にいずれかを選択する。
3.4.2
給湯熱量
給湯保温モード及び給湯モードで運転するときに,給湯機から給湯する湯の給水温度を基準とした熱量。
MJ(メガジュール)で表す。
3.4.3
保温熱量
給湯保温モードで運転するときに,給湯機からふろへ流れる湯に与える熱量。MJ(メガジュール)で表
す。
3.4.4
給湯保温モード熱量及び給湯モード熱量
給湯保温モード及び給湯モードで運転するときの1日当たりの給湯熱量と保温熱量との合計。MJ(メガ
ジュール)で表す。
3.4.5
給湯保温モード消費電力量及び給湯モード消費電力量
給湯保温モード及び給湯モードで運転するときの,給湯機の1日当たりの消費電力量。kWh(キロワッ
ト時)で表す。
3.4.6
給湯保温モード効率及び給湯モード効率
給湯保温モード熱量と給湯保温モード消費電力量を熱量に換算した値との比,及び給湯モード熱量と給
湯モード消費電力量を熱量に換算した値との比。
3.4.7
ふろ熱回収機能
ふろから貯湯タンクへ熱量を与える機能。

3.5 年間給湯保温効率及び年間給湯効率に関する用語

3.5.1
年間給湯保温モード熱量及び年間給湯モード熱量
給湯保温モード及び給湯モードで運転するときの1年間の給湯熱量と保温熱量との合計。MJ(メガジュ
ール)で表す。
3.5.2
年間給湯保温モード消費電力量及び年間給湯モード消費電力量
給湯保温モード及び給湯モードで運転するときの,1年間の消費電力量の合計。kWh(キロワット時)

――――― [JIS C 9220 pdf 8] ―――――

6
C 9220 : 2018
で表す。
3.5.3
年間給湯保温効率及び年間給湯効率
年間給湯保温モード熱量と年間給湯保温モード消費電力量を熱量に換算した値との比,及び年間給湯モ
ード熱量と年間給湯モード消費電力量を熱量に換算した値との比。

3.6 その他の用語

3.6.1
加熱ヒータ消費電力
加熱ヒータが消費する電力。kW(キロワット)で表す。
3.6.2
最大電流
ヒートポンプ,加熱ヒータ,ポンプなどの給湯機を構成する機器を同時に運転したときの,給湯機の最
大電流の合計。A(アンペア)で表す。
3.6.3
設計圧力
給湯機において,その冷媒回路の各部分で用いることができる最高の圧力として設計された圧力。MPa
(メガパスカル)で表す。
3.6.4
水側最高使用圧力
給湯機から給湯する湯の圧力の最高値。kPa(キロパスカル)で表す。
注記 実際には,逃し弁の設定圧力と同じ。
3.6.5
タンク容量
湯又は水を貯蔵できる貯湯タンク容量。L(リットル)で表す。
3.6.6
質量
分離形ではヒートポンプユニット及び貯湯ユニット,又は一体形ではユニット全体において,運転状態
の湯水を含まない質量。kg(キログラム)で表す。
3.6.7
満水時質量
分離形の貯湯ユニット,又は一体形のユニット全体において,運転状態の湯水を含む質量。kg(キログ
ラム)で表す。
3.6.8
形式検査
製品の品質が,設計で指定した全ての品質項目を満足するかどうかを判定するための検査。
3.6.9
製品検査
既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しの場合に,必要な品質項目を満足す
るかどうかを判定するための検査。

――――― [JIS C 9220 pdf 9] ―――――

                                                                                              7
C 9220 : 2018

4 種類,並びに定格電圧及び定格周波数

4.1 種類

  給湯機の種類は,機器構成,ふろ保温機能及び電気安全によって次のとおり区分する。
a) 機器構成による区分
1) 分離形
2) 一体形
b) 貯湯ユニットの設置場所による区分
1) 屋外形
2) 屋内形
c) ふろ保温機能による区分
1) ふろの湯を循環加温する機能をもつもの。
2) ふろの湯を循環加温する機能をもたないもの。
d) 電気安全による区分
1) タイプA(5.7及び箇条6の電気安全性能によるもの。)
2) タイプB(附属書Fの電気安全性能によるもの。)

4.2 定格電圧及び定格周波数

  給湯機の定格電圧は,単相交流300 V以下とし,定格周波数は50 Hz,60 Hz又は50 Hz及び60 Hz共用
とする。

5 性能

5.1 ヒートポンプ性能

5.1.1  一般
給湯機のヒートポンプ性能は,5.1.25.1.11による。
5.1.2 中間期標準加熱能力
中間期標準加熱能力は,7.1.2によって試験したとき,箇条9の中間期標準加熱能力の95 %以上でなけ
ればならない。
5.1.3 中間期標準消費電力
中間期標準消費電力は,7.1.2によって試験したとき,箇条9の中間期標準消費電力の105 %以下でなけ
ればならない。
5.1.4 冬期高温加熱能力
冬期高温加熱能力は,7.1.2によって試験したとき,箇条9の冬期高温加熱能力の95 %以上でなければ
ならない。
5.1.5 冬期高温消費電力
冬期高温消費電力は,7.1.2によって試験したとき,箇条9の冬期高温消費電力の105 %以下でなければ
ならない。
5.1.6 寒冷地冬期高温加熱能力
寒冷地冬期高温加熱能力は,7.1.2によって試験したとき,箇条9の寒冷地冬期高温加熱能力の95 %以
上でなければならない。
5.1.7 始動電流
始動電流は,7.1.3によって試験したとき,箇条9の値以下でなければならない。

――――― [JIS C 9220 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS C 9220:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9220:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1718:2011
浴槽の性能試験方法
JISB8414:2004
温水機器用逃し弁
JISC1509-1:2017
電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
JISC1509-2:2018
電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第2部:型式評価試験
JISC1602:2015
熱電対
JISC1604:2013
測温抵抗体
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC3312:2000
600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
JISC3327:2000
600Vゴムキャブタイヤケーブル
JISC8201-2-2:2011
低圧開閉装置及び制御装置―第2-2部:漏電遮断器
JISC8221:2020
住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置なし(RCCBs)
JISC8222:2004
住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)
JISC8222:2021
住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC9335-2-21:2019
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-21部:貯湯式電気温水器の個別要求事項
JISC9335-2-40:2004
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-40部:エアコンディショナ及び除湿機の個別要求事項
JISC9815-1:2013
エアコンディショナ及び空気熱源ヒートポンプの定格音響パワーレベル―第1部:直吹き形室外機
JISG0571:2003
ステンレス鋼のしゅう酸エッチング試験方法
JISG0576:2001
ステンレス鋼の応力腐食割れ試験方法
JISG3555:2004
織金網
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)
JISK5600-5-4:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
JISK7202-2:2001
プラスチック―硬さの求め方―第2部:ロックウェル硬さ
JISS6006:2020
鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯
JISZ2371:2015
塩水噴霧試験方法