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図4 保温箱の例
3) 保温箱支持台 図2の示すような支持台で,水蒸気排出管の位置に合わせるよう上下調節のできる
もの。
4) 水蒸気発生瓶 次のものを用いて図5のように取り付ける。
図5 水蒸気発生瓶の例
――――― [JIS K 2399 pdf 6] ―――――
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4.1) 1Lの広口瓶 JIS R 3503の付図31に規定する1L共栓付広口瓶を用いる。
4.2) 温度計 JIS B 7411に規定する100Pを用いる。
4.3) 通気管 JIS K 2839の付図26に規定するもので,ガス分散孔の大きさはJIS R 3503に規定するろ
過板の細孔記号G3を用いる。
4.4) 水蒸気排出管 水蒸気発生瓶内で発生した水蒸気が凝集するのを防ぐために,JIS A 9504の保温材
を巻き付けたものを用いる。
4.5) 恒温水槽 大きさが深さ200mm以上,内容積5L以上のもので,70±1℃に温度調節ができるもの。
4.6) 流量計 JIS B 7551に準じたガラス製流量計で,2.0±0.2L/minの空気流量が測定できるもの。
4.7) 空気ポンプ 毎分2.0L以上の空気を送風できるもの。
b) 器具は,次に示すものを用いる。
1) ガラス試験片立て 図6に示すもの。
図6 ガラス試験片立ての例
2) 窒素ガス 市販のボンベ入りのもの。
3) ガーゼ 市販ガーゼを約100×100mmに切り,3つ折りにしたもの。
4) メスピペット JIS R 3505に規定する1mlのもの。
c) ガラス試験片 JIS R 3202に規定する透明板ガラスで,厚さ3mm,大きさ約175×70mmのものを3
枚とし,図2の冷却装置に取り付けて用いる。
4.6.3 試験の準備 試験の準備は,次によって行う。
a) ガラス試験片は,JIS K 3370又はJIS K 3371に規定する洗剤の水溶液を浸したガーゼで洗浄した後,
流水で十分に水洗いを行い,水をはじかない清浄なガラス試験片だけを用いる。
b) 清浄にしたガラス試験片は,図6に示す試験片立てに立てかけ,ほこりが付かないように注意して室
温で自然乾燥する。
c) 図5の水蒸気発生瓶に400±20mlの水を入れ,水蒸気発生瓶内へ空気ポンプで毎分2.0±0.2Lの空気
を送る。
d) 水蒸気発生瓶内の水温が70±1℃になるように,恒温水槽の温度を調節する。
e) 水蒸気発生瓶から発生した水蒸気の出口は,あらかじめ図4の保温箱の試験面から約70mm離してお
き,水蒸気を試験中絶えず流しておく。
f) a)及びb)で清浄にしたガラス試験片3枚のうち1枚を図4のように,試料塗布面を外側にして冷却装
置に取り付ける。
g) 試料1mlをメスピペットで採取し,ガーゼに浸して試験片に均一に塗布する。
――――― [JIS K 2399 pdf 7] ―――――
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このときガーゼは,ガラス試験片ごとに新しいものを用いる。
h) 冷却装置の試料塗布面を上にして水平に置き,次に冷却装置内へ冷却水 (1020℃) を通して水平状
態で2分間放置する。冷却水は試験中絶えず流しておく。
4.6.4 操作 操作は,次によって行う。
a) 4.6.3によって組み立てた図3の冷却装置の試料塗布面を試験面とし,図4の保温箱の試験面に合わせ
て冷却水入口を下側にして,水蒸気が漏れないように取付け,水蒸気発生装置によって発生させた水
蒸気を試験面に当てる。
b) 試験面に水蒸気を当てる時間は3分間とし,くもり又は結露を調べる。
c) くもり又は発露が見られない場合には,冷却装置を保温箱から取り外し,図7のように試験面を上向
きに置き,試験面に窒素ガスを送って上部から順に乾燥する。
このとき,窒素ガスの送風口は,試験面から少なくとも50mm以上離し,2分間乾燥する。
d) 試験面を乾燥した後,再びa)によって冷却装置を保温箱に取付け,b)及びc)を繰り返し,試験面の約
10%以上がくもり又は結露するまで繰り返す。
図7 ガラス試験面の乾燥方法の例
4.6.5 判定 判定は,ガラス試験片表面積の約10%が,くもり又は結露するまでの繰返し回数で行う。最
初の3分間以内にくもり又は結露したものは繰返し回数0回とし,2回目の場合には繰返し回数1回とし,
3回目の場合には繰返し回数2回とする。
4.7 明視性
4.7.1 要旨 透明板ガラスにそれぞれ試料を塗布した試験片を通して,前方7.6mの距離に置いた照明箱
の光源を用いて,目視で透明性及び明るさを調べる。
4.7.2 試薬及び装置並びに器具 試薬及び装置並びに器具は,それぞれ次のとおりとする。
a) アセトン JIS K 8034に規定するもの。
b) 明視性試験装置 装置は,照明箱を用いて図8のように組み立て,暗所でかつ無煙所に設置する。照
明箱は,直径13mmの孔を開けたJIS R 3202に規定する厚さ約1.6mm,直径114mmのすり板ガラス
を取り付けたもので,箱の中心部には,JIS C 7501に規定する一般照明用電球L 100V 20Wを固定す
る。
c) ガーゼ 4.6.2b)3)による。
d) メスピペット 4.6.2b)4)による。
4.7.3 試験片 試験片は,4.6.2c)に規定するものを2枚。
――――― [JIS K 2399 pdf 8] ―――――
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図8 明視性試験装置の一例
4.7.4 試験の準備 試験の準備は,次によって行う。
a) アセトンを浸したガーゼでガラス試験片を清浄し,4.1.b)によって自然乾燥する。
b) 4.6.3g)に従ってガラス試験片に試料を塗布し,ほこりが付かないようにして室温で30分間放置する。
4.7.5 操作 操作は,次によって行う。
a) 試料を塗布したガラス試験片を照明箱の前方7.6mの位置に置き,ガラス試験片の試料塗布面を通し
て,試験者の目と光源を結ぶ線とを,図8のように一致させる。
b) ガラス試験片の試料塗布面を通して,光源の像の状態について目視判定し,更にガラス試験片を同一
面内で90度回転させ,同様に試験する。
c) ガラス試験片の状態について,像形及び明るさの変化並びに固体の析出の有無を調べる。
4.7.6 判定 2枚のガラス試験片がいずれも,透明性に著しく影響するような固体の析出がなく,像形及
び明るさにほとんど変化が認められないときは“明視できる”とする。
4.8 pH値 試料に水を加えて50vol%の水溶液を作り,JIS Z 8802の7.(操作方法)によって常温で測定
する。
4.9 金属に対する影響
4.9.1 要旨 試料を入れた4本の試験管に,2種類の金属試験片をそれぞれ1枚ずつ浸し,50℃で48時
間試験を行い,質量の変化及び外観を調べる。
4.9.2 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
a) 耐水研磨紙 JIS R 6253に規定するCCの320番。
b) スチールウール 市販の00番スチールウール。
c) 試験管 JIS K 2839の付図19に規定する試験管を4本。
d) 恒温槽 50±2℃に自動的に調節でき,かつ,48時間の連続加熱に適するもの。
e) デシケータ JIS R 3503に規定する適宜な寸法のもので,乾燥剤を入れたもの。
f) 化学はかり JIS K 0050 8.1の(1)[化学はかり(化学天びん)]による。
4.9.3 試薬 試薬は,次のとおりとする。
a) エタノール JIS K 8102に規定するもの。
b) アセトン 4.7.2a)に規定するもの。
4.9.4 試験片 試験片の材質は,次のものとし,各2枚ずつ用いる。試験片の大きさは,いずれも表面の
総面積が2030cm2(約80×13mm)とし,又は各金属試験片の一端から6mmのところに直径45mmの
孔の開いているものを用いてもよい。
――――― [JIS K 2399 pdf 9] ―――――
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a) アルミニウム板 JIS H 4000のA 2024Pに規定するもの。
b) 亜鉛めっき鋼板 JIS G 3302に規定するSGCC。
4.9.5 金属試験片の準備 全部の金属試験片を,耐水研磨紙にエタノールを付けて,表面のきず及びさび
が認められなくなるまで研磨する。このとき,異種金属ごとに,それぞれ新しい研磨紙を用いる。
次にエタノールに浸したスチールウールを用いて磨き,更にエタノールで洗い,乾燥空気で乾燥し,室
温でデシケータ中に1時間以上保つ。研磨後の金属試験片はピンセットで取り扱い,それぞれの金属試験
片の質量を0.1mgまで量る。
4.9.6 操作 操作は,次によって行う。
a) 4本の試験管にそれぞれ試料を40mlずつ取る。
b) あらかじめ質量を測定してある各試験片2枚を各試験管に1枚ずつ浸す。
c) 試験管をコルク栓でふたをした後,あらかじめ50±2℃に調節した恒温槽内に垂直にして48±1時間
保った後,試験管を取り出し,室温になるまで放冷する。
d) 次に,試験片を取り出し,エタノールとアセトンとの1 : 1混合溶液に浸した布でぬぐって清浄にした
後,更にエタノールで洗い,乾燥し,室温でデシケータ中に1時間以上放置する。
e) 次に,試験片を0.1mgまで量る。
f) 外観は,試験片の表面の変色及び腐食の有無を目視で調べる。
4.9.7 計算 質量の変化量は,次の式によって算出し,それぞれ2個の平均値をとる。
m2−m1
C=
S
ここに, C : 質量の変化 (mg/cm2)
m1 : 試験前の試験片の質量 (mg)
m2 : 試験後の試験片の質量 (mg)
S : 試験前の試験片の全表面積 (cm2)
4.9.8 外観の判定 4.9.6f)で表面の状態を調べたとき,変色及び腐食がほとんどないときは“変化なし”
とする。
4.10 ゴムに対する影響
4.10.1 要旨 試料を入れたペトリ皿にゴム試験片を浸し,50℃で120時間試験を行い,質量の変化,硬さ
の変化及び外観を調べる。
4.10.2 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
a) ペトリ皿 JIS R 3503の付図23に規定する90×20mmのもの。
b) 恒温槽 4.9.2d)による。
c) 硬さ試験機 JIS K 6253に規定する国際ゴム硬さ試験機又はIRHDポケット硬さ試験機及びデュロメ
ータのタイプAのいずれかを用いる。
d) 食品包装用ラップフィルム 市販のラップフィルム。
e) デシケータ 4.9.2e)による。
f) 化学はかり 4.9.2f)による。
4.10.3 エタノール 4.9.3a)による。
4.10.4 ゴム試験片 CPSA 0028の附属書に規定するクロロプレン系ゴムで25×20×2mmの大きさのもの
を3枚。
参考 CPSAとは,自動車用ウインドウォッシャ液の認定基準及び基準確認方法を指す。
――――― [JIS K 2399 pdf 10] ―――――
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JIS K 2399:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 43 : 自動車工学 > 43.040 : 自動車システム > 43.040.99 : その他の自動車システム
JIS K 2399:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA9504:2017
- 人造鉱物繊維保温材
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7411:1997
- 一般用ガラス製棒状温度計
- JISB7551:1999
- フロート形面積流量計
- JISC7501:2011
- 一般照明用白熱電球
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3302:2019
- 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2839:1990
- 石油類試験用ガラス器具
- JISK3370:2019
- 台所用合成洗剤
- JISK3371:2019
- 洗濯用合成洗剤
- JISK5538:2002
- ラッカー系シンナー
- JISK5600-1-1:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5651:2002
- アミノアルキド樹脂塗料
- JISK6253:2006
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方
- JISK6718-1:2015
- プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第1部:キャスト板
- JISK6718-2:2015
- プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第2部:押出板
- JISK6745:2015
- プラスチック―硬質ポリ塩化ビニル板
- JISK6873:1975
- ABS樹脂板
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JISR6253:2006
- 耐水研磨紙
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8802:2011
- pH測定方法
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則