JIS K 5659:2018 鋼構造物用耐候性塗料 | ページ 3

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c) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-5-3の6.(デュポン式)による。ただし,おもりの質量は,300 g
±1 gとし,おもりを落とす高さは,500 mmとする。
d) 評価及び判定 試験片2枚について,目視によって塗膜を観察し評価する。試験片2枚に衝撃的変形
による塗膜の割れ及びがれを認めないときは,“塗膜に割れ及びがれが生じない”とする。

7.14 層間付着性I(下塗り塗料と中塗り塗料との間)

  層間付着性I(下塗り塗料と中塗り塗料との間)の試験は,次による。
a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1)による。ただし,大きさは150 mm×70 mm×0.8 mmとし,2枚とする。
b) 試験片の作製 試験板の両面にJIS K 5551に規定するさび止めペイントを下塗り塗料として,乾燥膜
厚が55 μm65 μmになるように吹付け塗りで1回塗装し,室内に1日放置する。その後,JIS K 5600-7-7
に規定する促進耐候性試験装置を用いて,JIS K 5600-7-7の6.2に規定する条件(方法1),及びJIS K
5600-7-7の表3(試験片ぬれサイクル)のサイクルAによって20時間照射した後,取り出して24時
間放置する。次に,表1に規定する中塗り塗料を試験片の片面(キセノンランプ光が照射された面)
に7.3 b) 3)によって1回塗る。室内に1日放置後,試験板の周辺を製造業者の指定するさび止めペイ
ントで,試験に影響がないように塗り包み,塗面を上向き,水平に6日間置いたものを試験片とする。
なお,塗り重ね塗料の組合せは,表4による。
表4−塗り重ね塗料の組合せ
工程 溶剤形塗料 水性塗料
下塗り JIS K 5551に規定するB種又はC種 JIS K 5551に規定するE種
中塗り 表1のA種中塗り塗料 表1のB種中塗り塗料
上塗り 表1のA種上塗り塗料の 表1のB種上塗り塗料の
1級,2級又は3級 1級,2級又は3級
c) 試験方法 試験方法は,次による。
1) 試験片を,JIS K 5600-7-2の5.(回転式)に規定する50±1 ℃,相対湿度95 %以上に保った湿潤箱
につり具を用いてつり下げる。
2) 24時間後取り出して,直ちにJIS P 3801に規定する化学分析用ろ紙,又は同等品を軽く当てて塗面
の水分を取り除き,2時間おく。
3) IS K 5600-5-6の4.1(切込み工具)に規定するカッタナイフの刃先で,図1によって,試験片の中
央部に試験片の短辺と平行に,15 mmの間隔で長さ約40 mmの切りきず2本を,試験片の生地(素
地)に達するように付ける。
4) 切りきずの幅のほぼ中央に,2本の切りきずを横切って直角にJIS Z 1522に規定するセロハン粘着
テープ(又は,同等品)を貼り付ける。
5) セロハン粘着テープは,全長約75 mmで幅24 mmのものを用い,2本の切りきずの外側が約10 mm
はみ出して貼り付け,一方の端20 mmを折り返しておく。セロハン粘着テープの表面をJIS S 6050
に規定するプラスチック字消し(又は,同等品)で強くこすり付け,塗面にテープを完全に付着さ
せる。
6) 12分後に,テープの折返し部を塗面に直角に,素早く引きがした後,塗面を調べる。

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単位 mm
図1−切りきずの入れ方及びセロハン粘着テープの貼り方の例
d) 評価及び判定 試験片2枚について,塗面を目視によって観察し評価する。下塗り塗膜と中塗り塗膜
との層間にがれがないか,又はあっても切りきずから直角な方向に長さ約2 mm以下のときは,“異
常がない”とする。

7.15 層間付着性II(中塗り塗料と上塗り塗料との間)

  層間付着性II(中塗り塗料と上塗り塗料との間)の試験は,次による。
a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1)による。ただし,大きさは150 mm×70 mm×0.8 mmとし,2枚とする。
b) 試験片の作製 試験板の両面にJIS K 5551に規定するさび止めペイントを下塗り塗料として,乾燥膜
厚が55 μm65 μmになるように吹付け塗りで1回塗装し,室内に1日放置後,表1に規定する中塗
り塗料を7.3 b) 3)の方法によって1回塗り,室内に1日放置する。JIS K 5600-7-7に規定する促進耐候
性試験装置を用いて,JIS K 5600-7-7の6.2に規定する条件(方法1),及びJIS K 5600-7-7の表3(試
験片ぬれサイクル)のサイクルAによって20時間照射した後,取り出して24時間放置する。次に,
表1に規定する上塗り塗料を試験片の片面(キセノンランプ光が照射された面)に7.3 b) 3)の方法で1
回塗る。室内に1日放置後,試験板の周辺を製造業者の指定するさび止めペイントで,試験に影響が
ないように塗り包み,塗面を上向き,水平に6日間置いたものを試験片とする。
なお,塗り重ね塗料の組合せは,表4による。
c) 試験方法 試験方法は,7.14 c)と同じ操作を行う。
d) 評価及び判定 試験片2枚について,塗面を目視によって観察し評価する。中塗り塗膜と上塗り塗膜
との層間にがれがないか,又はあっても切りきずから直角な方向に長さ約2 mm以下のときは,“異
常がない”とする。

7.16 耐アルカリ性

  耐アルカリ性の試験は,次による。
a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1)による。ただし,大きさは150 mm×70 mm×0.8 mmとし,3枚とする。
b) 試験片の作製 試験板の片面にJIS K 5551に規定するさび止めペイントを下塗り塗料として,乾燥膜
厚が55 μm65 μm になるように吹付け塗りで1回塗装し,室内に1日放置後,表1に規定する中塗
り塗料を7.3 b) 3)の方法で1回塗り,更に1日放置後,表1に規定する上塗り塗料を7.3 b) 3)の方法で

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1回塗り重ねる。室内に1日放置後,試験板の裏面及び周辺を製造業者の指定するさび止めペイント
で試験に影響がないように塗り包み,6日間置いたものを試験片とする。試験片3枚のうち,1枚は原
状試験片とする。
なお,塗り重ね塗料の組合せは,表4による。
c) 試験方法 試験方法は,次による。
1) 試験液 試験液は,JIS K 8575に規定する水酸化カルシウムを脱イオン水で調製した飽和溶液を用
いる。
2) 浸せき(漬)方法 JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]による。ただし,試験片2
枚を23±1 ℃の試験液に168時間完全に浸せきする。
3) 観察方法 水で塗膜表面を軽く洗い流し,2時間放置後,目視によって塗膜を観察する。
d) 評価及び判定 試験片2枚について,塗膜に膨れ,割れ,がれ及び穴を認めず,色の変化の程度が
原状試験片と比べ大きくないときは,“異常がない”とする。

7.17 耐酸性

  耐酸性の試験は,次による。
a) 試験片の作製 試験片の作製は,7.16のa)及びb)による。
b) 試験方法 試験方法は,次による。
1) 試験液 試験液は,JIS K 8951に規定する硫酸を脱イオン水で,5 g/Lに調製したものを用いる。
2) 浸せき方法 JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]による。ただし,試験液温度は
23±1 ℃,浸せき時間は168時間とし,試験片2枚を完全に浸せきする。
3) 観察方法 水で塗膜表面を軽く洗い流し,2時間放置後,目視によって塗膜を観察する。
c) 評価及び判定 試験片2枚について,塗膜に膨れ,割れ,がれ及び穴を認めず,原状試験片と比べ
色の変化の程度が大きくないときは,“異常がない”とする。

7.18 耐湿潤冷熱繰返し性

  耐湿潤冷熱繰返し性の試験は,次による。
a) 試験片の作製 試験片の作製は,7.16のa)及びb)による。
b) 試験方法 試験方法は,次による。
1) 試験片2枚を23±1 ℃の水中に18時間浸した後,直ちに−20±3 ℃に保った恒温槽で3時間冷却
し,次に,50±3 ℃に保った別の恒温槽で3時間加温する。この操作を10回繰り返す。
なお,繰返し操作の途中で試験を中断する場合は,50±3 ℃で3時間加温した後とし,試験期間
は4週間を超えてはならない。
2) 標準状態に約1時間置いた試験片を,原状試験片とともに鏡面光沢度(60度)を7.10 c)によって測
定し,光沢保持率を次の式によって算出する。算出した値は,JIS Z 8401によって整数に丸める。
G1
GR 100
0
ここに, GR : 光沢保持率(%)
G1 : 試験片の鏡面光沢度(60度)
G0 : 原状試験片の鏡面光沢度(60度)
c) 評価及び判定 試験片2枚について,目視によって観察し,塗膜に膨れ,割れ及びがれを認めず,
光沢保持率が80 %以上あるときは,“湿潤冷熱繰返しに耐える”とする。

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7.19 加熱残分

  加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,多液形の場合は,混合塗料中の加熱残分とし,試
験条件は,加熱温度105±2 ℃,加熱時間3時間とする。

7.20 促進耐候性

  促進耐候性の試験は,次による。
a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1)による。ただし,大きさは150 mm×70 mm×0.8 mmとし,4枚とする。
b) 試験片の作製 試験片の作製は,7.16 b)と同様の方法で作製する。試験片は,試料及び見本品とも2
枚ずつ作製し,試験は,2枚のうち1枚を行い,残りの1枚は原状試験片とする。見本品は箇条6に
規定する塗料見本,社内見本品及び限度見本品とする。
c) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-7-7による。ただし,照射時間及び試験条件は,次による。
1) 照射時間は,次のいずれかによる。
1.1) 7.21の試験結果が得られる前に行う場合には,1級では2 000時間,2級では1 000時間,3級では
500時間とする。
1.2) 7.21の試験結果が得られた後に行う場合には,1級では500時間,2級及び3級では300時間とす
る。
2) 試験条件は,JIS K 5600-7-7の6.2に規定する条件(方法1),及びJIS K 5600-7-7の表3(試験片ぬ
れサイクル)のサイクルAによる。規定の照射時間を経過した後,取り出して室内に1時間放置す
る。
d) 評価 評価は,次による。
1) 割れ,がれ及び膨れの有無を,表1に規定する上塗り塗料の促進耐候性試験をした試験片と見本
品の促進耐候性試験をした試験片とを目視によって比較し,評価する。
2) 色の変化の程度を,表1に規定する上塗り塗料の促進耐候性試験をした試験片と原状試験片とを目
視によって比較し,促進耐候性試験によって生じた色の変化を調べる。次に,見本品について同様
に比べ,更に原状試験片と見本品の原状試験片との変化の大小を比べる。
3) 表1に規定する上塗り塗料の促進耐候性試験をした試験片の,鏡面光沢度の測定を7.10 c)によって
行い,光沢保持率を7.18 b) 2)によって求める。
4) 表1に規定する上塗り塗料の促進耐候性試験をした試験片の,白亜化の等級を,JIS K 5600-8-6に
よって評価する。
e) 判定 判定は,d)の評価結果に基づいて,塗膜に,割れ,がれ及び膨れがなく,色の変化の程度が
見本品と比べて大きくなく,更に白亜化の等級が1又は0であって,かつ,各等級によって光沢保持
率が次の条件を満たしたとき,1級は,“照射時間2 000時間の促進耐候性試験に耐える”,2級は,“照
射時間1 000時間の促進耐候性試験に耐える”,3級は,“照射時間500時間の促進耐候性試験に耐える”
とする。
1) 1級の光沢保持率は,80 %以上。ただし,屋外暴露耐候性の結果が得られた後は,照射時間500時
間として90 %以上。
2) 2級の光沢保持率は,80 %以上。ただし,屋外暴露耐候性の結果が得られた後は,照射時間300時
間として90 %以上。
3) 3級の光沢保持率は,70 %以上。ただし,屋外暴露耐候性の結果が得られた後は,照射時間300時
間として80 %以上。

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7.21 屋外暴露耐候性

  屋外暴露耐候性の試験は,附属書Bによる。

8 検査

  検査は,箇条7によって試験し,表2に適合しなければならない。形式検査は,表2の全項目とし,受
渡検査の項目は,受渡当事者間の協定とする。ただし,屋外暴露耐候性については,過去に生産された同
一の製品が,JIS K 5600-7-6の附属書1(耐候試験の実施及び管理)によって品質の長期管理が行われ,そ
の耐候性試験の成績が合格のときは,現在の製品も適合とする。
なお,同一の製品とは,同じ生産設備,同じ材料及び配合比率で生産されたものをいう。

9 表示

  鋼構造物用耐候性塗料の容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
a) この規格の番号及び規格の名称
b) 種類,区分及び等級
c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
f) 製造番号又はロット番号
g) 多液形の場合には,主剤と硬化剤との混合比(送り状などの別紙でもよい。)

――――― [JIS K 5659 pdf 15] ―――――

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JIS K 5659:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5659:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5551:2018
構造物用さび止めペイント
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-7:2014
塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-2-6:2016
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第6節:ポットライフ
JISK5600-2-7:1999
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第7節:貯蔵安定性
JISK5600-3-2:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
JISK5600-4-1:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-4-7:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第7節:鏡面光沢度
JISK5600-5-1:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)
JISK5600-5-3:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
JISK5600-5-6:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第6節:付着性(クロスカット法)
JISK5600-6-1:2016
塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
JISK5600-7-2:1999
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第2節:耐湿性(連続結露法)
JISK5600-7-6:2002
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
JISK5600-7-7:2008
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
JISK5600-8-1:2014
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第1節:一般原則及び等級
JISK5600-8-2:2008
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第2節:膨れの等級
JISK5600-8-4:1999
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第4節:割れの等級
JISK5600-8-5:1999
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第5節:はがれの等級
JISK5600-8-6:2014
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
JISK5601-1-2:2008
塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
JISK8575:2018
水酸化カルシウム(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JISS6050:2002
プラスチック字消し
JISZ1522:2009
セロハン粘着テープ
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8721:1993
色の表示方法―三属性による表示
JISZ8722:2009
色の測定方法―反射及び透過物体色