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A 5011-3 : 2016
3.12
港湾用途
銅スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物等の用途のうち,海水と接する港湾の施設又はそれに関係
する施設で半永久的に使用され,解体・再利用されることのない用途。港湾に使用する場合であっても再
利用を予定する場合は,一般用途として取り扱わなければならない。
注記 用途の具体例としては,岸壁,防波堤,護岸,堤防,突堤などが該当する。
4 種類及び呼び方
4.1 種類
種類は,用途,種類,粒度及びアルカリシリカ反応性によって区分し,次による。
a) 用途 用途は,一般用途及び港湾用途に区分する。
b) 種類 銅スラグ細骨材の種類は,表1による。
表1−種類による区分
種類 記号 製造方法
銅スラグ細骨材 CUS 銅を溶錬する際に副生する溶融スラグを
水によって急冷し,粒度調製したもの。
c) 粒度 銅スラグ細骨材の粒度による区分は,表2による。
表2−粒度による区分
区分 粒の大きさの範囲 記号
mm
5 mm銅スラグ細骨材 5以下 5
2.5 mm銅スラグ細骨材 2.5以下 2.5
1.2 mm銅スラグ細骨材 1.2以下 1.2
50.3 mm銅スラグ細骨材 50.3 5-0.3
d) アルカリシリカ反応性による区分 銅スラグ細骨材のアルカリシリカ反応性による区分は,表3によ
る。
表3−アルカリシリカ反応性による区分
区分 摘要
A アルカリシリカ反応性試験結果が“無害”と判定されたもの。
B アルカリシリカ反応性試験結果が“無害でない”と判定されたもの,
又はこの試験を行っていないもの。
4.2 呼び方
銅スラグ細骨材の呼び方は,次による。
――――― [JIS A 5011-3 pdf 6] ―――――
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A 5011-3 : 2016
例 CUS 2.5 A (一般用途)
用途による区分を表す。
アルカリシリカ反応性による区分を表す。
銅スラグ細骨材の粒度による区分を表す。
銅スラグ細骨材の種類を表す。
5 品質
5.1 一般
銅スラグ細骨材は,コンクリートの品質に悪影響を及ぼす物質を有害量含んではならない。
5.2 化学成分及び物理的・化学的性質
銅スラグ細骨材の化学成分及び物理的・化学的性質は,6.2によって試験を行い,表4の規定に適合しな
ければならない。
表4−化学成分及び物理的・化学的性質
項目 銅スラグ細骨材 適用試験箇条
化学成分 酸化カルシウム(CaOとして) % 12.0以下 6.2.1
全硫黄(Sとして) % 2.0以下
三酸化硫黄(SO3として) % 0.5以下
全鉄(FeOとして) % 70.0以下
塩化物量(NaClとして) % 0.03以下
絶乾密度 g/m3 3.2以上 6.2.2
吸水率 % 2.0以下
単位容積質量 kg/L 1.80以上 6.2.3
5.3 粒度,粗粒率及び微粒分量
5.3.1 粒度
銅スラグ細骨材の粒度は,6.3.1によって試験を行い,表5に示す範囲のものでなければならない。
表5−粒度
単位 %
各ふるいを通るものの質量分率
区分 ふるいの呼び寸法a)
10 5 2.5 1.2 0.6 0.3 0.15
5 mm銅スラグ細骨材 100 90100 80100 50 90 2565 1035 215
2.5 mm銅スラグ細骨材 100 95100 85100 60 95 3070 1045 520
1.2 mm銅スラグ細骨材 − 100 95100 80100 3580 1550 1030
50.3 mm銅スラグ細骨材 100 95100 45100 10 70 040 015 010
注a) ふるいの呼び寸法は,それぞれJIS Z 8801-1に規定するふるいの公称目開き9.5 mm,4.75 mm,2.36 mm,
1.18 mm,0.6 mm,0.3 mm及び0.15 mmである。
5.3.2 粗粒率
銅スラグ細骨材の粗粒率は,製造業者と購入者とが協議によって定めた粗粒率に対して±0.20の範囲の
ものでなければならない。
――――― [JIS A 5011-3 pdf 7] ―――――
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A 5011-3 : 2016
5.3.3 微粒分量
銅スラグ細骨材の微粒分量は,6.3.2によって試験を行い,次による。
a) 銅スラグ細骨材の微粒分量は,表6の上限値を超えない範囲で製造業者と購入者とが協議によって定
める。
b) 銅スラグ細骨材の微粒分量の許容差は,a)で定めた協議値に対して表7とする。
表6−銅スラグ細骨材の微粒分量の上限値
単位 %
区分 上限値
5 mm銅スラグ細骨材 7.0
2.5 mm銅スラグ細骨材 9.0
1.2 mm銅スラグ細骨材 10.0
50.3 mm銅スラグ細骨材 7.0
表7−銅スラグ細骨材の微粒分量の許容差
単位 %
区分 許容差
5 mm銅スラグ細骨材 ±2.0
2.5 mm銅スラグ細骨材 ±2.0
1.2 mm銅スラグ細骨材 ±3.0
50.3 mm銅スラグ細骨材 ±2.0
5.4 アルカリシリカ反応性
銅スラグ細骨材のアルカリシリカ反応性については,6.4によって試験を行い,“無害”又は“無害でな
い”と判定し,無害なものを使用する。
5.5 環境安全品質基準及び環境安全受渡検査判定値
5.5.1 環境安全品質基準
環境安全品質基準は,銅スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物等の用途に応じて,次のいずれかに
よる。
a) 一般用途の場合 銅スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物等の用途が一般用途の場合の環境安全
品質は,6.5.2.1によって試験を行い,表8の規定に適合しなければならない。
なお,用途が特定できない場合,又は港湾用途であっても再利用が予定される場合は,一般用途と
して取り扱う。
――――― [JIS A 5011-3 pdf 8] ―――――
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A 5011-3 : 2016
表8−一般用途の場合の環境安全品質基準
項目 溶出量 含有量a)
mg/L mg/kg
カドミウム 0.01以下 150以下
鉛 0.01以下 150以下
六価クロム 0.05以下 250以下
ひ素 0.01以下 150以下
水銀 0.000 5以下 15以下
セレン 0.01以下 150以下
ふっ素 0.8以下 4 000以下
ほう素 1以下 4 000以下
注a) ここでいう含有量とは,同語が一般的に意味する“全含有量”とは異
なることに注意を要する。
b) 港湾用途の場合 銅スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物等の用途が港湾用途の場合の環境安全
品質は,6.5.2.1によって試験を行い,表9の規定に適合しなければならない。
注記 港湾用途の材料が備えるべき環境安全品質に関する科学的な知見が十分ではないため,当面
の間の規定である。
表9−港湾用途の場合の環境安全品質基準
単位 mg/L
項目 溶出量
カドミウム 0.03以下
鉛 0.03以下
六価クロム 0.15以下
ひ素 0.03以下
水銀 0.001 5以下
セレン 0.03以下
ふっ素 15以下
ほう素 20以下
5.5.2 環境安全受渡検査判定値
環境安全受渡検査判定値は,銅スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物等の用途に応じて,次による。
なお,7.2.2で環境安全受渡検査から省略した検査項目については,環境安全受渡検査判定値を設定する
必要はない。
a) 環境安全形式検査に利用模擬試料を用いた場合 環境安全形式検査に利用模擬試料を用いた場合の
環境安全受渡検査判定値は,同一の製造ロットから採取した銅スラグ細骨材試料を用いて環境安全形
式試験及び環境安全受渡試験を行い,附属書Cに従って銅スラグ細骨材製造業者が設定する。
b) 環境安全形式検査に銅スラグ細骨材試料を用いた場合 環境安全形式検査に銅スラグ細骨材試料を
用いた場合の環境安全受渡検査判定値は,5.5.1の環境安全品質基準を用いる。
6 試験方法
6.1 試料の採り方
試料は,コンクリート用骨材として提供するための粒度調製,形状改善などの加工を行ったものから代
表的なものを採取し,合理的な方法で縮分する。
――――― [JIS A 5011-3 pdf 9] ―――――
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なお,試料の採取及び縮分は,JIS M 8100に規定する方法によることが望ましい。
6.2 化学成分及び物理的・化学的性質試験
6.2.1 化学分析及び塩化物試験
銅スラグ細骨材の化学分析及び塩化物試験は,附属書Aによる。
6.2.2 絶乾密度及び吸水率試験
銅スラグ細骨材の絶乾密度及び吸水率の試験は,JIS A 1109による。ただし,1回の試験に使用する試料
の最小質量は,約3 kgとする。
なお,微粒分の少ない50.3 mm銅スラグ細骨材の表面乾燥飽水状態の作り方は,JIS A 1109の4.(試
料)b) によって吸水した試料を,JIS A 1110の4.(試料)d) によって表面乾燥飽水状態とする方法による。
この場合には,報告事項にその旨を付記する。
注記 微粒分の多い銅スラグ細骨材の場合は,JIS A 1103に規定する方法によって洗った細骨材を試
料とすることができる。この場合には,報告事項にその旨を付記する。
6.2.3 単位容積質量試験
銅スラグ細骨材の単位容積質量試験は,JIS A 1104による。
6.3 粒度試験及び微粒分量試験
6.3.1 粒度試験
銅スラグ細骨材の粒度試験は,JIS A 1102による。
6.3.2 微粒分量試験
銅スラグ細骨材の微粒分量の試験は,JIS A 1103による。
6.4 アルカリシリカ反応性試験
銅スラグ細骨材のアルカリシリカ反応性試験は,JIS A 1145によって行い,この結果,“無害でない”と
判定された場合は,JIS A 1146による試験を行って判定する。また,JIS A 1145による試験を行わない場
合は,JIS A 1146による試験を行って判定してもよい。ただし,1.2 mm銅スラグ細骨材のモルタルバー法
試験に使用する骨材の粒度分布は,表10による。
なお,モルタルバー法におけるモルタルの配合は,質量比でセメント1,水0.5及び銅スラグ細骨材3.0
とする。1回に練り混ぜるセメント,水及び銅スラグ細骨材の量は,次による。
− 水+NaOH水溶液 : 300±1 mL
− セメント : 600±1 g
− 銅スラグ細骨材(表乾状態) : 1 800±1 g
表10−1.2 mm銅スラグ細骨材のモルタルバー法試験に使用する骨材の粒度分布
粒径 mm 質量分率 %
2.51.2 5
1.20.6 35
0.60.3 40
0.30.15 20
6.5 環境安全形式試験及び環境安全受渡試験
6.5.1 試料の採り方
試料は,5.15.4に規定する品質要求事項を満足することを確認した銅スラグ細骨材から6.1によって採
取する。
6.5.2 試験方法
――――― [JIS A 5011-3 pdf 10] ―――――
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JIS A 5011-3:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 5011-3:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0203:2019
- コンクリート用語
- JISA1102:2014
- 骨材のふるい分け試験方法
- JISA1103:2014
- 骨材の微粒分量試験方法
- JISA1104:2019
- 骨材の単位容積質量及び実積率試験方法
- JISA1109:2020
- 細骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1110:2020
- 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1145:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
- JISA1146:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)
- JISA5002:2003
- 構造用軽量コンクリート骨材
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0058-1:2005
- スラグ類の化学物質試験方法―第1部:溶出量試験方法
- JISK0058-2:2005
- スラグ類の化学物質試験方法―第2部:含有量試験方法
- JISK0102:2016
- 工場排水試験方法
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0119:2008
- 蛍光X線分析通則
- JISK0127:2013
- イオンクロマトグラフィー通則
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISM8268:2004
- クロム鉱石―硫黄定量方法
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISQ17025:2018
- 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
- JISQ17050-1:2005
- 適合性評価―供給者適合宣言―第1部:一般要求事項
- JISQ17050-2:2005
- 適合性評価―供給者適合宣言―第2部:支援文書
- JISZ2616:2015
- 金属材料の硫黄定量方法通則
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい