JIS B 2710-4:2021 重ね板ばね―第4部:製品仕様 | ページ 6

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10.6 サイレンサ

  サイレンサの材質,形状及び寸法は,表23によるが,異音防止及び/又は板間摩擦力の低減以外の目的
で使用する場合は,受渡当事者間の協定による。
表23−サイレンサの材質,形状及び寸法
単位 mm
項目 角タイプ H形タイプ 丸形タイプ
幅又は外径 bL (ばね板の幅)−5 (ばね板の幅)−(10
[(a1寸法)+(2×クリップ板厚)]
最小 20)
長さ LL 60 −
幅又は外径 a1 15又は16 ばね板の幅 11又は21

長さ a2 30 (ばね板の幅)+2 −

高さ hL 2の倍数 − −

加工部R r 1又は2
板厚 tL 3又は4
材質(参考) 超高密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン又はウレタン

10.7 リベット

  リベットの材質,形状及び寸法は,表24による。
表24−リベットの材質,形状及び寸法
単位 mm
呼び径 6 8 10 13 16
形状 JIS B 1213の丸リベット
首下長さ 1 mm単位
材質 JIS G 3507-1のSWRCH8R又はSWRCH10R
表面処理(参考)a) Ep-Fe/Zn 5/CM2又はEp-Fe/Zn[2-C2](JIS H 8610参照)
注a) 表面処理は,受渡当事者間の協定によって省くことが可能である。

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10.8 センタスペーサ

  センタスペーサの材質,形状及び寸法は,表25による。
表25−センタスペーサの材質,形状及び寸法
単位 mm
項目 寸法及び材質
幅 bS (ばね板の幅)−5
長さ LC 受渡当事者間の協定による。ただし,10 mm単位とする。
厚さ tS 1.0
穴径 dC (センタボルト径)+0.5
穴径の許容差 +0.5
0
材質 ポリアセタール又はJIS G 3302の溶融亜鉛めっき鋼板

11 その他製造に関する留意事項

  重ね板ばねは,熱処理後にショットピーニング,塗装及びセッチングの処理を行うことがあるが,その
工程及び留意点は,次による。
なお,これらの加工条件は,受渡当事者間の協定による。
a) 表面状態 ばねの表面には,使用上有害な肌荒れ,きず,脱炭などの欠陥があってはならない。
b) ショットピーニング 重ね板ばねは,組立前にJIS B 2711に規定する普通ピーニング又はストレスピ
ーニングを施す。
なお,トレーリングリーフには普通ピーニングが一般的であり,使用条件に応じてばね板上面側だ
け,又は両面(下面から上面の順序)に実施するが,加工条件に関しては受渡当事者間の協定による。
c) 塗装 重ね板ばねは,ショットピーニング後,組立前に塗装を施す。塗装には,受渡当事者間の協定
によって,ばね板に個別に行う下塗り塗装及び組立後に行う仕上げ塗装がある。
d) セッチング 重ね板ばねは,組立後,セッチングを行う。セッチングは通常,仕上げ塗装前に行う。
ただし,トレーリングリーフには,セッチングは施行しない。

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12 検査及び報告

  重ね板ばねは,次の検査を行い報告する。そのとき,ロット検査を行う場合の抜取検査方式は,受渡当
事者間の協定による。
a) 一般的な検査項目 重ね板ばねは,次の項目について測定を行うが,通常は図面指示及び使用者が指
定する項目について行う。これら以外の検査項目の実施については,受渡当事者間の協定による。こ
れらの測定方法については,JIS B 2710-3による。
なお,図面に記載のない寸法及び許容差は,箇条9による。
1) 寸法
2) 硬さ
3) 表面状態
4) ショットピーニング
b) 性能試験 重ね板ばねの性能試験については次の種類があり,通常は使用者が指定する項目について
特性試験を行い,これら以外の性能試験の実施については,受渡当事者間の協定による。各試験の方
法については,JIS B 2710-3による。
1) ばね特性試験
2) 動ばね特性試験
3) ワインドアップ特性試験
4) 上下方向疲労試験
5) 目玉疲労試験
6) 腐食疲労試験
参考文献
[1] JIS G 3507-2 冷間圧造用炭素鋼−第2部 : 線
[2] JIS H 8610 電気亜鉛めっき
[3] JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
[4] JASO C 601:2015 自動車部品−重ね板ばね

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 2710-4 ISO 18137:2015,(MOD)
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異の e) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
1 1 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,鉄道車両,産業機械
などにも使用する重ね板ばねを含んでい への提案は行わない。
る。
2 2 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,部品の規格を含ん
でいる。 への提案は行わない。
4 4 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,部品の記号を含ん
でいる。 への提案は行わない。
5 5 削除 技術的差異はない。
重ね板ばねの代表例を記載しているのに対
して,ISOは全ての種類を記載している。
6.2 − 追加 我が国の事情のためISO
トレーリングリーフ用に平鋼の断面形状を
追加している。 への提案は行わない。
6.3 6.4.1 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,表2(焼入焼戻し後
のばね板の硬さ)を追加している。 への提案は行わない。
7.1 − 追加 我が国の事情のためISO
トレーリングリーフ用に基本項目として固
への提案は行わない。
定側スパン,自由高さ又は無負荷時反り,空
気ばね側長さ,及び空気ばね取付中心位置
の高さを追加している。
7.2 − 追加 技術的差異はない。
7.3に許容差のタイプJを追加したことの説
明である。
7.3 6.2.1 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,許容差のタイプJを
8.2.2 6.3.2 追加している。 への提案は行わない。
8.2.3 6.3.1
9.1 6.2.5
9.4.1 6.2.4
9.4.5 6.2.3
9.6 6.2.2
7.4 − 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,トレーリングリー
フの許容差を追加している。 への提案は行わない。
8.1 Annex A 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,表7(重ね板ばねの
(informative) への提案は行わない。
性能項目)及び本文に動ばね特性,ワインド
アップ特性,目玉疲労強度及び腐食疲労強
度を追加している。
9.2 − 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,リーフの中心穴及
9.3 への提案は行わない。
びリーフ端部の開先形状の二つの規定を追
加している。
9.4.2 − 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,金属ブシュを組み
への提案は行わない。
込む場合のブシュ内径許容差の規定を追加
している。

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a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異の e) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
9.4.3 − 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,ブシュなし又は外
への提案は行わない。
筒なしゴムブシュ用目玉の内径寸法の規定
を追加している。
9.5 − 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,二番巻の規定を追
加している。 への提案は行わない。
9.6 6.2.2 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,組立幅を示す図22
を追加している。 への提案は行わない。
9.7 − 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,まくらばね及び担
いばね用胴締め寸法を追加している。 への提案は行わない。
10 − 追加 我が国の事情のためISO
我が国の事情によって,重ね板ばねに装着
する八つの部品の規定を追加している。 への提案は行わない。
11 6.4.4 追加 我が国の事情のためISO
トレーリングリーフへのセッチング未施行
を追加している。 への提案は行わない。
12 7 追加 一般項目の記載を追加している。 技術的差異はない。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
− 削除 : 対応国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
− MOD : 対応国際規格を修正している。

JIS B 2710-4:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 18137:2015(MOD)

JIS B 2710-4:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 2710-4:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0103:2015
ばね用語
JISB0156:2015
ばね記号
JISB0205-2:2001
一般用メートルねじ―第2部:全体系
JISB0209-2:2001
一般用メートルねじ―公差―第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法―中(はめあい区分)
JISB0401-2:2016
製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
JISB1021:2003
締結用部品の公差―第1部:ボルト,ねじ,植込みボルト及びナット―部品等級A,B及びC
JISB1051:2014
炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質―強度区分を規定したボルト,小ねじ及び植込みボルト―並目ねじ及び細目ねじ
JISB1181:2014
六角ナット
JISB1213:1995
冷間成形リベット
JISB2710-1:2008
重ね板ばね―第1部:用語
JISB2710-1:2020
重ね板ばね―第1部:用語
JISB2710-2:2008
重ね板ばね―第2部:設計方法
JISB2710-2:2020
重ね板ばね―第2部:設計方法
JISB2710-3:2008
重ね板ばね―第3部:試験方法
JISB2710-3:2021
重ね板ばね―第3部:測定及び試験方法
JISB2711:2013
ばねのショットピーニング
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3445:2016
機械構造用炭素鋼鋼管
JISG3445:2021
機械構造用炭素鋼鋼管
JISG3505:2017
軟鋼線材
JISG3507-1:2010
冷間圧造用炭素鋼―第1部:線材
JISG3507-1:2021
冷間圧造用炭素鋼―第1部:線材
JISG4051:2016
機械構造用炭素鋼鋼材
JISG4053:2016
機械構造用合金鋼鋼材
JISG4801:2011
ばね鋼鋼材
JISG4801:2021
ばね鋼鋼材
JISZ8401:2019
数値の丸め方