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c) 混合した試料は,毎回よくかき混ぜた後,直ちに塗る。初めの混合から時間を測定して8時間を過ぎ
たものは,試験に用いてはならない。
7.3.2.3 試料の塗り方 試料の塗り方ははけ塗りとし,塗り付け量は1回ごとに塗り面積100cm2当たり,
1種では0.6g以下で流れない程度になるべく多く,2種では0.80±0.08gとし,いずれも試験片の長辺に平
行に塗り付ける。必要に応じて,製品に規定するシンナーを用いて,10%(質量)以下で薄めてもよい。
備考 はけ塗りに用いるはけの種類及び塗り方は,JIS K 5600-1-5の附属書A(規定)とする。
7.3.2.4 乾燥方法 乾燥方法は,特に規定する以外は自然乾燥とする。
なお,塗り終わってからの試験片の保持は,JIS K 5600-1-1の表1による。
7.3.2.5 試験片の周囲塗り包み 試験片の周囲塗り包みは,特に規定する以外は,試験片の両面に試料を
塗り,塗面が乾いた後,試料を用いて試験片の周囲を塗り包む。ガラス板は塗り包む必要はない。
なお,液に浸して試験する試験片のほか,塗膜の長期耐久性を試験する試験片の場合も同様に処理する。
7.4 密度 密度の試験は,JIS K 5600-2-4による。
7.5 容器の中での状態 容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1.2a)(液状塗料の場合)による。
7.6 ポットライフ ポットライフの試験は,JIS K 5600-2-6によるほか、次による。
7.6.1 試験板・試料 試験板は,ぶりき板 (500×200×0.3mm) とし,試料は,7.3.2.2によって混合した
ものを用いる。
備考 ぶりき板は,JIS G 3303に規定する電気めっきぶりきのSPTE5.6/5.6 T2とする。
7.6.2 操作 密閉できる金属製容器を用い,混合して8時間後の試料について,7.5,7.9及びJIS K 5600-1-1
の4.2(塗装作業性)によって塗装作業性を調べる。
7.6.3 判定 容器の中での状態が容易に一様になり,塗装作業性に支障がなく,塗膜の外観が正常である
ときは,“8時間使用できる。”とする。
7.7 塗装作業性 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2.3a)(1回塗りの場合)による。ただし,試
験板は,溶剤洗浄によって調整したぶりき板 (500×200×0.3mm) とし,7.3.2によって,試験板の片面に
規定の塗付け量になるように,はけ塗りする。判定は,はけ塗り作業に特に困難を感じないとき,“はけ塗
りで塗装作業に支障がない。”とする。
7.8 乾燥時間 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-2による。ただし,試験板は,溶剤洗浄によって調整し
たガラス板 (200×100×2mm) を用い,すきま100 ィルムアプリケータ塗りとし,乾燥時間は30
分以下とする。判定は,表面乾燥状態の評価による。
備考 ガラス板は,JIS R 3202のフロート板ガラス及び磨き板ガラスとする。
7.9 塗膜の外観 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。ただし,判定は,
塗ってから3時間おいて,試験片の塗膜の色とつやが,見本品に比べて差異が少なく,流れ・しわ・膨れ・
あな・白化の程度が見本品に比べて大きくないときは,“塗膜の外観が正常である。”とする。
7.10 耐衝撃性 耐衝撃性の試験は,JIS K 5600-5-3の6.(デュポン式)による。試験片は,7.3.2によっ
て作製したものを用いる。ただし,試料を塗ってから3時間おいたものを試験片とする。判定は,300mm
の高さからおもりを落としたとき,試験板の衝撃的変形による塗膜の割れ・はがれを認めないとき,“衝撃
によって割れ・はがれができない。”とする。
7.11 耐屈曲性 耐屈曲性の試験は,JIS K 5600-5-1によるほか,次による。
7.11.1 試験片の作製 試験板は,研磨によって調整したぶりき板 (150×50×0.3mm) とする。
――――― [JIS K 5633 pdf 6] ―――――
6
K 5633 : 2002
7.11.2 操作 試験板2枚の片面に,7.3.2によって試料を1回塗って24時間おいた後,1種ではそのまま,
2種では120±2℃に保った恒温器の中で1時間加熱し,取り出してデシケータの中に1時間おいた後,試
験装置タイプIを用い,試験片を直径6mmのマンドレルの周りに沿って折り曲げて,塗膜の割れ及び素地
からのはがれを目視によって調べる。
7.11.3 判定 判定は,試験片2枚について,塗膜に割れ・はがれを認めないときは,1種では,“直径6mm
の折り曲げに耐える。”とし,2種では,“120±2℃で1時間加熱した後,直径6mmの折り曲げに耐える。”
とする。
7.12 耐塩水性 耐塩水性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]によるほか,次による。
7.12.1 試験板の作製 7.3.2によるほか,次による。
a) 試験板に試料を7.3.2によって1回塗る。24時間後に2回目を塗り重ね,96時間おいたものを試験片
とする。
b) 試験片の処理は,周辺を融解したパラフィン(1)に浸して引き上げ,塗り包んでおく。
注(1) パラフィンは,JIS K 2235に規定する石油ワックスで,融点5565℃のものとする。
7.12.2 操作 操作は,JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]とし,次による。
a) 容器を用意し,約150mmの深さまで塩化ナトリウム溶液 (30g/L) を入れて,温度を23±1℃に保つ。
b) 塩化ナトリウム溶液の中に,試験片を糸でつるして約120mmの深さまで浸し,24時間保つ。
c) 24時間浸せき後,試験片を取り出し流水で洗い,立てかけて一般状態で24時間乾燥させた後,目視
によって塗膜を調べる。
備考 塩化ナトリウムは,JIS K 8150に規定するもの。
7.12.3 判定 試験片2枚の塗膜にさび・割れ・はがれを認めないときは,“塩化ナトリウム溶液に浸した
とき,異常がない。”とする。
7.13 加熱残分 加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,試験条件は加熱温度105±2℃,加
熱時間は1時間とする。
7.14 溶剤不溶物 溶剤不溶物の試験は,JIS K 5622の附属書1(規定)による。ただし,溶剤の組成は,
表3による。
表3 溶剤の組成
組成 溶剤割合(容積比)
JIS K 8839に規定する2−プロパノール 9
JIS K 8903に規定する4−メチル−2−ペンタノン 1
7.15 溶剤不溶物中の組成
7.15.1 酸化亜鉛の定量 溶剤不溶物中の酸化亜鉛の定量は,JIS K 5627の附属書1による。ただし,塗料
中にジンククロメート顔料が含まれていても,その亜鉛分は減じないものとする。
7.15.2 無水クロム酸の定量 溶剤不溶物中の無水クロム酸の定量試験は,JIS K 5624の附属書(規定)に
よる。
7.16 鉛の定性 鉛の定性は,次による。
7.16.1 試薬
a) 硝酸 (1+5) は,JIS K 8541に規定する硝酸を用いて調製する。
b) 過酸化水素水 (3%) は,JIS K 8230に規定する過酸化水素を用いて調製する。
c) よう化カリウム溶液 (100g/L) は,JIS K 8913に規定するよう化カリウムを用いて調製する。
7.16.2 操作
――――― [JIS K 5633 pdf 7] ―――――
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K 5633 : 2002
a) 試料約20gを磁器るつぼに入れ,初めは弱く加熱して揮発分の大部分を蒸発させた後,強く加熱し試
料を灰化する。さらに,約600℃で強熱する。
b) るつぼをデシケータの中で放冷した後,内容物約0.1gをビーカ100mlに取り,硝酸 (1+5) 約10ml
を加えて溶かす。過酸化水素水 (3%) を数滴加え,内容物が十分に溶けるまで水浴上で加熱した後,
過剰の過酸化物が揮発するまで静かに煮沸する。
c) 室温まで冷却し,よう化カリウム溶液 (100g/L) を数滴加えてかき混ぜる。
7.16.3 判定 7.16.2c)によって,黄色の板状結晶を生じないときは,“鉛を含まない。”とする。
7.17 りん酸の定量 りん酸の定量は,この規格の附属書による。
7.18 屋外暴露耐候性 屋外暴露耐候性の試験は,JIS K 5600-7-6によるほか,次による。
7.18.1 試験片の作製 試験片は鋼板 (300×150×1mm) とし,この試験板の表面に7.3.2によって,試料
を1回塗りする。試験片の裏面と周辺とは,試料と同じ塗料を用い,1時間ごとに2回以上塗り包んでお
き,714日おいたものを試験片とする。試験片の数は,試料と見本品について,それぞれ3枚とする。
ただし,試験片ごとの試験成績にばらつきが少ないことが分かっているときは,耐候試験片は1枚にして
差し支えない。
7.18.2 試験開始時期及び期間
a) 試験の開始は,毎年4月又は10月とする。
b) 試験の期間は,3か月とする。
7.18.3 評価方法 さびはJIS K 5600-8-3によって,膨れはJIS K 5600-8-2によって,はがれはJIS K
5600-8-5によって評価し,同時にそれぞれ試料と見本品の耐候試験片を目視によって直接比較して調べる。
7.18.4 評価項目 評価項目は,さび・膨れ・はがれとする。耐候試験片の表面に,外部からの物質の付着,
又は損きずによって,よごれ・変色・さびなどの欠陥が認められたときは,その状態について記録して参
考にする。
7.18.5 判定 判定は,3か月間暴露の塗膜について,見本品と比べて,さび・膨れ・はがれの程度が大き
くないとき,表1の屋外暴露耐候性の規定に適合するものとする。
7.19 屋外暴露耐候性試験の実施及び管理 試験の実施及び管理は,JIS K 5600-7-6の附属書1(規定)に
よる。ただし,塗料製造業者による試験の実施及び公共試験機関への試験の委託は,製品の過去における
成績と使用実績に基づいて適切な時期を選んで行うが,少なくとも5年間に1回以上,製品を公共の試験
機関に送って試験を委託する。
なお,記録の保存期間は,5年間とする。
8. 検査 検査は,7.によって試験し,表1に適合しなければならない。ただし,屋外暴露耐候性は,過
去に生産された製品についてJIS K 5600-7-6の附属書1(規定)によって品質の長期管理が行われ,その
屋外暴露耐候性試験の成績が適切であるときは,現在の製品が適合するものとする。
9. 表示 エッチングプライマーの容器には,容易に消えない方法によって,次の事項を表示しなければ
ならない。
a) 規格の名称
b) 種類
c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
――――― [JIS K 5633 pdf 8] ―――――
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K 5633 : 2002
e) 製造年月又はその略号
f) 製造番号又はロット番号
g) 混合方法(別紙でもよい。)
参考1. エッチングプライマーの取扱いなどについては,この規格に規定するほか,法令で規定され
ており,また,公団・団体などからも規則,注意事項などが定められている。
2. この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験
日数は,参考表1による。また,この試験には,試料が約500ml必要である。
――――― [JIS K 5633 pdf 9] ―――――
参考表1 エッチングプライマー
K5 633:2002
9
――――― [JIS K 5633 pdf 10] ―――――
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JIS K 5633:2002の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5633:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3303:2017
- ぶりき及びぶりき原板
- JISK0113:2005
- 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
- JISK2235:1991
- 石油ワックス
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK5600-1-1:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-5:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-8:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
- JISK5600-2-4:2014
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第4節:密度(ピクノメータ法)
- JISK5600-2-6:2016
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第6節:ポットライフ
- JISK5600-3-2:1999
- 塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
- JISK5600-4-3:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
- JISK5600-5-1:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)
- JISK5600-5-3:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
- JISK5600-6-1:2016
- 塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
- JISK5600-7-6:2002
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
- JISK5600-8-2:2008
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第2節:膨れの等級
- JISK5600-8-3:2008
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第3節:さびの等級
- JISK5600-8-5:1999
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第5節:はがれの等級
- JISK5601-1-1:1999
- 塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5601-1-2:2008
- 塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8116:2006
- 塩化アンモニウム(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8230:2016
- 過酸化水素(試薬)
- JISK8252:2010
- ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8587:2018
- アミド硫酸(試薬)
- JISK8643:2011
- チモールブルー(試薬)
- JISK8839:2007
- 2-プロパノール(試薬)
- JISK8842:2012
- ブロモチモールブルー(試薬)
- JISK8903:2014
- 4-メチル-2-ペンタノン(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISR6253:2006
- 耐水研磨紙