この規格ページの目次
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X 0527 : 2018
表面に離型処理を施した紙又はフィルム(台紙ともいう。)。
3.1.16
テストチャート(test chart)
高精密なバーコードシンボルを印画紙に表示したもので,バーコードリーダの読取性能試験に用いるも
の。
3.1.17
移動体読取速度(lateral motion reading speed)
一次元シンボル又はバーコードリーダが,一次元シンボルのエレメントに対して直角方向に移動しなが
ら読み取れる最大移動速度。
3.1.18
公称dpi(nominal dpi)
mm当たりのドット数を25.4倍した値を,慣例的に整数になるように丸めた1インチ当たりのドット数。
3.1.19
定置式リーダ(fixed mount reader)
特定の場所に固定して用いるバーコードリーダ(固定式リーダともいう。)。
3.1.20
セラミックラベル(ceramic label)
焼成前のセラミック材表面にバーコードシンボルを印字後,焼成してセラミック化したラベル。
3.2 記号
この規格では,他の指定がない限り,次の記号を用いる。
AV : 軸の非均一性試験における印字品質グレード間の読取時間の変量
B : インタフェースケーブル強度試験における屈曲回数
DV : 欠陥試験における印字品質グレード間の読取時間の変量
DCV : 復号容易度試験における印字品質グレード間の読取時間の変量
F : 受容紙の平滑度
FV : 固定パターン損傷試験における印字品質グレード間の読取時間の変量
GV : 格子の非均一性試験における印字品質グレード間の読取時間の変量
H : 非こん(梱)包落下試験における落下距離
L : 周囲照度試験における最大照度
MV : モジュレーション試験における印字品質グレード間の読取時間の変量
Ms : 移動体読取速度の移動速度
N : トリガスイッチ耐久試験における押下回数
PSmax : 最大印字速度
Re : 最小印字分解能
RT : 読取速度試験における読取時間を読取回数(100)で除した値
RTV : シンボルコントラスト試験における最大読取時間から最小読取時間を減じた時間
T : 標準画像を50組連続印字する時間
Tmps : 標準画像を印字品質総合グレード1.5で50組連続印字する時間
UV : 未使用誤り訂正能力試験における印字品質グレード間の読取時間の変量
Va : 気中放電試験における静電耐力
――――― [JIS X 0527 pdf 6] ―――――
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Vc : 接触放電試験における静電耐力
4 バーコードプリンタ及び消耗品
4.1 バーコードプリンタ
4.1.1 一般要件
一般的な熱転写式の基本印字機構を,図1に示す。
サーマル
巻取り 供給
プリントヘッド
ロール紙
搬送方向 供給
受容紙又はラベル
インクリボン
プラテンローラ
図1−熱転写式の基本印字機構
図1に示すように,プラテンローラとサーマルプリントヘッドとの間に“受容紙又はラベル”及びイン
クリボンを通し,適切な印字圧が得られるように,通常は,サーマルプリントヘッドを押し下げて固定す
る。プラテンローラが矢印方向に回転すると,“受容紙又はラベル”及びインクリボンが搬送方向へ移動す
る。この移動に同期させて,サーマルプリントヘッドの発熱素子を熱することによってインクリボンのイ
ンクが溶融し,受容紙又はラベルに転写される。このとき,熱する発熱素子は,印字する画像に対応した
素子だけである。
印字設定及び環境条件は,次による。
a) 評価対象バーコードプリンタの印字条件設定 この規格で評価対象とする熱転写式の印字設定は,試
験に用いる“受容紙又はラベル”及びインクリボンに最適と推定される条件にすることが望ましい。
この印字設定は,評価対象バーコードプリンタがもつ印字性能を最大に近づけるのに役立つ。
注記 熱転写式では,“受容紙又はラベル”及びインクリボンの組合せによって印字品質が異なるこ
とが知られている。
b) 周囲環境条件 熱によってインクを溶融させて受容紙又はラベルに転写する方式のバーコードプリン
タは,周囲温度が印字品質に影響を与えるが,受容紙又はラベル,インクリボン,プラテンなどの熱
伝導率,比熱なども印字品質に影響を与える。また,サーマルプリントヘッドに結露が生じると故障
する場合がある。高印字品質を維持しながらバーコードを印字するためには,周囲環境にも注意が必
要である。
バーコードプリンタの性能評価試験は,次の環境条件下で実施しなければならない。ただし,各性
能評価試験項目で周囲環境条件を個別に規定している場合は,その規定を優先しなければならない。
さらに,試験中は,温度及び/又は湿度を,結露が生じる条件まで急激に変化させてはならない。
− 温度 1828 ℃
− 湿度 3070 %Rh
− 環境慣らし条件 性能評価試験を開始する前に,試験に用いるバーコードプリンタ本体(無通電状
態),“受容紙又はラベル”及びインクリボンを,上記の温度及び湿度の環境に6時間以上放置しな
――――― [JIS X 0527 pdf 7] ―――――
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ければならない。
試験時の周囲環境条件は,試験結果と合わせて4.3の試験結果報告書に記録する。
4.1.2 性能評価項目及び試験方法
4.1.2.1 印字性能評価用標準画像
印字性能評価用標準画像(以下,標準画像という。)を用い,指定された条件で評価しなければならない。
標準画像は,BCP-nnn-1(nnnは,公称dpiである。以下も同様。)及びBCP-nnn-2(図2参照)を基準と
し,受容紙又はラベル幅に合わせて図4の組合せをそれぞれ一組とし,基準となる画像は,次による(附
属書A参照)。
− バーコード印字品質を評価するための一次元シンボル及び二次元シンボル
− 目視で印字品質を調べるのに役立つコーナマーク(図5参照)
− サーマルプリントヘッド発熱素子の故障検知を可能にする発熱素子の全てを用いた画像パターン
− はし(梯)子状印字及び柵状印字での印字品質を知るための90°反転バーコード
− 小さな文字の読みやすさを判断するための文字列
− 印字枚数(一組で1枚とする。)をカウントするカウンタ
− 画像モードで印字するためのロゴマーク
コーナマークは,A.1.1に規定するビットマップ画像を用いる。それ以外の画像は,評価対象バーコード
プリンタの専用コマンドによって作画しなければならない。一次元シンボル及び二次元シンボルを印字す
る位置は,図2の配置を基本とするが,各図の基点は規定しない。ただし,シンボルのクワイエットゾー
ンを侵害するような配置にしてはならない。
BCP-nnn-1及びBCP-nnn-2のそれぞれの大きさは,50.8 mm×76.2 mm{2 in×3 in}であり,組み合わせ
て用いることによって,公称200,300,400及び600 dpiのバーコードプリンタで,28インチ幅及び10
インチ幅のラベル又は受容紙に共通して用いることができる(図4参照)。
注記1 dpiとは,解像度であり25.4 mm{1 in}当たりのドット数である。
注記2 標準画像は,主に,最大印字速度,最小印字分解能,受容紙又はラベルとインクリボンとの
適合性(相性)などを評価するときに用いる。
――――― [JIS X 0527 pdf 8] ―――――
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□□ にロゴマークが入る。
図2−バーコードプリンタ性能評価用標準画像の画像要素配置例
− 標準画像に表示するJIS番号(“JIS X 0527”),標準画像番号(“BCP-200-1”及び“BCP-200-2”),枚
数カウント(“count: 001”)及び“Standard image for bar code printer performance evaluation.”は,バーコ
ードプリンタが備えているフォント及びサイズとする。
注記3 フォント及びサイズは,全体のバランスを崩さないように配慮するのがよい。
− バーコードシンボルの周囲を囲んでいる枠線幅は,一次元シンボルのメニードット(Many dots)最小
エレメントを構成するドット数を用いる(表1参照)。
− 枚数カウントの値は,図4に規定する標準画像一組の中でいずれか一つだけ(又は,全て)の標準画
像に印字する。表1にバーコードプリンタのdpiに応じた一次元シンボル及び二次元シンボルの最小
エレメントを構成するドット数を示す。
――――― [JIS X 0527 pdf 9] ―――――
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表1−公称dpiにおける最小エレメントを構成するドット数
公称dpi 一次元シンボル 二次元シンボル
フュードット メニードット フュードット メニードット
(Few dots) (Many dots) (Few dots) (Many dots)
180 1(0.143 mm) 2(0.286 mm) 2(0.286 mm) 3(0.429 mm)
200 1(0.125 mm) 2(0.250 mm) 2(0.250 mm) 3(0.375 mm)
300 2(0.167 mm) 3(0.250 mm) 3(0.250 mm) 4(0.333 mm)
360 2(0.143 mm) 3(0.214 mm) 3(0.214 mm) 5(0.357 mm)
400 2(0.125 mm) 4(0.250 mm) 3(0.188 mm) 6(0.375 mm)
600 2(0.083 mm) 6(0.250 mm) 3(0.125 mm) 8(0.333 mm)
注記 ( )内の数字は,ドット数をmmに換算した参考値である。
標準画像で印字する一次元シンボル及び二次元シンボルの仕様は,表2による。
表2−標準画像で印字するバーコードの仕様
項目 コード39 コード128 データマトリックス QRコード
(JIS X 0503参照)(JIS X 0504参照) (JIS X 0512参照) (JIS X 0510参照)
データ *%7C%* STC 65 68 91 91 10 “0”を40個 “0”を41個
細太比(N) 1:3 − − −
キャラクタ間ギャップ 1X − − −
チェックキャラクタ なし 66(STX) − −
バー高さ − −
フュードット(Few
dots),メニードット
(Many dots)
(180 dpi)a) mm)以上]
[35ドット(5
200 dpi mm)以上
40ドット(5
300 dpi mm)以上
60ドット(5
(360 dpi)a) mm)以上]
[70ドット(5
400 dpi mm)以上
80ドット(5
600 dpi mm)以上
120ドット(5
型番,誤り訂正レベル − − 20×20,自動 1型,L
併記文字,ポイント OCR B,指定なし OCR B,指定なし なし なし
注記 コード128のデータで先頭の“STC”は,スタートCを表す。
注a) 2インチ幅未満の受容紙又はラベル幅(テープ状)では,適切に印字できない場合があるので,バー高さを
変更してもよい。
受容紙又はラベル幅に応じた標準画像の印字組合せは,図4による。下向きの矢印は,“受容紙又はラベ
ル”及びインクリボンの搬送方向である。図4で,5インチ幅及び7インチ幅は,BCP-nnn-1とBCP-nnn-2
との間に,25.4 mm{1 in}(5インチ幅及び7インチ幅に変動がある場合は,適切な値でもよい。)の空白
を設けて印字する。このとき,相対するコーナマークの二つの飛出しバーを延長して接続しなければなら
ない。“受容紙又はラベル”及びインクリボンには,標準画像が十分に印字できるサイズのものを用いなけ
ればならない。
図4に示した幅以外(例えば,2インチ幅未満のテープ状)の受容紙又はラベルを用いるバーコードプ
リンタは,標準画像を構成する要素画像を分解して,直列に並べて印字してもよい。その場合は,次によ
って印字してもよい。
− 四つのコーナマーク(外側に飛び出した2本のバーがなくてもよい。)
――――― [JIS X 0527 pdf 10] ―――――
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JIS X 0527:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 0527:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC1102-2:1997
- 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
- JISC1102-3:1997
- 直動式指示電気計器 第3部:電力計及び無効電力計に対する要求事項
- JISC60068-2-1:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC60068-2-78:2015
- 環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-3:2012
- 電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISL0805:2005
- 汚染用グレースケール
- JISL0844:2011
- 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0849:2013
- 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0850:2015
- ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
- JISP8148:2018
- 紙,板紙及びパルプ―拡散青色光反射率の測定方法―室内昼光条件(ISO白色度)
- JISP8155:2010
- 紙及び板紙―平滑度試験方法―王研法
- JISX0500-1:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第1部:一般
- JISX0500-2:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第2部:光学的読取媒体
- JISX0503:2012
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード39
- JISX0504:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード128
- JISX0510:2018
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―QRコード バーコードシンボル体系仕様
- JISX0512:2015
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―データマトリックス
- JISX0520:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―一次元シンボル
- JISX0521-1:2005
- バーコード検証器の適合仕様―第1部:1次元シンボル
- JISX0526:2017
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―二次元シンボル
- JISZ1516:2003
- 外装用段ボール
- JISZ1529:2009
- 印刷用粘着フィルム
- JISZ1538:2009
- 印刷用粘着紙