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クワイエットゾーン
中
心
軸
水平視野角
バーコードリーダ
図10−視野角におけるクワイエットゾーンの扱い
単位 mm
垂直
水平
スキャナからの距離
図11−読取範囲図の例
2) 読取速度 試験は,テストチャート(一次元シンボルはBRPT-1RESの0.250 mm,二次元シンボル
はBRPT-2RESの0.250 mm)の分解能に適応した読取距離(読取深度の中央値が望ましい。)で行う。
――――― [JIS X 0527 pdf 31] ―――――
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読取記録フォームの読取率が100 %のときの“読取時間”を“読取回数(100)”で除した値(平均
読取時間)を求め,これを読取速度RT(s)とする。
注記4 読取速度は,一般に“読み味”といわれる尺度であり,バーコードリーダの重要な性能
の一つである。
3) 読取角度 バーコードリーダがバーコードシンボルを走査するとき又はシンボルを撮像するときに
生じる“不完全な走査,不十分な反射光及び画像のゆがみ”がリーダの読取性能に与える影響を試
験する。図12に示す角度を測定できるジグ又は分度器を用いて,テストチャート(一次元シンボル
がBRPT-1RESの0.250 mm及び二次元シンボルがBRPT-2RESの0.250 mm)の分解能に適応した距
離(読取深度の中央値が望ましい。)で,100 %の読取率となる最大の角度を求める。
x軸
y軸
z軸
図12−読取角度の図示
4) シンボルコントラスト シンボルコントラスト試験用テストチャートは,バーコードリーダが読み
取ることができるシンボルコントラストのランクを求めるために用いる。試験は,テストチャート
(一次元シンボルがBRPT-1SC -1-8及び二次元シンボルがBRPT-2SC -1-8)を用いて行い,反射
率が高い方に偏ったテストチャートと低い方に偏ったテストチャートとの二つのグループに分けて
行うことが望ましい。それぞれ,分解能に適応した読取距離(読取深度の中央値が望ましい。)で,
2)の読取速度試験を行い,読取率(この試験では,読取率が100 %にならない場合がある。)及び読
取時間を求める。それぞれのグループで最大読取時間から最小読取時間を減じた時間RTV(s)を求
める。
5) モジュレーション モジュレーション試験用テストチャートは,バーコードシンボルを構成する各
要素の反射率のばらつきが,バーコードリーダの読取性能に与える度合いを評価するのに用いる。
試験は,テストチャート(一次元シンボルがBRPT-1MOD -1-4及び二次元シンボルがBRPT-2MOD
-1-4)の分解能に適応した距離(読取深度の中央値が望ましい。)で,2)の読取速度試験を行い,
読取率(この試験では,読取率が100 %にならない場合がある。)及び読取時間を求める。テストチ
ャートの“A”“D”グレード間の読取時間の変量MV(s)を求める。
6) 欠陥 欠陥試験用テストチャートは,バーエレメント中の小さな欠け(ボイド)及び/又はスペー
スエレメント中の小さな汚れ(スポット)がバーコードリーダの読取性能に与える度合いを評価す
るのに用いる。この評価試験項目は,一次元シンボルだけに適用する。試験は,テストチャート
(BRPT-1DEF -1-4)の分解能に適応した距離(読取深度の中央値が望ましい。)で2)の読取速度
試験を行い,読取率(この試験では,読取率が100 %にならない場合がある。)及び読取時間を求め
る。それぞれの読取率及びテストチャートの“A”“D”グレード間の読取時間の変量DV(s)を
求める。
7) 復号容易度 復号容易度試験用テストチャートは,バーエレメント幅及び/又はスペースエレメン
ト幅のばらつきが,バーコードリーダの読取性能に与える影響を評価するのに用いる。この評価試
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験項目は,一次元シンボルだけに適用する。試験は,テストチャート(BRPT-1DEC -1-4)の分解
能に適応した距離(読取深度の中央値が望ましい。)で2)の読取速度試験を行い,読取率(この試
験では,読取率が100 %にならない場合がある。)及び読取時間を求める。それぞれの読取率及びテ
ストチャートの“A”“D”グレード間の読取時間の変量DCV(s)を求める。
8) 移動体読取速度(読取可能な最大移動速度) この試験は,バーコードリーダが,はし(梯)子状に
移動するバーコードシンボルを読み取るときの,リーダの読取性能を求める(図13参照)。この評
価試験項目は,定置式リーダで一次元シンボルを読み取る場合だけに適用する。試験は,テストチ
ャート(BRPT-1RESの0.250 mm)の分解能に適応した距離(読取深度の中央値が望ましい。)で,
100 %の読取率となる最大移動速度(m/s)を求める。
注記5 この試験で求めた移動体読取速度は,バーコードシンボルの幅(用いるシンボル体系,
符号化するキャラクタ数,X寸法,太細比,及びキャラクタ間ギャップ)によって異な
るため,実運用では注意が必要である。
シンボル移動方向
図13−はし(梯)子状走査の様子
9) 固定パターン損傷 マトリックス形二次元シンボルで,損傷した固定パターンに対するバーコード
リーダの読取性能を求める。この評価試験は,二次元シンボルリーダだけに適用する。試験は,テ
ストチャート(BRPT-2FP -1-4)の分解能に適応した距離(読取深度の中央値が望ましい。)で2)
の読取速度試験を行い,読取率(この試験では,読取率が100 %にならない場合がある。)及び読取
時間を求める。それぞれの読取率及びテストチャートの“A”“D”グレード間の読取時間の変量
FV(s)を求める。
10) 格子の非均一性 マトリックス形二次元シンボルで,格子の非均一性に対するバーコードリーダの
読取性能を求める。この評価試験は,二次元シンボルリーダだけに適用する。試験は,テストチャ
ート(BRPT-2GNU -1-4)の分解能に適応した距離(読取深度の中央値が望ましい。)で2)の読取
速度試験を行い,読取率(この試験では,読取率が100 %にならない場合がある。)及び読取時間を
求める。それぞれの読取率及びテストチャートの“A”“D”グレード間の読取時間の変量GV(s)
を求める。
11) 軸の非均一性 マトリックス形二次元シンボルの軸の非均一性に対するバーコードリーダの読取性
能を求める。この評価試験は,二次元シンボルリーダだけに適用する。試験は,テストチャート
(BRPT-2ANU -1-4)の分解能に適応した距離(読取深度の中央値が望ましい。)で2)の読取速度
試験を行い,読取率(この試験では,読取率が100 %にならない場合がある。)及び読取時間を求め
る。それぞれの読取率及びテストチャートの“A”“D”グレード間の読取時間の変量AVを求め
る。
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12) 未使用誤り訂正能力 バーコードリーダが二次元シンボルを読み取るとき,バーコードシンボルに
符号化されている誤り訂正コード語の消費における余裕度を求める。この評価試験は,二次元シン
ボルリーダだけに適用する。試験は,テストチャート(BRPT-2UEC -1-4)の分解能に適応した距
離(読取深度の中央値が望ましい。)で2)の読取速度試験を行って読取時間を求める。それぞれの
読取率(この試験では,読取率が100 %にならない場合がある。)及びテストチャートの“A”“D”
グレード間の読取時間の変量UVを求める。
13) 周囲照度 バーコードリーダがバーコードシンボルを読み取るとき,周囲からリーダの読取窓に流
入する外乱光が,リーダの読取性能に与える影響を試験する。表27に規定する周囲光ごとに,テス
トチャート(一次元シンボルがBRPT-1RESの0.250 mm及び二次元シンボルがBRPT-2RESの0.250
mm)の分解能に適応した距離の範囲で,バーコードシンボル面上の照度を変えて,読取率100 %で
読み取れるときのシンボル面上の最大照度Lを求める。試験結果,用いた光源の製造業者名及び型
番を5.4の試験結果報告書に記録する。
表27−周囲光の種類
昼光色蛍光灯(交流)
インバータ蛍光灯
昼光色LED直流点灯
赤色成分を含むLEDパルス点灯
太陽光
5.2.3 電気特性
電気特性の性能評価項目及び試験方法は,次による。
a) 動作電源電圧範囲(V) JIS C 1102-2に規定する電圧計又はそれと同等以上の電圧計を用いて,バー
コードリーダの機能が正常に動作する電源電圧の上限値及び下限値を,電源ケーブルの入力端で測定
する。
b) 最大消費電流(mA又はA) 通信可能状態及び全てのグッドリードインジケータ(音,光及び振動)
機能を“オン”に設定した状態で,トリガをオンしてからグッドリード表示までの間の最大消費電流
を,JIS C 1102-2に規定する電流計又はそれと同等以上の電流計を用いて電源ケーブルの入力端で測
定する。
c) 静電耐力(kV) JIS C 61000-4-2の“接触放電”を適用し,バーコードリーダハウジング部品のかん
合部及び接合部に放電電極を直接接触させたときに放電しない最大電圧VCを測定する。
なお,この試験は,ハウジングが樹脂製のリーダだけに適用する。
d) 耐電源ノイズ バーコードリーダの電源ラインから流入する電磁ノイズ(繰返し周波数は100 kHzと
する。)に対する,バーコードリーダの耐性である。JIS C 61000-4-4によって試験を行い,正常に動
作する最大試験レベル電圧を測定する。
e) 不要ふく(輻)射ノイズ CISPR 32に準拠した方法2)によって,周囲の装置(電子機器)に悪影響を
与える可能性があるバーコードプリンタからの電磁ふく(輻)射ノイズ及び接続されている電源ケー
ブル,信号ケーブルなどを伝搬するノイズを測定する。
注2) 我が国における代表的な規定として,一般財団法人VCCI協会が規定するVCCI規制がある。
また,表D.2は,VCCI規制の試験結果を記入する場合の様式例となっている。
f) イミュニティ 周囲から到来する電磁ノイズに対するバーコードリーダの耐性(EMC)であり,JIS C
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61000-4-3によって,試験中も正常に動作する最大試験レベル電界強度を測定する。
5.2.4 環境特性
環境特性の性能評価項目及び試験方法は,次による。
a) 動作温度及び湿度(℃及び%) JIS C 60068-2-78によって試験を行い,正常に動作する最も厳しい温
度及び湿度を測定する。
b) 保存温度及び湿度(℃及び%) 結露がない保存状態から通常の試験環境温度及び湿度に戻したとき,
リーダ読取窓部に結露(くもり)が生じた場合は,結露(くもり)が消えるまで放置した後,テスト
チャート(BRPT-1RESの0.250 mm)の分解能に適応した距離で,通常試験環境下での読取時間と同
程度の時間内で100 %の読取率となる保存温度及び湿度の範囲を測定する。
c) 防水,防滴及び防じん(塵)性 JIS C 0920の規定によって,IPコードを決定する。
5.2.5 機械特性
機械特性の性能評価項目及び試験方法は,次による。
a) 非こん(梱)包落下強度(m) この評価試験項目は,手持ち式リーダ(ハンディーターミナルのよう
に液晶が実装されたリーダを除く。)だけに適用する。インタフェースケーブル付のバーコードリーダ
は,5面8りょう(稜)を各10回,インタフェースケーブルなしのバーコードリーダは,6面12りょ
う(稜)を各10回,コンクリート床面に自然落下させる。試験実施後に,テストチャート(一次元シ
ンボル用バーコードリーダは,BRPT-1RESの0.250 mm,二次元シンボル用バーコードリーダは,
BRPT-2RESの0.250 mm)を100 %読み取ることが保証できる落下距離を測定する。
b) こん(梱)包落下強度(m) この評価試験項目は,定置式リーダだけに適用する。通常のこん(梱)
包状態で,こん(梱)包箱の底面をコンクリート床面に1回自然落下させる。試験実施後に,テスト
チャート(BRPT-1RESの0.250 mm)を100 %読み取ることが保証できる落下距離を測定する。
c) こん(梱)包耐振動特性 JIS C 60068-2-6によって,次の条件で試験を行う。
− 周波数 10150 Hz
− 加速度 20 m/sec2/X,Y,Z軸
− サイクル数 各方向20サイクル
試験実施後に,テストチャート(BRPT-1RESの0.250 mm)の分解能に適応した距離で,読取率が
100 %でなければならない。
d) トリガスイッチ耐久性(回) この評価試験項目は,トリガスイッチ付き手持ち式リーダだけに適用す
る。トリガスイッチの中央部に押下力2.94 N,リリース力0.00 Nで,1分間に120回の速度で繰り返
し押下したとき,トリガスイッチとして機能することを保証できる回数を測定する。
e) ケーブル強度(屈曲試験)(回) 試験対象機のバーコードリーダヘッド部を把持し,500 gに相当する
力をインタフェースケーブルに加えた状態で,ヘッド部を左右に90度回転させたときを1回とし,ケ
ーブル内のいずれかの心線が断線したときまでの回数を測定する(全心線を直列に接続して通電し,
断線を検知する。)。図14に試験方法の概要を示す。
――――― [JIS X 0527 pdf 35] ―――――
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JIS X 0527:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 0527:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC1102-2:1997
- 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
- JISC1102-3:1997
- 直動式指示電気計器 第3部:電力計及び無効電力計に対する要求事項
- JISC60068-2-1:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC60068-2-78:2015
- 環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-3:2012
- 電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISL0805:2005
- 汚染用グレースケール
- JISL0844:2011
- 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0849:2013
- 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0850:2015
- ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
- JISP8148:2018
- 紙,板紙及びパルプ―拡散青色光反射率の測定方法―室内昼光条件(ISO白色度)
- JISP8155:2010
- 紙及び板紙―平滑度試験方法―王研法
- JISX0500-1:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第1部:一般
- JISX0500-2:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第2部:光学的読取媒体
- JISX0503:2012
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード39
- JISX0504:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード128
- JISX0510:2018
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―QRコード バーコードシンボル体系仕様
- JISX0512:2015
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―データマトリックス
- JISX0520:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―一次元シンボル
- JISX0521-1:2005
- バーコード検証器の適合仕様―第1部:1次元シンボル
- JISX0526:2017
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―二次元シンボル
- JISZ1516:2003
- 外装用段ボール
- JISZ1529:2009
- 印刷用粘着フィルム
- JISZ1538:2009
- 印刷用粘着紙