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図1 寸法測定位置
8.2 曲げひび割れモーメント及び曲げ破壊モーメント試験 曲げひび割れモーメント及び曲げ破壊モー
メント試験は,次の曲げ試験によって求める。
8.2.1 曲げ試験の装置
a) 加力装置 図2に示すような3等分点2線載荷装置を用いるものとする。
――――― [JIS A 6511 pdf 6] ―――――
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注(4) 例えば,次のような形状,寸法をもつローラを用いる。
鋼製円柱 :
鋼製パイプ : 外径85mm,肉厚6mm
(5) 加圧板とパネル表面との間にすき間が生じないよう,木材又は硬質ゴ
ムのパッキングなどを挿入することが望ましい。
(6) 支点ローラは,パネル末端の水平変位を拘束しないよう,完全なロー
ラとしなければならない。
なお,パネルには若干のねじれが発生するおそれがあるので,支点
ローラの一方は,幅方向に,中央でピン支持されていることが望まし
い。
図2 加力装置
b) 変位測定装置 変位量20mmまでは,動長20mm以上で1/100mmの精度をもつダイヤルゲージ又は電
気式変位計などを用いる。変位量20mmを超える場合には,0.5mmまで読み取れる最小目盛1mmの
物差しを用いてもよい。ダイヤルゲージ又は物差しの取付け位置は,スパン中央の試験体両側端部分
とし,支点に対する相対たわみを測定できるようにする。
8.2.2 曲げ試験方法
a) 試験体は全形を用いる。
――――― [JIS A 6511 pdf 7] ―――――
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b) 最大荷重までに5段階以上の適切な荷重段階を選び,たわみを測定して次の荷重段階へ進むように加
力する。
c) 荷重は,スパン中央の変位量について平均変位速度が約5×10−2mm/s以下になるように加える。
d) 除荷後の残留たわみを測定する。
e) 荷重の測定精度は,予想最大荷重の1%以内とする。
f) 曲げ試験は,ひび割れ発生時のたわみの2倍以上に達したときの荷重が表3の曲げ破壊モーメントに
相当する荷重以上で,かつ,荷重が増加傾向にあるときは中止してもよい。ただし,最大荷重はこの
ときの値とし,その旨明記する。
8.2.3 曲げひび割れモーメント 曲げひび割れモーメント (Mcr) は,荷重段階に関係なく連続的に観察し,
初めてのひび割れが発生した荷重 (Pcr) から次の式によって求める。
1 Pcr・lW・2l
Mcr
b 6 8
ここに, Mcr : 曲げひび割れモーメント(幅1m当たり)(kN・m)
Pcr : ひび割れが発生した荷重 (kN)
b : パネルの幅 (m)
l : スパン (m)
W : パネルの単位長さ当たりの質量 (kN/m)
8.2.4 曲げ破壊モーメント曲げ破壊モーメント (Mb) は,曲げ破壊荷重 (Pb) から次の式によって求める。
1 Pb・l W・2l
Mb
b 6 8
ここに, Mb : 曲げ破壊モーメント(幅1m当たり)(kN・m)
Pb : 曲げ破壊荷重 (kN)
b : パネルの幅 (m)
l : スパン (m)
W : パネルの単位長さ当たりの質量 (kN/m)
8.3 透水性 透水試験は,JIS A 5406の7.4(透水性試験)の規定による。
9. 検査 検査は,外観,寸法,反り,コンクリートの強度,性能及びPC鋼材の位置について行う。
9.1 外観,寸法検査 外観,寸法検査は,合理的な抜取検査方法によって行う。
9.2 コンクリートの強度検査 コンクリートの強度検査は,次による。
a) ロットの大きさは150m3以下,かつ,1日の生産量とし,各ロットからそれぞれ6個の試験体をJIS A
1132に規定する方法に準じて内部に空げきが残らないように製作する。この場合,JIS A 1132により
にくい超硬練りコンクリートの場合は,製品に近い締め固めで得られるような方法で締め固められた
試験体を用いる。
試験は,JIS A 1108に規定する方法によって行い,プレストレス導入時及び材齢28日の圧縮強度を
3個ずつ求め.その平均値が表6の値以上の場合,そのロットを合格とする。ただし,プレストレス
導入時の強度試験に供する試験体の養生は,パネルの実際の養生条件にできるだけ近い状態で行うも
のとする。また,材齢28日の強度試験に供する試験体の養生は,標準水中養生とする。
――――― [JIS A 6511 pdf 8] ―――――
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表6 コンクリートの圧縮強度
材齢 3個のコンクリートの圧縮強度の平均値 備考
N/mm2
30+1.6
プレストレス導入時 準偏差
かつ,
1.7×(プレストレス導入直後の最大圧縮応力度)+1.6
28日 40+1.6
b) 標準偏差は,工場における過去のデータから求める。
9.3 性能検査 性能検査は,種別ごとに少なくとも半年に1回以上又はパネルの仕様及び設計が大幅に
変更された場合,4.2について8.の試験を行い,4.2の性能値に適合するものを合格とする。
9.4 PC鋼材の位置の検査
9.4.1 PC鋼材の位置の検査は,合理的な抜取検査方法によって行う。
9.4.2 パネルの長さ方向に対して直角方向に切断して得られたパネル断面のPC鋼材の中心位置と,所定
の位置(7)とのずれの平均値が厚さ方向で3mm以下で,かつ,幅方向で10mm以下の場合は合格とする。
注(7) 所定の位置とは,社内規定で定めた位置とする。
10. 製品の呼び方 パネルの呼び方は,種類,種別及び寸法によって次の順序で表す。
なお,呼び方の必要のない部分を省いてもよい。
例
注(8) 単位はmmとする。
11. 表示 パネルには,製造業者名又はその略号,種類,種別,寸法及び製造年月日,又は製造ロット番
号を,適切な所に表示する。
――――― [JIS A 6511 pdf 9] ―――――
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附属書(参考) 反りの測定方法
この附属書(参考)は,規定の一部ではない。
1. 適用範囲 この附属書(参考)は,パネルの反りを測定する場合の,測定方法について示す。
2. 測定方法 反りの測定は,附属書図1に示すように,パネルを水平に架台の上に設置し,パネル下部
の両端から水糸又は定規を張って行い,測定位置はパネル長の中央とする。また,測定は1mmまで測定
できる測定器を用いて行う。
なお,壁用パネルは,パネルの自重による変形量を計算によって求め,測定値からパネルの自重による
変形量を差し引いた値を反りとする。
附属書図1 反りの測定方法
――――― [JIS A 6511 pdf 10] ―――――
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JIS A 6511:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 6511:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1108:2018
- コンクリートの圧縮強度試験方法
- JISA1132:2020
- コンクリートの強度試験用供試体の作り方
- JISA1145:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
- JISA1146:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)
- JISA5001:1995
- 道路用砕石
- JISA5002:2003
- 構造用軽量コンクリート骨材
- JISA5005:2009
- コンクリート用砕石及び砕砂
- JISA5005:2020
- コンクリート用砕石及び砕砂
- JISA5406:2017
- 建築用コンクリートブロック
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3109:2008
- PC鋼棒
- JISG3109:2020
- PC鋼棒
- JISG3112:2020
- 鉄筋コンクリート用棒鋼
- JISG3117:2017
- 鉄筋コンクリート用再生棒鋼
- JISG3532:2011
- 鉄線
- JISG3536:2014
- PC鋼線及びPC鋼より線
- JISG3551:2005
- 溶接金網及び鉄筋格子
- JISG3551:2021
- 溶接金網及び鉄筋格子
- JISR5210:2009
- ポルトランドセメント