JIS A 6603:2015 鋼製物置 | ページ 2

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5 種類

  物置の種類は,次による。
a) 高さ,奥行及び本体構造による区分 高さ,奥行及び本体構造による区分は,表1による。
表1−高さ,奥行及び本体構造による区分
区分a) 記号 高さ,奥行及び本体構造
高さ(図2のh1)2 100 mm以下,かつ,奥行(図2のd1)900 mm以下のもので,
S形 S
奥行方向のパネル及び屋根は各1枚で構成されたもの。
高さ(図2のh1)2 000 mm以上,かつ,奥行(図2のd1)800 mm以上のもので,
L形 L
柱間に壁を組み込み,複数枚の屋根で構成されたもの。
注a) 形は,主として風圧・雨量の影響が少ない家屋の側面,軒下などに設置する小形のものをいい,L
形はそれ以外のものをいう。
b) 形の積雪量による区分 L形の積雪量による区分は,表2による。ただし,S形については小形で
あること及び設置される場所を考慮し積雪量による区分をしない。
表2−L形の積雪量による区分
区分 用途
1形 主として最深積雪量が60 cm以下の地域に設置するもの。
2形 主として最深積雪量が100 cm以下の地域に設置するもの。
3形 主として最深積雪量が150 cm以下の地域に設置するもの。
c) 形の建て方による区分 L形の建て方による区分は,表3による。ただし,S形は独立形だけの区
分とする。
表3−L形の建て方による区分
区分 記号 用途
独立形 A 物置を独立して設置するもの。
連続形 B 物置を間口方向に連続して設置するもの。

――――― [JIS A 6603 pdf 6] ―――――

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6 品質

6.1 外観(完成品及び部材)

  物置の外観は,次による。
a) 物置には,変形,亀裂,接合部分の外れなどがあってはならない。
b) 人体又は衣服の触れるおそれのある部分は,安全面に配慮した滑らかな仕上げでなければならない。
c) 物置の塗装面は,平らで,膨れ,きずなどがあってはならない。

6.2 性能

  物置は,箇条10によって試験したとき,S形では表4,L形では表5に適合しなければならない。
なお,シャッターの性能については,JIS A 4704の箇条5(性能)の規定に適合しなければならない。
表4−S形物置の性能
試験項目 性能 適用試
験箇条
鉛直荷重試験 引戸,開き戸及び折戸の開閉に支障があってはならない。 10.4.1 a)
また,屋根に使用上支障のある著しい変形及びへこみが
あってはならない。
棚板の強度試験 最大たわみ量10 mm以下とし,残留たわみ量3 mm以下10.4.2
とする。ただし,棚板の支持間隔lが900 mm以上の最大
たわみ量については10×l / 900 mm以下,残留たわみ量に
強度
ついては3×l / 900 mm以下とする。
床の強度試験 10.4.3 a)
使用上支障のある著しい変形及びへこみがあってはなら
ない。
耐衝撃性 なす形スト 屋根,壁, 10.4.8 b)
貫通及び使用上支障のある著しい変形があってはならな
試験 ライカ自由 引戸,開き い。
落下式 戸及び折戸
開閉繰返し試験 引戸,開き 開閉に支障があってはならない。 10.5.1
戸及び折戸
促進耐候性試験 光沢保持率 80 %以上とする。 10.5.2
耐久性 変色 著しい変色があってはならない。
塩水噴霧試験 10.5.3
表面処理の変化,さび,塗膜の膨れ及びがれがあって
はならない。
雨水試験 床及び棚に水の浸入があってはならない。 10.5.4

――――― [JIS A 6603 pdf 7] ―――――

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表5−L形物置の性能
試験項目 性能 適用試
験箇条
鉛直荷重試験 10.4.1 b)
引戸,開き戸及び折戸の開閉に支障があってはならない。
もやの最大たわみ量は,もやの支点間距離の1/150以下,
及び最大残留たわみ量は,もやの支点間距離の1/800以下
とする。ただし,支点間距離1 200 mm以下のサイズの残
留たわみ量については1.5 mm以下とする。また,小屋組
部材に使用上支障のある著しい変形,へこみ,各部の緩
み及び外れがあってはならない。
棚板の強度試験 最大たわみ量10 mm以下とし,残留たわみ量3 mm以下10.4.2
とする。ただし,棚板の支持間隔lが900 mm以上の最大
たわみ量については10×l / 900 mm以下,残留たわみ量に
ついては3×l / 900 mm以下とする。
床の強度試験 10.4.3 b)
使用上支障のある著しい変形及びへこみがあってはなら
ない。
水平荷重試験 破壊があってはならない。 10.4.4
側方荷重試験 水平変位量 1 10.4.5

強度 高さ 120
屋根の吹上強度試験 もやの最大たわみ量は,もやの支点間距離の1/150以下, 10.4.6
及び最大残留たわみ量は,もやの支点間距離の1/800以下
とする。ただし,支点間距離1 200 mm以下のサイズの残
留たわみ量については1.5 mm以下とする。また,小屋組
部材に使用上支障のある著しい変形,へこみ,各部の緩
み及び外れがあってはならない。
腰壁の強度試験 10.4.7
腰壁及び腰壁まわりの部材,部品に外れ又は反対側が見
通せるような隙間などの著しい変形があってはならな
い。
耐衝撃性 砂袋振子式 壁,引戸, 10.4.8 a)
部材の折れ及び各部の外れがあってはならない。また,
試験 開き戸及び 開閉に支障があってはならない。
折戸
なす形スト 屋根 10.4.8 b)
貫通及び使用上支障のある著しい変形があってはならな
ライカ自由 い。
落下式
開閉繰返し試験 引戸,開き 開閉に支障があってはならない。 10.5.1
戸及び折戸
促進耐候性試験 光沢保持率 80 %以上とする。 10.5.2
耐久性 変色 著しい変色があってはならない。
塩水噴霧試験 10.5.3
表面処理の変化,さび,塗膜の膨れ及びがれがあって
はならない。
雨水試験 床及び棚に水の浸入があってはならない。 10.5.4

7 構造及び加工

  物置の構造及び加工は,次による。
a) 部材の結合に,溶接,びょう接,その他の方法を用いる場合は,堅ろうに結合しなければならない。
b) 見えがかり部及び接合面は,滑らかに仕上げ,かつ,組み立てるときに緩みが生じないように確実に
緊結できる構造でなければならない。
c) 物置は,耐久性及び変形防止を考慮した構造でなければならない。

――――― [JIS A 6603 pdf 8] ―――――

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d) 屋根は,桁,もやなどに確実に緊結できる構造でなければならない。
e) 物置は,地盤面に十分緊結される構造でなければならない。ただし,S形では建物などに緊結できる
構造でもよい。

8 寸法

8.1 物置の寸法

  物置の各部の寸法は,次による。
a) 各部の寸法の呼び方は,図2による。
a1 : 開口間口寸法
a2 : 開口高さ寸法
b1 : 間口寸法
b2 : 屋根面の間口寸法
d1 : 奥行寸法
d2 : 屋根面の奥行寸法
h1 : 正面上端屋根高さ
h2 : 背面上端屋根高さ
図2−各部の寸法の呼び方
b) 間口,奥行及び高さの寸法はそれぞれの外側寸法とし,ボルトなどの突起は含まない。また,開放部
の製品寸法及び物置の製品寸法は,表6による。ただし,表6に示す以外の寸法は,受渡当事者間の
協定による。

――――― [JIS A 6603 pdf 9] ―――――

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表6−物置の製品寸法
単位 mm
区分 寸法
間口 奥行 高さ 開口間口 開口高さ
(b1) (d1) (h1) (a1) (a2)
S形 600≦b1≦2 250 400≦d1≦900 900≦h1≦2 100 360≦a1 730≦a2
L形 800≦b1≦3 150 800≦d1≦3 150 2 000≦h1≦2 650 500≦a1 1 700≦a2
c) 寸法の許容差は,間口(b1),奥行(d1)及び高さ(h1)のそれぞれ±10 mmとする。

8.2 部材の寸法

  部材の寸法は,物置の製品寸法の許容範囲内に収まるよう許容差を設定する。

9 材料

  物置に使用する材料は,次による。
a) 物置の主な部分に使用する材料は,高耐食溶融亜鉛めっき鋼板も含め,次に示す材料又はこれと同等
以上の機械的性質をもつ品質とする。
JIS G 3141,JIS G 3302,JIS G 3312,JIS G 3313,JIS G 3317,JIS G 3318,JIS G 3321,JIS G 3322,
JIS G 3466,JIS G 4305,JIS H 4100,JIS H 5301,JIS H 5302及びJIS K 6744
b) 物置に使用する鋼材の呼び厚さは,柱,はりなどの主要構造部材にあっては,1.6 mm以上とする。
ただし,次に示す亜鉛めっき付着量以上を施して塗装した鋼板,又はこれらと同等以上の処理を施
した鋼板については,呼び厚さ0.4 mm以上とする。
外部面は,JIS G 3302に規定するZ10,F10,JIS G 3317に規定するY10又はJIS G 3321に規定す
るAZ90以上とする。
内部面は,JIS G 3302に規定するZ06,F06,JIS G 3317に規定するY06又はJIS G 3321に規定す
るAZ90以上とする。
c) 塗装溶融亜鉛めっき鋼板を使用する場合,外部面はJIS G 3312に規定する2類,内部面は2類又は1
類とする。
d) 塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板を使用する場合,外部面はJIS G 3318に規定する2
類,内部面は2類又は1類とする。
e) 塗装溶融55 %アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板を使用する場合,外部面はJIS G 3322に規定する2
類,内部面は2類又は1類とする。
f) ポリ塩化ビニル被覆金属板を使用する場合,外部面はJIS K 6744に規定するA種,内部面はA種又
はB種とする。

10 試験

10.1 試験一般

  物置は,S形及びL形の区分によって,表7の試験を行う。

――――― [JIS A 6603 pdf 10] ―――――

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JIS A 6603:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 6603:2015の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1414-2:2010
建築用パネルの性能試験方法―第2部:力学特性に関する試験
JISA1415:2013
高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
JISA4704:2015
軽量シャッター構成部材
JISA4704:2020
軽量シャッター構成部材
JISB7512:2018
鋼製巻尺
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3312:2019
塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2015
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2021
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3317:2019
溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3318:2019
塗装溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3321:2019
溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3322:2019
塗装溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3466:2015
一般構造用角形鋼管
JISG3466:2021
一般構造用角形鋼管
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISH5301:1990
亜鉛合金ダイカスト
JISH5302:2006
アルミニウム合金ダイカスト
JISH8602:2010
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜
JISK6744:2019
ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯
JISK7211-1:2006
プラスチック―硬質プラスチックのパンクチャー衝撃試験方法―第1部:非計装化衝撃試験
JISZ2371:2015
塩水噴霧試験方法
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態
JISZ8723:2000
表面色の視感比較方法
JISZ8741:1997
鏡面光沢度―測定方法