この規格ページの目次
JIS B 8463:2022 規格概要
この規格 B8463は、除じん(塵)型床面清掃ロボットのうち,全ての特徴をもつ清掃ロボットにおける,性能要求事項,安全要求事項,試験方法及び検査方法について規定。ただし,家庭用の清掃ロボットには適用しない。屋内の水平かつ平たん(坦)な床を清掃する清掃ロボット;二次電池で駆動する清掃ロボット;水平かつ平たんな床において,電源停止状態で転倒しない静的安定な機構をもつ清掃ロボット;自己位置認識,経路計画,走行制御などによって自律的に経路を設定し,移動する清掃ロボット;作業用マニピュレータをもたない清掃ロボット
JISB8463 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8463
- 規格名称
- 除じん(塵)型床面清掃ロボット
- 規格名称英語訳
- Floor vacuum cleaner robots
- 制定年月日
- 2022年3月22日
- 最新改正日
- 2022年3月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 25.040.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2022-03-22 制定
- ページ
- JIS B 8463:2022 PDF [92]
B 8463 : 2022
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[3]
- 4 走行性能及び清掃性能・・・・[14]
- 4.1 走行性能・・・・[14]
- 4.2 清掃性能・・・・[14]
- 5 リスクアセスメント・・・・[14]
- 5.1 一般・・・・[14]
- 5.2 危険源の同定・・・・[15]
- 5.3 リスク見積り・・・・[15]
- 6 安全要求事項及び保護方策・・・・[15]
- 7 安全関連制御システムに対する要求事項・・・・[15]
- 8 試験方法・・・・[16]
- 8.1 走行性能及び清掃性能試験方法・・・・[16]
- 8.2 安全要求事項試験方法及び保護方策試験方法・・・・[20]
- 8.3 安全制御システムに対する要求事項試験方法・・・・[20]
- 9 検査方法・・・・[20]
- 9.1 形式検査・・・・[20]
- 9.2 製品検査・・・・[21]
- 10 使用上の情報・・・・[21]
- 10.1 表示及びマーキング・・・・[21]
- 10.2 ユーザマニュアル・・・・[21]
- 10.3 サービスマニュアル・・・・[23]
- 10.4 エラー及びアラート・・・・[23]
- 附属書A(参考)清掃ロボットの重要危険源のリスト・・・・[25]
- 附属書B(規定)安全要求事項及び保護方策・・・・[33]
- 附属書C(規定)安全関連制御システムに対する要求事項・・・・[66]
- 附属書D(参考)走行性能試験の例・・・・[79]
- 附属書E(規定)安全要求事項試験方法及び保護方策試験方法・・・・[85]
- 附属書F(参考)イミュニティ試験の例・・・・[87]
- 参考文献・・・・[88]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 8463 pdf 1] ―――――
B 8463 : 2022
まえがき
この規格は,産業標準化法に基づき,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 8463 pdf 2] ―――――
日本産業規格 JIS
B 8463 : 2022
除じん(塵)型床面清掃ロボット
Floor vacuum cleaner robots
1 適用範囲
この規格は,除じん(塵)型床面清掃ロボット(以下,清掃ロボットという。)のうち,次の全ての特徴
をもつ清掃ロボットにおける,性能要求事項,安全要求事項,試験方法及び検査方法について規定する。
ただし,家庭用の清掃ロボットには適用しない。
− 屋内の水平かつ平たん(坦)な床を清掃する清掃ロボット
− 二次電池で駆動する清掃ロボット
− 水平かつ平たんな床において,電源停止状態で転倒しない静的安定な機構をもつ清掃ロボット
− 自己位置認識,経路計画,走行制御などによって自律的に経路を設定し,移動する清掃ロボット
− 作業用マニピュレータをもたない清掃ロボット
2 引用規格
次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格のうち,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その
後の改正版(追補を含む。)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)
を適用する。
JIS B 0134 ロボット及びロボティックデバイス−用語
JIS B 7611-1 非自動はかり−性能要件及び試験方法−第1部 : 一般計量器
JIS B 7611-2 非自動はかり−性能要件及び試験方法−第2部 : 取引又は証明用
JIS B 8361 油圧−システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
JIS B 8370 空気圧−システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
JIS B 8445 ロボット及びロボティックデバイス−生活支援ロボットの安全要求事項
JIS B 8446-1 生活支援ロボットの安全要求事項−第1部 : マニピュレータを備えない静的安定移動
作業型ロボット
JIS B 9700 機械類の安全性−設計のための一般原則−リスクアセスメント及びリスク低減
JIS B 9703 機械類の安全性−非常停止機能−設計原則
JIS B 9705-1 機械類の安全性−制御システムの安全関連部−第1部 : 設計のための一般原則
JIS B 9710 機械類の安全性−ガードと共同するインターロック装置−設計及び選択のための原則
JIS B 9711 機械類の安全性−人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま
JIS B 9714 機械類の安全性−予期しない起動の防止
――――― [JIS B 8463 pdf 3] ―――――
2
B 8463 : 2022
JIS B 9715 機械類の安全性−人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
JIS B 9716 機械類の安全性−ガード−固定式及び可動式ガードの設計及び製作のための一般要求事
項
JIS B 9718 機械類の安全性−危険区域に上肢及び下肢が到達することを防止するための安全距離
JIS B 9960-1 機械類の安全性−機械の電気装置−第1部 : 一般要求事項
JIS B 9961 機械類の安全性−安全関連の電気·電子·プログラマブル電子制御システムの機能安全
JIS C 0365 感電保護−設備及び機器の共通事項
JIS C 0920 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
JIS C 6802 レーザ製品の安全基準
JIS C 7550 ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性
JIS C 9335-1:2014 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第1部 : 通則
JIS C 9335-2-29 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-29部 : バッテリチャージャの個別
要求事項
JIS C 60695-11-10 耐火性試験−電気·電子−第11-10部 : 試験炎−50 W試験炎による水平及び垂直
燃焼試験方法
JIS L 4406 タイルカーペット
JIS S 0101 消費者用警告図記号
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
JIS Z 8737-2 音響−作業位置及び他の指定位置における機械騒音の放射音圧レベルの測定方法−第
2部 : 現場における簡易測定方法
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
JIS Z 9101 図記号−安全色及び安全標識−安全標識及び安全マーキングのデザイン通則
ISO 2631 (all parts),Mechanical vibration and shock−Evaluation of human exposure to whole-body vibration
ISO 3746,Acoustics−Determination of sound power levels and sound energy levels of noise sources using
sound pressure−Survey method using an enveloping measurement surface over a reflecting plane
ISO 4871,Acoustics−Declaration and verification of noise emission values of machinery and equipment
ISO 7000,Graphical symbols for use on equipment−Registered symbols
ISO 7010,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Registered safety signs
ISO 13732 (all parts),Ergonomics of the thermal environment−Methods for the assessment of human responses
to contact with surfaces
ISO 13732-1,Ergonomics of the thermal environment−Methods for the assessment of human responses to
contact with surfaces−Part 1: Hot surfaces
ISO 13732-3,Ergonomics of the thermal environment−Methods for the assessment of human responses to
contact with surfaces−Part 3: Cold surfaces
ISO 13856 (all parts),Safety of machinery−Pressure-sensitive protective devices
ISO 15534 (all parts),Ergonomic design for the safety of machinery
IEC 60417,Graphical symbols for use on equipment
IEC 61496 (all parts),Safety of machinery−Electro-sensitive protective equipment
IEC 61851 (all parts),Electric vehicle conductive charging system
――――― [JIS B 8463 pdf 4] ―――――
3
B 8463 : 2022
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS B 0134及びJIS B 9700による。
3.1 清掃ロボットに関する一般的用語
3.1.1
除じん(塵)型床面清掃ロボット(floor vacuum cleaner robots)
自律モードで走行しながら床面のじんあい(塵埃)などを収集するロボット
3.1.2
自律性(autonomy)
人が介入することなく,現在の状態及びセンサ計測に基づいて,意図したタスクを実行する能力
(出典 : JIS B 0134の2.2を変更)
3.1.3
ロボット(robot)
2軸以上がプログラム可能で,一定の自律性をもち,環境内を移動して所期のタスクを実行する動作メ
カニズム
(出典 : JIS B 0134の2.6を変更)
3.1.4
静的安定(statically stable)
動的なバランス制御を必要とせず,電源を切った状態でロボットが正立できること
注釈1 移動機構が車輪,無限軌道などの3点支持以上で走行面へ接点をもつことによって,ロボット
は静的に安定する。一方,静的安定でないものとして,倒立制御を行うことで正立する移動機
構が挙げられる。
(出典 : JIS B 8446-1の3.20)
3.1.5
オペレータ(operator)
ロボットのパラメータ及びプログラムを変更する者,並びに所期の運転を起動,監視及び停止する者と
して指名された人
注釈1 ユーザと同一の場合もある。
(出典 : JIS B 0134の2.17を変更)
3.1.6
ユーザ(user)
ロボットの提供するサービスの受益者
注釈1 オペレータはユーザとみなされる。
(出典 : JIS B 8446-1の3.1)
3.1.7
安全管理者(administrator)
安全に関係する環境整備を行う人
注釈1 ユーザと同一の場合もある。
(出典 : JIS B 8446-1の3.3を変更)
――――― [JIS B 8463 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 8463:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.30 : 産業用ロボット.機械操縦装置
JIS B 8463:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0134:2015
- ロボット及びロボティックデバイス―用語
- JISB7611-1:2005
- 非自動はかり―性能要件及び試験方法―第1部:一般計量器
- JISB7611-2:2015
- 非自動はかり―性能要件及び試験方法―第2部:取引又は証明用
- JISB8361:2013
- 油圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB8370:2013
- 空気圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB8445:2016
- ロボット及びロボティックデバイス―生活支援ロボットの安全要求事項
- JISB8446-1:2016
- 生活支援ロボットの安全要求事項―第1部:マニピュレータを備えない静的安定移動作業型ロボット
- JISB9700:2013
- 機械類の安全性―設計のための一般原則―リスクアセスメント及びリスク低減
- JISB9703:2019
- 機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
- JISB9705-1:2019
- 機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第1部:設計のための一般原則
- JISB9710:2019
- 機械類の安全性―ガードと共同するインターロック装置―設計及び選択のための原則
- JISB9711:2002
- 機械類の安全性―人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま
- JISB9714:2006
- 機械類の安全性―予期しない起動の防止
- JISB9715:2013
- 機械類の安全性―人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
- JISB9716:2019
- 機械類の安全性―ガード―固定式及び可動式ガードの設計及び製作のための一般要求事項
- JISB9718:2013
- 機械類の安全性―危険区域に上肢及び下肢が到達することを防止するための安全距離
- JISB9960-1:2019
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
- JISB9961:2008
- 機械類の安全性―安全関連の電気・電子・プログラマブル電子制御システムの機能安全
- JISC0365:2007
- 感電保護―設備及び機器の共通事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC60695-11-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
- JISC6802:2014
- レーザ製品の安全基準
- JISC7550:2011
- ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性
- JISC9335-2-29:2019
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-29部:バッテリチャージャの個別要求事項
- JISL4406:2000
- タイルカーペット
- JISL4406:2021
- タイルカーペット
- JISS0101:2000
- 消費者用警告図記号
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8737-2:2000
- 音響―作業位置及び他の指定位置における機械騒音の放射音圧レベルの測定方法―第2部:現場における簡易測定方法
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則