JIS K 8996:2019 硫酸マンガン(II)一水和物(試薬) | ページ 3

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試験溶液を加え,pH計を用いて,塩酸(2+1)又はアンモニア水(2+3)でpH 5.5に調節する。
さらに,NaDDTC溶液(10 g/L)5 mLを直ちに加え,酢酸ブチル20 mLを加えて1分間激しく振り
混ぜ,二層に分かれるまで放置し,上層(酢酸ブチル相)を分取してZ液とする。
7) フレーム原子吸光分析装置は,あらかじめ酢酸ブチルを噴霧してアセチレン−空気フレームの状態
を最適にしておき,Y液をアセチレン−空気フレーム中に噴霧し,表4に示す測定波長付近で吸光
度が最大となる波長を設定する。X液,Y液及びZ液をそれぞれアセチレン−空気フレーム中に噴
霧し,分析種の吸光度を測定し,X液の指示値n1,Y液の指示値n2及びZ液の指示値n3を読み取
る。
8) 測定結果は,X液の指示値からZ液の指示値を引いたn1−n3とY液の指示値からX液の指示値を
引いたn2−n1とを比較する。
e) 判定 n1−n3が,n2−n1より大きくないとき,“銅(Cu) : 質量分率0.001 %以下(規格値),鉛(Pb) :
質量分率0.001 %以下(規格値),鉄(Fe) : 質量分率0.001 %以下(規格値)”とする。
注記 分析種の含有率(質量分率 %)は,次の式によって,おおよその値を求めることができる。
n1 n3
B
n2 n1
A 100
1 000
ここに, A : 分析種の含有率(質量分率 %)
B : 用いた標準液中の分析種の質量(mg)
m : はかりとった試料の質量(g)
6.9 銅(Cu),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),亜鉛(Zn),鉛(Pb),鉄(Fe)及びニッケル
(Ni)
銅(Cu),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),亜鉛(Zn),鉛(Pb),鉄(Fe)及びニッケル(Ni)
の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 硝酸(1+2) 6.3 a) 1) による。
2) イットリウム標準液(Y : 1 mg/mL) イットリウム標準液(Y : 1 mg/mL)を調製する場合は,次の
いずれかを用いる。
注記 イットリウム標準液は,ICP発光分光分析法で発光強度を補正するための内標準である。
使用目的に合致した場合には,市販のイットリウム標準液(Y : 1 mg/mL)を用いてもよい。
2.1) 硝酸イットリウム(III)六水和物(質量分率99.9 %以上)4.31 gを全量フラスコ1 000 mLにはか
りとり,硝酸(1+2)25 mL及び水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。
2.2) 酸化イットリウム(III)(質量分率99.99 %以上)1.27 gをビーカー200 mLなどにはかりとり,JIS
K 8541に規定する硝酸(質量分率60 %61 %,特級)75 mLを加えて,熱板(ホットプレート)
上で加熱し溶解させ,全量フラスコ1 000 mLに移し,ビーカー200 mLなどを洗い,洗液を全量フ
ラスコ1 000 mLに加えた後,水を標線まで加えて混合する。
3) 銅標準液(Cu : 0.01 mg/mL) 6.8 a) 6) による。
4) マグネシウム標準液(Mg : 0.01 mg/mL) 6.7 a) 2) による。
5) カルシウム標準液(Ca : 0.01 mg/mL) 6.7 a) 3) による。
6) 亜鉛標準液(Zn : 0.01 mg/mL) 6.7 a) 4) による。
7) 鉛標準液(Pb : 0.01 mg/mL) 6.8 a) 7) による。

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8) 鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL) 6.8 a) 8) による。
9) ニッケル標準液(Ni : 0.01 mg/mL) 6.7 a) 5) による。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次による。
1) ピストン式ピペット JIS K 0970に規定するもの。
2) ICP発光分光分析装置 装置の構成は,JIS K 0116に規定するもの。
c) 分析種及び内標準イットリウムの測定波長 分析種及び内標準イットリウムの測定波長の例を表5に
示す。
なお,別の条件でも同等の試験結果が得られる場合には,その条件を用いてもよい。
表5−分析種及び内標準イットリウムの測定波長の例
測定元素 測定波長 nm
銅(Cu) 324.754
マグネシウム(Mg) 280.270
カルシウム(Ca) 396.847
亜鉛(Zn) 213.857
鉛(Pb) 220.353
鉄(Fe) 238.204
ニッケル(Ni) 221.648
イットリウム(Y) 360.073
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料1.0 gを全量フラスコ50 mLにはかりとり,硝酸(1+2)1 mL及び水30 mL
を加えて溶かし,イットリウム標準液(Y : 1 mg/mL)50 Lを加え,水を標線まで加えて混合する
(X液)。
2) 検量線溶液の調製は,3個の全量フラスコ50 mLのそれぞれに,ピストン式ピペットなどを用いて
表6に示す各標準液の体積をとり,硝酸(1+2)1 mL及びイットリウム標準液(Y : 1 mg/mL)50 L
を加え,水を標線まで加えて混合する(それぞれ,Y1液,Y2液及びY3液とする。)。
表6−採取する標準液の体積
標準液 mg/mL 採取量 L
Y1 Y2 Y3
銅標準液(Cu) 0.01 500 1 000 2 000
マグネシウム標準液(Mg) 0.01 2 000 5 000 8 000
カルシウム標準液(Ca) 0.01 2 000 5 000 8 000
亜鉛標準液(Zn) 0.01 500 1 000 2 000
鉛標準液(Pb) 0.01 500 1 000 2 000
鉄標準液(Fe) 0.01 500 1 000 2 000
ニッケル標準液(Ni) 0.01 1 000 2 000 4 000
3) 空試験溶液の調製は,全量フラスコ100 mLに硝酸(1+2)1 mL,イットリウム標準液(Y : 1 mg/mL)
50 L及び水を標線まで加えて混合する(Z液)。
4) ICP発光分光分析装置の一般事項は,JIS K 0116の箇条4(ICP発光分光分析)による。
5) ICP発光分光分析装置は,アルゴンプラズマを点灯するなどによって,発光強度を測定できる状態

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にする。
6) 同一分析種ごとに複数波長を選択し,Y1液,Y2液及びY3液を用いて,関係線を作成し,関係線の
y切片が低く,感度及び直線性が良好な波長を選択する。この条件を満たせない場合,分析結果に
対する影響(定量限界,再現精度)を考慮して選択する。
7) Z液,X液,Y1液,Y2液及びY3液をアルゴンプラズマ中に噴霧し,分析種及び内標準イットリウ
ム(Y)の発光強度を測定する。
e) 計算 JIS K 0116の4.7.3 a) 2)[強度比法(内標準法)]によって検量線を作成し,分析種の含有率を
計算する。
f) 判定 計算して得られた含有率が,規格値を満足しているとき,“銅(Cu) : 質量分率0.001 %以下(規
格値),マグネシウム(Mg) : 質量分率0.005 %以下(規格値),カルシウム(Ca) : 質量分率0.005 %
以下(規格値),亜鉛(Zn) : 質量分率0.001 %以下(規格値),鉛(Pb) : 質量分率0.001 %以下(規格
値),鉄(Fe) : 質量分率0.001 %以下(規格値),ニッケル(Ni) : 質量分率0.002 %以下(規格値)”
とする。

6.10 過マンガン酸還元性物質

  過マンガン酸還元性物質の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 硫酸 JIS K 8951に規定するもの。
2) りん酸 JIS K 9005に規定するもの。
3) 0.02 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液(KMnO4 : 3.161 g/L) JIS K 8247に規定する過マンガン酸
カリウムを用いて,JIS K 8001のJA.6.4 g)(0.02 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液)に従って,調
製,標定及び計算したもの。
b) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,ビーカー300 mLなどに水200 mLをとり,りん酸3 mLを加え,かき混ぜなが
ら注意して硫酸3 mLを加え,溶液が僅かに紅色を保つまで0.02 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液
を加える。これに試料16.0 gを加えて溶かし,0.02 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液0.10 mLを加
えて振り混ぜ,1分間放置する。
2) 白の背景を用いて,ビーカーの上方又は側方から試料溶液の色を観察する。
c) 判定 試料溶液の色が,紅色を保つとき,“過マンガン酸還元性物質 : 試験適合(規格値)”とする。

7 容器

  容器は,気密容器とする。

8 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称“硫酸マンガン(II)一水和物”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量

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g) 製造番号
h) 製造年月又はその略号
i) 製造業者名又はその略号

JIS K 8996:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8996:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0067:1992
化学製品の減量及び残分試験方法
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK0970:2013
ピストン式ピペット
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISK8107:2017
エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JISK8116:2006
塩化アンモニウム(試薬)
JISK8121:2007
塩化カリウム(試薬)
JISK8150:2006
塩化ナトリウム(試薬)
JISK8152:2018
塩化ニッケル(II)六水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8201:2006
塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)
JISK8247:2015
過マンガン酸カリウム(試薬)
JISK8284:2011
くえん酸水素二アンモニウム(試薬)
JISK8284:2021
くえん酸水素二アンモニウム(試薬)
JISK8377:2014
酢酸ブチル(試薬)
JISK8454:1994
N,N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8563:2018
硝酸鉛(II)(試薬)
JISK8617:2007
炭酸カルシウム(試薬)
JISK8736:2018
エリオクロムブラックT(試薬)
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8953:2008
硫酸亜鉛七水和物(試薬)
JISK8982:2008
硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JISK8983:2016
硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JISK8995:2015
硫酸マグネシウム七水和物(試薬)
JISK8995:2021
硫酸マグネシウム七水和物(試薬)
JISK9005:2006
りん酸(試薬)
JISK9502:2020
L(+)-アスコルビン酸(試薬)
JISZ8802:2011
pH測定方法