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固する。炭酸ナトリウム [17.2.2f) ] 1.5g及びほう酸 [17.2.2e) ] 0.7gを加え,加熱して融解する。
放冷後,融成物に熱水20mlを加えて加熱して溶かし,不溶物をJIS P 3801に規定するろ紙(5種C)
でろ過し,硫酸 (1+1) 3mlを入れたビーカー (300ml) に受け,ろ液及び洗液が約70mlになるまで,
熱水で洗浄する。
b) 呈色 a)の溶液を冷却し,硝酸銀溶液 [17.2.2g) ] 1ml及びペルオキソ二硫酸アンモニウム [17.2.2h) ]
0.1gを加え,20分間穏やかに煮沸する。冷却後,100mlの全量フラスコに移し入れ,ジフェニルカル
バジド溶液 [17.2.2i) ] 5mlを加えて振り混ぜ,水で標線まで薄めて10分間放置する。
c) 吸光度の測定 b)の呈色液(12)の一部を吸光光度分析装置の吸収セル (50mm) に取り,水を対照液とし
て波長540nm付近における吸光度を測定する。
注(12) かすかな白濁が認められるときは,メンブランフィルター (0.45 ‰
容器,試薬,雰囲気など塩化物による汚染には,十分注意する必要がある。
17.2.5 空試験 試料を用いないで17.2.4の操作を行う。ただし,融解操作は行わない。
17.2.6 検量線の作成 炭酸ナトリウム [17.2.2f) ] 1.5g及びほう酸 [17.2.2e) ] 0.7gずつを数個のビーカー
(300ml) に取り,水20mlで溶かし,それぞれに標準クロム溶液 [17.2.2j) ] を正しく05ml(クロムとして
00.020mg)の各種液量を段階的に加え,硫酸 (1+1) 3mlを加えて水で約70mlに薄める。以下,17.2.4b)
以降の操作を行い,得た吸光度とクロムの量との関係線を作成し,原点を通るように平行移動して検量線
とする。
17.2.7 計算 17.2.4c)及び17.2.5で得た吸光度と17.2.6で作成した検量線とからクロムの量を求め,試料
中の酸化クロム (III) の含有率を,次の式によって算出する。
(A1 A2 ).1462
Cr2O3 100
m
ここに, Cr2O3 : 酸化クロム (III) の含有率 (mass%)
A1 : 17.2.4c)によるクロムの検出量 (g)
A2 : 17.2.5によるクロムの検出量 (g)
m : 17.2.3による試料のはかり取り量 (g)
17.3 ICP発光分光分析法
17.3.1 原理 試料をふっ化水素酸及び硫酸で加熱して分解し,蒸発乾固した後,炭酸ナトリウム及びほう
酸で融解し,塩酸に溶解する。この溶液の一部を取り,ICP発光分光分析装置を用いてクロムの分析線の
発光強度を測定する。
17.3.2 試薬 試薬は,17.2.2による。ただし,g) i)は不要である。
17.3.3 試料のはかり取り量 試料のはかり取り量は,3.00gとする。
17.3.4 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
a) 試料溶液の調製 17.2.4a)と同様にして融解までの操作を行う。融成物は塩酸 (1+1) 10mlに加熱して
溶解し,冷却後100mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
b) 発光強度の測定 a)の溶液の一部をICP発光分光分析装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,波長
276.65nmにおける発光強度を測定する。
17.3.5 空試験 試料を用いないで17.3.4の操作を行う。ただし,融解操作は省略する。
――――― [JIS M 8852 pdf 21] ―――――
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M 8852 : 1998
17.3.6 検量線の作成 炭酸ナトリウム [17.2.2f) ] 1.5g及びほう酸 [17.2.2e) ] 0.7gずつを数個の100mlの全
量フラスコに取り,水20mlに溶かす。それぞれに塩酸 (1+1) 10mlを加えて振り混ぜ,標準クロム溶液
[17.2.2j) ] を正しく05mlの各種液量を加え,水で標線まで薄める。これらの検量線用溶液を用いて
17.3.4b)の操作を行い,得た発光強度とクロムの量との関係線を作成し,原点を通るように平行移動して検
量線とする。
17.3.7 計算 17.3.4b)及び17.3.5で得た発光強度と17.3.6で作成した検量線とからクロムの量を求め,試
料中の酸化クロム (III) の含有率を,次の式によって算出する。
(A1 A2 ).1462
Cr2O3 100
m
ここに, Cr2O3 : 酸化クロム (III) の含有率 (mass%)
A1 : 17.3.4b)によるクロムの検出量 (g)
A2 : 17.3.5によるクロムの検出量 (g)
m : 17.3.3による試料のはかり取り量 (g)
18. 硫黄の定量方法
18.1 定量方法 硫黄の定量方法は,ふっ化水素酸・硝酸・塩酸分解−硫酸バリウム重量分析法による。
18.2 ふっ化水素酸・硝酸・塩酸分解−硫酸バリウム重量分析法
18.2.1 原理 試料を硝酸,塩酸及びふっ化水素酸で加熱して分解し,過塩素酸及び硝酸マグネシウムを加
えて蒸発乾固する。塩酸に溶解し,塩化バリウムを加えて生成した沈殿をろ過,強熱して質量をはかる。
18.2.2 試薬 試薬は,次による。a) i)は,プラスチック瓶に保存する。
a) 塩酸 JIS K 8180に規定する塩酸を用いる。
b) 塩酸 (1+1) 8.2.2a)による。
c) 硝酸 9.2.2b)による。
d) 過塩素酸 13.2.2c)による。
e) ふっ化水素酸 8.2.2b)による。
f) ほう酸 8.2.2e)による。
g) 硝酸マグネシウム JIS K 8567に規定する硝酸マグネシウムを用いる。
h) 塩化バリウム溶液 (100g/L) JIS K 8155に規定する塩化バリウムを用いて調製する。
i) 標準硫酸塩溶液 (0.1mgS/ml) JIS K 8987に規定する硫酸ナトリウム0.443gを水に溶かし,正しく
1000mlに薄める。
18.2.3 試料のはかり取り量 試料のはかり取り量は,2.00gとする。
18.2.4 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
a) 試料溶液の調製 試料を四ふっ化エチレン樹脂蒸発皿(100ml)にはかり取り,水で湿し,硝酸15ml,
塩酸2ml及びふっ化水素酸20mlを加え,ポリエチレン樹脂時計皿で覆い,熱板上で加熱して分解す
る。時計皿を少量の水で洗浄して取り除き,過塩素酸5ml及び硝酸マグネシウム [18.2.2g) ] 0.2gを加
えて加熱して蒸発し,過塩素酸の白煙を盛んに発生させる。放冷後,ほう酸 [18.2.2f) ] 0.5gを加え,
皿の壁を少量の水で洗浄し,かき混ぜた後,再び加熱して蒸発しほとんど乾固する。放冷後,塩酸 (1
+1) 3ml及び水約50mlを加えて加熱して溶解する。JIS P 3801に規定するろ紙(5種C)を用いて不
溶物(13)をろ過し,熱水で十分に洗浄する。ろ液及び洗液はビーカー (500ml) に受ける。
注(13) 四ふっ化エチレン樹脂密閉容器を用いて加圧分解(例えば,180℃,24h)を行うと,完全に溶
――――― [JIS M 8852 pdf 22] ―――――
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M 8852 : 1998
解する。
b) 硫酸バリウムの沈殿生成及びひょう量 ろ液及び洗液に標準硫酸塩溶液 [18.2.2i) ] を正しく10ml加
え,熱水で約200mlに薄め,煮沸する。かき混ぜながら熱塩化バリウム溶液 [18.2.2h) ] 10mlを滴加し,
水浴上で2時間加熱した後,一夜間放置する。JIS P 3801に規定するろ紙(5種C)を用いて沈殿をろ
過し,熱水で十分に洗浄する(14)。沈殿及びろ紙は,質量既知の白金るつぼ(例えば,JIS H 6201に規
定する30番)(15)に移し入れ,燃えないようにろ紙を灰化し,825±25℃で30分間強熱し,デシケー
ター中で常温まで放冷した後,質量をはかる。
注(14) 洗液に硝酸銀溶液を加えて白色沈殿が生じないことを確かめる。この洗液の容量を記録してお
き,空試験の洗液量をこれと同じにする。
(15) 磁器るつぼ(例えば,PC1B形20ml)を用いてもよい。
18.2.5 空試験 試料を用いないで18.2.4の操作を行う。ただし,融解操作は省略する。
18.2.6 計算 試料中の硫黄の含有率は,次の式によって算出する。
(m1 m2 ).0137 4
S 100
m
ここに, S : 硫黄の含有率 (mass%)
m1 : 18.2.4b)による硫酸バリウムの質量 (g)
m2 : 18.2.5による硫酸バリウムの質量 (g)
m : 18.2.3による試料はかり取り量 (g)
付表1 引用規格
JIS H 6201 化学分析用白金るつぼ
JIS H 6202 化学分析用白金皿
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0115 吸光光度分析通則
JIS K 0116 発光分光分析通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8085 アンモニア水(試薬)
JIS K 8102 エタノール (95) (試薬)
JIS K 8155 塩化バリウム二水和物(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8223 過塩素酸(試薬)
JIS K 8252 ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬)
JIS K 8359 酢酸アンモニウム(試薬)
JIS K 8488 1, 5−ジフェニルカルボノヒドラジド(試薬)
JIS K 8532 L (+)−酒石酸(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8567 硝酸マグネシウム六水和物(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
――――― [JIS M 8852 pdf 23] ―――――
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M 8852 : 1998
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)
JIS K 8721 p−ニトロフェノール(試薬)
JIS K 8789 1, 10−フェナントロリン一水和物(試薬)
JIS K 8819 ふっ化水素酸(試薬)
JIS K 8847 ヘキサメチレンテトラミン(試薬)
JIS K 8863 ほう酸(試薬)
JIS K 8905 七モリブデン酸六アンモニウム四水和物(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 8987 硫酸ナトリウム(試薬)
JIS K 9502 L (+) −アスコルビン酸,(試薬)
JIS K 9565 ジアンチピリルメタン一水和物(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS R 1301 化学分析用磁器るつぼ
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8402 分析・試験の許容差通則
JIS Z 8801 試験用ふるい
原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) ※ 井 関 孝 善 東京工業大学工学部
※ 平 松 博 久 通商産業省生活産業局窯業建材課
※ 高 木 譲 一 工業技術院標準部材料規格課
※ 今 井 登 工業技術院地質調査所
※ 加 藤 修 社団法人セメント協会研究所
高 宮 陽 一 耐火物技術協会
(分科会主査) 多 田 格 三 フジ化学研究所
手 塚 昭 二 東海工業株式会社伊豆事業所
田 中 吉 治 共立窯業原料株式会社技術部
為 則 裕 之 日本板硝子株式会社中央研究所技術試験センター
辻 井 義 明 セントラル硝子株式会社テクニカルセンター堺分室
別 府 義 久 旭硝子株式会社中央研究所
加 藤 晴 二 川崎炉材株式会社管理部品質管理室
生 川 章 日本ガイシ株式会社研究開発本部第1研究所
竹 内 光 男 鳴海製陶株式会社試験課
仁 科 利 純 品川白煉瓦株式会社生産技術部
林 勝 株式会社東芝研究開発センター環境技術研究所
兼 近 勝 則 黒崎窯業株式会社研究開発本部技術研究所
板 倉 正 勝 東芝セラミックス株式会社刈谷製造所
船 戸 己知雄 日本セメント株式会社中央研究所
鈴 木 由 郎 社団法人日本セラミックス協会
▽ 杉 崎 満寿雄 旭硝子株式会社中央研究所
▽ 朝 倉 秀 夫 品川白煉瓦株式会社技術研究所
備考 ※印は本委員会委員,▽印は分科会委員,無印は本委員会委員
と分科会委員を兼ねる。
JIS M 8852:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.10 : セラミック原材料
JIS M 8852:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH6201:1986
- 化学分析用白金るつぼ
- JISH6202:1986
- 化学分析用白金皿
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8155:2017
- 塩化バリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8223:2016
- 過塩素酸(試薬)
- JISK8252:2010
- ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬)
- JISK8359:2006
- 酢酸アンモニウム(試薬)
- JISK8488:2011
- 1,5-ジフェニルカルボノヒドラジド(試薬)
- JISK8532:2007
- L(+)-酒石酸(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8567:2018
- 硝酸マグネシウム六水和物(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8721:1995
- p-ニトロフェノール(試薬)
- JISK8789:1995
- 1,10-フェナントロリン一水和物(試薬)
- JISK8819:2017
- ふっ化水素酸(試薬)
- JISK8847:2019
- ヘキサメチレンテトラミン(試薬)
- JISK8863:2007
- ほう酸(試薬)
- JISK8905:2019
- モリブデン(VI)酸アンモニウム四水和物(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK8987:2006
- 硫酸ナトリウム(試薬)
- JISK9502:2020
- L(+)-アスコルビン酸(試薬)
- JISK9565:2019
- ジアンチピリルメタン一水和物(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR1301:1987
- 化学分析用磁器るつぼ
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402:1991
- 分析・試験の許容差通則
- JISZ8801:1994
- 試験用ふるい