JIS X 0527:2018 自動認識及びデータ取得技術―バーコードプリンタ及びバーコードリーダの性能評価仕様 | ページ 4

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表5−コーナマークに存在する空白域(正方形及び長方形)の構成比率
C1コーナマーク C2コーナマーク
1×1 1×2 1×3 1×4 1×5 1×6 6×1 6×2 6×3 6×4 6×5 6×6
2×1 2×2 2×3 2×4 2×5 2×6 5×1 5×2 5×3 5×4 5×5 5×6
3×1 3×2 3×3 3×4 3×5 3×6 4×1 4×2 4×3 4×4 4×5 4×6
4×1 4×2 4×3 4×4 4×5 4×6 3×1 3×2 3×3 3×4 3×5 3×6
5×1 5×2 5×3 5×4 5×5 5×6 2×1 2×2 2×3 2×4 2×5 2×6
6×1 6×2 6×3 6×4 6×5 6×6 1×1 1×2 1×3 1×4 1×5 1×6
C3コーナマーク C4コーナマーク
1×6 1×5 1×4 1×3 1×2 1×1 6×6 6×5 6×4 6×3 6×2 6×1
2×6 2×5 2×4 2×3 2×2 2×1 5×6 5×5 5×4 5×3 5×2 5×1
3×6 3×5 3×4 3×3 3×2 3×1 4×6 4×5 4×4 4×3 4×2 4×1
4×6 4×5 4×4 4×3 4×2 4×1 3×6 3×5 3×4 3×3 3×2 3×1
5×6 5×5 5×4 5×3 5×2 5×1 2×6 2×5 2×4 2×3 2×2 2×1
6×6 6×5 6×4 6×3 6×2 6×1 1×6 1×5 1×4 1×3 1×2 1×1
5) “バーの太りによって押し潰されて識別できない空白域及び複数に分断された空白域[図6 b)]”及
び“閉じられなければならない空白域を構成する四辺のうちで,一部でも閉じられていない空白域
[図6 c)]”は,識別可能な空白域の個数に加えてはならない。
a) 正しい空白域 b) 押し潰された空白域 c) 閉じられていない空白域
(1×11×5) (1×31×6)
複数に分断された空白域
(1×6)
図6−識別可能な空白域に加えてはならない例
4.1.2.3 電気特性
電気特性の性能評価項目及び試験方法は,次による。
a) 動作電源電圧範囲(V) JIS C 1102-2に規定する電圧計又はそれと同等以上の電圧計を用いて,バー
コードプリンタの機能が正常に動作する電源電圧の上限値及び下限値を,電源ケーブルの入力端で測
定する。
b) 最大動作電力(W又はVA) バーコード印字品質総合グレードが1.5以上の標準画像を100枚以上連
続印字している状態における最大消費電力を,JIS C 1102-3に規定する電力計又はそれと同等以上の
電力計を用いて電源ケーブルの入力端で測定する。
c) 最大待機電力(W又はVA) バーコードプリンタがスリープ状態(定格電源電圧の範囲において,無

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通信,各種表示機の明るさを最小,及び印字指令があれば直ちに印字開始できる状態)における最大
消費電力を,JIS C 1102-3に規定する電力計又はそれと同等以上の電力計を用いて電源ケーブルの入
力端で測定する。
d) 静電耐力(kV) JIS C 61000-4-2に規定する“気中放電”及び“接触放電”の両方をバーコードプリ
ンタに適用した後,いずれの場合も正常動作が維持できる最大試験レベル電圧を測定する。
e) 耐電源ノイズ(kV) バーコードプリンタの電源ラインから流入する電磁ノイズ(繰返し周波数を100
kHzとする。)に対する,バーコードプリンタの耐性であり,JIS C 61000-4-4によって試験を行い,正
常に動作する最大試験レベル電圧を測定する。
f) 不要ふく(輻)射ノイズ CISPR 32に準拠した方法1)によって,周囲の装置(電子機器)に悪影響を
与える可能性があるバーコードプリンタからの電磁ふく(輻)射ノイズ及び接続されている電源ケー
ブル,信号ケーブルなどを伝搬するノイズを測定する。
注1) 我が国における代表的な規定としては,一般財団法人VCCI協会が規定するVCCI規制があ
る。表D.1は,VCCI規制の試験結果を記入する場合の様式例となっている。
g) イミュニティ 周囲から到来する電磁ノイズに対するバーコードプリンタの耐性(EMC)である。JIS
C 61000-4-3によって試験を行い,試験中もバーコードプリンタが正常に動作することができる最大試
験レベル電界強度を測定する。
4.1.2.4 環境特性
環境特性の性能評価項目及び試験方法は,次による。
a) 低温動作(℃) JIS C 60068-2-1の“試験Ad”をバーコードプリンタに適用し,正常に動作すること
ができる最低温度を測定する。
b) 高温及び高湿動作(℃及び%) JIS C 60068-2-78の試験をバーコードプリンタに適用し,正常に動作
することができる最も厳しい温度及び湿度を測定する。
4.1.2.5 機械特性[こん(梱)包耐振動特性]
JIS C 60068-2-6の試験をバーコードプリンタに適用し,次の条件で試験を実施した後も正常に動作する
ことを確認する。
− 周波数 1055 Hz
− 加速度 20 m/sec2/X,Y,Z軸
− サイクル数 各方向100サイクル
4.1.3 性能のランク付け
4.1.3.1 一般
対象となる評価試験項目ごとに,性能評価結果に応じた性能のランク付けを行う。ランクは,上位から
ランクS,ランクI,ランクII及びランクIIIとする。
注記 ランクSは,この規格を制定する時点で,現存のバーコードプリンタが達成できていない性能
ランクであり,今後の技術開発を促すための目標として設定している。
4.1.3.2 印字性能
ランク付けは,次による。
a) 印字品質総合グレード ランク付けは行わない。
b) 最大印字速度 PSmax(mm/s)4.1.2.2 b)によって試験を行い,試験結果を基にして表6からランクを選
ぶ。

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表6−最大印字速度のランク
ランク PSmax(mm/s) PSmax(in/s)(参考)
S PSmax>355 PSmax>14
I 355≧PSmax>203 14≧PSmax>8
II 203≧PSmax>76 8≧PSmax>3
III 76≧PSmax 3≧PSmax
c) 最小印字分解能 4.1.2.2 c)によって試験を行い,試験結果(識別できた空白域の数)を基にして表8
からランクを選ぶ。
例えば,図5のC1コーナマークを印字したとき,表7の“はし(梯)子状印字されるバーの方向
の網掛け部分ではl11l14まで,柵状印字されるバーの方向ではp21”が識別できなかったとすると,
他の三つのコーナマークでも同じ状態になっていると想定されるので,はし(梯)子状印字されるバ
ーの方向では4個×4=16個の空白域がなくなるため,144−16=128となり,表8からランクIIとな
る。柵状印字されるバーの方向では,1個×4=4個の空白域がなくなることから144−4=140となり,
表8からランクIとなる。はし(梯)子状印字で失われた空白域及び柵状印字で失われた空白域を合
わせると,144−(16+4)=124となり,表8からランクIIIとなる(一般には,こちらの値を用いるこ
とが望ましい。)。
表7−空白域が識別できなくなる印字方向
→ はし(梯)子状印字のバー方向 ↓ 柵状印字のバー方向
l11 l12 l13 l14 l15 l16 p11 p12 p13 p14 p15 p16
l21 l22 l23 l24 l25 l26 p21 p22 p23 p24 p25 p26
l31 l32 l33 l34 l35 l36 p31 p32 p33 p34 p35 p36
l41 l42 l43 l44 l45 l46 受容紙 p41 p42 p43 p44 p45 p46
l51 l52 l53 l54 l55 l56 搬送方向 p51 p52 p53 p54 p55 p56
l61 l62 l63 l64 l65 l66 p61 p62 p63 p64 p65 p66
注記 l11は,表5の1×1に相当する。 注記 p21は,表5の2×1に相当する。
表8−最小印字分解能のランク
ランク 識別できた空白域の数 Re
S Re=144
I 143≧Re>131
II 131≧Re>124
III 124≧Re
4.1.3.3 電気特性
ランク付けは,次による。
a) 動作電源電圧範囲(V) ランク付けは行わない。
b) 最大動作電力(W又はVA) ランク付けは行わない。
c) 最大待機電力(W又はVA) ランク付けは行わない。
d) 静電耐力(kV) 4.1.2.3 d)によって試験を行い,試験結果を基にして表9からランクを選ぶ。

――――― [JIS X 0527 pdf 18] ―――――

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表9−静電耐力のランク
ランク 試験電圧(kV)
接触放電 Vc 気中放電 Va
S 12 以上 20 以上
I 8 15
II 6 8
III 4 以下 4 以下
注記 4.1.2.3 d)で引用しているJIS C 61000-4-2ではステップ
状の試験電圧で規定しているため,中間値でランクを求
めることはない。
e) 耐電源ノイズ(kV) 4.1.2.3 e)によって試験を行い,試験結果を基にして表10からランクを選ぶ。
表10−耐電源ノイズのランク
ランク 試験電圧(kV)
S 6
I 4
II 2
III 1 以下
注記 4.1.2.3 e)で引用しているJIS C 61000-4-4ではステップ状
の試験電圧で規定しているため,中間値でランクを求め
ることはない。
f) 不要ふく(輻)射ノイズ ランク付けは行わない。
g) イミュニティ(EMC) 4.1.2.3 g) によって試験を行い,試験結果を基にして表11からランクを選ぶ。
表11−イミュニティのランク
ランク 試験電界強度(V/m)
S 30
I 10
II 3
III 1
4.1.3.4 環境特性
ランク付けは行わない。
4.1.3.5 機械特性[こん(梱)包耐振動特性]
ランク付けは行わない。

4.2 消耗品(受容紙,ラベル及びインクリボン)

4.2.1  一般要件
性能を評価するための試験の条件は,次による。
注記 インクリボンの特性を単独で求めることは,特殊な試験装置が必要であり,一般では困難であ
るため,この規格では,ラベルにバーコードを印字した後の特性によって性能を求めている。
a) 周囲環境条件 性能評価のための試験は,次の環境条件下で実施しなければならない。ただし,各性
能評価項目で周囲環境条件を個別に規定している場合,又は各性能評価項目に引用規格がある場合は,
その規定又は規格を優先しなければならない。
試験時の周囲環境条件は,試験結果と合わせて4.3の試験結果報告書に記録する。

――――― [JIS X 0527 pdf 19] ―――――

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− 温度 23±2 ℃
− 湿度 (50±5)%Rh
b) 受容紙又はラベル 白色度及び平滑度の試験には,何も印字していない受容紙又はラベルを試料にし
なければならない。
c) その他 耐擦過性,耐水性,耐薬品性,耐熱性などの試験には,受容紙又はラベルの種類に適したイ
ンクリボンを用い,図7に規定するバーコードシンボルを印字した受容紙又はラベルを試料にしなけ
ればならない。
擦り領域 検証領域
受容紙又は
ラベル
受容紙又はラベルの寸法 : 約(120 mm×30 mm)
− バーコードシンボルは,受容紙又はラベルの中央部に印字することが望ましい。
− バーコードシンボルは,併記文字がなくてもよい。
バーコードシンボル : Code128 X寸法=0.5 mm,高さ=約15 mm
データ : 6568919110(キャラクタセットC)
図7−評価試験用印字ラベル仕様
4.2.2 性能評価項目及び試験方法
4.2.2.1 基本特性
消耗品試験方法は,次による。
a) 白色度(%) 試験片は,透通しを防ぐために,JIS P 8148の箇条7(試験片の調製)に規定する寸法
の受容紙又はラベルを100枚用意し,受容紙の場合は10枚重ねて1組とし,ラベルの場合は9枚の
離紙をがして,残りの1枚の上に順次重ねて貼り付けたものを1組として,いずれの場合も10組用
意する。JIS P 8148によって10組の試験片の白色度を測定し,平均値を求める。
ただし,この試験は,セラミックラベルには適用しない。
b) 平滑度(s) 平滑度の評価試験で用いる受容紙又はラベル(離紙を付けた形態)は,JIS P 8155に
よって10回測定して平均値を求める。
ただし,この試験は,セラミックラベルには適用しない。
4.2.2.2 堅ろう性
各評価項目を,JIS L 0849に規定する摩擦試験機II形(学振形)によって試験を行い,バーコードシン
ボルを擦った場所(図7参照)の印字品質総合グレードを検証する。バーコードシンボルを印字した試料
を摩擦試験機II形に装着する場合は,必要に応じて適切な台紙に貼り付けてもよい。試験前のバーコード
シンボルの印字品質総合グレード(数値グレード)は,2.54.0の範囲でなければならない。10枚の試料
それぞれにおいて,試験前の印字品質総合グレードが試験後にどの程度低下したかを計算し,10枚の平均
値(小数点第1位まで)を求める。
ただし,この試験は,セラミックラベルには適用しない。
共通試験条件は,次による。
− 摩擦子 20 mm×20 mm,R45

――――― [JIS X 0527 pdf 20] ―――――

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JIS X 0527:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0527:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC0920:2003
電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
JISC1102-2:1997
直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
JISC1102-3:1997
直動式指示電気計器 第3部:電力計及び無効電力計に対する要求事項
JISC60068-2-1:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
JISC60068-2-6:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
JISC60068-2-78:2015
環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
JISC61000-4-2:2012
電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
JISC61000-4-3:2012
電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
JISC61000-4-4:2015
電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
JISK0557:1998
用水・排水の試験に用いる水
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISL0803:2011
染色堅ろう度試験用添付白布
JISL0805:2005
汚染用グレースケール
JISL0844:2011
洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0849:2013
摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0850:2015
ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
JISP8148:2018
紙,板紙及びパルプ―拡散青色光反射率の測定方法―室内昼光条件(ISO白色度)
JISP8155:2010
紙及び板紙―平滑度試験方法―王研法
JISX0500-1:2009
自動認識及びデータ取得技術―用語―第1部:一般
JISX0500-2:2009
自動認識及びデータ取得技術―用語―第2部:光学的読取媒体
JISX0503:2012
自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード39
JISX0504:2014
自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード128
JISX0510:2018
情報技術―自動認識及びデータ取得技術―QRコード バーコードシンボル体系仕様
JISX0512:2015
情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―データマトリックス
JISX0520:2014
自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―一次元シンボル
JISX0521-1:2005
バーコード検証器の適合仕様―第1部:1次元シンボル
JISX0526:2017
情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―二次元シンボル
JISZ1516:2003
外装用段ボール
JISZ1529:2009
印刷用粘着フィルム
JISZ1538:2009
印刷用粘着紙