この規格ページの目次
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B 2032 : 2013
j) 材料試験 材料試験は,JIS B 2003の箇条8(材料検査)による。
9 検査
9.1 一般
バルブの検査は,形式検査と受渡検査とに区分し,形式検査は9.2に,受渡検査は9.3によって行い,箇
条6,箇条7及び箇条10に適合しなければならない。
9.2 形式検査
バルブの形式検査は,次による。
a) 弁箱単体検査
b) 弁箱耐圧検査
c) 弁座漏れ検査
d) 作動検査
e) 手動弁の必要操作トルク検査
f) 耐久検査
g) 弁体及び弁棒の耐圧検査
h) 開閉力伝達部の強度検査
i) 構造,形状及び寸法検査
j) 外観検査
k) 材料検査
l) 表示検査
9.3 受渡検査
バルブの受渡検査は,次による。
a) 弁箱耐圧検査
b) 弁座漏れ検査
c) 作動検査
d) 構造,形状及び寸法検査
e) 外観検査
f) 表示検査
10 表示
バルブの表示は,JIS B 2004によって,次の各項について行う。
a) 弁箱表示 弁箱には次の事項を鋳出し,鍛造打出し又は刻印によって表示する。
なお,バルブの大きさによって弁箱に表示できない場合は,銘板を用いて表示してもよい。
1) 製造業者名又はその略号
2) 弁箱の材料
3) 呼び圧力
4) 呼び径
5) 流れ方向(方向性がある場合だけに限る。)
6) 溶解番号(鋳鋼及びステンレス鋳鋼の場合)
b) 銘板表示 銘板には,次の事項を表示する。
――――― [JIS B 2032 pdf 11] ―――――
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B 2032 : 2013
1) ゴムシート及び弁体の材料
2) 面間寸法の系列番号
3) 製造年
4) 製造業者の型式名
c) ハンドル又は銘板表示 ハンドルの上面又は銘板には,次の事項を表示する。
1) 開閉方向を示す文字(又は略号)及び矢印
2) 開度を示す文字(又は略号)
11 出荷
バルブは,次の状態で出荷する。
a) バルブは全閉とせず,僅かに開く。
b) フランジとの接触面及びシートの保護処理を行う。
――――― [JIS B 2032 pdf 12] ―――――
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B 2032 : 2013
附属書A
(規定)
ダクタイル鉄鋳造品
A.1 適用範囲
この附属書は,表6で規定する弁箱及び弁体の材料として用いるダクタイル鉄鋳造品(以下,鋳造品と
いう。)について規定する。
なお,鋳造品の記号は,FCD-Sとする。
A.2 製造
溶解及び黒鉛の球状化は,製品品質に悪影響を与えない方法で行い,鋳造は鋳造品の各部に均一な機械
的性質を与えるように,また,熱処理は,鋳造品が均一なフェライト相になるように行う。
A.3 製品
鋳造品は,鋳巣,亀裂,鋳砂の焼付き,その他有害な欠陥がなく,その表面は滑らかであり,かつ,そ
の品質は,A.4の規定を満足しなければならない。鋳造品は,溶接,ろう付けなどによる補修を行っては
ならない。
A.4 品質
鋳造品の品質は,次による。
a) 化学成分 鋳造品の化学成分は,表A.1による。
表A.1−鋳造品の化学成分
成分 基準値 試験方法
合計炭素 3.00 %以上 A.7のa)による。
けい素 2.50 %以下a)
りん 0.08 %以下a)
注a) りんを0.01 %低くするごとに,けい素を0.08 %ずつ
増すことができるが,この場合,けい素2.75 %を超
えてはならない。
b) 機械的性質 鋳造品の機械的性質は,表A.2による。
表A.2−鋳造品の機械的性質
項目 規格値 供試材 試験2片・試験方法
引張強さ 412 N/mm2以上 A.5による。 A.7のb)による。
0.2 %耐力 275 N/mm2以上
伸び率 18 %以上
ブリネル硬さ 143HB以上187HB以下a) A.7のc)による。
シャルピー吸収エネルギー値3個の平均値15 J以上 A.7のd)による。
最低値 13 J以上
注a) 硬さ試験の結果が許容範囲を外れた場合は,A.4のc)とこの表の引張強さとを満足していれば,特別
に採用することができる。
――――― [JIS B 2032 pdf 13] ―――――
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B 2032 : 2013
c) 顕微鏡組織 鋳造品の顕微鏡組織における黒鉛の形状は,図A.1に示すA形又はB形とする。また,
黒鉛の球状化率は90 %以上でなければならない。
なお,試験の方法は,A.7のe)による。
A形 B形
図A.1−鋳造品の顕微鏡組織
A.5 供試材
供試材は,次による。
a) 試験片を採取する供試材は,黒鉛球状化処理のとりべごとに,その最終溶湯から最終壁厚38 mmの適
正な鋳型を用いて鋳造する(製品の鋳造後,速やかに行う。)。供試材は,鋳造品と同一炉で同時に熱
処理を行う。
b) 供試材には,鋳造品と対比できる標識を付ける。
c) 引張試験,硬さ試験及び衝撃試験に用いる試験片は,通常,Yブロックから採取する。
Yブロックの形状及び寸法は,鋳造品の肉厚によって図A.2及び表A.3による。
――――― [JIS B 2032 pdf 14] ―――――
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B 2032 : 2013
単位 mm
図A.2−Yブロックの形状及び寸法
表A.3−Yブロックの寸法
単位 mm
記号 鋳造品の肉厚
13未満 1338 38を超えるものa)
A 約13 約25 約75
B 約40 約50 約100
C 約50 約75 約125
D 約100 約150 約175
E 約175 約175 約200
注a) 肉厚38 mmを超えるものの寸法は,参考値である。
d) 顕微鏡組織試験に用いる試験片は,図A.3に示す鋳型を用いて作った供試材から採取するか,又は鋳
造品に付けたテストラグから採取する。
単位 mm
図A.3−顕微鏡組織試験片鋳造鋳型
――――― [JIS B 2032 pdf 15] ―――――
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JIS B 2032:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.060 : 弁 > 23.060.01 : 弁一般
JIS B 2032:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0100:2013
- バルブ用語
- JISB2003:2013
- バルブの検査通則
- JISB2004:1994
- バルブの表示通則
- JISB2220:2012
- 鋼製管フランジ
- JISB2239:2013
- 鋳鉄製管フランジ
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3201:1988
- 炭素鋼鍛鋼品
- JISG3202:1988
- 圧力容器用炭素鋼鍛鋼品
- JISG3214:1991
- 圧力容器用ステンレス鋼鍛鋼品
- JISG3459:2016
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG3459:2021
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4304:2012
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4318:2016
- 冷間仕上ステンレス鋼棒
- JISG5101:1991
- 炭素鋼鋳鋼品
- JISG5121:2003
- ステンレス鋼鋳鋼品
- JISG5151:1991
- 高温高圧用鋳鋼品
- JISG5501:1995
- ねずみ鋳鉄品
- JISG5502:2001
- 球状黒鉛鋳鉄品
- JISG5705:2018
- 可鍛鋳鉄品
- JISH3250:2015
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3250:2021
- 銅及び銅合金の棒
- JISH5120:2016
- 銅及び銅合金鋳物
- JISH5202:2010
- アルミニウム合金鋳物
- JISH5302:2006
- アルミニウム合金ダイカスト
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法
- JISZ2243:2008
- ブリネル硬さ試験―試験方法
- JISZ2611:1977
- 金属材料の光電測光法による発光分光分析方法通則