24
K 0105 : 2012
JA.3.4 採取操作
採取操作は,5.4 a) 2)による。
JA.3.5 分析用試料溶液の調製
排ガス中のふっ素化合物,塩化水素及び臭素化合物をJA.3.2 b)の吸収液に捕集した後,6.4.3と同様の操
作で調製する。
JA.3.6 試料ガス採取量の算出
試料ガス採取量の算出は,5.5による。
JA.4 定量方法
JA.4.1 試薬及び試薬溶液の調製
JA.4.1.1 試薬
試薬は,次による。
a) ふっ化ナトリウム JIS K 8005に規定する容量分析用標準物質。
b) 塩化ナトリウム JIS K 8005に規定する容量分析用標準物質。
c) 臭化カリウム JIS K 8506に規定するもの。
JA.4.1.2 試薬溶液の調製方法
試薬溶液の調製方法は,次による。
a) 溶離液 7.3.2.2 a)による。
b) 再生液 7.3.2.2 b)による。
c) ふっ化物イオン標準液(F− : 1 000 mg/L) 7.3.2.2 c)による。
d) ふっ化物イオン標準液(F− : 0.01 mg/mL) 7.3.2.2 e)による。
e) 塩化物イオン標準液(Cl− : 1 000 mg/L) 国家計量標準に規定するトレーサビリティが確保された塩
化物イオン標準液(Cl− : 1 000 mg/L)のもの,又は塩化ナトリウムをあらかじめ600 ℃で約1時間加
熱し,デシケーター中で放冷する。その1.648 gをはかりとり,少量の水に溶かして全量フラスコ
1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
f) 塩化物イオン標準液(Cl− : 0.1 mg/mL) 塩化物イオン標準液(Cl− : 1 000 mg/L)10 mLを全量フラ
スコ100 mLにとり,水を標線まで加える。使用時に調製する。これを適宜希釈して使用する。
g) 臭化物イオン標準液(Br− : 1 000 mg/L) 国家計量標準に規定するトレーサビリティが確保された臭
化物イオン標準液(Br− : 1 000 mg/L)のもの,又は,臭化カリウムをあらかじめ105 ℃で約4時間加
熱し,デシケーター中で放冷する。その1.488 gをはかりとり,少量の水に溶かして全量フラスコ
1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。
h) 臭化物イオン標準液(Br− : 0.1 mg/mL) 臭化物イオン標準液(Br− : 1 000 mg/L)10 mLを全量フラ
スコ100 mLにとり,水を標線まで加える。使用時に調製する。これを適宜希釈して使用する。
i) ふっ化物イオン−塩化物イオン−臭化物イオン混合標準液 ふっ化物イオン標準液(F− : 0.01 mg/mL)
125 mL,塩化物イオン標準液(Cl− : 0.01 mg/mL)125 mL及び臭化物イオン標準液(Br− : 0.01 mg/mL)
125 mLを全量フラスコ100 mLにとり,水を標線まで加える。使用時に調製する。
なお,市販の陰イオン混合標準液を用いて調製してもよい。
JA.4.2 装置
JA.4.2.1 イオンクロマトグラフ
イオンクロマトグラフは,7.3.3 b)による。
――――― [JIS K 0105 pdf 26] ―――――
25
K 0105 : 2012
JA.4.3 定量操作
操作は,次による。
a) 7.3.4のa)及びb)の操作を行う。
b) クロマトグラム上のふっ化物イオン,塩化物イオン及び臭化物イオンに相当するピークについて,ピ
ーク面積又はピーク高さを求める。
c) 検量線から,分析用試料溶液中のふっ化物イオン,塩化物イオン及び臭化物イオンの濃度(mg/mL)
を求める。
d) A3.2 b)で調製した吸収液50 mLを全量フラスコ100 mLにとり,水を標線まで加えた後,7.3.4 b)の
導入量と同じ量を用い,a) c)に準じて操作し,吸収液中のふっ化物イオン,塩化物イオン及び臭化
物イオンの空試験値(mg/mL)を求める。ただし,吸収瓶(容量250 mL)を用いた場合には,吸収液
100 mLを全量フラスコ250 mLにとり,水を標線まで加えた後,同様の操作を行う。
JA.5 検量線の作成
JA.4.1.2 i)のふっ化物イオン,塩化物イオン及び臭化物イオン混合標準液を用い,7.3.5によって検量線
を作成する。
JA.6 計算
試料ガス中のふっ素化合物,塩素化合物及び臭素化合物をふっ化水素,塩化水素及び臭化水素とし,こ
れらの濃度を次の式によって算出する。
a) 試料ガス中のふっ化水素の濃度は,7.3.6の式(14),式(15)及び式(16)を用いて算出する。
b) 試料ガス中の塩化水素の濃度を,式(JA.1)式(JA.3)によって算出する。
.0632 (a−b)
CV= 1 000 (JA.1)
VS
.1028 (a−b)
CW= 1 000 (JA.2)
VS
CW=CV×1.627 (JA.3)
ここに, CV : 試料ガス中の塩化水素の体積分率(vol ppm)
CW : 試料ガス中の塩素化合物を塩化水素として表したときの
質量濃度(mg/m3)
a : JA.4.3 c)で求めた塩化物イオンの濃度(mg/mL)
b : JA.4.3 d)の空試験で求めた塩化物イオンの濃度(mg/mL)
v : 分析用試料溶液の液量(100 mLの場合は100,250 mLの
場合は250)(mL)
VS : 5.5によって算出した試料ガス採取量(L)
(乾きガス量の場合はVSD,湿りガス量の場合はVSW)
0.632 : 塩化物イオン(Cl−)1 mgに相当する塩化水素(HCl)の
体積(mL)(標準状態)
1.028 : 塩化物イオン(Cl−)1 mgに相当する塩化水素(HCl)の
質量(mg)
1.627 : 塩化水素(HCl) 1 vol ppmに相当する塩化水素の質量濃
度(mg/m3)(36.46/22.41による。)
――――― [JIS K 0105 pdf 27] ―――――
26
K 0105 : 2012
c) 試料ガス中の臭化水素の濃度を,式(JA.4)式(JA.6)によって算出する。
.0280 (a−b)
CV= 1 000 (JA.4)
VS
.1013 (a−b)
CW= 1 000 (JA.5)
VS
CW=CV×3.61 (JA.6)
ここに, CV : 試料ガス中の臭化水素の体積分率(vol ppm)
CW : 試料ガス中の臭素化合物を臭化水素として表したときの
質量濃度(mg/m3)
a : JA.4.3 c)で求めた臭化物イオンの濃度(mg/mL)
b : JA.4.3 d)の空試験で求めた臭化物イオンの濃度(mg/mL)
v : 分析用試料溶液の液量(100 mLの場合は100,250 mLの
場合は250)(mL)
VS : 5.5によって算出した試料ガス採取量(L)
(乾きガス量の場合はVSD,湿りガス量の場合はVSW)
0.280 : 臭化物イオン(Br−)1 mgに相当する臭化水素(HBr)の
体積(mL)(標準状態)
1.013 : 臭化物イオン(Br−)1 mgに相当する臭化水素(HBr)の
質量(mg)
3.61 : 臭化水素(HBr)1 vol ppmに相当する臭化水素の質量濃
度(mg/m3)(80.91/22.41による。)
参考文献 JIS K 0083 排ガス中の金属分析方法
JIS K 0102 工場排水試験方法
――――― [JIS K 0105 pdf 28] ―――――
附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS K 0105:2012 排ガス中のふっ素化合物分析方法 ISO 15713:2006 Stationary source emissions−Sampling and determination of
gaseous fluoride content
(I) JISの規定
(II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
国際規 ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号及 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
び題名 番号 の評価
1 適用範囲 排ガス中のガス状 1 選択
イオン電極法による排ガス中 JISはISO規格のイオン電極法
無機ふっ素化合物 のふっ素化合物の分析方法, に,ランタン−アリザリンコン
の分析方法につい 適用濃度範囲について規定。 プレキソン吸光光度法及びイ
て規定。 オンクロマトグラフ法を追加
し,選択とした。
2 引用規格
3 一般事項 関連するJIS,使用 − − 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
する試薬,標準液を JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
規定。 ISOに提案する。
4 分析方法 ランタン−アリザ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
の種類及び リンコンプレキソ JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
概要 ン吸光光度法 ISOに提案する。
イオン電極法 4 JISとほぼ同じ 一致
イオンクロマトグ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
ラフ法 JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
ISOに提案する。
5 試料ガス ランタン−アリザ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
採取方法 リンコンプレキソ JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
K0
ン吸光光度法 ISOに提案する。
10
イオン電極法 6 JISとほぼ同じ 一致
5 : 2
7
012
2
――――― [JIS K 0105 pdf 29] ―――――
K0
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
1
国際規
05
格番号
: 2
箇条番号及 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
び題名 番号 の評価
12
5 試料ガス イオンクロマトグ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
採取方法 ラフ法 JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
(続き) ISOに提案する。
6分析用試 ランタン−アリザ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
料溶液の調 リンコンプレキソ JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
製 ン吸光光度法 ISOに提案する。
イオン電極法 5 JISとほぼ同じ 一致
イオンクロマトグ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
ラフ法 JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
ISOに提案する。
7 定量方法 ランタン−アリザ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
リンコンプレキソ JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
ン吸光光度法 ISOに提案する。
イオン電極法 8 JISとほぼ同じ 一致 ほとんど同じであるが,金属イ
9 オンの影響がある場合の測定
方法について記載した。
イオンクロマトグ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
ラフ法 JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
ISOに提案する。
8 分析結果 記録項目を規定 11 JISとほぼ同じ 追加 ほとんど同じであるが,分析値
の記録 のまとめ方をより詳細に記載
した。
附属書JA イオンクロマトグ − ISO規格になし 追加 我が国で実際に測定している 我が国で実際に測定している方法
(規定) ラフ法によるふっ JIS独自の方法を追加した。 が国際規格にない。状況に応じて
素化合物,塩素化合 ISOに提案する。
物及び臭素化合物
の同時分析法
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 15713:2006,MOD
――――― [JIS K 0105 pdf 30] ―――――
次のページ PDF 31
JIS K 0105:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15713:2006(MOD)
JIS K 0105:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.40 : 固定施設からの発生ガス
JIS K 0105:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0095:1999
- 排ガス試料採取方法
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK0122:1997
- イオン電極測定方法通則
- JISK0127:2013
- イオンクロマトグラフィー通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK1107:2005
- 窒素
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8032:2013
- アセトニトリル(試薬)
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8121:2007
- 塩化カリウム(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8223:2016
- 過塩素酸(試薬)
- JISK8288:2007
- くえん酸三ナトリウム二水和物(試薬)
- JISK8295:2020
- グリセリン(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8359:2006
- 酢酸アンモニウム(試薬)
- JISK8371:2006
- 酢酸ナトリウム三水和物(試薬)
- JISK8506:2017
- 臭化カリウム(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8548:2007
- 硝酸カリウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8622:2007
- 炭酸水素ナトリウム(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8799:2020
- フェノールフタレイン(試薬)
- JISK8821:2016
- ふっ化ナトリウム(試薬)
- JISK8863:2007
- ほう酸(試薬)
- JISK8866:2008
- 四ほう酸ナトリウム十水和物(試薬)
- JISK8885:2018
- 二酸化けい素(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK9005:2006
- りん酸(試薬)
- JISK9704:1994
- 2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(試薬)
- JISK9808:1996
- 生化学試薬―2-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(ビス-トリス)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ8802:2011
- pH測定方法