この規格ページの目次
- 5.7 試験結果の報告
- 6. きょう雑物試験方法
- 6.1 試験の原理
- 6.2 溶剤
- 6.3 ふるい
- 6.4 試料の採取及び調製方法
- 6.5 試験の手順
- 6.6 結果
- 6.7 試験結果の報告
- 7. 希釈流動点試験方法
- 7.1 試験の原理
- 7.2 試薬
- 7.3 試験器
- 7.4 試料の採取及び調製方法
- 7.5 試験の手順
- 7.6 結果
- 7.7 精度
- 7.8 試験結果の報告
- 8. 航空潤滑油酸化安定度試験方法
- 8.1 試験の原理
- 8.2 水
- 8.3 航空潤滑油酸化安定度試験器
- 8.4 試料の採取及び調製方法
- 8.5 試験の手順
- 8.6 計算方法及び精度
- 8.7 試験結果の報告
- JIS K 2503:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS K 2503:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS K 2503:1996の関連規格と引用規格一覧
9
K 2503-1996
図6 精度
5.7 試験結果の報告
試験結果には,次の事項を記載する。
(1) 試料名,採取場所及び採取年月日
(2) このJISの規格番号
(3) 表1に示す試験方法の種類及び5.6.1によって得られた結果
(4) 特記事項
6. きょう雑物試験方法
6.1 試験の原理
試料15Lと同量の溶剤とを混合し,目開き75 属製ふるいでろ過した後,ふる
いの質量の増加を測定して,きょう雑物の質量を求める。
参考 この試験方法はFS 3006.3を参考に規定したものである。
6.2 溶剤
JIS K 2201に規定する工業ガソリン,イソオクタンなどを,ふるいでろ過したもの。
6.3 ふるい
JIS Z 8801に規定する目開き75 属製網で,適切な形状・寸法のもの。
6.4 試料の採取及び調製方法
試験用試料は,JIS K 2251に規定する二次試料の採取・調製方法,又は
それに準じた方法によって採取・調製する。
6.5 試験の手順
試験の手順は,次による。
(1) 清浄なふるいを100±3℃で乾燥し,デシケータ中で放冷した後,1mgのけたまで質量をはかる。
(2) 試料15Lと同量の溶剤とを室温で均一に混合した後,ふるいでろ過し,さらに試験容器内の残油を溶
剤で十分に洗浄した後,同じふるいでろ過する。次にふるいを溶剤でよく洗浄した後,100±3℃で乾
燥し,デシケータ中で放冷後,1mgのけたまで質量をはかる。
6.6 結果
ふるいの増量 (mg) をきょう雑物とし,試料1L当たりの質量 (mg) で表す。
なお,きょう雑物中に繊維状のものが認められた場合は,その旨を付記する。
6.7 試験結果の報告
試験結果には,次の事項を記載する。
(1) 試料名,採取場所及び採取年月日
――――― [JIS K 2503 pdf 11] ―――――
10
K 2503-1996
(2) このJISの規格番号
(3) 表1に示す試験方法の種類及び6.6によって得られた結果
(4) 特記事項
7. 希釈流動点試験方法
7.1 試験の原理
試料を希釈液(キシレン1容と希釈用ナフサ4容を混合したもの)で希釈し,流動点
を測定し,これを希釈流動点とする。
参考 この方法はFS 204.1を参照して規定したものである。
7.2 試薬
試薬は,次による。
(1) キシレン JIS K 2435に規定する3度キシレン又は5度キシレン。又は,JIS K 8271に規定するもの。
(2) 希釈用ナフサ −60℃の温度で,目に見える曇り又は沈殿物がなく,表6の規定に適合するもの。
表6 希釈用ナフサの性状
項目 性状 試験方法
密度 (15℃) g/cm3 0.7080.768 JIS K 2249
アニリン点 ℃ 4070 JIS K 2256
蒸留性状(減失量加算) JIS K 2254に規定す
初留点 ℃ 85以上 る常圧法
10%留出温度 ℃ 102以下
50%留出温度 ℃ 107以下
90%留出温度 ℃ 121以下
終点 ℃ 143以下
(3) 希釈液 キシレン1容と希釈用ナフサ4容とを混合したもの。
7.3 試験器
JIS K 2269に規定する流動点試験器。
7.4 試料の採取及び調製方法
試験用試料は,JIS K 2251に規定する二次試料の採取・調製方法,又は
それに準じた方法によって採取・調製する。
7.5 試験の手順
試験の手順は,次による。
(1) 試料7容と希釈液3容とを混合して希釈試料を調製する。
(2) 希釈試料について,JIS K 2269によって流動点を求める。ただし,希釈試料の予備加熱は行わない。
7.6 結果
7.5の試験結果を希釈流動点とする。
7.7 精度
この試験方法によって得られた試験結果の許容差(確率0.95)は,次のとおりである。
備考 試験結果が許容差を外れた場合には,JIS Z 8402の規定によって処理する。
(1) 室内併行精度 同一試験室において,同一人が同一試験器で,引き続き短時間内に同一試料を2回試
験したときの試験結果の差の許容差を表7に示す。
(2) 室間再現精度 異なる試験室において,別人が別の試験器で同試料をそれぞれ1回ずつ試験したとき,
2個の試験結果の差の許容差を表7に示す。
表7 精度
単位 ℃
室内併行許容差 室間再現許容差
2.5 5
7.8 試験結果の報告
試験結果には,次の事項を記載する。
(1) 試料名,採取場所及び採取年月日
(2) このJISの規格番号
――――― [JIS K 2503 pdf 12] ―――――
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K 2503-1996
(3) 表1に示す試験方法の種類及び7.6によって得られた結果
(4) 特記事項
8. 航空潤滑油酸化安定度試験方法
8.1 試験の原理
試料40mL中に空気を吹き込み,200℃で6時間酸化させ,1218時間室温で放置後,
再び空気を吹き込み,200℃で6時間酸化させてから,酸化油の動粘度の変化と残留炭素分との増加を求め
る。
参考 この方法はIP 48/80を参照して規定したものである。
8.2 水
JIS K 0557に規定するA3のもの。
8.3 航空潤滑油酸化安定度試験器
航空潤滑油酸化安定度試験器は,次の(1)(5)で構成し,その一例を
図7に示す。
図7 航空潤滑油酸化安定度試験器(一例)
(1) 試験管 図8に示す形状・寸法のもの。
なお,試験管にコルク栓をし,これに空気や蒸気の排出口をあけ,中央には空気吹込管挿入孔を設
ける。
備考 JIS K 2839に規定する図106のものがこれに相当する。
(2) 空気吹込管 図9に示す形状・寸法のもの。
備考 JIS K 2839に規定する図107のものがこれに相当する。
――――― [JIS K 2503 pdf 13] ―――――
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K 2503-1996
図8 試験管 図9 空気吹込管
(3) 温度計 JIS B 7410に規定する温度計番号45 (AOS) のもの。
(4) 油浴 適切な大きさの保温性のよいもので,試験管挿入孔のあるふたを設けたもの。浴は,油温を均
一にするのに有効なかき混ぜ機と,200±0.5℃に調節できる適切な加熱器を設ける。浴内には試験管
支持板をふたの下面から160mmの深さに取り付け,浴外には温度計と試験管とを通風から遮るため
に,高さ152mmのシールドを取り付けるか,又は浴壁をふたより152mmだけ高くする。
なお,浴液面は試験中,ふたの下面から32.5mmの位置になるように調節する。
(5) 空気供給装置 適切な送風機によって,空気を綿又はガラス綿ろ過器を通し,毎時15±0.25Lの流量
を供給できるもの。
8.4 試料の採取及び調製方法
試験用試料は,JIS K 2251に規定する二次試料の採取・調製方法,又は
それに準じた方法によって採取・調製する。
8.5 試験の手順
試験の手順は,次による。
(1) 試験管と空気吹込管は,少なくとも2時間濃硫酸に浸した後,水道水で酸を十分洗い,更に水で数
回洗って乾燥する。
(2) 使用したコルク栓は,付着している油分がなくなるまで,加温した適切な溶剤で洗って乾燥する。
(3) 試料(以下,未酸化油という。)を室温で試験管の40mL標線まで入れる。空気吹込管は,試料に浸る
部分に手を触れないように注意しながら,コルク栓に差し込み,試験管の中央に,空気吹込管の先端
部が試験管の底部中央に達するまで挿入した後,6mm上にあげる。
(4) 油浴を200±0.5℃に調節し,試験管を挿入孔から油浴に浸し,試験管支持板で垂直に保持する。
(5) 試験管の油浴のふたから出ている部分を,ゴムシート又は類似のもので覆う。
(6) 試験管を入れてから油浴を再び200±0.5℃に調節し,10分間以上おいてから空気を15±0.25Lで6時
間試料に吹き込む。この操作が終わったら試験管を取り出し,1218時間室温で放置した後,再び
――――― [JIS K 2503 pdf 14] ―――――
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K 2503-1996
200℃で6時間空気の吹込みを繰り返し行う。
(7) 試験管を浴から取り出し,室温で放冷し(8)及び(9)の試験を行う。
なお,(8)及び(9)の試験は,2回目の6時間空気吹込み後,1530時間の間に行う。この際,試験管
中の試料(以下,酸化油という。)を均一にするため,沸騰水浴中であらかじめ20分間加温する。
(8) 未酸化油と酸化油との40℃における動粘度をJIS K 2283の規定によって測定する。
(9) 未酸化油と酸化油との残留炭素分をJIS K 2270の規定によって測定する。
8.6 計算方法及び精度
8.6.1 計算方法 計算方法は,次による。
(1) 粘度比 酸化前後の試料の動粘度から,次の式によって算出し,JIS Z 8401によって小数点以下2け
たに丸める。
R
0
ここに, R : 粘度比
酸化油の40℃における動粘度 (mm2/s) [{cSt}]
未酸化油の40℃における動粘度 (mm2/s) [{cSt}]
(2) 残留炭素分の増加 酸化前後の試料の残留炭素分から,次の式によって算出し,JIS Z 8401によって
小数点以下2けたに丸める。
C=C2−C1
ここに, C : 残留炭素分の増加(質量%)
C2 : 酸化油の残留炭素分(質量%)
C1 : 未酸化油の残留炭素分(質量%)
8.6.2 精度 この試験方法によって得られた試験結果の許容差(確率0.95)は,次のとおりである。
備考 試験結果が許容差を外れた場合には,JIS Z 8402の規定によって処理する。
(1) 室内併行精度 同一試験室において,同一人が同一試験器で,引き続き短時間内に同一試料を2回試
験したときの試験結果の差の許容差を表8に示す。
(2) 室間再現精度 異なる試験室において,別人が別の試験器で同一試料をそれぞれ1回ずつ試験したと
き,2個の試験結果の差の許容差を表8及び表9に示す。
表8 粘度比の精度
粘度比 室内併行許容差 室間再現許容差
1.75未満の場合 0.14A 0.20A
1.75以上の場合 0.20A 0.30A
A : 粘度比の平均値
表9 残留炭素分の増加の精度
残留炭素分の増加 室内併行許容差 室間再現許容差
1.0未満の場合 0.14B 0.20B
1.02.0の場合 0.20B 0.30B
2.0以上の場合 規定しない 規定しない
B : 残留炭素分の増加の平均値
8.7 試験結果の報告
試験結果には,次の事項を記載する。
(1) 試料名,採取場所及び採取年月日
(2) このJISの規格番号
(3) 表1に示す試験方法の種類及び8.6.1によって得られた結果
――――― [JIS K 2503 pdf 15] ―――――
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JIS K 2503:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6293:1983(MOD)
JIS K 2503:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.100 : 潤滑剤,工業用油及び関連製品
JIS K 2503:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4201:2018
- マグネシウム合金板及び条
- JISH8611:1999
- 電気カドミウムめっき
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK2201:1991
- 工業ガソリン
- JISK2249:1995
- 原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2254:2018
- 石油製品―蒸留性状の求め方
- JISK2256:2013
- 石油製品―アニリン点及び混合アニリン点の求め方
- JISK2269:1987
- 原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法
- JISK2270-1:2009
- 原油及び石油製品―残留炭素分の求め方―第1部:コンラドソン法
- JISK2270-2:2009
- 原油及び石油製品―残留炭素分の求め方―第2部:ミクロ法
- JISK2283:2000
- 原油及び石油製品―動粘度試験方法及び粘度指数算出方法
- JISK2501:2003
- 石油製品及び潤滑油―中和価試験方法
- JISK2839:1990
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- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
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- エタノール(95)(試薬)
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- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8271:2007
- キシレン(試薬)
- JISK8322:2020
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- ヘキサン(試薬)
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- JISR6111:2005
- 人造研削材
- JISR6111:2020
- 人造研削研磨材
- JISR6251:2006
- 研磨布
- JISR6252:2006
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- JISZ8402-6:1999
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