JIS K 3351:2009 工業用グリセリン

JIS K 3351:2009 規格概要

この規格 K3351は、工業用グリセリンについて規定。

JISK3351 規格全文情報

規格番号
JIS K3351 
規格名称
工業用グリセリン
規格名称英語訳
Glycerines for industrial use
制定年月日
1951年7月30日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.080.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1951-07-30 制定日, 1954-07-30 確認日, 1956-01-19 改正日, 1958-12-16 確認日, 1961-12-16 確認日, 1964-12-12 確認日, 1968-07-01 確認日, 1971-07-01 確認日, 1974-11-01 確認日, 1978-01-01 確認日, 1983-03-01 確認日, 1984-03-01 改正日, 1989-06-01 確認日, 1995-01-01 改正日, 2002-06-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2009-03-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 3351:2009 PDF [22]
                                                                                   K 3351 : 2009

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類・・・・[2]
  •  4 品質・・・・[2]
  •  5 試料採取方法・・・・[3]
  •  5.1 ロット・・・・[3]
  •  5.2 ロットの識別・・・・[3]
  •  5.3 製品容器の種類・・・・[3]
  •  5.4 代表試料の採取及び調製・・・・[3]
  •  5.5 分析試料・・・・[4]
  •  5.6 採取器具及び試料容器・・・・[4]
  •  5.7 試料採取上の注意・・・・[5]
  •  6 試験方法・・・・[5]
  •  6.1 一般事項・・・・[5]
  •  6.2 性状・・・・[5]
  •  6.3 色数(ハーゼン)・・・・[6]
  •  6.4 液性・・・・[6]
  •  6.5 酸度又はアルカリ度・・・・[7]
  •  6.6 密度・・・・[7]
  •  6.7 グリセリン分・・・・[8]
  •  6.8 灰分・・・・[10]
  •  6.9 強熱残分(硫酸塩)・・・・[11]
  •  6.10 けん化当量相当・・・・[12]
  •  6.11 水分・・・・[12]
  •  6.12 有機性不純分・・・・[13]
  •  6.13 還元性物質試験・・・・[13]
  •  6.14 塩化物試験・・・・[14]
  •  6.15 ひ素試験・・・・[15]
  •  6.16 硝化及び分離試験・・・・[18]
  •  7 検査・・・・[19]
  •  8 表示・・・・[19]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 3351 pdf 1] ―――――

K 3351 : 2009

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本石鹸洗剤工業
会 (JSDA) 及び財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 3351 : 1995は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 3351 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 3351 : 2009

工業用グリセリン

Glycerines for industrial use

1 適用範囲

  この規格は,工業用グリセリンについて規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1602 熱電対
JIS H 6202 化学分析用白金皿
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0068 化学製品の水分測定方法
JIS K 0113 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 1503 アセトン
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8012 亜鉛(試薬)
JIS K 8085 アンモニア水(試薬)
JIS K 8102 エタノール (95) (試薬)
JIS K 8105 エチレングリコール(試薬)
JIS K 8129 塩化コバルト (II) 六水和物(試薬)
JIS K 8136 塩化すず (II) 二水和物(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8153 ヘキサクロロ白金 (IV) 酸六水和物(試薬)
JIS K 8163 ヘキサクロロ白金 (IV) 酸カリウム(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8256 過よう素酸ナトリウム(試薬)
JIS K 8267 ぎ酸ナトリウム(試薬)
JIS K 8295 グリセリン(試薬)
JIS K 8374 酢酸鉛 (II) 三水和物(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)

――――― [JIS K 3351 pdf 3] ―――――

2
K 3351 : 2009
JIS K 8739 発煙硝酸(試薬)
JIS K 8777 ピリジン(試薬)
JIS K 8780 ピロガロール(試薬)
JIS K 8800 フェノールレッド(試薬)
JIS K 8913 よう化カリウム(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 9071 リトマス紙(試薬)
JIS K 9512 N,N−ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS R 1302 化学分析用磁器蒸発ざら
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS Z 0701 包装用シリカゲル乾燥剤
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8704 温度測定方法−電気的方法
JIS Z 9015-1 計数値検査に対する抜取検査手順−第1部 : ロットごとの検査に対するAQL指標型抜
取検査方式

3 種類

  種類は,次のとおりとする。
a) 精製グリセリン
1) 1号(精製グリセリン)
2) 2号(ダイナマイト用グリセリン)
b) 粗製グリセリン
1) 1号(分解グリセリン)
2) 2号(副生グリセリン)

4 品質

  工業用グリセリンの品質は,箇条6によって試験し,表1及び表2のとおりとする。

――――― [JIS K 3351 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 3351 : 2009
表1−精製グリセリン
試験項目 1号(精製グリセリン) 2号(ダイナマイト用グリセリン)
性状 無色透明で,粘性のある液体
無色透明で,ほとんどにおいの
ない粘性のある液体
色数(ハーゼン) 20 以下 30 以下
酸度又はアルカリ度 (mmol/100 g) 0.3 以下 0.3 以下
密度 (20 ℃) 1.257 以上 1.257 以上
グリセリン分 [%(質量分率)] 98.5 以上 98.5 以上
強熱残分(硫酸塩)[%(質量分率)] 0.05 以下 0.05 以下
けん化当量相当 (mmol/100 g) 3.0 以下 3.0 以下
還元性物質試験 合格 合格
塩化物試験 − 合格
硝化及び分離試験a) − 合格
注a) 硝化及び分離試験は,受渡当事者間の協定によって行う。
表2−粗製グリセリン
試験項目 1号(分解グリセリン) 2号(副生グリセリン)
性状 黄色又は濃い茶色の粘性のある液体 黄色又は濃い茶色の粘性のある液体
液性 中性又は微アルカリ性 中性又は微アルカリ性
グリセリン分 [%(質量分率)] 88.0以上 80.0以上
灰分 [%(質量分率)] 1.0以下 10.0以下
有機性不純分 [%(質量分率)] 3.0以下 6.0以下
ひ素試験 合格 合格

5 試料採取方法

5.1 ロット

  1ロットとは,同一品質とみなされる次の製品をいう。
同一バッチで生産したもの,同一タンク内のもの,又は同一タンクから充てんしたもので,かつ,同一
条件の下で貯蔵したもの。

5.2 ロットの識別

  試料容器には,ロットの識別ができるように,容器ごとに試料採取年月日,及びロット番号又はタンク
番号を記入する。

5.3 製品容器の種類

  製品容器の種類は,次のとおりとする。
a) 小形容器 18 L缶,ドラム缶など
b) 大形容器 タンク,タンクローリー,タンク船,配管類など

5.4 代表試料の採取及び調製

  試料の採取は,製品1ロットごとに行い,代表試料は製品容器の種類によって,次の方法で採取する。
a) 小形容器 乱数さい,乱数表及びその他適切な方法によって,表3に示す個数をランダムに抜き取り,
各容器から試料を採取し,混合して代表試料とする。

――――― [JIS K 3351 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS K 3351:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 3351:2009の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1602:2015
熱電対
JISH6202:1986
化学分析用白金皿
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0068:2001
化学製品の水分測定方法
JISK0113:2005
電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JISK0557:1998
用水・排水の試験に用いる水
JISK1503:2009
アセトン
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8012:2006
亜鉛(試薬)
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8105:2013
エチレングリコール(試薬)
JISK8129:2016
塩化コバルト(II)六水和物(試薬)
JISK8136:2017
塩化すず(II)二水和物(試薬)
JISK8150:2006
塩化ナトリウム(試薬)
JISK8153:1995
ヘキサクロロ白金(IV)酸六水和物(試薬)
JISK8163:1994
ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8256:2011
過よう素酸ナトリウム(試薬)
JISK8267:2014
ぎ酸ナトリウム(試薬)
JISK8295:2020
グリセリン(試薬)
JISK8374:2007
酢酸鉛(II)三水和物(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8739:2017
発煙硝酸(試薬)
JISK8777:2017
ピリジン(試薬)
JISK8780:2019
ピロガロール(試薬)
JISK8800:2012
フェノールレッド(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK9071:2020
リトマス試験紙(試薬)
JISK9512:2013
N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR1302:1980
化学分析用磁器蒸発ざら
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3505:1994
ガラス製体積計
JISZ0701:1977
包装用シリカゲル乾燥剤
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8704:1993
温度測定方法―電気的方法
JISZ9015-1:2006
計数値検査に対する抜取検査手順―第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式