JIS K 8122:2021 塩化カルシウム二水和物(試薬) | ページ 3

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表4−採取する標準液の体積
採取量 mL
標準液 mg/mL
Y1 Y2 Y3
銅標準液(Cu) 0.01 0.50 1.0 2.0
鉛標準液(Pb) 0.01 1.0 2.5 5.0
鉄標準液(Fe) 0.01 0.50 1.0 2.0
3) 空試験溶液の調製は,全量フラスコ100 mLに硝酸(1+2)5 mLを加え,水を標線まで加えて混合
する(Z液)。
4) CP発光分光分析装置は,アルゴンプラズマを点灯するなどによって,発光強度を測定できる状態
にする。
5) 液,Y1液,Y2液,Y3液及びZ液をアルゴンプラズマ中に噴霧し,分析種の発光強度を測定する。
e) 計算 JIS K 0116の4.7.3 b)(標準添加法)によって検量線を作成し,分析種の含有率を計算する。
f) 判定 計算して得られた含有率が,規格値を満足しているとき,“銅(Cu) : 質量分率2 ppm以下(規
格値),鉛(Pb) : 質量分率5 ppm以下(規格値),鉄(Fe) : 質量分率2 ppm以下(規格値)”とする。

6.10 マグネシウム(Mg),ストロンチウム(Sr)及びバリウム(Ba)

  マグネシウム(Mg),ストロンチウム(Sr)及びバリウム(Ba)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次による。
1) 硝酸(1+2) 6.3 a) 1)による。
2) マグネシウム標準液(Mg : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
3) ストロンチウム標準液(Sr : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
4) バリウム標準液(Ba : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次による。
1) ピストン式ピペット 6.9 b) 1)による。
2) CP発光分光分析装置 6.9 b) 2)による。
c) 分析種の測定波長 分析種の測定波長の例を表5に示す。
なお,別の条件でも同等の試験結果が得られる場合には,その条件を用いてもよい。
表5−分析種の測定波長の例
単位 nm
分析種 測定波長
マグネシウム(Mg) 279.553
ストロンチウム(Sr) 407.771
バリウム(Ba) 455.404
d) 操作 操作は,次による。
1) 試料溶液の調製は,試料0.5 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,硝酸(1+2)1 mL及び水を加
えて溶かし,更に水を標線まで加えて混合する(X液)。
2) 検量線溶液の調製は,試料0.5 gを3個の全量フラスコ100 mLのそれぞれにはかりとり,硝酸(1
+2)1 mL及び水20 mLを加えて溶かし,ピストン式ピペットで表6に示す各標準液の体積を3段
階とり,水を標線まで加えて混合する(それぞれ,Y4液,Y5液及びY6液とする。)。

――――― [JIS K 8122 pdf 11] ―――――

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表6−採取する標準液の体積
採取量 mL
標準液 mg/mL
Y4 Y5 Y6
マグネシウム標準液(Mg) 0.01 2.5 5.0 10
ストロンチウム標準液(Sr) 0.01 2.5 5.0 10
バリウム標準液(Ba) 0.01 1.5 3.0 5.0
3) 空試験溶液の調製は,全量フラスコ100 mLに硝酸(1+2)1 mLを加え,水を標線まで加えて混合
する(Z液)。
4) CP発光分光分析装置は,アルゴンプラズマを点灯するなどによって,発光強度を測定できる状態
にする。
5) 液,Y4液,Y5液,Y6液及びZ液をアルゴンプラズマ中に噴霧し,分析種の発光強度を測定する。
e) 計算 JIS K 0116の4.7.3 b)(標準添加法)によって検量線を作成し,分析種の含有率を計算する。
f) 判定 計算して得られた含有率が,規格値を満足しているとき,“マグネシウム(Mg) : 質量分率0.01 %
以下(規格値),ストロンチウム(Sr) : 質量分率0.01 %以下(規格値),バリウム(Ba) : 質量分率0.006 %
以下(規格値)”とする。

6.11 ひ素(As)

  ひ素(As)の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次による。
1) 亜鉛(ひ素分析用) JIS K 8012に規定する粒径150
2) ピリジン JIS K 8777に規定するもの。
3) 塩化すず(II)溶液(N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法用)[塩化すず(II)溶液(AgDDTC法
用)] JIS K 8136に規定する塩化すず(II)二水和物40 gをJIS K 8180に規定する塩酸(ひ素分析
用)に溶かし,JIS K 8180に規定する塩酸(ひ素分析用)で100 mLにしたもの。JIS K 8580に規
定する小粒状のすず2,3個を加えて褐色ガラス製瓶に保存する。この液を,使用時に水で10倍に
希釈する。
4) 塩酸(ひ素分析用)(1+1) JIS K 8180に規定する塩酸(ひ素分析用)の体積1と水の体積1とを
混合したもの。
5) 酢酸鉛(II)溶液(100 g/L) JIS K 8374に規定する酢酸鉛(II)三水和物11.6 gを水に溶かして100
mLにした後,JIS K 8355に規定する酢酸0.1 mLを加えたもの。
6) ,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀·ピリジン溶液(AgDDTC·ピリジン溶液) JIS K 9512に規
定するN,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀0.5 gをJIS K 8777に規定するピリジンに溶かし,JIS K
8777に規定するピリジンで100 mLにしたもの。褐色ガラス製瓶に入れ,冷所に保存する。
7) よう化カリウム溶液(200 g/L) JIS K 8913に規定するよう化カリウム20 gを水に溶かして100 mL
にしたもの。使用時に調製する。
8) ひ素標準液(As : 0.001 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次による。
1) 吸収セル 6.6 b) 2)による。
2) ひ素試験装置 例を図1に示す。
3) 分光光度計 6.6 b) 3)による。

――――― [JIS K 8122 pdf 12] ―――――

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c) 操作 操作は,次による。
1) 試料溶液の調製は,試料4.0 gを水素化ひ素発生瓶Aにはかりとり,水を加えて溶かし,更に水で
20 mLとする。
2) 比較溶液の調製は,ひ素標準液(As : 0.001 mg/mL)4.0 mLを水素化ひ素発生瓶Aにとり,水で20
mLとする。
3) 空試験溶液の調製は,水20 mLを水素化ひ素発生瓶Aにとる(空試験溶液は,吸光度を測定する場
合に調製する。)。
4) 試料溶液,比較溶液及び空試験溶液に,塩酸(ひ素分析用)(1+1)5 mLを加え,水で40 mLにす
る。これらによう化カリウム溶液(200 g/L)15 mL及び塩化すず(II)溶液(AgDDTC法用)5 mL
を加えて振り混ぜ,10分間放置する。次に,亜鉛(ひ素分析用)3 gを加え,直ちに水素化ひ素発
生瓶Aと導管B(あらかじめ水素化ひ素吸収管CにAgDDTC·ピリジン溶液5 mLを入れ,導管B
と水素化ひ素吸収管Cとを連結しておく。)とを連結して約25 ℃の水中で約1時間放置した後,水
素化ひ素吸収管Cを離し,ピリジンを5 mLの標線まで加える。
5) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液の色を,水素化ひ素吸収管C
の上方又は側方から目視観察又は吸光光度法で比較する。
なお,吸光光度法による場合,吸収セルを用い,分光光度計で波長519 nmにおける吸光度を空試
験溶液からのAgDDTC·ピリジン溶液を対照液としてJIS K 0115の箇条6(特定波長における吸収
の測定)によって測定する。
d) 判定 次の1)又は2)に適合するとき,“ひ素(As) : 質量分率1 ppm以下(規格値)”とする。
1) 試料溶液から得られた液の色は,比較溶液から得られた液の赤より濃くない。
2) 試料溶液から得られた液の吸光度は,比較溶液から得られた液の吸光度より大きくない。
A : 水素化ひ素発生瓶100 mL
B : 導管
C : 水素化ひ素吸収管
D : ゴム栓又はすり合わせ
E : 酢酸鉛(II)溶液(100 g/L)で
湿したガラスウール
F : 40 mLの標線
G : 5 mLの標線
図1−ひ素試験装置の例

6.12 アンモニウム(NH4)

  アンモニウム(NH4)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次による。
1) エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液(インドフェノール青法用)[EDTA2Na溶液(イ
ンドフェノール青法用)] JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウム1 gをはかりとり,水60 mLを

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加えて溶かす。これにJIS K 8107に規定するエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物
5 gを加えて溶かし,水で100 mLにしたもの。
2) 次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 質量分率約1 %) 次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 質
量分率5 %12 %)の有効塩素を使用時に定量し,有効塩素が質量分率約1 %になるように水でう
すめたもの。冷暗所に保存し,30日以内に使用する。
有効塩素の定量は,次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 質量分率5 %12 %)10 gを0.1 mg
の桁まではかりとり,全量フラスコ200 mLに移し,水を標線まで加えて混合する。その20 mLを
共通すり合わせ三角フラスコ300 mLに正確にとり,水100 mL及びJIS K 8913に規定するよう化カ
リウム2 gを加えて溶かした後,速やかに酢酸(1+1)6 mLを加えて栓をして振り混ぜる。約5分
間暗所に放置後,指示薬としてでんぷん溶液を用い,0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。
この場合,でんぷん溶液は,終点間際で液の色がうすい黄になったときに約0.5 mLを加える。終
点は,液の青が消える点とする。別に同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。
次亜塩素酸ナトリウム溶液の有効塩素濃度は,次の式によって算出する。
0.0035453 V2 V3 f2
C 100
20
m3
200
ここに, C : 次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 質量分率5 %
12 %)の有効塩素濃度(Cl)(質量分率 %)
V2 : 滴定に要した0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液の体
積(mL)
V3 : 空試験に要した0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液の
体積(mL)
f2 : 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター
m3 : はかりとった試料の質量(g)
0.003 545 3 : 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液1 mLに相当する塩
素の質量を示す換算係数(g/mL)
また,酢酸(1+1),でんぷん溶液及び0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液の調製は,次による。
· 酢酸(1+1)の調製は,JIS K 8355に規定する酢酸の体積1と水の体積1とを混合する。
· でんぷん溶液の調製は,JIS K 8659に規定する特級又は1級のでんぷん(溶性)1.0 gをはかりと
り,水10 mLを加えてかき混ぜながら熱水200 mL中に入れて溶かす。これを約1分間煮沸した
後に冷却する。冷所に保存し,10日以内に使用する。
· 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液の調製は,JIS K 8637に規定するチオ硫酸ナトリウム五水和物,
防腐剤としてJIS K 8625に規定する炭酸ナトリウム又はJIS K 8051に規定する3-メチル-1-ブタ
ノールを用い,JIS K 8001のJA.6.4 t) 2)(0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液)に従って,調製,
標定及び計算する。
3) ナトリウムフェノキシド溶液 水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)18 mLをビーカー200 mLにとり,
冷水中で冷却しながらJIS K 8798に規定するフェノール12.6 gを少量ずつ加えた後,更にJIS K
8034に規定するアセトン4 mLを加え,水で100 mLにしたもの。使用時に調製する。
なお,水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)の調製は,JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウム30.9
gを水に溶かして100 mLにする。
4) アンモニウム標準液(NH4 : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次による。

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1) 吸収セル 6.6 b) 2)による。
2) 共通すり合わせ平底試験管 6.3 c)による。
3) 恒温水槽 20 ℃25 ℃に調節できるもの。
4) 分光光度計 6.6 b) 3)による。
c) 操作 操作は,次による。
1) 試料溶液の調製は,試料1.0 gを共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,水を加えて溶かし,更に
水を加えて10 mLにする。
2) 比較溶液の調製は,アンモニウム標準液(NH4 : 0.01 mg/mL)1.0 mLを共通すり合わせ平底試験管
にとり,水を加えて10 mLにする。
3) 空試験溶液は,共通すり合わせ平底試験管に水10 mLをとる。
4) 試料溶液,比較溶液及び空試験溶液に,EDTA2Na溶液(インドフェノール青法用)1 mL及びナト
リウムフェノキシド溶液4 mLを加えてよく振り混ぜる。これらに次亜塩素酸ナトリウム溶液(有
効塩素 質量分率約1 %)2.5 mLを加え,更に水を加えて25 mLにし,20 ℃25 ℃の恒温水槽で15
分間放置する。
5) 試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液は,空試験溶液から得られた液を対照液とし,吸
収セルを用いて,分光光度計で波長630 nmにおける吸光度をJIS K 0115の箇条6(特定波長におけ
る吸収の測定)によって測定し,比較する。
d) 判定 試料溶液から得られた液の吸光度が,比較溶液から得られた液の吸光度より小さいとき,“アン
モニウム(NH4) : 質量分率0.001 %以下(規格値)”とする。

7 容器

  容器は,気密容器とする。

8 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) この規格の番号
b) 名称“塩化カルシウム二水和物”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造年月又はその略号
i) 製造業者名又はその略号

JIS K 8122:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8122:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0115:2004
吸光光度分析通則
JISK0115:2020
吸光光度分析通則
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK0970:2013
ピストン式ピペット
JISK1107:2005
窒素
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8012:2006
亜鉛(試薬)
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8051:2010
3-メチル-1-ブタノール(試薬)
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8107:2017
エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JISK8136:2017
塩化すず(II)二水和物(試薬)
JISK8155:2017
塩化バリウム二水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8374:2007
酢酸鉛(II)三水和物(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8574:2006
水酸化カリウム(試薬)
JISK8576:2019
水酸化ナトリウム(試薬)
JISK8580:2011
すず(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8637:2006
チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JISK8659:2014
でんぷん(溶性)(試薬)
JISK8776:1994
2-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-スルホ-1-ナフチルアゾ)-3-ナフトエ酸(試薬)
JISK8777:2017
ピリジン(試薬)
JISK8798:2012
フェノール(試薬)
JISK8810:2018
1-ブタノール(試薬)
JISK8905:2019
モリブデン(VI)酸アンモニウム四水和物(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8962:2008
硫酸カリウム(試薬)
JISK9512:2013
N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)
JISZ8802:2011
pH測定方法