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K 8529 : 2016
物0.28 gをはかりとり,JIS K 8102に規定するエタノール(95)10 mLを加えて溶かし,水を加え
て100 mLにする。褐色ガラス製瓶に保存する。
5) 鉄標準液(Fe : 1 mg/mL) 次のいずれかのものを用いる。
5.1) CSSに基づく標準液 6.3 a) 3.1) に準じる。
5.2) CSS以外の認証標準液など 6.3 a) 3.2) に準じる。
5.3) 鉄標準液(Fe : 1 mg/mL)を調製する場合 JIS K 8982に規定する硫酸アンモニウム鉄(III)・12
水8.63 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,塩酸(2+1)3 mL及び水を加えて溶かし,水を
標線まで加えて混合する。褐色ガラス製瓶に保存する。
6) 鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL) 鉄標準液(Fe : 1 mg/mL)10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確に
とり,塩酸(2+1)3 mLを加え,水を標線まで加えて混合する。褐色ガラス製瓶に保存する。
b) 器具 主な器具は,次のとおりとする。
1) 共通すり合わせ平底試験管 6.3 c) による。
2) 水浴 6.5 b) 2) による。
c) 操作 操作は,排気に注意して次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料5.0 g(約1.6 mL)を10 mLビーカーなどにはかりとり,水浴上で蒸発乾固
する。冷却後,塩酸(2+1)1 mL及び水10 mLを加えて溶かす。共通すり合わせ平底試験管に移
し,水を加えて15 mLにする。
2) 比較溶液の調製は,共通すり合わせ平底試験管に鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL)1.0 mL及び塩酸(2
+1)1 mLを加え,水を加えて15 mLにする。
3) 試料溶液及び比較溶液に,塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液(100 g/L)1 mLを加えて,5分間放
置後,1,10-フェナントロリン溶液(2 g/L)1 mL,酢酸アンモニウム溶液(250 g/L)5 mL及び水を
加えて25 mLとし,20 ℃30 ℃で15分間放置する。
4) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を,共通すり合わせ平底試験
管の上方又は側面から観察して,黄みの赤を比較する。
d) 判定 c) によって操作し,次に適合するとき,“鉄(Fe) : 質量分率2 ppm以下(規格値)”とする。
試料溶液から得られた液の色は,比較溶液から得られた液の黄みの赤より濃くない。
6.10 有機性物質
有機性物質の試験は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
水酸化ナトリウム溶液(100 g/L) JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウム10.3 gをはかりとり,
水を加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。
b) 器具 主な器具は,次のとおりとする。
共通すり合わせ平底試験管 6.3 c) による。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料3 g(約1 mL)を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,水酸化ナトリ
ウム溶液(100 g/L)25 mLを加え振り混ぜて溶かす。水25 mLを加え,密栓して18時間放置する。
2) 試料溶液を,白の背景を用いて,試料溶液を,共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から観察
する。
d) 判定 c) によって操作し,次に適合するとき,“試験適合”とする。
試料溶液に油滴又は皮膜が生じない。
――――― [JIS K 8529 pdf 11] ―――――
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7 容器
容器は,遮光した気密容器とする。
8 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称“臭素”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造年月又はその略号
i) 製造業者名又はその略号
――――― [JIS K 8529 pdf 12] ―――――
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS K 8529:2016 臭素(試薬) ISO 6353-3:1987,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second series
R 51 Bromine
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 試薬として用いる R51 化学分析用試薬40品目 変更 JISは1品目1規格。 試薬の規格使用者が各規格を多く
臭素について規定 の仕様について規定。 引用しやすくするために1品目1
規格としている。
なお,対応国際規格は,25年以上
見直しをされていないため市場の
実態に合わない。国際規格の改正
提案を検討する。
2 引用規格
3 種類 追加 種類の項目を追加。 JISは種類として“特級”だけな
ので,ISO規格と技術的な差異は
ない。
4 性質 追加 項目を追加。 一般的な説明事項であり,技術上
の差異はない。
5 品質 R51.1 追加 追加した項目 : 水溶状。 ISO規格は,長期間内容の見直し
が行われず,国際市場でISO規格
品が用いられることはほとんどな
い。また,技術的差異も軽微であ
る。
6 試験方法
K8
6.1 一般事項 JIS K 0050,JIS K 追加 項目を追加。 編集上の差異であり,技術上の差
529
8001,JIS R 3503 異ではない。
: 2
及びJIS R 3505に
01
よる。
6
3
――――― [JIS K 8529 pdf 13] ―――――
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K8
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際
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の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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規格
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
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6.2 純 度 酸化還元滴定 R51.3.1 酸化還元滴定 変更 試料量及び操作を変更。 技術的な差異は軽微であり,対策
(Br2) は考慮しない。
6.3 水溶状 追加 項目を追加。 用途上で必要。ISO規格の見直し
時に,追加提案の検討を行う予定。
6.4 不揮発物 重量法 R51.3.8 一致
6.5 塩素(Cl) 塩化銀比濁法 R51.3.2 チオシアン酸アンモニ 変更 試料量,試薬溶液などを変更。 JISは,定期的に見直しを行って
ウム比色法 いるが,ISO規格は,長年見直し
6.6 よう素 比色法 R51.3.3 比色法 変更 試料量,試薬溶液などを変更。 が行われていないことから,実績
(I) のある従来のJIS法を踏襲。技術
6.7 硫酸塩 硫酸バリウム比濁 R51.3.4 硫酸バリウム比濁法 変更 試料量,試薬溶液などを変更。 的な差異は軽微であり,対策は考
(SO4) 法 慮しない。
6.8 重金属 硫化ナトリウム比 R51.3.5 硫化水素比色法 変更 JISは有害性の少ない試薬に変更。 有害物質の使用を避けるため変
(Pbとして) 色法 更。ISO規格の見直し時に,改正
提案を行う予定。
6.9 鉄(Fe) 1,10-フェナントロ R51.3.6 1,10-フェナントロリン変更 試料量,試薬溶液などを変更。 JISは,定期的に見直しを行って
リン比色法 比色法 いるが,ISO規格は,長年見直し
6.10 有機性 目視法 R51.3.7 目視法 変更 試薬溶液などを変更。 が行われていないことから,実績
物質 のある従来のJIS法を踏襲。技術
的な差異は軽微であり,対策は考
慮しない。
7 容器 追加 項目を追加。 規格適合性を評価する関係で必要
8 表示 追加 項目を追加。 な項目を追加。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6353-3:1987,MOD
関連する外国規格 REAGENT CHEMICALS−American Chemical Society Specifications ACS(2010)
――――― [JIS K 8529 pdf 14] ―――――
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注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 技術的差異がない。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
K8 529 : 2016
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JIS K 8529:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6353-3:1987(MOD)
JIS K 8529:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8529:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0067:1992
- 化学製品の減量及び残分試験方法
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8051:2010
- 3-メチル-1-ブタノール(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8121:2007
- 塩化カリウム(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8155:2017
- 塩化バリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8201:2006
- 塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)
- JISK8202:2019
- 1,10-フェナントロリン塩酸塩一水和物(試薬)
- JISK8253:2020
- ペルオキソ二硫酸カリウム(試薬)
- JISK8295:2020
- グリセリン(試薬)
- JISK8359:2006
- 酢酸アンモニウム(試薬)
- JISK8371:2006
- 酢酸ナトリウム三水和物(試薬)
- JISK8506:2017
- 臭化カリウム(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8563:2018
- 硝酸鉛(II)(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8637:2006
- チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8949:2019
- 硫化ナトリウム九水和物(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK8962:2008
- 硫酸カリウム(試薬)
- JISK8982:2008
- 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計