JIS A 4003:1995 規格概要
この規格 A4003は、暖房に用いる灯油,重油,都市ガスは液化石油ガスを燃料とする定格暖房能力18.6kW{16000kcal/h}以上の温風暖房機について規定。JIS S 2039及びJIS S 2122を除く。
JISA4003 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A4003
- 規格名称
- 温風暖房機
- 規格名称英語訳
- Warm air furnaces
- 制定年月日
- 1970年5月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 97.100.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1970-05-01 制定日, 1974-01-01 改正日, 1977-03-01 改正日, 1980-03-01 確認日, 1985-04-01 確認日, 1990-07-01 確認日, 1995-11-01 改正日, 2001-02-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2009-02-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS A 4003:1995 PDF [22]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 4003-1995
温風暖房機
Warm air furnaces
1. 適用範囲 この規格は,主として暖房に用いる灯油,重油,都市ガス又は液化石油ガスを燃料とする
定格暖房能力18.6kW [{16 000kcal/h}] 以上の温風暖房機について規定する。ただし,JIS S 2039及びJIS S
2122を除く。
備考1. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0113及びJIS S 2091によるほか,次のとお
りとする。
(1) 煙道 温風暖房機内で,熱交換器から排気筒又は煙突へ燃焼排ガスを導く通路。
(2) 煙突 燃焼排ガスを屋外へ排出する通路であって,立ち上がりがあり,ドラフト効果が期待できるも
の。
(3) 不着火 着火動作において火がつかないこと。
(4) 結露 冷たいものの表面に触れた空気又は燃焼ガスの温度が下がり,その部分の湿度が100%となっ
たとき水蒸気が凝結して水滴となる状態。
3. 種類及び記号 温風暖房機は,形式及び使用燃料によって区分し,その種類及び記号は,次による。
3.1 形式による区分 形式による区分は,表1のとおりとする。
表1 形式による区分
形式 記号 参考
直接吹出形 暖房する部屋に設置し,温風を直接室内に吹き出す形 P 付図1
式で,温風用送風機は本体に組み込まれているもの。
ダクト接続 温風をダクトによって暖房する部屋に送る形式で,温 D 付図2
送風機組込形 風用送風機は本体に組み込まれているもの。
ダクト接続 温風をダクトによって暖房する部屋に送る形式で,温 S 付図3
送風機別置形 風用送風機は本体に組み込まず別置としたもの。
3.2 使用燃料による区分 使用燃料による区分は,表2のとおりとする。
――――― [JIS A 4003 pdf 1] ―――――
2
A 4003-1995
表2 使用燃料による区分
使用燃料 記号
灯油 JIS K 2203に規定する1号 K
重油 JIS K 2205に規定する1種 A
JIS K 2205に規定する2種 B
JIS K 2205に規定する3種 C
ガス 都市ガス TG
液化石油ガス JIS K 2240に規定する1種1号 LPG1
JIS K 2240に規定する1種2号 LPG2
JIS K 2240に規定する1種3号 LPG3
4. 性能
4.1 使用性能 温風暖房機の使用性能は,次による。
(1) 自動点火であること。
(2) 各部の作動が円滑,かつ,確実で,使用上異常がないこと。
(3) 温風温度が異常に上昇したとき,自動的に燃焼を停止すること。
(4) つまみ,ハンドルなどは,操作中に変形を起こしたり,作動に異常を起こさないものであること。
(5) 操作,点検及び掃除は簡単にでき,かつ,その際危険を生じるおそれがないこと。
(6) 消火の操作は速やかに,確実に行えること。
(7) 使用中停電した場合には,燃料の供給を遮断し,かつ,停電時間の長短にかかわらず,再通電した場
合でも危険が生じるおそれがないこと。
4.2 品質性能 温風暖房機の品質性能は,8.によって試験したとき,表3の基準に適合しなければならな
い。
表3 品質性能
項目 品質性能 適用試験箇条
送風作動 異常音,異常振動,接続部の緩み及びベル 8.2
トの異常な振れがないこと。
暖房作動 作動の不安定又は誤作動,異常音,異常振 8.3
動及び接続不良がないこと。
燃 (1) つまみ,ハンドルなど手をかける部
測定温度と室温との差が,金属及び陶磁器 8.4(1)
焼 分の表面温度(1) では25℃以下,プラスチックでは35℃以
性
能 下
(2) 手の触れるおそれのある部分の表140℃以下 8.4(2)
面温度(2)
(3) 本体設置床面の温度 80℃以下 8.4(3)
(4) 内蔵された油タンクの油温度 測定温度と室温との差が25℃以下 8.4(4)
A種絶縁のもの 100℃以下
(5) 電動機,電磁弁及び電磁ポンプの巻 8.4(5)
線温度 E種絶縁のもの 115℃以下
B種絶縁のもの 120℃以下
F種絶縁のもの 140℃以下
H種絶縁のもの 165℃以下
(6) 燃焼状態 (1) 確実に着火し,火炎の不安定,形状が 8.5
大きく変化しないこと。
(2) 火炎が均一で,偏りがないこと。
(3) 振動燃焼及び未燃油が燃焼室に付着
するなどの異常がないこと。
――――― [JIS A 4003 pdf 2] ―――――
3
A 4003-1995
項目 品質性能 適用試験箇条
燃 (7) 過負荷性能 定格燃料消費量に対して10%多く燃焼した 8.6
焼 場合にあっても,異常燃焼を起こさないこ
性
能 と。
(8) 暖房能力 定格暖房能力の90%以上 8.7
(9) 熱効率 定格燃料消費量の熱入力に対して75%以上 8.7.2
(10) 燃料消費量 定格燃料消費量に対して差が±10%以内 8.7.4
(11) 排ガス温度 450℃以下 8.7.5
(12) 燃焼排ガス中の一酸化炭素 300ppm以下 8.7.6
(13) 煙濃度 煙濃度No.4以下。ただし,B重油及びC 8.7.7
重油にあっては,煙濃度No.6以下。
燃料漏れ 漏れがないこと。 8.8
温風温度加熱防止装置の作動 確実に作動し,燃料の供給を遮断し,かつ, 8.9
燃焼を停止するか又はパイロット燃焼と
なること。
少なくとも1個は95℃以下,他のものは
140℃以下の温度で作動すること。ただし,
温風温度の高いもののために特殊に設計
された温風暖房機に取り付けられたもの
にあっては,この限りでない。
燃焼安全制御装置の作動 確実に作動し,不着火及び断火の場合に 8.10
は,燃料の供給を遮断し,燃焼を停止する
こと。
なお,安全スイッチが作動したときは,手
動によって復帰するものであること。
消費電力 定格消費電力に対して±10%以内 8.11
騒音(3) 定格暖房能力kW [{kcal/h}] 直接吹出形 8.12
29.1 [{25000}]未満 65dB以下
29.1 [{25000}]以上 70dB以下
58.1 [{50000}]未満
58.1 [{50000}]以上 75dB以下
116 [{100000}]未満
116 [{100000}]以上 80dB以下
233 [{200000}]未満
233 [{200000}]以上 90dB以下
絶縁抵抗 1M 坎 上 8.13
耐電圧 1分間耐えること。 8.14
対震自動消火装置の作動 周期0.3秒,0.5秒及び0.7秒のそれぞれに 8.15
おいて,
(1) 100cm/s2 [{100Gal}] で加振したとき,10
秒以内で消火装置が作動しないこと。
(2) 170cm/s2 [{170Gal}] で加振したとき,10
秒以内で消火するか又は5秒以内で燃
料の供給を遮断すること。なお,消火
するまでの間に異常燃焼を起こさない
こと。
また,温風暖房機各部に破損,変形
などの異常が生じないこと。
――――― [JIS A 4003 pdf 3] ―――――
4
A 4003-1995
注(1) つまみ,ハンドルなど手をかける部分とは,使用中燃焼状態を調節するために手を触れるところをいう。ただ
し,ジグ・工具などを用いる場合は,この限りでない。
(2) 手の触れるおそれのある部分とは,温風暖房機本体のケーシングで,排気筒又は煙突取付口周囲30cmの外板,
バーナ取付口以外の部分をいう。
(3) 騒音は,騒音レベル [dB (A) ] を示す。なお,ダクト形の騒音は特に規定しないが,騒音防止対策の資料とし
て,本体からの発生騒音,ダクトに送り込まれる騒音,排気筒又は煙突に送り込まれる騒音などについて測定
しておくことが望ましい。
5. 構造
5.1 一般構造 温風暖房機の構造は,次による。
(1) 燃焼ガス及び燃焼生成物が温風に混入しない構造とすること。
(2) 強制排気式の温風暖房機の場合にあっては,強制通風によって作りだされる負圧の作用で,燃焼に支
障を与えない構造とすること。
(3) 温風暖房機の各部は,運搬,搬入,据付け,運転などに際して,十分な強度と安定性をもった構造と
すること。
(4) 温風暖房機の各部は,燃料漏れがないこと。
液体燃料を用いるものにあっては,給油,保守などのときに,こぼれた油が使用中室温より25℃以
上高くなるおそれのある部分にかかったり,伝わったり又はたまるような構造であってはならない。
(5) 温風暖房機内で結露した水滴は,バーナ,電気部品又は他の腐食しやすい部分にかからない構造とす
ること。
(6) 熱交換器は,結露した水滴がたまらない構造とすること。
(7) 燃焼室及び熱交換器に取り付けられた扉やふたなどは,通常の使用状態で気密が保たれる構造とする
こと。
(8) 燃焼ガスの通路にバッフルプレートを設ける場合,バッフルプレートは燃焼ガスによって著しく変形
又は劣化されない構造とすること。
(9) 煙道取付口は,煙道が確実に取り付けられ,燃焼ガスの漏れない構造とすること。
(10) 燃焼室は,内部の清掃が可能な構造とすること。
(11) バーナは,正しい位置に取付けができ,バーナ内部の点検,清掃が容易に行える構造とすること。
(12) のぞき窓又は耐久性のある表示灯(例えば,ネオンランプ)などによって,燃焼していることを確認
できる構造とすること。
(13) 本体は,床又は壁などに堅固に取り付けられる構造とすること。
(14) 本体に内蔵するエアフィルタは,容易に取り出せる構造とすること。
参考 ダクト接続形にあっては,不燃材を使用することが望ましい。
(15) 本体に内蔵する燃料タンクの構造は,次によらなければならない。
(a) 燃料タンクは金属製とし,内面にはさび止めを施すこと。ただし,耐食処理材料を用いたもの又は
耐食処理を施した材料を使用し,かつ,加工によって接合部,屈折部などの処理被膜の耐食効力が
減退しないものにあっては,この限りでない。
(b) 燃料タンクの上面及び側面に水,燃料などのたまるおそれのあるへこみ部などがないこと。
(c) 燃料タンクが温風暖房機本体から取り外せる構造のものは,燃料タンクを確実に装着でき,容易に
取り外しができること。
(d) 燃料タンクの容量は,200l未満とし,液面計を見やすい位置に取り付け,容易に給油できるものと
――――― [JIS A 4003 pdf 4] ―――――
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A 4003-1995
すること。
(e) 燃料タンクは,油温が室温より25℃以上高くなるおそれのない位置に設けること。
5.2 充電部の構造 充電部の構造は,次による。
(1) 充電部には,次の各号を除き,容易に取り外すことができる部分を取り外した状態で,図1に示す試
験指が触れないこと。この場合の試験指に加える力は,30N [{3kgf}] とする。
(a) 取り付けた状態で容易に人が触れるおそれのない取付面の充電部。
(b) 構造上充電部を露出して使用することがやむを得ない器具の露出する充電部であって,絶縁変圧器
に接続された2次側の回路の対地電圧及び線間電圧が交流にあっては30V以下,直流にあっては
45V以下のもの,並びに1k 地 抗を大地との間及び線間に接続した場合に当該抵抗に流れる電流
が,商用周波数以上の周波数において感電の危険が生じるおそれのない場合を除き,1mA以下のも
の。
図1 試験指
備考1. 角度の許容差は,±5'とする。
mm,25mm以上
2. 寸法の許容差は,寸法が25mm未満にあっては005
.0
にあっては±0.2mmとする。
(2) 極性が異なる充電部相互間 充電部とアースするおそれのある非充電金属部との間,及び充電部と人
が触れるおそれのある非金属部の表面との間の空間距離(沿面距離を含む)は,器具又は器具の部分
ごとにそれぞれ表4に適合すること。
――――― [JIS A 4003 pdf 5] ―――――
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JIS A 4003:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.100 : 家庭用,商業用及び産業用暖房機具 > 97.100.40 : 液体燃料ヒータ
JIS A 4003:1995の関連規格と引用規格一覧
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