JIS A 4009:2017 空気調和及び換気設備用ダクトの構成部材 | ページ 8

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図23−塩化ビニル製ダクトの外部補強及び支柱による内部補強例
b) 長方形ダクトの縦方向補強 長方形ダクトの縦方向補強は,表37による。
表37−長方形ダクトの継手間の縦方向補強
単位 mm
ダクトの幅 外部補強 取付箇所 取付用ボルト
硬質塩化ビニル製アング 平鋼 最小 最大間隔
ル最小寸法 最小寸法 呼び径
2 000を超え2 500以下 60×60×7 50×4 1か所 M8 a) 150
取付用ボルトの径は,十分なフランジのへりあき寸法を確保できるボルト径以下とする。
注a) IS B 1180のねじの呼びによる。

5.6 ダクトのシール

  ダクトの内圧を維持し,空気漏れ量を制限するために,ダクトの部位において次のシールを用いる。
a) シール ダクト接合部のダクト折り返し四隅部をシールする。図24に例を示す。
b) シール ダクト縦方向のはぜ部をシールする。図25に例を示す。
c) シール ダクト接合部をシールする。図26に例を示す。
d) シール ダクトの組立構成材,補強材などの部品であるリベット,ボルト,タイロッドなどがダク
トを貫通する部分をシールする。図27に例を示す。
a) アングルフランジ工法ダクト b) 共板フランジ工法ダクト c) スライドオンフランジ工法ダクト
図24−Nシールの部位の例

――――― [JIS A 4009 pdf 36] ―――――

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a) 縦方向のはぜのシール b) ピッツバーグはぜ部シール c) ボタンパンチスナップはぜ部
図25−Aシールの部位の例
a) アングルフランジ工法 b) 共板フランジ工法 c) スライドオンフランジ工法
図26−Bシールの部位の例
a) リベット,ボルト回り b) タイロッド c) タイロッド d) タイロッド
図27−Cシールの部位の例

6 材料

  材料は,次に規定するもの,又はこれらと同等以上の性能をもつものとする。

6.1 溶融亜鉛めっき鋼板

  溶融亜鉛めっき鋼板は,次のいずれかによる。
− JIS G 3302に規定する一般用(SGCC)又は建築外板用(SGCCA)
− JIS G 3317に規定する一般用(SZACC)又は建築外板用(SZACCA)
− JIS G 3321に規定する一般用(SGLCC)又は建築外板用(SGLCCA)
− JIS G 3323に規定する一般用(SGMCC)又は建築外板用(SGMCCA)

6.2 塩化ビニルライニング鋼板

  塩化ビニルライニング鋼板は,JIS K 6744に規定するC種とする。このライニング鋼板は,ポリ塩化ビ

――――― [JIS A 4009 pdf 37] ―――――

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ニル(塩化ビニル樹脂)層の0.2 mm以上の厚さを両面又は片面に積層又は塗布したもので,下地金属は
溶融亜鉛めっきを施した鋼板とする。

6.3 ステンレス鋼板

  ステンレス鋼板は,JIS G 4304又はJIS G 4305による。

6.4 硬質塩化ビニル板

  硬質塩化ビニル板は,JIS K 6745に規定するグループ1とする。

6.5 グラスウール板

  グラスウール板は,JIS A 9504に規定する密度58 kg/m3以上の保温板又は保温筒の外面に,ガラス糸で
補強されたアルミニウムはくで被覆したものとする。

6.6 鋼材

  鋼材は,引張強さがJIS G 3101に規定するSS400以上と同等のものとし,その形状,寸法などはJIS G
3191,JIS G 3192及びJIS G 3193による。

6.7 接合及び支持材料

  接合及び支持材料は,次による。
a) 山形鋼 山形鋼はJIS G 3192による。
b) ボルト及びナット ボルト及びナットは,JIS B 1180及びJIS B 1181による。ダクト材料がステンレ
ス製で,かつ,フランジもステンレス製の場合,ボルト及びナットは,SUS301又はSUS304のステン
レス製とする。ダクト材料が塩化ビニルライニング鋼板の場合,ボルト及びナットは,ステンレス鋼
製又は硬質塩化ビニル製とする。
c) リベット リベットはJIS B 1213による。鋼リベットは亜鉛めっきを施したものとする。ダクト材料
がステンレス鋼板又は塩化ビニルライニング鋼板の場合,リベットは,ステンレス製又は銅製とする。
d) 接着剤 グラスウール製ダクトの接合に用いる接着剤は,JIS K 6804による。
e) 支持材 支持材の棒鋼はJIS G 3191,補強材の平鋼はJIS G 3194,軽量形鋼はJIS G 3350,鋼管はJIS
G 3452及びJIS C 8305による。
グラスウール製ダクトの支持材は,JIS A 6517又はJIS G 3302に従って成形される形鋼又は鋼帯と
する。
f) ステープル グラスウール製ダクト組立時に使用するステープルは,肩幅12 mmで足長1315 mm
のものを使用する。

6.8 フランジ用ガスケット

  フランジ用ガスケットは,次による。
a) 材質は繊維系,ゴム系又は樹脂系のものとし,飛散のおそれがなく耐久性をもつものとする。
b) 圧縮性及び弾力性があり,空気漏れ量の少ない,良質の気密性をもつものとする。

6.9 ダクト用テープ

  ダクト用テープは,JIS H 4160に規定する厚さ0.05 mm以上のアルミニウムはくの片面に樹脂系接着剤
を塗布したものとする。布テープは,原布にポリエチレンを薄膜状に塗布し,ゴム系接着剤を塗布したも
のとする。ポリスチレンフォーム保温材を接合する粘着テープは,JIS Z 1525に規定する厚さ0.20 mmの
ものとする。

6.10 グラスウール用アルミニウムテープ

  グラスウール製ダクトの接合に用いるグラスウール用アルミニウムテープは,次による。
a) IS H 4160に規定する厚さ0.05 mm以上のアルミニウムはくの片面に樹脂系接着剤を塗布したものと

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し,グラスウール製ダクトとして静荷重及び内圧に十分耐えるため,粘着力は5.49 N/cm,幅25 mm
以上,保持力は1.5 mm/24 h以下の性能をもち,長方形ダクト用は幅75 mm以上,円形ダクト用は幅
50 mm以上に裁断してテープ状にしたものとする。
b) IS H 4160に規定する厚さ0.02 mm以上のアルミニウムはくをガラス糸で補強し,その片面にホット
メルト接着剤(熱硬化樹脂接着剤)を塗布したもので,長方形ダクト用は幅60 mm以上,円形ダクト
用は幅50 mm以上に裁断してテープ状にしたものとする。

6.11 硬質塩化ビニル製長方形ダクトに用いる発泡軟質塩化ビニル及び軟質チューブガスケット

  硬質塩化ビニル製長方形ダクトに用いる発泡軟質塩化ビニル及び軟質チューブガスケットは,次による。
a) 発泡軟質塩化ビニル 発泡軟質塩化ビニルは,高発泡かつ独立気泡構造のポリ塩化ビニルを基材とし
たシール材とする。
b) 軟質チューブガスケット JIS K 6771に規定する軟質塩化ビニル管

6.12 シール材

  ダクトコーナー部継目(はぜ)のシール材は,シリコンゴム系,ニトリルゴム系,ブチルゴム系,クロ
ロプレン系,又は変成シリコンゴム系を基材としたものとする。

7 表示

  ダクトには,見やすい箇所に適切な方法で,次の事項を表示する。
a) 規格名称及び種類
例 空気調和及び換気設備用ダクトの構成部材 溶融亜鉛めっき鋼板製長方形ダクト
b) 製造業者名又は略号
c) 製造年又は略号
参考文献 SHASE-S 010-2013 空気調和・衛生設備工事標準仕様書,空気調和・衛生工学会規格
DUCT STANDARDS 5.0-2016-04 一般社団法人全国ダクト工業団体連合会規格
EN 1505-1997,Ventilation for buildings−Sheet metal air ducts and fittings with rectangular cross
section−Dimensions
EN 1506-2007,Ventilation for buildings−Sheet metal air ducts and fittings with circular cross-section
−Dimensions
HVAC DUCT CONSTRUCTION STANDARDS-Metal and Flexible, SMACNA, 3rd Edition.
2005
FIBROUS GLASS DUCT CONSTRUCTION STANDARDS SMACNA 6th Edition-1992
EUROVENT 2/3-1996,Sheet metal air ducts-standard for dimensions
EUROVENT 2/4-1996,Sheet metal air ducts-standard for fittings

――――― [JIS A 4009 pdf 39] ―――――

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A 4009 : 2017
A4
3
附属書A
00
(参考)
9 : 2
技術上重要な改正に関する新旧対照表
0 17
現行規格(JIS A 4009:2017) 旧規格(JIS A 4009:1997) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
2 引用規格 付表1 引用
亜鉛めっき鋼板に関して,JIS G 3312 亜鉛めっき鋼板に関しては,JIS G 3302
現在,市場においてダクトの材料として使用されて
を削除し,JIS G 3317,JIS G 3321及び
規格及び対 及びJIS G 3312を引用。 いる亜鉛めっき鋼板に合わせた。
JIS G 3323を追加。 応国際規格
5 寸法及び 4. 寸法及び
長方形ダクトの継手のうち,アングル 長方形ダクトの継手のうち,アングル実態に合わせるため,一般社団法人全国ダクト工業
構造 構造
フランジ工法についてボルト穴高さ, フランジ工法についてボルト穴高さ,団体連合会で発行している“DUCT STANDARDS
5.4 継手の構 4.4 継手の構
ボルト穴間隔寸法などを規定(図8)。 コーナー部のボルト穴最大間隔寸法な5.0”の数値と整合させた。
造 造 どを規定(図8)。
5.4.1.1 a) 4.4.1(1)(1.1)
5.4.1.1 b) 4.4.1(1)
長方形ダクトの継手のうち,共板フラ 長方形ダクトの継手のうち,共板フラ国土交通省の公共建築工事標準仕様書(機械設備工
(1.2)
ンジ工法について,共板フランジの幅 ンジ工法について,共板フランジの幅事編)では,平成元年版からフランジ幅の最小寸法
の最小寸法を9.5 mmと規定(表15)。 の最小寸法を10 mmと規定(表14)。 は9.5 mm以上となっているため,これと整合させ
た。
5.4.1.2 a) 4.4.1(2)
円形ダクト及び円形スパイラルダクト 円形ダクト及び円形スパイラルダクト国土交通省の公共建築工事標準仕様書(機械設備工
の継手の差込み長さを60 mm以上と規 の継手の差込み長さとして25 mm,50 事編)では,平成13年版から全てのサイズにおい
定(表20)。 mm,100 mmと規定(表19)。 て60 mm以上となっているため,これと整合させ
た。
5.4.1.2 b) 4.4.1(2)
円形ダクト及び円形スパイラルダクト 円形ダクト及び円形スパイラルダクト加工技術の発達及び使用材料の寸法の変化に伴っ
における接合用フランジの最大間隔を における接合用フランジの最大間隔をて,現在の業界標準寸法と整合させた。
4 000 mmと規定(表21)。 1 820 mmと規定(表21)。
6.5 グラスウ グラスウール板の密度を58 kg/m3以上
5.5 グラスウ グラスウール板の密度を60 kg/m3以上JIS A 9504のグラスウール保温板64Kの密度を58
ール板 と規定。 ール板 と規定。 70 kg/m3としているため。
6.10 グラス 5.10 グラス
グラスウール用アルミニウムテープの グラスウール用アルミニウムテープの2009年にJIS Z 0237が改正され,内容が大幅に変
ウール用ア 粘着力の試験方法について,JIS Z 0237
ウール用ア 粘着力の試験方法としてJIS Z 0237を更されたが,市場は旧版のJIS Z 0237の数値で管理
ルミニウム の記載を削除。 ルミテープ 引用。 していることから,引用を取り止めた。
テープ (1)
a)

JIS A 4009:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 4009:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA6517:2010
建築用鋼製下地材(壁・天井)
JISA9504:2017
人造鉱物繊維保温材
JISB1180:2014
六角ボルト
JISB1181:2014
六角ナット
JISB1213:1995
冷間成形リベット
JISC8305:2019
鋼製電線管
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3191:2012
熱間圧延棒鋼及びバーインコイルの形状,寸法,質量及びその許容差
JISG3192:2014
熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
JISG3192:2021
熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
JISG3193:2019
熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差
JISG3194:1998
熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
JISG3194:2020
熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3317:2019
溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3321:2019
溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3323:2019
溶融亜鉛―アルミニウム―マグネシウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3350:2017
一般構造用軽量形鋼
JISG3350:2021
一般構造用軽量形鋼
JISG3452:2019
配管用炭素鋼鋼管
JISG4304:2012
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4304:2021
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISH4160:1994
アルミニウム及びアルミニウム合金はく
JISK6741:2016
硬質ポリ塩化ビニル管
JISK6744:2019
ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯
JISK6745:2015
プラスチック―硬質ポリ塩化ビニル板
JISK6771:1995
軟質ビニル管
JISK6804:2003
酢酸ビニル樹脂エマルジョン木材接着剤
JISZ1525:2004
包装用ポリ塩化ビニル粘着テープ