JIS A 5011-5:2020 コンクリート用スラグ骨材―第5部:石炭ガス化スラグ骨材 | ページ 2

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4 種類及び区分

4.1 種類

  石炭ガス化スラグ骨材の種類は,表1による。
表1−石炭ガス化スラグ骨材の種類
種類 記号 摘要
石炭ガス化スラグ細骨材 CGS ガス化炉で石炭をガス化するときに副生する溶融ス
ラグを水砕し,磨砕などによって粒度調整したもの

4.2 粒度による区分

  粒度による区分は,表2による。
表2−粒度による区分
区分 粒の大きさの範囲 記号
mm
5 mm石炭ガス化スラグ細骨材 5以下 CGS5
2.5 mm石炭ガス化スラグ細骨材 2.5以下 CGS2.5
1.2 mm石炭ガス化スラグ細骨材 1.2以下 CGS1.2
5 mm0.3 mm石炭ガス化スラグ細骨材 50.3 CGS5-0.3

4.3 アルカリシリカ反応性による区分

  アルカリシリカ反応性による区分は,表3による。
表3−アルカリシリカ反応性による区分
区分 摘要
A アルカリシリカ反応性試験結果が“無害”と判定されたもの
B アルカリシリカ反応性試験結果が“無害でない”と判定されたもの,又はこの
試験を行っていないもの

4.4 用途による区分

  用途は,一般用途及び港湾用途に区分する。

5 呼び方

  石炭ガス化スラグ骨材の呼び方は,次による。
例 CGS 2.5 A (一般用途)
用途による区分を表す。
アルカリシリカ反応性による区分を表す。
粒度による区分を表す。
石炭ガス化スラグ骨材の種類を表す。

――――― [JIS A 5011-5 pdf 6] ―――――

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6 品質

6.1 一般

  石炭ガス化スラグ細骨材は,コンクリートの品質に悪影響を及ぼす物質を有害量含んではならない。
なお,%と表示されている場合は,質量分率%を示す。

6.2 化学成分及び物理的性質

  化学成分及び物理的性質は,7.2によって試験を行い,表4の規定に適合しなければならない。
絶乾密度については,受渡当事者間の協議によって定めた期間における絶乾密度の見本値に対して±0.1
g/cm3を超えて変化してはならない。
なお,絶乾密度の見本値は,石炭中の灰分組成による推定値及び実績値を基に製造事業者が設定する。
表4−化学成分及び物理的性質
項目 石炭ガス化スラグ細骨材 適用試験箇条
化学成分 酸化カルシウム(CaOとして) % 40.0以下 7.2.1
酸化マグネシウム(MgOとして) % 20.0以下
三酸化硫黄(SO3として) % 0.5以下
全鉄(FeOとして) % 25.0以下
炭素含有率 % 0.10以下 7.2.1
絶乾密度 g/cm3 2.5以上 7.2.2
吸水率 % 1.5以下 7.2.2
単位容積質量 kg/L 1.50以上 7.2.3

6.3 粒度,粗粒率及び微粒分量

6.3.1 粒度
粒度は,7.3.1によって試験を行い,表5に示す範囲のものでなければならない。
表5−粒度
単位 %
区分 ふるいを通るものの質量分率
ふるいの呼び寸法a)
10 mm 5 mm 2.5 mm 1.2 mm 0.6 mm 0.3 mm 0.15 mm
5 mm 100 90100 80100 5090 2565 1035 215
石炭ガス化スラグ細骨材
2.5 mm 100 95100 85100 6095 3070 1045 220
石炭ガス化スラグ細骨材
1.2 mm − 100 95100 80100 3580 1550 220
石炭ガス化スラグ細骨材
5 mm0.3 mm 100 95100 65100 3090 1050 015 010
石炭ガス化スラグ細骨材
注a) ふるいの呼び寸法は,それぞれJIS Z 8801-1に規定するふるいの公称目開き9.5 mm,4.75 mm,2.36 mm,
1.18 mm,0.6 mm,0.3 mm及び0.15 mmである。

――――― [JIS A 5011-5 pdf 7] ―――――

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6.3.2 粗粒率
粗粒率は,受渡当事者間の協議によって定めた粗粒率に対して±0.20の範囲のものでなければならない。
6.3.3 微粒分量
微粒分量は,7.3.2によって試験を行い,次による。
a) 微粒分量は,b) に定める許容差の範囲内でばらつきが生じても9.0 %を超えないように,受渡当事者
間の協議によって定める。
b) 微粒分量の許容差は,a) で定めた値に対して±2.0 %とする。

6.4 アルカリシリカ反応性

  アルカリシリカ反応性は,7.4によって試験を行い,“無害”又は“無害でない”と判定し,“無害”と判
定されたものを使用する。

6.5 環境安全品質基準

  環境安全品質基準は,石炭ガス化スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物などの用途に応じて,次の
いずれかによる。
なお,石炭ガス化スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物などの用途が特定できない場合は,一般用
途として取り扱う。
a) 一般用途の場合 石炭ガス化スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物などの用途が一般用途の場
合の環境安全品質は,7.5によって試験を行い,表6の規定に適合しなければならない。
表6−一般用途の場合の環境安全品質基準
項目 溶出量 含有量a)
mg/L mg/kg
カドミウム(Cd) 0.01 以下 150 以下
鉛(Pb) 0.01 以下 150 以下
六価クロム[Cr(VI)] 0.05 以下 250 以下
ひ素(As) 0.01 以下 150 以下
水銀(Hg) 0.000 5 以下 15 以下
セレン(Se) 0.01 以下 150 以下
ふっ素(F) 0.8 以下 4000 以下
ほう素(B) 1 以下 4000 以下
注a) ここでいう含有量とは,同語が一般的に意味する
“全含有量”とは異なることに注意を要する。
b) 港湾用途の場合 石炭ガス化スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物などの用途が港湾用途の場
合の環境安全品質は,7.5によって試験を行い,表7の規定に適合しなければならない。

――――― [JIS A 5011-5 pdf 8] ―――――

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表7−港湾用途の場合の環境安全品質基準
単位 mg/L
項目 溶出量
カドミウム(Cd) 0.03 以下
鉛(Pb) 0.03 以下
六価クロム[Cr(VI)] 0.15 以下
ひ素(As) 0.03 以下
水銀(Hg) 0.001 5 以下
セレン(Se) 0.03 以下
ふっ素(F) 15 以下
ほう素(B) 20 以下

7 試験方法

7.1 試料の採取及び縮分

  試料は,試験しようとするロットを代表するように採取し,JIS A 1158によって縮分する。

7.2 化学成分及び物理的性質の試験

7.2.1 化学成分及び炭素含有率の分析
化学成分及び炭素含有率の分析は,附属書Aによる。
7.2.2 絶乾密度及び吸水率試験
絶乾密度及び吸水率試験は,JIS A 1109による。
なお,微粒分の少ない5 mm0.3 mm石炭ガス化スラグ細骨材の表面乾燥飽水状態の作り方は,JIS A
1109の箇条4(試料)のb) によって吸水した試料をJIS A 1110の箇条4(試料)のe) によって表面乾燥
飽水状態とする方法による。また,微粒分の多い石炭ガス化スラグ細骨材の場合は,JIS A 1103に規定す
る方法によって洗った細骨材を試料としてもよい。これらの場合には,報告事項にその旨を付記する。
7.2.3 単位容積質量試験
単位容積質量試験は,JIS A 1104による。

7.3 粒度試験及び微粒分量試験

7.3.1 粒度試験
粒度試験は,JIS A 1102による。
7.3.2 微粒分量試験
微粒分量試験は,JIS A 1103による。

7.4 アルカリシリカ反応性試験

  アルカリシリカ反応性試験は,JIS A 1145による。

――――― [JIS A 5011-5 pdf 9] ―――――

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7.5 環境安全品質試験

  環境安全品質試験は,附属書Bによる。

8 検査

8.1 化学成分,物理的性質,粒度,粗粒率,微粒分量及びアルカリシリカ反応性の検査

  化学成分,物理的性質,粒度,粗粒率,微粒分量及びアルカリシリカ反応性の検査は,合理的な抜取検
査方式によって検査ロットの大きさ及び抜取り数を決定し,7.17.4によって試験を行い,6.16.4の規定
に適合したものを合格とする。
なお,受渡当事者間の協議によって,検査項目の一部を省略してもよい。

8.2 環境安全品質の検査

8.2.1 検査の種類
環境安全品質の検査は,環境安全形式検査と環境安全受渡検査とに区分する。
8.2.2 検査項目
環境安全品質の検査は,石炭ガス化スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物などの用途に応じて,表
8及び表9の○印で示す項目について行う。
なお,石炭ガス化スラグ細骨材を用いるコンクリート構造物などの用途が特定できない場合は,一般用
途として取り扱う。
表8−一般用途の場合の環境安全品質の検査項目
項目 環境安全形式検査 環境安全受渡検査
溶出量 含有量 溶出量 含有量
カドミウム(Cd) ○ ○ − −
鉛(Pb) ○ ○ − −
六価クロム[Cr(VI)] ○ ○
ひ素(As) ○ ○
水銀(Hg) ○ ○ − −
セレン(Se) ○ ○ ○ ○
ふっ素(F) ○ ○ ○ ○
ほう素(B) ○ ○ ○ ○

――――― [JIS A 5011-5 pdf 10] ―――――

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JIS A 5011-5:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 5011-5:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA0203:2019
コンクリート用語
JISA1102:2014
骨材のふるい分け試験方法
JISA1103:2014
骨材の微粒分量試験方法
JISA1104:2019
骨材の単位容積質量及び実積率試験方法
JISA1109:2020
細骨材の密度及び吸水率試験方法
JISA1110:2020
粗骨材の密度及び吸水率試験方法
JISA1145:2017
骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
JISA1158:2014
試験に用いる骨材の縮分方法
JISA1158:2020
試験に用いる骨材の縮分方法
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0058-1:2005
スラグ類の化学物質試験方法―第1部:溶出量試験方法
JISK0058-2:2005
スラグ類の化学物質試験方法―第2部:含有量試験方法
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK0119:2008
蛍光X線分析通則
JISK0211:2013
分析化学用語(基礎部門)
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8155:2017
塩化バリウム二水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8223:2016
過塩素酸(試薬)
JISK8432:2017
酸化マグネシウム(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISM8810:1994
石炭類及びコークス類―サンプリング,分析並びに試験方法の通則
JISM8819:1997
石炭類及びコークス類―機器分析装置による元素分析方法
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISQ17025:2018
試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
JISQ17050-1:2005
適合性評価―供給者適合宣言―第1部:一般要求事項
JISQ17050-2:2005
適合性評価―供給者適合宣言―第2部:支援文書
JISZ2616:2015
金属材料の硫黄定量方法通則
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8801-1:2019
試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい